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メルセデスAMG A45 このクルマの中古車は買っても大丈夫なのか?

AMG A45インポートカー関連
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ベンツのAMGモデルといえばとても高価なメルセデスとして誰もが知る存在ですが、
そんなAMGモデルの中には比較的買いやすいモデルもあります。
それがW176系Aクラスベースで作られたA45です。
今回はそんなAMG A45の魅力を検証したいと思います。

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AMG A45とは?

AMG A45というのはAクラスをベースに2013年に登場したAMGモデルで、
先代W176系と現行W177系に存在します。
現在は中古車市場でW176系モデルが人気となっており、
AMGモデルにしては珍しくタマ数も多いことから、
必死に探さなくても見つけやすいクルマとなっています。
しかも頑張れば誰でも手が届く価格で売られているクルマであり、
AMGファンなら要注目なクルマと言えます。

前期型W176 A45

AMG A45
出典:メルセデスベンツ日本カタログより  
優雅な顔つきの前期型A45 4MATIC

2013年に2Lエンジンながら360PSという強力なスペックで登場したのが前期型A45でした。
このクルマ…登場したときにディーラーで試乗しましたが、
正直、あまり良い印象はなかったです。
何というか暴れすぎる馬というか、ベンツから想像される快適な乗り心地など皆無に等しく、
走らせると常にバタバタしていて落ち着きのないクルマでした。
ちょっと路面が悪いとシャシが暴れてしまってなかなかアクセルを踏めず、
言い方が悪いかも知れませんが、出来の悪いチューニングカーのように感じたものです。

カタログスペックは立派ですが、実際には速く走らせられないというか、
速く走らせるためにはちょっと工夫の要るクルマでした。

AMG A45
出典:メルセデスベンツ日本 普通のAクラスとは別物のAMGのキャビン

前期型の極初期モデルは本当に暴れ馬のようで酷かったと思います。
同じ前期型同士でも徐々に各部がリファインされたようで、
後期型に切り替わる寸前に試乗したクルマはかなり改善されてました。
とくに発進時のもたつき感や変速時の挙動などはかなり改善されたと思います。

後期型W176 A45

AMG A45
出典:メルセデスベンツ日本カタログより  
顔つきが凶暴になった後期型A45 4MATIC
AMG A45
出典:メルセデスベンツ日本 今でも古さを感じないW176

2015年11月、暴れ馬だったA45にマイナーチェンジが施され、
これがこのクルマを劇的に変えたように思います。
パワーは381PSにまで高められますが、
それにも関わらずかなり落ち着いた乗り味に変わりました。
相変わらず暴れ馬のようなクルマであることには変わりませんが、
前期型みたいに暴れてアクセルをまともに踏めないなんてことはなくなりました。
最初からこのレベルで出して欲しかったと思ったものです。

現在、市場にある前期型の中古車は足回りを上手く調教し、
オリジナルの暴れ具合をなんとか抑えているクルマが多そうです。
しかし、中にはオリジナル状態のクルマもあると思います。
あの暴れっぷりが楽しく感じられるか、出来が悪いと感じるかはその人によると思います。
購入検討される方は後期型と乗り比べてしっかり確認しましょう。

ちなみに後期型ならそのままでも問題を感じない人が多いと思います。

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A45中古車の注意点

W176のA45は中古車市場でいくらくらいで売られているでしょうか?
中古車情報を見ると280万円~くらいのようですが、
普通に考えて底値の中古車は気をつけたほうがいいと思います。

A45の搭載するM133というエンジンは驚くほど整備費用が高いということはありませんが、
それはAMGモデルとしてはという話しで、普通の感覚だとやはりお金のかかるエンジンです。
複数のオーナーに聞くと、年/50万円くらいの整備予算は見ているようです。
(ガソリン代などを含む維持費ではなく、純粋な整備費用としてです。)

AMGエンジンは熱い

AMGモデルのエンジンはとにかく熱いです。
ハイパワーエンジンなので発生させる熱量が凄いのは当然かも知れませんが、
エンジンが熱いのでその周辺パーツが傷みやすいというのはあると思います。
私はA45の購入経験はありませんが、過去にAMGモデルを3台購入しています。
そのすべてが異常に熱いクルマでしたし、実際に整備費もかかりました。
これは標準モデルのベンツより確実に注意したいポイントです。

私は過去にC63SとC200を同時に所有していたことがありますが、
同じ季節でもエンジンの熱さがまったく違っていました。
A45も間違いなく普通のAクラスより熱量が凄く、猛烈に熱いと断言できます。
つまり壊れやすいと思います。

AMG A45
出典:メルセデスベンツ日本  過激すぎる2L直噴ターボエンジン

A45最大のネックはターボチャージャー

A45のエンジンはとくにターボの加給圧が高いので、
ターボチャージャーやその周辺パーツが壊れやすいようです。
統計データでは故障原因の第一位になってますね。
これが壊れたらいきなり高額修理になります。

確かターボチャージャーはパーツだけで80万円くらいするはずです。
300万円くらいで買ってもいきなり100万円コースの修理になる可能性があるので、
極端に安い中古車は危険です。

ちなみに非純正のタービンを使って修理…と安易に考えているかも知れませんが、
そう簡単ではありません。というよりかなり難しいです。
強いていえばベンツマークのないOEMタービンなら約50万円で入手可能だそうですが、
困ったことにこれがなかなか売ってません。
予備を一つ持っていると安心ですが、ストックパーツにするには高すぎますね。

故障多発?なスピードシフトDCT

これはA45に限った話しではありませんが、
欧州高性能車のDCTは要注意ポイントです。
高性能トランスミッションなのは間違いないんですが、
とにかく壊れたらシャレにならない高額修理になります。
A45はベンツにしては珍しくDCTを使ってますが、
やはり故障報告は多いようです。

A45のミッションはAMGスピードシフト7G-DCT(724型/7速DCT)というタイプですが、
前期型A45はとくに故障や不具合が多かったようです。
ソフトウェアのアップデートなどによりかなり繋ぎの精度などは良くなりましたが、
構造上の問題点や耐久性は大きく変わっていないので、
中古車で買う場合はエンジン同様に状態の確認が必須となります。
ちょっとでも不具合を感じたら修理を交渉しましょう。
大やけどする恐れがあると思います。

DCTはトルコンATなどより変速ショックはあります。
何台か試乗して状態の良いクルマを体験しておきましょう。
そうでもしないとそれが不具合なのか、
そういうものなのかの判断がつかないと思います。

改造車は危険

AMGモデルの中でもA45は改造度の高いクルマな気がします。
もちろんサスペンションを交換してあるとか、
シートを交換してあるなんて改造ならいいんですが、
ECUを載せ替えていたり、車検非対応な排気系パーツに交換されているクルマは危険です。
極端に派手に乗られていた可能性が高く、コンディションが心配です。
それこそターボが劣化していたりしたら高額修理になってしまいます。
とくに要注意なのがECUチューンです。
勘違いされている方もいますが、ECUチューンは車検通過には問題ないことが多いです。
サブコンやフルコンなども同様です。
ECUチューンでもフラッシュエディターで書き換えている場合は簡単にノーマルに戻せるので、

「車検支障なし=大した改造じゃない」

と思ってしまいます。
実際は派手にパワーアップしてる可能性もあるので注意しましょう。
もちろん派手に改造されていてもお金をかけてメンテナンスされていれば問題はありませんが、
クルマの劣化はノーマルより進んでいると考えるのが自然です。

ベンツは「4マチック作動できません」というエラーが珍しくないです。
オイル漏れしてバルブブロックやアキュームレーターの圧が抜けて発生することが多いです。
A45にも頻発するという話しは多く、定期的にチェックしたほうが良さそうです。

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速いクルマだけど…

AMG A45
出典:メルセデスベンツ日本 300kmを超えるメーターがAMGの証

A45はエンジン横置きFFベースの4WD車です。
しかし走りの雰囲気と挙動は限りなくFF車に近く、
BMWのM135iみたいに後ろから蹴られるような感じではありません。
FFっぽいからダメというわけではありませんが、
FR車が好きな人だとちょっと違和感を感じると思います。
ちなみにA45がFR車のような挙動で走れるようになるのはW177からで、
W176系はそういう走りは難しいというかできないと思います。
プロレーサーやラリーストなど、腕のあるドライバーなら捻じ伏せられるのかも知れませんが、
普通のドライバーでは無理だと思います。
ここがW176と新型のW177最大の違いで、
もしここが気になるならW177を購入されることをおすすめします。
(CLA45なんかも同様です。)

また、ミッションは7速DCTを搭載してますが、
これがやや発進が苦手なミッションで、ゴーストップを繰り返すような走行には向いてません。
メルセデスのDCT車はローンチスタートさせれば速いですが、
通常スタートだと妙にもたつきます。
現実的な問題として、常にローンチスタートなんてできるわけもなく、
街中では下手すると国産小型車のCVT車に置いていかれることもありそうです。
これは実際にA45に乗ったことがある人ならアルアルな話しだと思います。

もちろんこれは街中での発進時の話しですので、
その直後に強大なパワーでほとんどのクルマを置き去りにできますが、
0~20mくらいははっきりいって遅いクルマだと思うので過度な期待はしないほうがいいです。

A45はパワフルながら取り回しの良いコンパクトハッチで、
街中ならAMG GTやS63みたいな重量級のクルマを追いかけ回すことは簡単です。
それゆえにハンドルを握ると異常に速く感じて興奮しやすく、
調子に乗って無茶な運転になってしまうオーナーも多いようです。
十分に気をつけましょう。

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まとめ

メルセデスAMG A45はめちゃくちゃ面白いクルマですが、
中古車で買う場合は普通のベンツよりしっかりチェックして買う必要がありそうです。
現在、W176のA45に乗っている方に聞くと、
全員が「とにかく壊れやすいクルマなので整備代だけは覚悟したほうが良い」と言っています。

また、予算が許されるなら少しでも距離が少なく新しいクルマを、
そして前期型より後期型を、そしてW176よりW177を買ったほうが良いとも言っています。

AMG A45S
出典:メルセデスベンツ日本2020年式カタログより
W177 AMG A45S 4MATIC+


安さに釣られて程度の悪いクルマに手を出すと「高額修理クラブご入会」となる可能性が高く、
購入予算だけでなく、メンテナンス費用もしっかり準備してから検討したほうが良さそうです。

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