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FIAT 500のタイヤ空気圧警告灯の点灯について 大半は誤点灯?

フィアット500FIAT500関連
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FIAT 500オーナーがよく遭遇するトラブルの一つにタイヤ空気圧の警告灯点灯があります。
しかし、この警告灯は誤点灯がとても多いことで有名です。
今回は頻繁に見られるこの誤点灯について考察してみたいと思います。
点灯したことがあってタイヤの状態を心配されてる方の参考になれば幸いです。

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空気圧モニタリングシステム搭載

フィアット空気圧警告灯
これは合成画像ですが、このようにメーター内に表示されます。

FIAT 500にはタイヤの空気圧を監視してくれるシステムが搭載されています。
これを「空気圧モニタリングシステム」と呼んでいます。

その仕組みは簡単で、4輪に装着されているホイールスピードセンサーを利用し、
各タイヤの回転速度を計測してタイヤの空気圧に異常がないか監視しています。

パンクなどでタイヤ空気圧に異常があればそのタイヤの回転速度が変化するので、
それを計測することで監視しているわけです。
つまり物理的にタイヤにセンサーを突っ込んで空気圧を測っているわけではありません。

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このシステムは誤点灯が多い

タイヤ空気圧警告
タイヤの空気圧に異常があるとこのマークが点灯します。
フィアットの場合は年式によって表示される場所が異なりますが、
左下か左上に表示されるモデルが多いと思います。

実はこの監視システムは物理的に空気圧を測っているわけではないので、
以下のような状態になると計測誤差が生じ、センサーが反応してしまうことがあります。
つまり誤点灯発生です。

タイヤに大きな温度差が生じ、それを空気圧異常と判断してしまう

4輪の回転誤差から空気圧異常と判断してしまう

クルマのタイヤはすべて同じ状態で回転しているわけではありません。
例えば陽の当たり方などによってもタイヤ温度には違いが起きてしまいます。
そうなると各タイヤに発生した温度差によって内圧が変わり回転数に差異が生じます。
これを検出すると空気圧異常と判断してしまうことがあります。

また、クルマのタイヤは4輪すべてが同じ回転数で回っているというわけではありません。
内輪差もありますし、なんらかの事情で一部のタイヤが空転してしまうことだってあります。
これも回転数の異常と捉えられてしまいます。

ではその回転数の異常が検出される原因にはどんなものがあるのでしょうか?

誤点灯が起きる原因

誤点灯の多いこのシステムですが、それが起きる主な原因は以下と考えられています。

長時間クルマを動かさなかった

気温の寒暖差が激しかった

新しいタイヤに交換した

スタッドレスタイヤに交換した

タイヤローテーションを行った

タイヤの空気圧調整を行った

ホイールスピードセンサー自体の不具合

上記に心当たりのある方は誤点灯を疑ってもいいと思います。
無責任なことは言えませんが、かなりの確率で誤点灯だと思います。

また、これ以外にも誤点灯の原因となるものはありそうです。
但し、誤点灯ではなく本当にパンクしているケースもあるので、
実際に点灯した場合はタイヤの状態をしっかり確認しなければなりません。
安易に誤点灯と決めつけて放置するのは危険です。

速やかに停車してタイヤの状態を確認しましょう。
(スローパンクチャといって徐々に空気が抜けるトラブルもあるので慎重に確認要です。)


もしタイヤの状態に大きな違和感を感じなければ一旦リセットして様子見となります。
本当にパンクしてる確率は20~30%くらいじゃないかと思われます。
ちなみにリセットというのは一旦エラー表示を消して様子を見るということです。

次にリセットの方法を説明します。診断機でエラー情報を消去する方法もありますが、
そんな手間をかけなくてもメーターのボタン操作で可能です。
リセットのやり方は以下の1~6をメーター中央の画面を見ながら実施します。

フィアット500 メーター
リセットはこの赤丸のボタンを押して始めます。

1.メーターパネル右にある(-)ボタンを押して「Menu」を表示

2.(+)または(-)を押して「Reset tyres」を選択し(-)を押して決定

3.「Reset: Yes」を表示させ(-)を押す

4.「Confirm: No」(+)または(-)を押し「Confirm: Yes」に変更し(-)を押す

5.「Saved reset」でリセット完了

6.(+)または(-)を押して「Exit menu」を選択し(-)を押して作業を終える

(注意)リセット後はキャリブレーションが必要です。時速約80kmで約20分走行要です。

文字で読むと難しい操作をしてるように思えますが、やってみると簡単です。
ボタンを押し間違えたら最初からやり直すだけなので変な心配は無用です。

むしろキャリブレーションのほうが厄介かも知れません。
このキャリブレーションを一般人が正確に行うのは少し難しく、
本来は整備工場へ入庫して行ってもらうのが正しいやり方です。

ただ、これは忠実な方法でなくてもリセットとキャリブレーションは完了できるように思います。
最近のクルマは空気圧をリセットしたら走行しながらクルマが勝手に学習してくれますが、
フィアットも同じと考えて差し支えないと思います。
その証拠に正規ディーラーや専門店でも正確に上記の方法で実施してるようには思えません。

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最後に

フィアットに限らず多くのクルマに搭載されているタイヤの空気圧監視システムですが、
どんなクルマでも誤点灯の可能性はあるようです。
というよりも、どちらかというと誤点灯のほうが多い印象ですね。

もちろん本当のパンクの場合もあるので点灯したら安易に考えず、
必ず停車してタイヤの確認だけは忘れないようにしましょう。
それが絶対必要な安全確認行動だと思います。

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