クルマは定期的なメンテンスが必要ですし、故障すれば修理をしなければなりません。
仮に同じクルマに乗っていたとしても整備の依頼先は人によって違います。
正規ディーラーが良いという人もいれば、街の整備工場をすすめる人もいます。
お手軽に近所のカー用品店に依頼する人もいるでしょう。
実際どんなタイプの整備工場へお願いするのが理想的なのか、
それぞれのメリット、デメリットを整理してみようと思います。
整備先を選ぶときの参考にしてみてください。
にほんブログ村どんなお店で購入したクルマなのか？
あなたのクルマは新車ですか？それとも中古車ですか？あるいは新古車？
クルマはさまざまなお店が販売しています。
例え新車であったとしても正規ディーラーからの購入とは限りません。
一般的にクルマは購入方法によって整備依頼先も変わるものです。
クルマの買い方はいろいろありますが、無償で譲渡されたようなケースを除いて、
一般的な買い方をされていれば、まず以下のどこかに当てはまるものと思います。
- 新車を正規ディーラーから購入した
- 新車を街の自動車販売店から購入した
- 中古車を正規ディーラーから購入した
- 中古車を街の自動車販売店から購入した
- 中古車を個人から購入した
この中で新車や保証付き中古車を購入された方は購入店でお世話になるでしょうが、
既に保証期間を終えたクルマや、保証なしの中古車を買われた方はどうするのがいいでしょうか？
どこへ整備依頼するのが理想的なんでしょうか？
次にお店ごとのメリットとデメリットを整理してみます。
正規ディーラー整備のメリットとデメリット
正規ディーラー整備のメリット
そのクルマに精通している
部品供給の心配が少ない
正規店としての安心感がある
整備士の技術レベルがそろっている
保証期間中なら無償修理される
正規ディーラー整備のデメリット
整備費用が高額になりやすい
型の古い旧車だと整備困難なケースがある
必ずしも自宅近くに店舗があるとは限らない
保安基準違反でなくとも改造されたクルマは入庫拒否されやすい
おそらくデメリットの中で一番気になるポイントは整備費用ではないでしょうか？
正規ディーラーは純正パーツのみを使用するため工賃以上にパーツ代が高額です。
外車の場合、正規ディーラーだとパーツ代が何倍も高いなんてこともあります。
但し、お乗りのクルマがやや特殊で、整備に経験と技術が必要なモデルであるなら、
気持ち良く乗るためにも正規ディーラーにお願いするほうが安心です。
街の自動車整備工場のメリットとデメリット
どこの街にも〇〇自動車や〇〇モータースという自動車整備工場があると思います。
整備業務は行わず販売だけに特化した自動車販売店もありますが、
ここでは自動車整備を専門とする整備工場について取り上げます。
こういう整備工場のメリット、デメリットはどうでしょうか？
街の自動車整備工場のメリット
整備技術に優れたメカニックさんが経営していることが多い
安価な非純正パーツ、リビルトパーツを使用するなど、柔軟に対応してくれる
いろいろなメーカーのクルマに対応してくれる
全国各地にたくさんあり、選択肢が豊富
持ち込みパーツに対応してくれる工場が多い
街の自動車整備工場のデメリット
整備技術がマチマチ
一部純正パーツの手配ができないことがある
同じ整備内容でも費用が工場によって違う
代車を用意していない工場もある
整備や修理に日数を要することがある
現在、街の自動車整備工場に極端な悪質店はないと思います。
そんなお店は顧客が作れず潰れてしまうものです。
ただ、相性というか、自分に向いたお店かどうかは見極めないといけません。
少しでも違和感を感じるようならさっさと違う工場に依頼しましょう。
また、評判の良い整備工場の場合、整備待ちの入庫車両で溢れていて、
依頼してもすぐ作業してもらえないこともあります。
カー用品店整備のメリットとデメリット
カー用品店でも自動車整備を請け負っています。
大手のお店なら全国各地にあり、選択肢として選ぶ人も多いでしょう。
しかし修理や点検整備よりドレスアップ整備がメインのお店が多く、
故障した場合の修理対応については未知数なお店も多いです。
カー用品店整備のメリット
整備費用が安価なケースが多い
整備のついでにドレスアップも依頼できる
安価な非純正パーツ、中古パーツを使うなど柔軟に対応してくれる
カー用品店整備のデメリット
整備士の技術レベルが不明
エンジン、ミッション整備といった大がかりな整備は不可能
一部純正パーツの手配ができないこともある
取りかかった後で整備不可能を告げられることもある
持ち込みパーツに対応してくれないお店が多い
最近のクルマは正規ディーラー以外は触れない？
基本的にそんなことはありません。
確かに20年くらい前にはそういうこともありました。
その頃からクルマにはOBD検査という自己診断システムが導入されてますが、
当初は正規ディーラー以外ではアクセス可能な診断機の準備が困難でした。
しかしOBD規格が整理された現在ではそんなことはありません。
ただ、中には製造メーカーが正規ディーラーにだけ診断を許容している部分もあります。
専門的には正規ディーラー以外には「ソースコードを公開していない」などと表現されますが、
現代のクルマは電子パーツの塊のような一面もありますので、
特殊な整備に関しては正規ディーラーに依頼せざるを得ないケースも存在します。
実用車の整備を依頼する場合のおすすめは？
そのクルマに対応してくれる街の自動車整備工場を一番おすすめします。
もちろん悪評が囁かれているような工場は論外ですが、
一般的に地域で名を知られた工場ならまず問題ないでしょう。
こういう整備工場は正規ディーラーより安価に整備してくれることが多く、
技術的にも正規ディーラーの整備と同等です。
むしろ経験値の高いベテラン整備士が多く、技術レベルは上かも知れません。
ただ、工場によってはサービス体制の充実度が低く、
代車の用意がないこともあります。
その点が問題ないならこちらをおすすめします。
特殊なタイプのクルマの整備を依頼する場合のおすすめは？
正規ディーラーをおすすめします。
理由は街の自動車整備工場ではそのクルマの整備に精通していない可能性があることと、
そういうクルマには特殊な専用工具が必要となるケースもあるからです。
実際、専用工具を持っておらず対応できなかったという話しは珍しくありません。
但し、こういうクルマはドレスアップされていることが多く、
正規ディーラーでは些細な改造でも入庫不可の判断をすることがあります。
保安基準に該当する部分に非純正パーツを装着している場合、
そのクルマが入庫可能かどうか事前の確認が必要となります。
また、クルマが特殊ゆえに得手不得手という問題も起きやすく、
部品の入手が困難な低年式の古いクルマになると、
逆に正規ディーラーでは部品が入手できず整備困難というケースもあります。
中古パーツやサードパーティー製パーツの使用を必要とする古いクルマの場合、
依頼したくとも正規ディーラーから断られるケースもあるようです。
簡単な消耗パーツ交換を依頼する場合のおすすめは？
カー用品店をおすすめします。
理由は交換パーツの在庫をそろえていることが多く、
街の整備工場のようにパーツの取り寄せなどで待たされることも少ないです。
また、交換工賃も一番安価なケースが多く、とにかくおサイフにやさしいです。
但し、簡単ではない消耗パーツ交換の場合は街の自動車整備工場を一番おすすめします。
理由は交換工賃が正規ディーラーより安く、技術的な不安もないからです。
消耗パーツといっても千差万別なので、整備内容によって使い分けましょう。
まとめ
新車、中古車を問わず、保証の終了したクルマにお乗りの方にとって、
点検や修理というのは少々頭の痛い問題だと思います。
費用もかかりますし、なによりその間は愛車に乗れなくなってしまいます。
事前に入庫予約できる車検などならいいのですが、
突発的に発生する修理だとお店を選んでいる余裕などないかも知れません。
今回は正規ディーラー、街の自動車店、カー用品店をピックアップして
それぞれのメリット、デメリットをまとめましたが、
自動車整備に携わる整備士さんも人間である以上、
その整備士さんとの相性の良し悪しなども重要です。
目先の整備費用だけに捉われず、良好な関係を築けるかという点も考慮すべきと思います。
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