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F型BMWのレインライトセンサーを旧型製品に交換し消灯時間を短縮

F型 BMWインポートカー関連
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F型時代のBMWが搭載していたレインライトセンサーは消灯までの時間が長いです。
そのため後年のセンサーに交換してコーディングするのが定番の解決法ですが、
2012年2月以前の9270588センサーを使えばコーディングせず消灯時間を短縮できます。
今回はその古いセンサーを使って実際に時間短縮できるのか検証してみます。

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2012年3月1日以降に製造されたセンサーは消灯までの時間が異常に長いです。
一度トンネルなどに入って点灯してしまうと明るい場所に出ても120秒間は点灯し続けます。
これが実に厄介な仕様で周りのクルマからライトの消し忘れと思われてしまいますね。

このタイプのセンサーは主にF型時代のBMW各車に搭載されましたが、
さすがに不評だったのかF型末期になると消灯時間の短いセンサーに置き換わります。
ただ、新しいG型モデルまで仕様としては120秒点灯が継続されたため、
センサーを新型に交換するだけでは短縮化できませんでした。

そこで多くのF型オーナーは2017年頃に登場した新型センサーへと交換し、
コーディングを施すことで120秒から8秒へと短縮化してました。
これが一般によく知られる定番の短縮化方法ですね。

一般にオートライトセンサーと呼ばれますが、正式名はレインライトセンサーです。
文字通りこのセンサーはライトだけでなくワイパーの制御も行っています。

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センサー交換の作業はそれほど難しくありませんが、多少のコツと慣れは必要です。
今回はセンサー脱着がメインテーマではないので詳しい手順は省きますが、
内装剥がしとマイナスドライバーがあれば作業可能です。
先の細い小型ペンチなどもあるとより作業しやすいです。
ただ、自信のない方は無理せず整備士に分解してもらいましょう。

注意点は配線を引っ掛けて傷めないことと、
センサーとガラス面を貼り付けてる純正ジェルフォイル(シール)の扱いでしょうか。

純正のジェルフォイルは空気が混入してしまうと後から抜くのはほぼ不可能ですが、
代用品の丸形透明両面テープだと少々の空気は時間の経過とともに抜けます。
貼り付けた瞬間は大きく空気が混入してしまいますが、
不思議と一週間も経つと空気が抜けて綺麗にガラスに貼りついてくれます。

この代用シールは安いですし貼り付けも簡単なので、
純正ジェルフォイルなどより遥かにおすすめです。

BMW レインライトセンサー交換

代用シールはいろんな会社から販売されてますが、
直系30mm(純正ジェルフォイルは31mmくらいでしょうか)で、
厚さは1mmくらいのシールを使います。
あまり厚みがあって硬いタイプは空気が抜けませんのでご注意ください。

今回、検証に使用した2015年式BMW4シリーズには以下のセンサーが搭載されてました。
2015年1月30日に製造されたパーツ番号9354844のセンサーです。
製造年からも消灯まで120秒かかる仕様のセンサーだとわかります。

BMWレインライトセンサー 9354844

このセンサーではどうがんばっても120秒呪縛から逃れることはできず、
上記したように後年のパーツ番号9475147以降のセンサーに交換してコーディングするか、
2012年2月まで製造されていた9270588センサーに交換するしかありません。

そこで今回ヨーロッパから取り寄せたセンサーは以下になります。

BMWレインライトセンサー 9270588

やや画質が悪いですが、2012年9月7日に製造されたセンサーだとわかります。
パーツ番号は9270588となっています。

この番号のセンサーは2012年2月末まで生産されたF型BMWに使用されており、
当時の仕様は暗所でオートライトが点灯しても、明るい場所へ移動すれば5秒で消灯されます。
問題はコーディング不要で作動してくれるかどうかですね。

結果は…

センサーを交換しただけで無事5秒で消灯するようになりました。
コーディングなどは一切不要で、まさに取り替えただけです。

この古いセンサーへの交換は過去に5台のF型BMWで実施してますが、
すべてのケースで無事に消灯まで5秒化できています。
もちろんコーディングを要したクルマは一台もありません。

最近のBMWは消灯まで8秒のセンサーを搭載してますが、
国産車だとトンネルなどを抜けて明るい場所に出ると瞬時に消灯するクルマも多いですし、
長くても3~5秒くらいで消灯されます。

新東名の一部区間に見られるようなトンネルが連続してる場所だと8秒消灯でも微妙で、
消灯前にまたすぐ次のトンネルに入ってしまいますね。
8秒化しても消灯までの時間が地味に長くてやや使い難いように思います。

ちなみにメルセデスベンツは消灯までに約13秒くらいかかるんですが、
これをコーディングして3秒くらいで消えるようにしてる方が多いですね。
ただ、ベンツの場合は長くても13秒くらいで消えてくれるので、
F型BMWオーナーのように大声で不満を叫んでる印象はないです。
印象はないんですが、でも13秒に満足してるわけでもないですね。
だからベンツオーナーもコーディングして3秒化する人が多いですね。

私も所有するE63Sの消灯時間をコーディングで変更しており、
現在は約3秒(正確には約2.9秒)で消灯してくれます。
国産車と同じように点灯・消灯してくれるのでかなり快適です。
今回はBMWの435iを120秒から5秒化したわけですが、
厳密に言うと5秒でもやや長く感じるというのが本心でしょうか。

2012年2月まで製造されていたパーツ番号9270588センサーですが、
このセンサーの入手性はどうなんでしょうか?

今回はリトアニアの自動車パーツ販売会社で発見することができました。
なんかリトアニアから取り寄せなんて聞くと凄く厄介そうに感じますが、
実際はドイツもアメリカもリトアニアも購入手順や手続きは変わりないです。

リトアニアから取り寄せた最大の理由はドイツやアメリカなどから買うより安いのと、
かかる国際送料も良心的な業者が多いからです。
メジャーな配送業者を使って(通関含めて)約二週間で届けてくれます。
もちろん通関で何かトラブルが起きれば時間がかかってしまいますが、
私の経験上、BMWとかベンツのパーツが通関でトラブることは少ないです。
よほど高額な特殊パーツでもなければまず心配無用でしょうね。

ちなみに9270588センサーはeBAYなどで探せば普通に見つかります。
サクッと調べた限りでも2024年6月現在で10個近く売られてました。
これが日々刻々と変化しますが、それでも常に何個かは売りに出ています。
問題は運よく(安価な)出品物に出会えるかどうかです。

私は日本までの送料込み約4,000円と格安で入手することができましたが、
多くの出品物は国際送料込みで約10,000円くらいはしています。
中には20,000円以上なんて出品業者もいました。
このように(同じ品物なのに)価格差が激しいので焦らず慎重に探すべきです。

これは私の個人的な意見ですが、送料込み6~7,000円なら即買いでいいと思います。
確かに今回のように約4,000円で買えるケースもありますが、
これはかなりレアな低価格だと思います。壊れてるんじゃないかと疑ったくらいです。

なお、eBAYのような同じ通販サイト内でも送料が高い出品者もいますし、
格安送料の出品者もいます。
これは国や地域による事情もありますし、個人か法人かの違いもあります。
著しく高い送料でなければある程度の価格差なら妥協が必要かも知れません。

ちなみにeBAYは日本までの送料含む概算額を表示してくれるので、
おおよその購入価格はすぐわかるようになっています。
(海外通販なので決済日の為替レートによって若干の価格変動は発生します。)

海外通販サイトにカード情報を入力するのを心配される方もいますが、
PayPalなどの決済サービスを利用すればまず心配無用です。
私も昔からPayPalを利用していますが、トラブルは一度もありません。

私がよく聞かれるのは以下の点です。

BMW320iに320dから外した中古センサーは使える?
⇨ まったく問題なく使えます

BMW専門店からおすすめしないと言われた
⇨ 動作しますので大丈夫です

正規ディーラーから取付を断られた
⇨ 純正パーツでも経路不明な中古パーツは使ってもらえないです

9270588センサーは2012年2月までの製造品です。
ということは4シリーズなどはまだクルマが登場してません。

正規ディーラーや一部の専門店はメーカーから使用可能とされたパーツしか使いません。
例えば9475147以降のセンサーは正式に互換性が保証されているので使用します。
メーカーの動作確認がないパーツは使わないという整備判断は間違ってないです。

ただ、少なくともこの9270588センサーに関しては後年のモデルでも動作はします。
正規ディーラーはともかく、柔軟に対応する専門店なら問題なく使うでしょうね。

F型時代のBMWのオートライトは消灯まで120秒かかる状態が標準でしたが、
2017年以降に販売された車両には8秒化が可能な新型センサーが搭載されています。
具体的に何年何月頃の生産車からセンサーが変わったのか不明ですが、
該当する年式のクルマにお乗りの方は交換用センサーを購入する前に確認したほうがいいです。
もしかしたらコーディングだけで120秒から8秒化が果たせる可能性があります。
センサーを交換するとなると新品にしろ中古品にしろ1万円以上かかってしまいますからね。

このあたりの情報については以下の記事でまとめてますので参照ください。

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今回は旧式のレインライトセンサーを使って消灯時間の短縮化を検証しました。
結果は見事にセンサーの交換だけで5秒消灯できるようになりましたが、
問題は古いセンサーがタイミングよく入手できるかどうかと価格です。

そう、この9270588センサーを使って5秒化するなんてのは新鮮な話題ではなく、
こんなのは今さら騒ぎ立てるような話しではないんです。
本当に問題なのは最近の入手性悪化と価格高騰です。
かつては捨て値で転がっていた旧センサーが異常に高くなってるんです。

もちろん海外通販は為替レートによって多少の価格変動が起きますが、
それよりも出品者によって値付けが全然違うことのほうが問題です。
あきらかに足元見てる出品者もいますね。
焦らず慎重に出品状況を観察し、もし格安出品があったら速攻で購入してしまいましょう。
今ならまだ安価な出品物も散見されます。
そして当たり前ながら格安出品物は早々にSOLD OUTが常です。
このあたりはヤフオクやメルカリと同じなので、躊躇せず決断が鉄則ですよね。

本記事が多少なりともこの問題でお悩みの方の参考になっていれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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