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快調なBMWから正体不明の異音発生!整備士も困惑した意外な原因

ノイズ クルマ 異音 共振カーメンテナンス
記事内に広告が含まれています。
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快調に走っていたBMWから金属の当たるような異音が聞かれるようになりました。
クルマは機械なので足回りなどから異音が発生することは珍しくなく、
発生当初は「あ~点検しないといけないな…」くらいに考えていたんですが、
これがなかなか音の正体や原因が掴めず苦労することに…
果たして異音の原因は何だったんでしょうか?

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いきなり結論から申し上げると音の正体はクルマの微振動を起因とする共振が原因でした。
では一体何と共振して変な音を出していたのでしょうか?

これはどんなクルマでも発生する可能性があるので頭に入れておくといいかも知れません。

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異音が聞かれるようになったのは4月下旬頃だったでしょうか。
小さな音なので気づいてなかっただけで、もう少し前から発生していたのかも知れません。
音は「キンキン」という軽い金属音なんですが、これの発生状況がおかしいんです。
最初は足回りの不具合だと思っていたんですが、
段差の乗り越えなど、足回りに衝撃が加わっても鳴らないときもあって…

規則性がないというか、どういう状況で鳴ってるのかがまったくわからず、
窓全開で走行してもよくわからなかったですね。
これは一人で運転しながらでは難しいと感じ、友人に同乗してもらって確認しました。
というか音を聞いてもらいました。

しかし変な金属音というのはクルマに乗っていて一番聞きたくない音ですよね。

すぐに通常の走行状況で鳴ってるわけではないことがわかり、
とにかく音の発生場所の特定に全力を注ぎます。
余程大きな音でもない限り、一人で運転しながら調べるというのは難しく、
クルマの異音の確認というのが難しいことがよくわかります。

そこで友人に協力してもらいレコーダーなどを使って音の発生場所を探ってみました。
音の出そうなところを予想して録音してみたんです。
しかし、クルマの走行音というのはかなり喧しいのと、
実際に走ってみるとクルマからはいろんな音が出てて簡単に特定できるものではありません。

次にジャッキアップして入念に足回しを目視確認してみましたが、
目にできる範囲にはどこも異常がなく、お手上げに近い状態でした。

もうこうなると正式に整備工場へ入庫して確認する必要があります。
それに嫌なところが摩耗する恐れもあって精神衛生上も良くありません。

クルマの整備や修理で厄介なのは再現性がないと確認が困難なところで、
整備工場へ持ち込むと症状が出ないというのはよくある話しです。

ただ、今回の場合は走り出して早々に音が出て確認することができました。
音を聞いた整備士はサスペンションのガタやゴムブッシュの断裂などを疑いました。
そこですぐリフトアップして入念に足回りの締め付け状態などを確認しましたが…

どこも異常なし

クルマの異音には経験の深い整備士でしたが、
一発目は外したという感じでした。

そこで次に駆動系全般のチェックに入ります。
試乗時の状況から車両後方で鳴ってることはわかっていたので、
クルマの後ろ半分を入念にチェックです。

しかし、どこをどう調べてもボルトの緩みやパーツの捻じれや曲がりなどもなく、
もちろんゴム類の劣化などもありません。

そこで初心に戻ってもう一度音の発生状況と音質の確認です。
運転席や助手席でははっきりと「キンキン」という金属の当たる音が聞こえるんですが、
車両の下で録音してみるとなぜか音量が(かなり)小さいことがわかりました。

もし足回りに異常があるなら車両下で録音した音がこんな小さいなんてあり得ません。
つまり室内のほうが大きく聞こえてる可能性が浮上したんです。

音の出る状況をもう一度入念に調べたところ、
どうもクルマが振動してるときにこの音が出てることがわかりました。
この振動というのは舗装状態の悪い道を走ったとか、
エンジンが低回転で坂道をがんばって登ってるような状況で発する微振動です。

段差などでサスペンションが激しく動いてる状況では発しないことがわかり、
ここに至り、クルマの微振動を原因とする共鳴音の可能性が浮上しました。

こうなるとクルマの積載物をチェックすることになりますが、
常時クルマのトランクに積んでる荷物などはほとんどなく、
唯一、アルミ製の荷物運搬用小型キャリーが積まれてるくらいでした。
(簡単な洗車用具なども積んでましたが、金属音が出ることはありません。)

ただ、この小型キャリーは専用フレームに固定されているので基本的に動くことはなく、
それにこの小型キャリーは昨日今日積んだものではありません。
以前から積まれていたものなので急に音が出るのは不自然でした。
しかし、何らかの原因で共鳴して音を出しているとなると停車した状態ではよくわかりません。
すぐにこの小型キャリーの真横にレコーダーを設置して録音してみました。

すると…

驚くべきことにクルマに振動が発生するとまず固定用の治具が共振から振動し、
そしてその振動がアルミ製キャリー本体に伝わって音を出していることがわかりました。
しかも不正路を走行したときなど、特定の振動だけに反応していることがわかり、
普通に走行して揺れただけではまったく音が出ないこともわかりました。

金属の共振から発生する振動は徐々に大きなエネルギーとなって固定用フレーム全体に伝わり、
その振動エネルギーが固定されてるアルミ製キャリーを楽器のように反応させてたんです。
これはアルミ製キャリーだったから鳴ったようで、重い鉄製なら鳴らなかったかも知れません。

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クルマの異音はプロの整備士でも原因特定が難しいと言われますが、
時間をかけてしっかり調べればある程度のところまでは絞り込めるものです。
しかし、今回のような金属の共振からの共鳴音は非常に珍しい現象で、
本記事では簡単に一連の流れを書いてしまってますが、
実際はかなりの時間をかけての検証が必要でした。

複数の条件が揃わないと共振が発生しないので、
原因となったアルミ製小型キャリーを積んで走っても音が出ないこともありました。
これが原因特定を困難にさせましたね。

ただ良かったのは修理代が発生するようなトラブルではなかったところでしょうか。
対応してもらった整備士も友人でしたのでファミレスランチだけで済みましたし…
お金がかからなかったというのは幸いでした。

もし原因不明の異音で悩んでいる方がおられましたら、
このような意外な原因で音が出ることもあるんだと思い出していただけたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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