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人気ミニバン「アルファードとヴェルファイア」乗ってみて感じたデメリット6選

自動車関連
出典:トヨタ公式
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トヨタの誇る人気ミニバンのアルファードとヴェルファイアですが、
とてもハイクォリティな高級車でありオーナー満足度も高い人気車となっています。
そんな人気車ゆえにリセールも良好で買って後悔することはないクルマですが、
多少は気になるところもあり、押さえておきたいデメリットがありそうです。

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ライバル不在の人気車

アルファード
出典:トヨタ公式

高級ミニバン市場は世界的に人気が拡大しそうな勢いですが、
そのトップツアラーと呼べるのがアルファードとヴェルファイアだと思います。
もともと高級ミニバンの元祖は日産の三代目ラルゴだと言われてますが、
それよりも初代エルグランドだと考える方のほうが多い気はします。
そんな人気あったエルグランドでしたが、
モデルチェンジコンセプトのマーケティングミスなどもあって失速してしまい、
今や完全に主役はアルファード系が奪ってしまった感があります。

また、今のところこの大型ミニバン市場にベンツやBMWが参入していないこともあって、
しばらくはアルファードとヴェルファイアが市場を独占しそうな雰囲気です。

ベンツにはVクラスという大きなミニバンがありますが、
決して安いクルマではないものの、これはもともと商用ベース車で、
アルファードほどの高級ミニバンではありませんでした。
ただ、市場の動向を受けて急速に高級化を図って来ており、
近い将来には完全なる高級ミニバンとなりそうです。

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乗って感じたデメリット6選

そんな人気の高級ミニバン「アルファードとヴェルファイア」ですが、
人気の秘密は300~700万円台と予算に合わせて選びやすいグレード展開にもありそうです。
そして新車価格に幅があるということは中古車も幅広い価格帯から選ぶことができるので、
とりあえず買って乗るだけならそれほど高い敷居があるわけでもありません。
タマ数もあるので買いやすいクルマだと思います。

しかし、良いことだらけに思えるアルファードとヴェルファイアですが、
いざ買うとなるとちょっと引っかかるところもあります。
それはどんなところでしょうか?

その1 イメージが悪い?

ほとんどのアルファードやベルファイアのオーナーは普通の方々です。
最近では高級セダンに変わって企業の社用車で使われているクルマも珍しくありません。
しかし、近年は困ったことにガラの悪い粗暴なオーナーも増えています。
とくに「黒いアルファードはヤバイ」とか言われており、
早い話しが危険ドライバーと勘違いされるケースもあるようです。
回りのクルマが避けてくれるならいいじゃないかと思ってしまいそうですが、
世の中には「黒いアルファード」を怖いともなんとも思わない人たちだっています。
そういう人たちから目をつけられて嫌な思いをすることも少なくないようです。

また、「黒いヴェルファイア」に乗ってる善良な友人がいますが、
深夜走行中、これまでに三回パトカーから停止を求められています。
その前に乗っていたエスティマではこういう経験はなかったそうですが…

実際に乗ってみると確かに押し出しが強いせいか運転は楽な気がします。
しかし、普通に走ってるだけなのにまるで迷惑車に向けるような視線を感じるのも事実です。

その2 やっぱり価格が高い

アルファードもベルファイアも比較的安価なモデルもラインナップされてますが、
ちょっと欲を出すと一気に価格が跳ね上がります。
つまり装備の良いクルマだとレクサスが買えるくらい高いです。
もっと高級なアルファードのレクサスモデルが出るのも時間の問題だと思いますが、
現状のトヨタバッチをつけたアルファードでも決して安いクルマではありません。

そして一番感じるのはその人気ゆえに中古車が高すぎなんじゃない?というところです。
正直、かなり割高な印象があります。
本気で買うとなるとそれなりのお金が必要なクルマです。

その3 車体がデカすぎる

現行アルファードはミニバンの中でも大型なのは誰が見てもわかりますが、
同じトヨタ製ミニバンのVOXYなどと比べるとやはり取り回しは悪いです。
全長が4,945~4,950mm、全幅は1,850mm、ホイールベースは3,000mmもあります。
どう考えてもデカイですね。
しかもアルファードはサイドミラーまで含めた全幅は2.2mを超えています。
実際に運転してみるとあの巨体からは想像できないくらい小回りは利くんですが、
絶対サイズが大きいので狭い路地などに入り込むと立往生する恐れがあります。
広い場所や広い道路で走らせてる分にはいいんですが、
狭い道での大型車とのすれ違いなどは結構恐怖です。

それに高い車高も厄介です。
全高が1,935mmもあるので高さ制限2mくらいの場所への入庫は気を使います。
とくに下りながらの地下駐車場の入口などは危ない気がします。
ホイールベースが長いので傾斜角があると一時的に車高が高くなりますが、
傾斜を下りた入庫口が2m制限だったら危険です。
でも降りていちいち確認できないこともあるんですよね…

また、車体のデザインが四角い箱状なので四隅の見切りはいいんですが、
直近の真横下あたりなどはよく見えないです。
長いホイールベースもあって内輪差で車体横を擦るアルファードは珍しくないようです。

その4 かなり燃費が悪い

個人的にはあのサイズの高級ミニバンの燃費を弱点とは思いませんが、
やはり経済的なクルマとは言い難いのは間違いありません。
普通のファミリーカーの感覚で乗るとガソリンを垂れ流しているように感じます。

比較的燃費がいいのはハイブリッドモデルですが、
それでも平均11~12km/L前後です。
ガソリンモデルは頑張っても平均8~8.5km/Lくらいでしょうか。
実際はもっと悪いかも知れません。
ハイパワーな高性能カー並みの燃費なのでガソリン代は覚悟したほうが良さそうです。
小さなエンジンで重く大きな車体を強引に動かしてるのがアルファードだと思います。

その5 緊急時に止まれないクルマ

私がアルファードやベルファイアに乗って一番嫌なところはブレーキです。
あれほどのサイズと重量のクルマなので俊敏に止まれないのは仕方ないんですが、
アルファードは大きなスライドドアを持つ車体構造の関係で剛性が低いです。
それに起因する減速感の悪さがなんとも運転していて不快です。

スペックだけで判断すると大型SUVなどと同じ感じと思ってしまいそうですが、
まったく違います。
大型SUVは確かに重いですし止まりにくいクルマですが、
ボディ剛性が高いのでああいう感じにはなりません。
少なくともガツンと踏み込むことはできます。

大型ミニバンは車体サイドの開口部が広いのでどうしても剛性面では不利です。
緊急時の急ブレーキの効きの悪さも含めてこれに馴染めない人は絶対います。
例えるならマイクロバスのグニュグニュした感じに似てますね。

その6 乗り心地が悪い!

トヨタ車はレクサスも含めて全体的に乗り心地がフワフワしてますが、
アルファードやヴェルファイアの場合は不快なくらいフワフワしてます。
どれくらいかと言えば乗り物酔いする人を乗せていると酔ってしまうレベルです。
中には運転してるのに酔いそうになるなんて話しまで聞きます。

このフワフワ感は人によっては「乗り心地が良い」と感じるかも知れませんが、
少なくとも高速道路なんかでは上下に揺れすぎだと思います。
それにこのフワフワが原因だと思いますが、一種の振動騒音もありますね。
これは確実に今後のモデルでは改善されると思いますが、
現行モデルにはしっかりと存在しています。

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まとめ

アルファードとヴェルファイアは人気車なので乗る機会も多いクルマですが、
何度乗っても好印象で、良くできた高級ミニバンという評価で間違ってないと思います。
質感も良いですし、あのサイズのクルマにしては動力性能も十分あります。
ただ、もし真剣に購入を検討するならデメリットも考えたほうが後から後悔しないと思います。

試乗して確認したほうがいいと感じたのは以下の点です。

エンジン選び(3.5L、2.5L、ハイブリッド)

自宅ガレージへの入庫

自分の運転感覚に合うかどうか

納車されてから後悔しても遅いので試乗でパワー感など確認必須です。
人によっては2.5Lエンジンだと非力すぎて我慢できない可能性があります。
(普通に走るだけなら問題ないパワーはあります。)

また、もし自宅ガレージのサイズに余裕がないのであれば、
試乗車を借りて入庫チェックしたほうがいいです。
駐車場が狭いだけなら慣れでなんとかなりますが、
何度も切り返さないと入庫できないような駐車場だと乗るたびに疲れてしまいます。

そして最後に掲げた「自分の運転感覚の確認」ですが、
これは物理的に運転に支障がないかどうかということではなく、
単純に運転したときに自分が運転しやすく感じるかどうかです。
どうしても大型ミニバンというあまり馴染みのないクルマなので、
乗り味や走行感が合ってないと愛車として乗るのが嫌になってしまいます。
家族の乗るクルマなら運転するすべての人が確認したほうがいいと思います。
もし無理だと感じたらSUVやステーションワゴンなどを考えたほうが幸せかも知れません。


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