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駐車場が小さすぎる問題 クルマが巨大化して駐車困難な家屋が多い

ガレージ 駐車場自動車関連
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最近のクルマは国産車も外車もサイズが大きくなっています。
40~50年前までのクルマに合わせて作った駐車場だとかなり厳しい現実があります。
今回は最近大きくなったクルマの駐車問題を考えてみます。

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駐車場を拡張できない

自宅の構造上、駐車場を拡張できる住まいの方はまだ恵まれています。
しかし、中には物理的に駐車場を大きくできない住まいの方もいます。

都内在住のAさんは55年ほど前に父親が建てた住宅に住んでますが、
その自宅駐車場は当時のカローラやサニーなどのクルマを想定したサイズのもので、
現代の全幅1,800mmを超えているクルマを駐車できるサイズではありませんでした。

20年くらい前の自宅リフォーム時に駐車場の幅を20cm程度拡張しようと計画したものの、
調査してみると駐車場の真横にある自宅の壁の中には複数の構造柱が入っており、
自宅建物を建て替えない限り簡単に拡張できないことがわかりました。
建築士さんの説明では、構造柱を家屋内に移設し、
二階を支える強度を図った上で壁を壊して拡張することは不可能ではなかったそうですが、
とんでもない費用がかかることがわかりました。

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隣人の協力で多少拡張

Aさん宅のお隣には長年お住まいのBさん夫婦が自宅を構えています。
その境目にはBさん宅のコンクリート製の壁が存在しており、
Aさん側には境界線に木製の垣根が這わせてありました。
AさんはBさんに相談の上、自宅側の木製垣根を撤去し、
Bさん宅のコンクリート壁ぎりぎりまで駐車場として使わせて欲しいと懇願しました。

Bさんの土地を利用するものではありませんでしたが、
両家の境界線上まで利用するような形になってしまいます。
そのため、後々のトラブルに発展することのないよう、
不動産会社に仲介してもらって確定測量を実施し、
これまで何となく壁と垣根で分けていた境界を整理し、
その上で壁までの使用許可を願い出たのです。
それによってAさんはBさん宅のコンクリート壁まで駐車スペースを拡げることができたので、
ギリギリながら全幅1,800mmくらいあるクルマの駐車も可能な状態になりました。

また、その際にBさん宅のコンクリート壁をクリーニングし、
綺麗に塗装も施したのでBさん夫婦からも喜ばれています。

それでも追いつかないクルマの巨大化

令和の時代になるとクルマのサイズは平成の頃よりさらに巨大化が進みます。
今や国産車でも全幅1,900mm前後のクルマは珍しくなく、
まして外車ともなると全幅2,000mm級のクルマも存在します。
Aさんの自宅駐車場は拡張したといっても元々が狭かったので、
全幅1,800mmを超えるようなクルマだと大変です。
現在はクルマの左側を建物ギリギリまで寄せて駐車し、
右側の運転席ドアをBさん宅の壁に貼った発砲スチロール板に当てて乗り降りしているそうです。
こうでもしないと狭くて乗降が困難なためです。

このAさんというのは実在する私の親族です。
幸い、隣人のBさん夫婦とは良好な関係にあるため駐車場拡張に成功していますが、
こんなに上手く拡張できる人ばかりではありません。
そして、こういう状態の駐車場は全国に存在するようです。

最近の建売り住宅では明確に駐車スペースを区切らず、
クルマのサイズに柔軟な対応ができるよう作っていることが多いようです。

大型SUVを買いたいが無理

最近はSUVブームですが、SUV車はサイズの巨大化が加速しています。
トヨタランドクルーザーのような本格サイズのクルマだけでなく、
普及クラスのSUVモデルも随分と大きくなっており、
どのメーカーのクルマも新型が出るたびにサイズアップしています。

これらのクルマは軒並み全幅1,800mmオーバーが当たり前で、
そうなると一昔前に造成された駐車場では駐車困難です。
中には自宅に駐車場があるにも関わらずそのサイズのクルマが駐車できず、
近隣の貸し駐車場を契約している人もいます。
しかし、まだ近隣に貸し駐車場がある方はラッキーで、
都心部だと貸し駐車場が見つからずクルマが買えない人もいます。

自動車販売店もこの問題には頭を悩ませており、
駐車場がなくクルマを販売できなかったという事例も珍しくありません。

駐車場には基本指針がある

なんとなく駐車場なんてクルマが停められればいいじゃないかと思われがちですが、
そんな簡単なものではありません。
国土交通省は明確に駐車場に関して指針を示しており、
自宅駐車場であっても大きさなどはこれに沿って作らなければ使用が困難です。

駐車場設計・施工指針

詳しくは上記リンク先から国土交通省の指針をご確認いただきたいですが、
かなり細かく規定されています。

これを無視して駐車場らしきものを作ることもできますが、
少なくとも必要なサイズや公道へのアプローチなどはしっかり施工する必要があり、
建設会社やハウスメーカーがこれを無視して作ることはありません。

寸法ギリギリの駐車場への対処

車庫証明を取得できないような狭い駐車場だと諦めるしかありませんが、
頑張ればなんとか駐車できるというケースはどうでしょうか?
自動車販売店スタッフに相談して、もっとも無理のないクルマを買うのが理想ですが、
誰しも自分の欲しいクルマもあり、なかなかそう割り切れるものではありません。

しかし、以下の点を考慮すれば多少は状況が改善される可能性はあります。

最小回転半径の小さなグレードを選ぶ

幅の広いタイヤ・ホイールを諦める

後方視界を妨げるスポイラー装着を諦める

バックセンサーをケチらない

駐車場が狭くて苦労する原因にはクルマの取り回しがかなり影響しています。
もともと収まらないようなサイズのクルマは論外ですが、
国土交通省が定めている指針に沿って作られた駐車場なら駐車そのものは可能なはずです。
つまり、多くの場合は「停められるけど大変」というケースが大半です。

クルマにはグレードによって最小回転半径が小さくなるモデルがあります。
〇〇グレードより△△グレードのほうが20cmほど小回りが利くといったケースです。
こういうクルマは案外多いです。
自分の欲しいグレードではないかも知れませんが、
そのくらいの妥協は仕方ないのではないでしょうか?

また、幅の広いタイヤやホイールを諦めるのも有効だったりします。
クルマにもよりますが、これらの工夫で回転半径を10~20cmくらい短くできれば、
劇的に駐車環境が改善されることもあります。

そして、狭い駐車場はバックが困難だったりします。
現代のクルマは優れたバックモニターを装備してますが、
それでも最終的に頼りになるのは目視です。
リアにスポイラーなどを装着するとそのパーツが微妙に視界を遮ってしまいます。
こういう狭い駐車場ではドアを開けてバックすることは困難なので、
後方のウィンドウからどこまで目視できるかは重要です。

また、そういう状況で強い味方となってくれるのがバックセンサーです。
オプションに用意があればケチらず装備しましょう。

まとめ

ガレージ 駐車場

本来、クルマの購入で一番大変なのは駐車スペースの確保ではありませんが、
現実問題としてクルマが買えても登録できなければそのクルマに乗ることができません。

「クルマを買うのだから販売店がなんとかしてくれるはず」

と思っている人もいるかも知れませんが、
駐車場がなければ販売店も手の打ちようがないというのが本当のところです。
実際、駐車場が確保できず販売できなかったり、
希望したものとは違うクルマで我慢してもらうケースはあるようです。

また、駐車場サイズの関係で大きなクルマの購入をためらう人も珍しくありません。
物理的に入庫できないクルマはどうしようもありませんが、
多少不便ながら切り返しを重ねることで入庫が可能ならまだ幸せだと思います。
最初に少し練習すれば車庫入れなどは慣れるものです。

いずれにしても駐車場問題は想像以上に厄介です。
クルマの納期が長すぎて貸し駐車場の契約に苦慮する人もいます。
自分にとって最善の方法を見極めてベストな方法を選択しましょう。

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