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シーケンシャルウインカー 保安基準をチェックして簡単に車検合格!

アウディA8カーメンテナンス
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人気の「流れるウインカー」ことシーケンシャルウインカーですが、
非純正車に後付けキットを使用するといろいろと苦労することが多いです。
車検対応製品を整備工場で装着したのに車検に落ちたというケースもあります。
今回はこの流れるウインカーで車検通過させるための注意点をまとめてみます。
装着を検討されている方のお役に立てれば幸いです。

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保安基準を再確認

シーケンシャルウインカーの正式名称は連鎖式点灯方向指示器といいます。
この点灯方法は2014年まではグレーな状態でしたが、現在は保安適合とされています。
ただ、定められた保安基準をクリアしていなければ今も車検には通りません。

では、車検に通らないウインカーとはどんな点灯状態なんでしょうか。
車検が通らないウインカーというのは簡単にいえば保安基準に適合していないウインカーです。
ときどき後付けキットは車検不可と書かれている記事を見かけますが、
これは間違いです。
キチンと保安基準に適合させていれば車検は通ります。
但し、以下記載の保安基準に適合していなければ車検は通りません。

点灯は水平方向

シーケンシャルウインカーは内側から外側に向かって水平方向に点灯する必要があります。
ミニバンや一部のSUVには縦長タイプのテールランプを装備するクルマもありますが、
これを縦方向に点灯させることはできず、水平方向への点灯のみ認められています。
また、ウインカーの点灯は左右対称である必要があります。

また、光が流れるタイプのシーケンシャルウインカーではありませんが、
放射状に拡がるウインカーの場合、中心部から均等に連続して点灯する必要があります。

点灯は内側から外側へ

シーケンシャルウインカーは曲がる方向を示す必要があります。
したがって内側から外側に向かって水平方向に点灯していなければなりません。
また、点灯開始後、全てのLEDが点灯するまで消灯するLEDがあってはなりません。
そして外側から内側に向かって点灯させることはできません。

点滅周期は毎分60回以上、120回以下

ウインカーの点滅周期は「毎分60回以上、120回以下」と保安基準で決まっています。
そしてフロント、サイド、リアの各ウインカーすべてがシンクロしていなければなりません。
車検対応製品で車検に落ちる原因の多くはシンクロしていないケースが大半です。
つまり施工不良ということです。

ウインカー取付位置の規定

ウインカーの取付位置は以下のように保安基準で定められています。
後付けのパーツを組み込む場合は十分注意が必要です。

ウインカーの上縁部の高さが2.1m以下
ウインカーの下縁部の高さが0.35m以上
ウインカーの最内縁の左右間隔が600mm以上
車の最外側からウインカーの最外縁の距離が400mm以内
ウインカーの明度

ウインカーの明るさは保安基準で次のように定められています。

「昼間に100m離れた位置からウインカーの点灯が確認できる明るさで、
周りに迷惑とならないこと」

つまり昼間に100mの距離でウインカーの点灯が確認できる必要があり、
フロントとリアのウインカーは15W~60W、サイドは10W~60W以下と決められています。
暗すぎたり明るすぎるのはNGです。

ウインカーの色

ウインカーの色は橙色(オレンジ色)と決められています。
白く見えるクリアレンズ装着の場合は点灯時の色味に注意が必要です。

ウインカーの点滅状況

ウインカーの電球が切れていたり点滅しないと車検には通りません。
シーケンシャルウインカーの場合は光を流すために複数個のLEDランプを使っています。
この中の一つでも点灯しないものがあると車検には通りません。
必ず全部が点灯しているか事前の確認が必要です。

また、ウインカーをポジションランプとして使用する場合、
ウインカー作動時に素早くウインカー点灯に切り替わる必要があります。

ウインカー面積の規定値チェック

ウインカーの面積は前後ともに20㎠以上ある必要があります。

明確な保安基準以外でも以下について注意しなければなりません。

レンズのひび割れ

ウインカーのレンズにひび割れがあると車検に通らないことがあります。
保安基準ではひび割れについて明確な基準はありませんが、検査員によっては指摘して来ます。
線状に綺麗なひびが入っている程度なら通してもらえることが多いですが、
レンズが欠けているような状態は多くの検査員がNGを出すと思います。
事前に交換修理をしておいたほうが安全です。

また、このひび割れに関しては運輸支局や車検場によって厳しいところと緩いところがあり、
ひび割れNGという話しもあれば問題なく通ったという話しも出てしまいます。
ネットを見ると両方の情報が書いてあるのはこれが理由です。
ただ、最近はひび割れしているところから光が漏れたりせず、
水が混入しない程度の状態なら通してくれる車検場がほとんどのはずです。

そしてもう一つ、一般に正規ディーラーなどの指定工場(民間車検)は厳しい傾向にあります。
怪しい対応をして指定取消処分などになることを恐れるためです。
しかし、車検場に持ち込む認証工場やセルフ車検の場合は比較的緩い傾向にあります。

これは決して車検取得の裏技などではありませんが、
もし多少ひび割れがあって、ディーラーから高額のウインカー交換修理を迫られているなら、
正規ディーラー(指定工場)での民間車検を避ければ無交換で車検を通せる可能性はあります。
絶対ではありませんが、そういう実例をいくつか知っています。

シーケンシャルウインカーの話しではありませんがついでに記載します。

オレンジ色に点灯した状態のウインカーポジションランプに関して、
平成18年1月1日以降のクルマが一時的に車検不可になりました。
そのためこれを車検不可と思っているクルマ屋さんなどもありますが、
すぐに保安基準の「第34条 車幅灯」が改訂され、
ウインカーポジションランプについては、
ウインカーと構造一体物のためオレンジ色でも適合と変更されています。
こちらについても適切にポジションランプ化されていれば車検は通ります。

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車検合格できるウインカーの状態

あらためて車検通過できる状態を整理してみます。
以下の状態になっていれば保安基準はクリアしています。

水平方向に点灯している
内側から外側に向かって点灯している
最後のLEDが点灯するまで点灯状態を保っている
毎分60回以上、120回以下の点滅周期を守っている
すべてのウインカーの点滅周期がシンクロしている
ウインカーの取付位置が保安基準をクリアしている
ウインカーの明るさが保安基準をクリアしている
ウインカーの色が橙色(オレンジ色)である
輸入キットの場合はEマーク取得済み製品(ECE規制適合品)である
前後のウインカー面積が保安基準をクリアしている
ひび割れやレンズ欠けを起こしていない(状態によります)

自分で簡単に確認できるものもあれば、整備工場でないと対応が難しいものもあります。
一番確実で面倒がないのはプロの整備工場に任せて取付施工してもらう方法ですが、
整備工場ならどこでも大丈夫というわけではなさそうです。

経験不足な整備工場へ依頼しない

後付けでシーケンシャルウインカーを装着して車検に落ちるケースの大半は施工不良です。
困ったことにしっかり施工されていても検査場で適切に点灯できず落ちてしまうこともあります。

つまり施工に慣れた経験豊富な整備工場へ依頼しないと危険ということです。
流行りの製品に疎い整備工場なんて珍しくありません。
取付施工をしてシンクロしてないのに車検に臨もうとするいい加減な整備工場もあります。
このように本職の整備工場でも経験値の低い工場(整備士)は危ないと思います。
ましてセルフ施工される場合は十分に注意が必要です。

後付けキットを装着する場合はもともとウインカーのあった位置への取付けが基本ですが、
気をつけないとシーケンシャルウインカーの場合は流れて光っているため、
その流れた点灯状態の位置で保安基準をクリアする必要があります。
キットによっては元のウインカーと点灯位置が変わってしまうことがあります。
保安基準をクリアしているかわからない場合は慣れた専門業者に相談したほうが安全です。
(そのクルマ用の製品で、車検対応と明確に書いてある商品ならまず大丈夫です。)

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あとがき

今でも間違いなく人気があるシーケンシャルウインカーですが、
当初騒がれたほど拡がりを見せていないのも事実です。

近代的なシーケンシャルウインカーの初搭載車は2009年登場のアウディA8ですが、
アウディやレクサスなどが次々と採用車を拡大したのに、
アウディ以外のドイツメーカーはほとんど無関心でした。

もともとポルシェやBMWは走りに関係ない流行り物には興味を示さないメーカーですが、
光モノが大好きなはず?のベンツにもほとんど採用車が現れてません。
このように採用に積極的なメーカーと無関心なメーカーがあったことや、
デイライトの世界的な標準搭載化などもあって、
最近はより新しいダブルファンクションウインカーが主流になりつつあるように思います。

しかし、まだまだ多くの方が興味や関心を持っていることも間違いなく、
個性を表現できるアイテムとしてまだしばらくは人気も続くのではないでしょうか?

この記事がこれから装着しようと思っている方の参考になれば幸いです。

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