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BMWの泣きどころ?フロントガラス下部ゴムモールの劣化について

BMWカウルトップカバー ガラスモールインポートカー関連
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BMWに限らず外車のゴムモールは日本の気候だと耐久性に厳しい印象で、
国産車では考えられないほどあっけなく劣化してしまいます。
中でもフロントガラス下部のゴムモールはすぐボロボロになってしまいますが、
今回はこのフロントガラス下部のゴムモール交換修理について検証してみます。

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昔から輸入車のウィークポイントの一つがゴムパーツの弱さ・脆さでしょうか?
ドア付近のモールなどは可動部に触れるパーツなので少し傷むと見苦しいだけでなく、
雨水の侵入を防げなくなるなど、実用上も問題が起きてしまいます。
屋外駐車のクルマだと早ければ2~3年でボロボロになってしまいますね。

最近のドイツ車のゴムパーツはかなり耐久性や対候性も改善されましたが、
それでも国産車と比べると極めて短期間で傷んでしまう印象です。
正確にいうと高温多湿な日本の環境に向いていない品質だったものが、
やや改善されたということでしょうか。

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BMW カウルトップカバー劣化
これくらいの状態ならゴム補修材でケアする方法もアリかも。

とくに雨水が溜まりやすいガラス下部にはめ込まれたゴムモールは傷みやすいです。
ボディはピカピカなのにゴムモールがボロボロなBMWやベンツは珍しくありません。
国産車の感覚だと「なんで?」っていう不思議な状態ですよね。

結論からいうとガラス下部にぐるりと張り巡らされているゴムモールは消耗品です。
国産車だとあまり消耗品という感覚のないパーツですが、多くの輸入車では消耗品扱いです。
定期的に交換するものなので、極めて短期間であっけなく傷んでしまいます。

傷んだら交換するパーツ…

そういう物なら「交換用のゴムモールを購入…」と考えるわけですが、
これがなぜか探しても見つからないです。

現役BMWオーナーの方でも戸惑っている方がいるんじゃないでしょうか?
なぜ売ってないんでしょうか?

そう、このゴムモールですが、実はどこを探しても売ってません。
社外製の交換用ゴムモールは2,000円前後で販売されてますが、
正規純正パーツとして交換用モールは売ってないですし、パーツ品番も見つかりません。
なぜなんでしょうか?

実はこのパーツはゴムモールだけを交換するのではなく、
ゴムモールが装着されている樹脂パーツ全体でごっそり交換する仕様となっています。

販売されてる社外製のゴムモールを購入してセルフ交換してる方は珍しくないですし、
慣れれば交換も簡単ですが、本来はゴムモール部分だけを交換するようにはなってないです。

このパーツの名称は…

”カウルトップカバー”

と呼ばれています。

純正品番を検索するとこちらはかなり潤沢に出回っていることがわかります。
これを購入して交換するのが正規の整備方法になります。

BMWにも使用可能として市販されてる汎用のゴムモールですが、
中には純正カウルトップカバーに装着されてる物と同じゴムモールも存在します。
これを使って綺麗に補修できればカウルトップカバーのレストアになりますね。

「いやいや、ちょっと待って、BMW(やベンツなど)の外装パーツなんて高いじゃん!」

と思いますよね?

カウルトップカバーはかなり巨大なパーツなので見るからに高そうです。
普通に考えて5万円とか7万円とかしそうなパーツですが、
このパーツ…実は極めて安価です。

ドイツ本国だと5,000円とか7,000円くらいで売られてます。
例えばF30系のBMW3シリーズ用のパーツ品番は以下になります。

 純正品番51717258178

これを海外サイトで検索してみると安いお店なら3,500円くらいで売られてます。
(F型の3シリーズはほとんどのクルマがそろそろ経年劣化してる頃だと思われます。)

ドイツ車は日本車と違ってさまざまなパーツを定期交換して乗るように作られてますが、
このパーツもそういう性格のパーツなんですよね。

問題は日本だとドイツみたいに安くパーツ交換できないところでしょうか…

BMWのカウルトップカバーは日本でも容易く入手できますが、
販売価格だけはヨーロッパのように安くはないですね。

日本国内のBMW正規部品取扱店だとパーツ単体で17,000~25,000円くらいします。
(パーツの価格はモデルによります。)
これを正規ディーラーで購入して交換までしてもらうと3~4万円くらいかかりそうです。

純正パーツを平行輸入してるパーツショップなどから購入すれば12,000円前後ですが、
必死に探したところ最安9,000円くらいで売ってるお店もありました。
しかし、現在は円安の時代なので輸入パーツも上昇傾向にあることから、
今後は15,000円くらいになってしまうかも知れません。

社外製のゴムモールを2~3,000円で購入して交換する方法もあるわけですが、
樹脂製のカウルトップカバー本体も経年劣化するものなので、
カバーユニットごと交換するほうが気持ちも良くておすすめです。
というのもゴムだけを張り替える方法もやってみるとけっこう大変です。
私も友人のゴムモール張り替えを手伝ったことがありますが、
最終的な左右両端の加工処理は結構大変でした。
カッターナイフなどで削ってカタチを作ってガラスサイドモールの下にはめ込むんですが、
一度目は上手く加工できなくてやり直してます。

たくさんアップされてるYouTube動画などを見るとみなさん簡単に交換してますが、
実は撮影してないところでかなり苦労されてるんじゃないかと想像します。

これを自分で交換してるような方はもともと工作スキルのある猛者なので、
不慣れな方が安易に手を出すと綺麗に交換できない恐れもあります。
そういう意味でもユニットごと交換してしまうほうが現実的かも知れません。

ドイツに在住した経験のある方はよくご存知かと思いますが、
ドイツには日本にあるような街の自動車整備工場というのはそれほどありません。
クルマの整備でも消耗品交換のような軽作業はセルフでやるのが当たり前になっていて、
交換パーツも入手しやすく極めて安価に販売されています。
もちろんドイツにも自動車整備工場や板金工場はありますが、
そういう工場ではエンジンや駆動系整備といった、もっと本格的な作業が行われています。

したがって多くの消耗品パーツは簡単に自分で交換できるように配慮されており、
比較的容易に脱着できるような構造となっています。
と言っても大きなパーツだと実際にやってみるとかなり大変ではありますが…
カウルトップカバーも固着しやすいワイパーアームの取り外しで苦労するかも知れません。

今回はBMWの泣きどころであるゴムモールの劣化と交換について検証してみました。
たまたまBMWを代表として取り上げましたが、実際は欧州車全般の泣きどころであり、
多かれ少なかれほとんどの欧州車が抱えている問題じゃないかと思います。

安く交換したい場合はゴムモールだけを買って張り替えれば綺麗になりますが、
上記したとおり、やってみるとそれなりに大変です。
個人的には多少お金がかかってもカウルトップカバーごと交換する方法をおすすめします。

また、このカウルカバーを取り外すと見えないところにかなりの汚れが堆積しています。
交換と同時に清掃作業してあげるほうがクルマも喜ぶように思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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