FIAT 500には定番のトラブルポイントがいくつかありますが、
その中の一つにダッシュボードのひび割れがあります。
これはほとんどのFIAT 500に発生するもので、
もはや割れていて当たり前みたいな見方もされています。
ただ、愛車のひび割れたダッシュボードなんて見たくないですよね?
これはどうするのがいいんでしょうか?
今回は現実的なおすすめ対処法をご紹介します。
ダッシュボードひび割れ…ほぼ100%発生します
この厄介なダッシュボードのひび割れですが、
基本的に多発するのはシリーズ3のダッシュボードで、
残念ながら回避法はないと考えたほうが良さそうです。
愛情を注いでいる自分のクルマに発生すると悲しくなるでしょうが、
ほぼ100%発生するトラブルなので潔く諦めましょう。
どんなに頑張ってケアしたとしても、いつかは発生してしまいます。
屋内ガレージ保管のクルマでも数年経つと割れてしまうようで、
根本的に問題のある弱点箇所と言えそうです。
修理してくれる業者はあるんでしょうか?
![FIAT500 ダッシュボードひび割れ](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/fiat500-hibiware2000-1024x576.jpg)
実はダッシュボードのひび割れトラブルは多くのクルマに発生します。
国産車にも発生しますが、とくに外車に多いトラブルです。
ということはそれを修理してくれる業者もたくさんあるということです。
FIAT 500のダッシュボード割れを修理してくれるリペア業者は全国各地に存在します。
誰でも簡単に自宅近くで探せると思います。
どうしてもひび割れが我慢できない人はリペア業者に頼んで修理してもらいましょう。
ひび割れ初期に対応すれば修理費用は1~2万円程度ですし、
大きく割れた状態でも3万円前後で修理可能です。
ちなみに正規ディーラーだとエアバッグ含めたダッシュボードのアッセンブリ交換となりそうです。
軽く20万円を超える修理費用になりますので交換する人はほとんどいないようです。
修理すればもう大丈夫?
どうしても我慢できない人は修理に出せばいいと思いますが、
残念ながらこの修理は一時的な補修にしかならないと考えたほうが良さそうです。
その理由は構造的に二度と割れないような修理ができないからです。
この割れる場所というのはエアバッグを収めているところであり、
ひび割れの上から厳重に補修材を被せて修理することができない場所なんです。
したがって修理したクルマでも早ければ一年も経てばまた割れてしまいます。
また、5万円前後で中古ダッシュボードを入手して交換する人もいますが、
費用対効果を考えたらおすすめしません。
一部のリペア業者の作業には注意が必要
修理してくれるリペア業者の営業を妨害するわけではありませんが、
中には「安心してうちにお任せください!」なんて調子いいこと言ってる業者もあるようです。
しかし、このFIAT 500のひび割れに関しては安易に塞ぐと危険なケースが多々あります。
実際、エアバッグ作動を無視したような完全塞ぎ修理をしてる業者もいますね。
安全性に関わる重要箇所なので、修理依頼される方は慎重に業者を選びましょう。
修理よりおすすめな現実的対処法
前述したとおり修理はなかなか難しい場所です。
そのためダッシュボード全体を覆い隠すようなカバーをかけたり、
雰囲気を壊さないような小物を置いたりしてる人がいますが、
はっきりいってこれは危険なのでおすすめしません。
エアバッグが飛び出す場所であることを考えたらその理由はわかると思います。
一番おすすめなのは薄い滑り止めゴムシートを置いて隠す方法です。
これなら万一エアバッグが作動するような状況になっても危険物が飛ぶ心配はありません。
この滑り止めゴムシートもたくさんの種類が売られてますが、
分厚く重さのあるゴムシートを置くのはダッシュボードカバーを設置するのと変わらず危険なので、
ゴムの薄いタイプを選んでください。カー用品店に行けば売っています。
ちなみに百均に売っている薄手のゴムシートで代用できそうな気もしますが、
実際に置いてみるとしなやかさがないためパネルの微妙な凹凸に吸い付くように置けません。
多少高価ですが、ダッシュボード専用に作られた滑り止めゴムシートのほうが見栄えがいいです。
もちろん薄手の布でひび割れ隠しを自作してもいいですが、
布は滑ってしまい綺麗に固定するのが難しく苦労します。
素直にゴムシートを置くほうが簡単だと思います。
薄く柔らかいゴムシートや軽量かつ柔軟性のある布地で代用する場合、
あまりに軽いと窓を開けたときに動いてしまったり飛んでしまうことがあります。
素直にダッシュボード用滑り止めシートを購入するほうが賢明かも知れません。
![FIAT500 ダッシュボード割れ](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/fiat500-hibiware.jpg)
目的はヒビ隠しなので物を置いたときの吸着性より素材の柔軟さを重視しましょう。
いろんな製品がありますが、以下の商品は微妙な凹凸にも強そうです。
また、最近流行りのダッシュボードカバーはエアバッグ作動時が心配ですが、
硬い固形物が飛んで来るわけではないので大きな支障はなさそうです。
私は使ったことがないのですが、このノンスリップマットが絶妙な質感で馴染みやすいそうです。
突起状になってる見た目に違和感がなければこちらの選択もアリかも!
まとめ
![FIAT500 ダッシュボードひび割れ](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/fiat500hibiware3000.jpg)
このFIAT 500定番のひび割れトラブルですが、
結論からいうと「そういう仕様」だと諦めたほうが良さそうです。
いくつかのリペア業者にも聞きましたが、
補修する際には再発必至と伝えてから作業に入っているそうです。
プロ業者ならこの程度のひび割れを完全に塞ぐくらいは簡単なんですが、
それをやってしまうとエアバッグ作動時に危険なのであえて軽く塞ぐようです。
このひび割れトラブル…割れたまま隠しもせず放置しているオーナーさんもいるようで、
中古車店でもあえて補修せず販売しているお店も多いです。
個人的には最初から脱着可能な軽い蓋にしてくれてたら良かったのにと思っています。
こういうものなので「ひびが入ってる!」なんて過剰に反応しないのが正解なんだと思います。
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