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プロの自動車整備士は素人のセルフ自動車整備を危険視しているのか?

自動車整備 工具カーメンテナンス
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クルマ好きな人だと自分でパーツ交換したり整備する人も少なくないです。
私も簡単な整備くらいは自分でやってしまうことが多いですが、
本職の自動車整備士はこういう行為をどう思っているんでしょうか?
今回は親しい本職の整備士に素人整備をどう思うのか聞いてみました。

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自動車整備士が不足している話しはよくニュースなどでも報じられています。
これは本当の話しで自動車整備の最前線では慢性的な整備士不足に悩んでいます。
メジャーなカーメーカーの正規ディーラーでも常に整備士募集をかけてますよね。

ということは整備工場は朝から晩まで目まぐるしく超多忙な状態なので、
簡単なパーツ交換程度だと「それくらいは自分で…」なんて思ったりするんでしょうか?

これに関しては私が親しくしてる整備士さんでそのように思う人はいないようです。

ただ、入庫予約なく、急にやって来てササッとやってなんてのは勘弁して欲しいみたいです。
やっぱり段取り整えて計画通りにその日の作業を進めたいのが人間なので、
例え簡単に終わるような作業であっても急な割り込み的な追加仕事はキツイようです。
いろんな意味で…

そこで今回は元ベンツ正規ディーラーの整備士で、
現在は自分でドイツ車中心の整備工場を営んでいる友人に素人整備をどう思うか聞いてみました。

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自動車整備の現場では「サービス整備?」みたいな問題が蔓延化しています。
早い話しがお金にならないちょっとしたお手伝いみたいなもので、
本来なら有料なのにお金を請求できない作業の発生です。

上に書いたような超軽作業だと作業自体は厄介ではないものの、
仕事の流れを止めてしまうというか、仕切り直すような問題が起きているのに、
作業自体が軽微すぎて請求し難いという問題です。

多くの場合、「ああ、これくらいお金はいいですよ」となってしまいます。
でも本当はその作業のために時間を使っているので費用はかかるものです。
作業内容が重いとか軽いなんて問題ではありません。

だから多くの整備士がそういう類の整備は自分でやってくれると嬉しいようです。
点検や修理など、本格的な整備でお世話になってるお客さんだと断り難いですからね。

つまり「自分でやってくれよ」とは思わないが、「やってくれたら嬉しい」とは思うようです。

そこはやっぱり人間ですよね…

私の友人整備士もお金にならない整備作業が減る分にはとくに問題ないと考えているようです。

しかし、絶対にやりたくないというか勘弁して欲しいこともあるようです。
それは整備スキルの低い素人がめちゃくちゃに弄って行き詰ってしまった後始末です。
これ、けっこう多いようです。

実際に以下のような相談を受けたことがあるようで…

・自分でマフラー交換したけどセンターが出てなくて調整をお願いされた

・自分で車高調を組んだが異音がするので直して欲しい

・セルフコーディングに失敗しておかしくなってしまった

・自分でナビ取付した配線がおかしくなってしまった

・自分で内装バラしたら元に戻せなくなった

こういうのはホントに嫌だそうです。
さすがにエンジンをバラすような重整備を安易に挑戦する人なんていないでしょうが、
簡単な、あるいは簡単そうな作業だと未経験者でもトライする人はいます。
お金を節約したいから自分でやってしまうという人もいるでしょうし、
単純に興味あって触ってしまうという人もいそうです。
また、最近はYouTubeなどを観て「簡単そうだ」と勘違いして手を出してしまう人もいます。

しかし、実際にやってみるとプロでも手こずる作業はありますし、
段取りを間違えるとプロでも痛い目に遭ってしまうことはあります。
それにボルトが緩まず格闘する…なんてのも珍しくないのが自動車整備の現場です。
ドライバー一本使って自作パソコンを組み立てるのとは訳が違うので、
そこは慎重に判断して欲しいそうです。

恥ずかしながらマフラーのセンター出しができなかったのは私です。
友人のBMWにレムスのマフラーを装着したんですが、
左右2本出しの4本出しマフラーだったので難しかったです。
微妙にセンターがズレてしまい、どうやっても修正できませんでした。
このレムスは右側を最初に固定すると調整できるのは左側だけなので、
一発目でしっかりセンター出ししておかないとダメなようです。
だから…最初から友人プロにやり直してもらうことになってしまいました。
それも無料で・・・こういうのは「アカン奴」ですね。

ちなみに自動車整備士は同業者から救援を求められることがあります。
逆に助けを求めることもあります。
というより、どこの整備工場でも得意なことや不得意なことはあるので、
それを親しくお付き合いしてる同業他社の力を借りながら問題解決しています。
ハイレベルな専門店の整備工場でも正規ディーラーでもそれは普通にありますね。

だからどこの整備士も一から十まで全部自分でやらなければダメなんて思ってませんし、
整備途中で挫折…なんてのも全然あるし珍しいことじゃないと思ってるようです。

しかし…
素人がめちゃくちゃにして駆け込んで来ると「アカンやん…」とは思うようです。
こういうのはクルマの状態を一から調べて最初からやり直さないといけないので、
時間もかかるし面倒極まりないようです。

最近のクルマは機械というより電化製品みたいな一面もあります。
スパナ握って30年の整備士よりデジタルスキルの高い新人のほうが詳しいなんてこともあります。
故障内容や場所によってはベテラン整備士より素早く直せる一般人だっています。

例えば最近のベンツはベンツ本社のサーバとクルマを繋いで診断したり、
プログラムを更新して修理するなんて作業も普通に発生します。
もう完全にコンピュータのアップデートや修復と同じです。
クルマもデジタル家電化してますよね。

私の友人整備士もベンツ本社のサーバとアクセスできず困っていたとき、
若いお客さんがその場で通信プロトコルの異常を修復してくれたなんてこともあったようです。
もう古典的な自動車整備の世界とはまったく異なる領域に入っていて、
これが現代の「家電化クルマ」の現状でもあります。

稀にタイヤ交換していてジャッキが外れたなんて聞くことがありますし、
一般人がクルマの下敷きになってしまったなんて悲惨なニュースを聞くこともあります。

クルマの整備はけっこう危険な作業も伴います。
私もクルマの下に潜るときは必ず強度の高いウマを咬ませてますが、
中にはジャッキだけでクルマを支えて作業してる人を見ることがあります。
めちゃくちゃ危険ですよね。

本職の整備工場でもクルマが落下するトラブルは発生することがあるので、
一般人が車載ジャッキなどを使って1t以上あるクルマの下に入るのは本当に危ないです。

友人整備士は安全確保ができないなら例えどれほどしっかりした知識や技術があっても、
自分で触らないほうがいいと考えているようで、
そういう意味でYouTubeなどの素人整備動画を観ると怖くなることもあるようです。
これ、多くのプロ整備士が思ってるんじゃないでしょうか。

今回は素人整備に関して本職の整備士がどう思っているのか率直に聞いてみました。
結論としては自分でキチンと整備できるなら別にいいんじゃないと思っているようです。
もちろん整備士にもいろんな人がいるので危ないと思っている人もいるでしょうが、
少なくとも私の友人は気にしていないようです。

「みんなが自分でやったら仕事が減るんじゃない?」なんて気になりましたが、
大多数の一般人は油まみれになって自動車整備なんてしないし、
そもそも今は追いつかないくらい仕事に追われているので、

「キチンとできるなら問題なし」

と、思っているようです。

ただ、安全面でも技術面でも無理しないほうがいいとは思っているようで、
機械いじりが好きでもないのに節約のため自分で整備するという考えには否定的なようです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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