最近はどんなクルマのオーナーさんでも燃費を気にする方が増えてるようです。
やはり現在のガソリン価格上昇は無視できるレベルではないということでしょうか…
今回は東名高速道路で走り方によって燃費がどう変化するのか検証してみました。
燃費の違いや変化について、多少なりとも何かの参考になれば幸いです。
巡行走行と追い越し走行で燃費を計測
今回は所用あって何台かのクルマで静岡県の舘山寺まで走行したんですが、
その内の一台(BMW420i)が名古屋インター手前のガソリンスタンドで満タンにして、
ほぼ一般道の走行なく高速道路だけで燃費計測ができそうでした。
走ったのは名古屋インターから舘山寺インターまでの約81kmで、
それほど長距離走行ではないことから行きは一切追い越しなしで巡行してもらい、
帰りは追い越ししながら走ることで行きと帰りの燃費変化を調べたんです。
巡行走行すればかなり高燃費が期待できそうですが、結果はどうだったでしょうか?
また、走行後はすぐスタンドで給油してもらって高速走行全体の燃費も計測しています。
この420iで検証するのは過去に一般道での燃費データ計測を行った同じ車両であることと、
オーナーが極めて丁寧に走ってくれる優良ドライバーだからです。
走りにムラのあるドライバーだとデータにバラつきが出てしまいますね。
(ずっと高速の走行車線を走るのは落ち着いたドライバーじゃないと難しいです。)
ちなみに私は大阪から別ルートの名神~新名神~伊勢湾岸道~東名と走行しており、
このBMW420iグランクーペに乗っていたわけではありません。
自分でアクセルを踏んで走らせていないため、細かな走行感までは掴めてないですが、
その点はご理解とご了承をお願いします。

名古屋インター入口手前のENEOSさんで給油してもらいました。
もうすぐ先に名古屋インター入口が見えてます。
走行区間は名古屋IC~舘山寺IC
名古屋インターから舘山寺インターまでの距離は81Kmくらいですが、
このルートは途中の豊田付近から新東名高速との並走区間が始まるため、
平日ということもあって比較的スムーズに流れています。
ただ、東名高速は基本的にカーブが多くアップダウンもそれなりにあります。
線形の良い新しい高速道路や自動車専用道よりもアクセルのオンオフが激しいので、
燃費データはあくまでも一つの参考値とお考えいただけると幸いです。
往路の燃費データ
行きは基本的に走行車線の流れに沿って巡行してもらいました。
走っているクルマは比較的少ないですね。

この日の東名高速(上り)はこのように流れが良好で、とくにストレスなく巡行できてます。
計測データは以下になります。
ドライブモード コンフォート
名古屋インター入 11:11
舘山寺インター出 12:14
走り方 | 走行時間 | 走行距離 | 平均速度 |
---|---|---|---|
走行車線のみ | 63分 | 約81km | 約77.1km/h |
平均燃費 ⇨ | 17.2km |

舘山寺インターはスマートICですね。
この日の東名は静岡県に入るとガラガラでした。
復路の燃費データ
帰りは走行車線の遅いクルマを追い越しながら走行してもらいました。
やや混んでいたため何度も追い越しをしながら走っています。
ということはアクセルのオンオフも頻繁に繰り返していたことになり、
高速道路ながら燃費にはキツイ走り方ですが、結果はどうだったでしょうか…
ドライブモード コンフォート
舘山寺インター14:52入
名古屋インター15:59出
走り方 | 走行時間 | 走行距離 | 平均速度 |
---|---|---|---|
追い越しあり | 67分 | 約81km | 約72.5km/h |
平均燃費 ⇨ | 16.5km |
復路のほうが追い越ししながら走っているにも関わらず時間がかかってますが、
これは走行した時間が混み出す夕方に近づいていることと、
浜松に向かう上りよりも名古屋へ向かう下りのほうが混んでいるからです。
とくに新東名高速や伊勢湾岸道と接する豊田JCT付近はやや混んでおり、
もし往路と同様に走行車線を巡行していたらもっと時間がかかったと思われます。

舘山寺インター入口を14:52に通過です。(BMWのドラレコ画像はちょうど太陽光をまともに受けて綺麗に写っていなかったため、この写真は約5分遅れで通過した私のクルマのドラレコ画像です。)

復路は追い越ししながら走ってもらいましたが、大型車だらけでペースは遅かったです。

本題とは関係ないですが、有名な初見殺しの東名高速豊田JCTですね…
接近するたびに次々と案内板が掲示されますが、見れば見るほど悩んでしまいます。
これを高速走行しながら瞬時に理解できる人なんているんでしょうか…

苦悩するドライバーにとどめを刺すような案内板です。
伊勢湾岸道に入りたいのに東海環状道に入ってしまうクルマもいるようです。
大阪へ帰る私たち関西メンバーはここで名古屋メンバーと別れて伊勢湾岸道・新名神へと向かってます。
往復した総燃費
高速を出たところの名古屋インター付近にあるガソリンスタンドで給油してもらい、
走った総燃費を出してもらいました。
総走行距離 166.2km(約4kmほど一般道を走行しています。)
平均燃費16.77km(満タン法で算出)
給油量9.91L

15:59名古屋インター出口通過。
大してガソリン減ってないんですが、燃費検証のため給油してもらいました。
給油量は9.91Lだったそうです。
ちなみに車載オンボードコンピュータのデータとは若干の誤差があり、
そちらの平均燃費は16.9kmの表示でした。
満タン法で算出した数字とオンボードコンピュータの数字はかなり違うこともありますが、
今回は誤差範囲くらいの違いしかないですね。
走った総走行距離(約166km)が短かったからでしょうか…
往路と復路の燃費数値はオンボードコンピュータからのものなので、
その数値の信頼性を確認するためにも最後は満タン法で全体燃費を出しています。
BMW320iやベンツC200、アウディA4の高速燃費を気にされる方も多いです。
たまにSNSなどでリッター12~13kmくらいだと書かれているのを見かけますが、
実際は今回の検証結果のようにがんばればリッター16kmくらいは走れます。
ただ、ガンガンにアクセル踏みながら追い越し車線ばかり走れば悪化しますね。
まとめ
今回は高速道路で走り方を変えると燃費がどう変化するのか検証してみました。
予想では巡行走行すると圧倒的に燃費に優れるのではないかと思ってましたが、
実際は追い越ししながら走ってもそれほど大差なかったのは意外でした。
ただ、ここには落とし穴もあって、今回の復路はやや混んでてペースが落ちてます。
つまりアクセルを踏みたくても踏めなかった走行時間が長いので、
追い越ししながら走ってるものの燃料を消費してないですね。
空いていた往路で追い越ししながら走ればもっとペースは上がっているので、
燃費も悪化していたと推測できます。
また、今回はクルマの走行モードをコンフォートモードに固定してますが、
一般道を走るときと違ってすぐ7速や8速に入るので、
派手にアクセルのオンオフをしなければECOモードとも大差ないのではと感じました。
こちらについてはまたの機会に検証してみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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