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ピレリタイヤ P-ZEROとP-ZERO(PZ4)の違いと印象

ピレリ P-ZEROカーメンテナンス
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旧来からある素のP-ZEROというタイヤは今でも普通に入手できるわけですが、
P-ZEROにはPZ4というスタンダードモデルに位置づけられる別製品が存在します。
この新しいPZ4系統は2016年に登場した新しいトレッドパターンが採用された新シリーズで、
用途に応じて選べるいくつかのモデルバリエーションがラインナップされています。

ピレリの公式サイトを見るとP-ZEROもP-ZERO(PZ4)もそれぞれ商品紹介ページがあるので、
難しく考えなければ二種類のスタンダードモデルが販売されているように思えます。
しかし、同じ銘柄のタイヤに二種類のスタンダードモデルがあるなんておかしいですよね?
この二つのタイヤは一体どういう関係なんでしょうか?

P-ZEROのほうは次のように書かれています。

「全てのクルマにおけるスポーツ用パフォーマンス」

一方、P-ZERO(PZ4)のほうはこうなっています。

「全てのクルマのパフォーマンスに最適」

こうして見ると完全に別種のタイヤみたいですよね。
しかし、P-ZERO(PZ4)は一般にP-ZEROの後継製品と言われています。

ではなぜ今もこの二つのタイヤがラインナップされているんでしょうか?
また、本当にPZ4は後継製品なんでしょうか?

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PZ4が登場したとき、タイヤ販売店などではノーマルP-ZEROを在庫処分したんでしょうか?
私が知る限り、あまりそういう動きはありませんでした。
実はPZ4が後継製品として登場したという話しは多いんですが、
本家のピレリ社自体は公式にPZ4を後継製品とは言ってないようです。

P-ZERO(PZ4)は製品ラインナップに追加された新シリーズという扱いがされており、
旧来のP-ZEROに置き換わる製品として登場した新製品とはなっていません。
だから今でも普通にP-ZEROも作られてますし売っています。

しかし、それは対外的にそう見せているだけで、実際はどうなんでしょうか?
もう少し掘り下げてみます。

P-ZEROとP-ZERO(PZ4)ではメーカー公表の性能スペックが異なります。
後から登場したPZ4のほうが総合的に高い性能指数が示されてますが、
残念ながら一般人が体感してわかるほどの差はないようです。
プロのドライバーがテストコースやサーキットに持ち込んで、
限界まで攻めて初めてわかるくらいの差というのが実際のようです。

ただ、グラフ化されたスペックを比較するとかなり違いがあります。
グリップ性能などだけではなく、製品寿命でもPZ4が圧倒してますね。
この比較表を見て今から古いP-ZEROを買う人なんているんでしょうか?

P-ZEROのパフォーマンススペック

P-ZERO スペック
出典:ピレリ公式 P-ZEROスペック

P-ZERO(PZ4)のパフォーマンススペック

P-ZERP(PZ4) スペック
出典:ピレリ公式 P-ZERO(PZ4)スペック

P-ZERO系は全般に見た目がカッコいいかも!
理由はリムガードの張り出しが大きくて迫力がありますね。
これはP-ZERO系の特徴の一つで、ピレリタイヤを使った経験のある方の多くが口にしています。

私もP-ZERO系ピレリタイヤの見た目は好きです。
ではP-ZEROとP-ZERO(PZ4)を比べるとどうなんでしょうか?

結論からいうとそれほど大きな違いはなさそうです。
基本的なロゴ配置なども似てますし、サイドウォールの意匠も似ています。
若干、フェンダーの隙間から見えるショルダー部のトレッドパターンが違うくらいです。

同じP-ZERO系でもNERO GTなどは別のタイヤに見えますが、
少なくともP-ZEROとP-ZERO(PZ4)の見た目はそれほど変わらないですね。

普通に考えて後から登場した新型PZ4のほうが高くなりそうなものですし、
タイヤ販売店でも多くは新しいPZ4のほうが高く価格設定されているようですが、
実際の店頭販売価格(実売価格)には大きな差はないようです。

2023年末、フロントに225/40R19を履くBMWに乗る友人がP-ZEROの在庫を探しました。
リアタイヤはまだ十分な溝が残っているためフロントタイヤだけを探したんですが、
なかなかP-ZEROの適合サイズのタイヤ在庫がない…
たまに見つかってもかなり高かったそうです。

むしろPZ4のほうが安く、こちらは在庫もあちこちで確認されました。
ちなみにある販売店ではP-ZEROが1本38,900円、PZ4が33,400円だったそうです。
これは一例ですが、軒並みP-ZEROのほうが2~3,000円程度高く、
あきらかにその時点での需要と供給、商品在庫数の関係などもあってか、
流通量の少ないP-ZEROのほうが高くなっていたようです。

つまり買うタイミングによっては古いP-ZEROのほうが高値販売中なんてこともあるようです。

そういう状況だと中にはフロントタイヤだけ新しいPZ4を選ぶ人も現れそうです。
そのように違うタイヤを前後に装着するのはどうなんでしょうか?

一般に普通のクルマが前後に違うタイヤを履くのはたまたま購入時に入手できなかったか、
サイズが合ってりゃなんでもいいと思って装着されたか、
いい加減な中古車屋が履かせたとか、決して建設的な理由ではないことが多いです。
しかし、クルマ好きな人だと前後に違うタイヤを履くのはカッコ悪いというか、
気持ち的にも許せなかったりして避ける人が多いです。

しかし、前後でタイヤサイズの異なるクルマだとタイヤローテーションができず、
交換のタイミングによっては前後で違うタイヤを履かざるを得ないこともあります。

実際、後輪はP-ZEROで前輪に新しいP-ZERO(PZ4)を履いているクルマはいますし、
その逆もありそうです。
厳密にはあまり良くないのかも知れませんが、そういうクルマも珍しくないのが現実ですね。
少なくとも新旧混ぜて履いてるP-ZEROユーザーは珍しくないようです。

ちなみに上で紹介したBMWオーナーの友人も結局前輪に新しいPZ4を履きました。
後々やってくる後輪の交換時に後ろもPZ4にする予定だそうです。
時間差でP-ZERO ⇒ P-ZERO(PZ4)に交換するわけですね。

友人のBMWはフロント残溝3mm弱、リア残溝5mmほどだったそうで、
まだまだ後輪はしばらく使える状態です。
後輪が3mmほどになったらPZ4に交換するそうです。

BMWは残溝3mmでの交換を推奨してます。

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現在、世界中にはまだまだ古い世代のP-ZEROを履いているクルマが走ってますが、
こういうクルマの交換用タイヤとして古いP-ZEROに需要があって、
ピレリも一気に新しいPZ4に生産を移管できないなんてことはあるんでしょうか?
残念ながらピレリはこれに関していっさいコメントしてないので不明です。
一般論になりますが、他のタイヤメーカーでは新旧製品の切り替えがあると、
何の躊躇もなく古い製品が廃盤になったりします。

だからこそP-ZEROとP-ZERO(PZ4)の併売は不思議に思われるのかも知れませんが、
実際は不思議でもなんでもなく、他メーカーでも一定期間は新旧製品が併売されることがあり、
メジャーな自動車用タイヤでは珍しくない現象です。
ただP-ZEROとP-ZERO(PZ4)は製品の新旧がはっきり明記されておらず、
何が違うのかわからないというところが混乱を生む原因なのかも知れません。

ミシュランのパイロットスポーツは初代から数字で世代更新して来ました。
すでにPS2までは廃盤になっており、現在はPS3~PS5が併売されています。
しかし、やがてPS3あたりは消滅するかも知れませんね。
つまりミシュランでも同様に新旧モデルが併売されているわけです。
ただ、ミシュランは3より4が、4より5が新しい製品だと明確です。

では、平行して流通してるP-ZEROとP-ZERO(PZ4)ですが、見た目は違うんでしょうか?

ピレリ P-ZERO
出典:ピレリ公式 旧来からあるP-ZERO

P-ZEROはもうおなじみのタイヤですが、その特徴は明確に左右非対称なところです。
実車に装着するとフェンダーから覗ける部分がかなりスポーティーに見えますね。
これはPZ4より迫力があります。
初代P-ZEROが登場したのは1987年頃だったと思いますが、
どことなく初代P-ZEROを思わせるようなデザインでもあります。
この現行P-ZEROは初代登場から約20年後にオマージュとして登場した製品でもあり、
そういう理由で昔からこのタイヤを選ぶ愛好者もいるようです。

このP-ZEROは新世代のP-ZERO SPORTなどよりリムガードが張り出しており、
スポーツ性に関する実性能はともかく、見た目が好きな人が多いように思います。
(新しいPZ4系統にはスポーツやラグジュアリーなど、いくつかのモデルが用意されています。)

ピレリ P-ZERO(PZ4)
出典:ピレリ公式 新しいP-ZERO(PZ4)

P-ZERO(PZ4)は最新のトレッドパターンが採用されてますが、
やや個性的なトレッドパターンを持つP-ZEROよりこちらのほうが普通感が強く、
見慣れたどこにでもありそうなタイヤに見えます。
上の写真だとわかりにくいですが、溝が深く広くなっていて、
一見してP-ZEROより排水性などが向上してそうに見えます。

ただ、サイドのロゴデザインやショルダーの作りが似てることもあって、
ちょっと離れて見た感じは同じタイヤに見えるようにも思います。
同じピレリのP-ZERO同士なので当然といえば当然です。

結論としては二つのタイヤに外観上の大きな違いはなく、
ミシュランパイロットスポーツなどと比べるとどちらもショルダーの丸みが強く、
近くでトレッドパターンなどを凝視しなければ同じタイヤに見えそうです。

一般にピレリのタイヤはロードノイズが大きいと言われています。
とくに高速走行すると他メーカーのタイヤより大きいと評価する人が多いです。
このノイズを嫌ってピレリを避ける人もいますし、嫌いだという人もいます。

しかし、これ…本当に他メーカーのタイヤと履き比べた人の意見なんでしょうか…
私は常に複数台のクルマを所有し、これまでにミシュランやブリヂストン、
コンチネンタルなどなど、数多くのメーカーのタイヤを(同じクルマに)履いてますが、
どちらかといえば同じような傾向のタイヤ同士で比較すればピレリのロードノイズは低いです。
例えばP-ZEROなんかよりPOTENZAのほうが遥かに喧しいですね。

私は過去にAMG E63SのタイヤをP-ZERO(PZ4)からPOTENZA S001に交換してますが、
ゴーというロードノイズが大きくなって驚いた経験があります。
S001は素晴らしいタイヤでしたが、重いE63Sのようなクルマだと騒音が凄いタイヤでした。
ちなみに現在はS007(非ランフラット)を履いてますが、
ランフラットじゃないこともあってか、こちらはかなり静かな印象です。

このあたりはクルマの種類やタイヤの状態、走る道路によっても変わりますし、
単純に比較したり結論を出すなんてできないと思いますが、
それでもピレリが異常にロードノイズが大きいタイヤだとは思えません。

それに現在の欧州など海外にはクルマの通過騒音規制もあって、
どこのメーカーのタイヤもこれをクリアしないと販売できないので、
突出して喧しいタイヤなんて存在しないと思います。



では、P-ZEROとP-ZERO(PZ4)ではこのロードノイズに違いはあるんでしょうか?

残念ながら私には断言できるほど両タイヤを厳密に比較した経験がありませんが、
P-ZEROからP-ZERO(PZ4)に短期間で履き替えた友人がいます。
短期間で交換した理由はタイヤ2本のサイドウォールにイタズラされて損傷したからで、
性能に不満があって交換したわけではありません。
また、PZ4を履いたのもディーラーのタイヤ補償サービスでPZ4が用意されただけで、
本人に何かこだわりがあってPZ4を選んだわけではないそうです。

結果は…まったく同じにしか思えなかったそうです。

普通の一般人の感覚としては、そんなもんじゃないでしょうか?

ただ、厳密にいうとやはり新しいPZ4のほうが若干静かなようで、
助手席の奥さんからは「乗り心地がよくなり、少し音が静かになった」と言われるそうです。
こういうのは助手席のほうが正しく感じやすいかも知れませんね。


今回はピレリのP-ZEROとP-ZERO(PZ4)を取り上げてみました。
個人的には旧世代のP-ZEROもまったく問題ない現代の高性能タイヤだと思いますが、
これから新規でP-ZERO系のタイヤを購入するなら新しいPZ4をおすすめします。
体感できるほどの差はないかも知れませんが、厳密には差がありますし、
何より実売価格が同じくらいならわざわざ旧世代タイヤを選ぶ理由が見つからないからです。

しかしこのピレリのP-ZERO…
ミシュランみたいに〇〇4とか○○5みたいな商品名にしてくれるほうがわかりやすいですよね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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