11年乗った愛車ハリアーが壊れてしまった友人がいます。
思い入れのあるクルマで11年16万kmも乗ってましたが、
2022年末に大きなトラブルに見舞われ、とうとう買い替えざるを得なくなりました。
購入候補は新型レクサスRXだったのですが、これは大人気のクルマです。
果たして買えたのでしょうか…
にほんブログ村レクサスRXの抽選
現在、自動車の納期はメーカー問わず未定が多いです。
販売店もはっきり答えられない状態なので、
下取りから買い替えという流れが破綻してしまっています。
レクサスも例外ではなく、とくにRXは人気が高いこともあって簡単には買えない状態です。
その友人の場合はレクサスオーナーではなかったですし、
過去にレクサス車に乗ったこともなかったので新規抽選販売の対象者にはなれたのですが、
彼のハリアーが故障したのは昨年末でしたので、
買い替えを決断した時点ではすでに新規抽選枠は締め切りとなっていました。
（レクサスRXには既存ユーザーの抽選枠と新規ユーザーの抽選枠が存在します。）
となると一般抽選枠で購入申し込みとなるわけですが、
こちらはいろいろと噂が飛び交っています。
「実際はレクサスのヘビーユーザーにクルマを回すためのウソ抽選」
とか、
「非公開の抽選なんでレクサス歴のない人なんか初めから無理」
などなど、さまざまな意見がネット上では語られています。
本当のところはどうなんでしょうか？
残念ながら私もレクサスを買ったことがないので真相はわからないのですが、
レクサス歴の長いヘビーユーザーな人たちに聞いてみると、
「ディーラー単位でやってることなんで忖度抽選が多いのでは？」
と、みんな平気に言ってるではないですか！
イタズラに真偽不明な情報を発信するわけにはいきませんが、
多くの現役レクサスオーナーは「忖度抽選」と思っているみたいです。
実際、何人かのレクサスオーナーはディーラーから抽選参加を打診されており、
その声に応じて参加した人で抽選漏れした人はいないようです。
これでは「忖度抽選」と疑われても仕方ない気はしますね。
つまりディーラーが買って欲しいと思う顧客には声をかけて抽選に参加してもらい、
「おめでとうございます。当選です。では買ってください！」
と言うような流れができていると思われているようです。
真偽は不明ですが…
ただ、カーディーラーというのはクルマを販売する商売をしているお店なので、
過去の購入歴が豊富な重要顧客を大切にするのは当然なのかも知れません。
そんな流れの中でまったくレクサス購入歴のない人が買うのはかなり難しいのでしょうか？
友人は率直にディーラーに聞いてみたそうです。
「公平に抽選しますので可能性は平等にあります」
まぁ、教科書通りの回答ですが、
そこで友人は突っ込んでこう聞いたそうです。
「仮に抽選に当たった場合の納期はどれくらいなんですか？」
友人はディーラーの販売姿勢を糾弾するつもりなどないので、
本当の納期予想を聞いてみました。
すると…
「おそらく1年から2年待ちかと…」
これは予想通りの回答だったようです。
つまり新車のレクサスRXを買うのは簡単ではないことと、
仮に抽選に当たったとしてもかなり納期がかかることは確定です。
友人のハリアーはすでに故障してしまっているので、
そんな長い納期に付き合うことはできません。
中古レクサスを検討
友人は特別なレクサスファンというわけではありませんが、
すでにレクサス購入モードに入ってしまっていたため、
新車が買えないなら中古車はどうだろうかと頭を切り替えました。
レクサスには認定中古車が豊富にあります。
ただ、これも簡単ではありませんでした。
確かに在庫数は多いのですが、このモデルは？と思って調べると意外と在庫がありません。
レクサスならなんでもいいというわけではないので、
これは厳しかったようです。
興味のないモデルを「レクサスだから」という理由で買うわけにもいきません。
現在はレクサスに限らず中古車が人気となっています。
新車が買えないので優良な中古車は引く手あまたな状態であり、
優良中古車の入庫待ちをしてるレクサスファンもたくさんいます。
新しい人気モデルの中古車だと売りに出る前に書い手がついてしまうなど、
中古車購入の世界もかなり厳しい争奪戦があるようです。
つまり新車も中古車も人気あるモデルは簡単に買えないというわけです。
浮上したのは中古ベンツ
友人は基本的にクルマにステータスを求めることはなく、
もっと言えば使いやすいクルマ、乗りやすいクルマにしか興味や関心がありませんでした。
そんな男なのでベンツやBMW、アウディやボルボみたいな人気外車にも魅力を感じたことはなく、
買うなんて考えたこともなかったようです。
そんな男でしたが、レクサスの代わりとなると必然的にBMWやベンツが候補に挙がって来ます。
ただ、これまで国産車にしか乗ったことがないので外車は…という迷いが…
ところが彼の奥さんはすでにレクサス購入モードに入っていたようで、
「レクサス以外を買うならBMWかベンツがいい」
世間の旦那さんが聞いたら泣いて喜びそうなことを言ってくれてました！
この奥さんの言葉が背中を押すことになって外車購入を決断します。
彼にとって人生初めての外車です。
そして彼が選んだのは「メルセデスベンツ」でした。
彼の中ではベンツは「普通に乗る外車」で、
BMWやアウディは「飛ばす外車」という謎のイメージがあったようです。
ヤナセ、シュテルン訪問
ベンツを買うとなるとヤナセかシュテルンが定番ですが、
彼が真っ先に向かったのは私が紹介したヤナセです。
私は彼が初ベンツであること、ベンツ以外は考えていないこと、
新車レクサスRXを購入するくらいの予算を持っていることなどを伝えて紹介しました。
とくに納期の問題で新車を諦めて優良中古車を探していることは強調しておきました。
友人は「紹介されて行ったから凄く対応が良かった」と喜んでましたが、
これは彼の思い違いで、別に紹介などなくてもヤナセもシュテルンもきちんと迎えてくれますし、
ベンツに限らずBMWもアウディもボルボも冷やかしでなければしっかり対応してくれます。
ただ、紹介を受けていると正体不明の飛び込み客のような扱いを受けることはありませんし、
購入意思のあることも伝わってますので変な腹の探り合いがありません。
話しがスムーズに進むものです。
ベンツ認定中古車購入
彼は焦らず時間をかけてヤナセとシュテルン、そして専門店なども訪問し、
自分の気に入ったクルマを見つけて最終的にベンツのSUVモデルを購入しました。
買ったクルマは…
ベンツGLE450 4マチックスポーツAMGライン
認定中古車で2年保証付きのクルマです。
価格は850万円オーバーだったそうですが、新車のように綺麗なクルマで、
ほとんど新古車に近いコンディションのクルマです。
当初考えていたより高いクルマを買うことになってしまいましたが、
初見でピンと来たそうで、もう他のクルマは目に入らなかったそうです。
良い中古車との出会いはこういうパターンが多いと思います。
彼は欲しいと思ったレクサスRXが買えなかったわけなので、
同じくらい思いを込められるクルマを欲したんだと思います。
多くのレクサス購入希望者も同じ道を？
納車が厳しいというのは新車レクサスだけの問題ではありませんが、
レクサスの新車が手に入らないため、ベンツやBMWの中古車に流れる人は多いようです。
もちろん逆のパターンもあると思いますが、
一般的にレクサス新車購入の予算があればベンツやBMWの上級中古車が買えてしまいます。
これは個人的な印象ですが、こういう人たちはレクサスの中古車ではなく、
ベンツやBMWといった外車の中古車へ流れる傾向があるように思います。
決してレクサスの中古車に魅力がないというわけではありませんが、
「中古車ならベンツやBMWが買えるんだ…」となってしまうんだと思います。
日本中のレクサスディーラーは「新車さえ用意できれば…」と、
苦渋を味わっているかも知れません。
今のレクサスは希少なスーパーカー並みに入手困難ですからね。
クルマが納車されないという現在の厄介な状況は買いたい客だけでなく、
売りたいディーラーも苦しめていることは間違いないです。
レクサスに関してはとてつもなく新しいモデルの人気が高く、
古いモデルはそれほどでもない気がします。
しかし、新しいモデルの中古車は高プライスなので、
それなら新車が欲しいとなってしまうんじゃないかと思います。
まとめ
今回は「新車が買えない状態」に直面した友人が現れたので顛末を書いてみました。
多少デコレートして書いてはいますが、基本的な流れは概ね実話に沿っています。
おそらく、同じような状況に陥ってしまい、
欲しいクルマの購入を断念した人も多いのではないでしょうか？
他にも私が個人的にお世話になっている税理士さんも新型フェアレディZが欲しいものの、
納期未定（3年以上先？）とのことで断念しています。
予算が合わず欲しいクルマが買えないというなら諦めもつきますが、
納車がいつになるかわからず断念するというのは嫌ですし苦しいですよね。
このような状態がいつまで続くのかわかりませんが、
今は繋ぎで購入可能な手頃な中古車を挟み、
欲しいクルマの納車を待つという選択も考えないといけないのかも知れません。
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