新型クラウンクロスオーバーのライバルは他社製のクルマばかりとは限りません。
もしかしたら同じトヨタ一門の新型レクサスRXこそもっとも身近なライバルになるかも知れません。
ただ、この新型レクサスRXはいまだにベールに包まれていて詳細が見えておらず、
価格やスペックは想像するしかありません。
しかし、今回はあえてこの新しいレクサスRXと比較してみたいと思います。
![レクサスRX](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/07/lexusRX-new2004.jpg)
新型クラウンと新型レクサスRXで競合するグレードは?
厳密に比較すれば新型クラウンと新型レクサスRXでは価格帯が違います。
直撃でぶつかり合うような関係ではないと思います。
価格的にはRXではなく、NXのほうが現実的なライバルなのかも知れませんが、
今回はあえてサイズ的に近いRXと比べてみたいと思います。
ただ、市場でライバルになり得る新型クラウンは「RSアドバンス」しかないのではないでしょうか?
一方、レクサスRXのほうは「RX350またはRX350h」といったところでしょうか。
さすがにRX450h以上は価格差が大き過ぎるように思います。
今回はクラウンクロスオーバーRSアドバンスとレクサスRX 350hで比較してみたいと思います。
新型クラウン クロスオーバーRSアドバンスの基本スペック
全長:4,930mm
全幅:1,840mm
全高:1,540mm
車重:1,920Kg
ホイールベース:2,850mm
最高出力:272ps/6,000rpm
最大トルク:46.9kgf・m/2,000~3,000rpm
エンジン:2.4Lターボエンジン+モーターHV
販売価格:640万円~
WLTCモード燃費:15.7km/L
クロスオーバーRSアドバンスは640万円~の車両価格となり、
これにオプションなどを装着すれば660~700万円くらいの価格になるのではないでしょうか?
さすがにトヨタブランドの高級車だけあってちょっとしたレクサスより高価なクルマになりそうです。
![クラウンクロスオーバー](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/07/crown-new2000.jpg)
![クラウンクロスオーバー](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/07/crown-new2005.jpg)
新型レクサスRX 350hの基本スペック(予想)
新型レクサスRXは発表されたとはいえ、まだ詳細が不明です。
しかし、少なくともRX450h以上のグレードが100万円以上高いのは間違いなく、
現実的にライバルにはならないように思います。
今回はRX350hを代表選手として比較してみたいと思います。
全長:4,890mm
全幅:1,920mm
全高:1,695mm
車重:1940~2050Kg(予想)
ホイールベース:2,850mm
最高出力:243ps/6,000rpm(システム出力予想値)
最大トルク:24.8kgf・m/4,300~4,500rpm(予想)
エンジン:2.5Lエンジン+モーターHV
販売価格:690万円~(予想)
WLTCモード燃費:19.8km/L(予想)
新型レクサスRXについてはまだ正確な情報が出揃っていないため、
多くの専門家予想を参考にしております。
販売価格については各地の正規ディーラーでもさまざまな予想をしているようですが、
総じて「現行レクサスRXよりも上、ヨーロッパ製ライバル車よりやや下」と見ているようで、
これまでのレクサス販売価格の常道からそのように予想しているようです。
実際には多様なグレード展開がされることは間違いないため、
同じ350hでもグレードによっては700万円以上になる可能性が高いのではないでしょうか?
つまり新型クラウンのRSアドバンスよりも50~60万円くらいは高いと予想されます。
![レクサスRX](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/07/lexusRX-new2001.jpg)
![レクサスRX](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/07/lexusRX-new2003.jpg)
クラウンクロスオーバーRSアドバンス VS レクサスRX 350h
クラウン | レクサス | レクサス | |
グレード | RSアドバンス | RX350h | RX350 |
エンジン | 2.4Lターボエンジン +モーター | 2.5Lエンジン +モーター | 2.4Lターボエンジン |
全長 | 4,930 | 4,890 | 4,890 |
全幅 | 1,840 | 1,920 | 1,920 |
全高 | 1,540 | 1,695 | 1,695 |
ホイールベース | 2,850 | 2,850 | 2,850 |
車重 | 1,920Kg | 1940~2050Kg (予想) | 1940~2050Kg (予想) |
最高出力 | 272ps/ 6,000pm | 243ps / 6,000rpm (システム出力) | 279ps/ 6,000rpm |
最大トルク | 46.9Kgf・m/ 2,000~3,000rpm | 24.8kgf・m/ 4,300~4,500rpm (予想) | 43.8kgf・m/ 1,700~3,600rpm (予想) |
販売価格 | 640万円~ | 690万円~(予想) | 650万円~(予想) |
参考までにハイブリッドではないレクサスRX350も加えてみましたが、
こうして比較してみると結構ライバル感があるのではないでしょうか?
価格的にはレクサスRXのほうがやや高いとは思いますが、
オプションの組み方などによっては同等価格になることもあり得ます。
![レクサスRX](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/07/lexusRX-new2002.jpg)
クラウンクロスオーバーを選ぶメリット
当然ながらクラウンはレクサスより安価なのに負けないくらい上質なクルマとして購入することができます。
厳密にはレクサスほど作り込まれてはいないかも知れませんが、
比較にならないほど劣るなんてことはないはずです。
少なくとも機械としての完成度は同等で、
同じトヨタクォリティのクルマが安価に買えるというのはとても大きなメリットではないでしょうか?
「クラウン」ブランドと「レクサス」ブランド
実際にはクラウンとレクサスでそんなに大きく競合することはないかも知れませんが、
少なからずこの両車で迷う人はいると思います。
それは単なるクルマ(機械)の比較として迷うのではなく、
クラウンを選ぶかレクサスを選ぶかというブランドへの迷いもあると思います。
かつてレクサスブランドが誕生したとき、
当時のトヨタ車ラインナップの上級車がレクサスへと流れた感がありましたが、
クラウンに関しては上位にセルシオが存在したためトヨタブランドに残ったような形になりました。
しかし、実際は「クラウンはクラウン」という確立されたブランドを持っており、
仮にセルシオのようなクルマがなかったとしても、
もしかしたらトヨタクラウンというポジションを維持したのではないでしょうか?
新参者のソアラがレクサスSCという名前に変わってもとくに何も感じませんでしたが、
なんとなくクラウンが「レクサス〇〇」などという名前に変わるのはしっくり来ません。
また、クラウンには昔からのリピーター層が存在しており、
その中にはレクサスが買える裕福層ももちろん存在します。
でも、そういう方々は今でもレクサスには見向きもしていないように思います。
ただ、その強固なクラウンリピーターも年々減少しているようです。
そう考えるとクラウンをレクサスに吸収する絶好のタイミングなのかも知れないのに、
そうはせず、新しいクラウンへと変貌させたトヨタはなかなかすごいのではないでしょうか?
セルシオやレクサスブランドを当たり前に知っている若い人たちには理解できないかも知れませんが、
かつてクラウンやセドリック(日産)という名前は日本の高級車の代名詞でした。
そのクラウンがレクサスの名前ではなく、
クラウンという名前で世界に打って出るというのはとても感慨深いものです。
![トヨタ](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/07/toyota-1596082_640.png)
クラウンとレクサスの比較なんて…と思われた方もいると思いますが、
レクサス誕生以前からのクラウンファンにとっては決して無意味な比較ではなく、
真剣に悩む人もいるのではないかと思い比較してみました。
もちろん実際にはクラウンとレクサスは上手く住み分けて共闘し、
高級車の販売市場において、手強いベンツやBMWなどと戦うことになるのだろうとは思います。
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