こだわりの愛車を持っているクルマ好きな有名人は世界中にいますが、
超一流プロドライバーのこだわり愛車ともなるとちょっと気になるものです。
今回はあの「ミハエル シューマッハー」が密かに購入していた自慢の愛車をご紹介します。
ミハエル シューマッハの愛車
フェラーリ カリフォルニアの開発に携わる
いわずと知れたF1界の皇帝シューマッハですが、
かつてシューマッハこだわりの愛車として紹介されていたのはフェラーリ カリフォルニアでした。
シューマッハがこのクルマの開発に直接携わっていたことは有名な話しで、
当然のこととしてシューマッハはこのクルマを購入しています。
フェラーリ社からの寄贈説もありましたが、実際は購入していたこともわかっています。
(但し、寄贈されたカリフォルニアもあったようで、
イタリアで乗っていたカリフォルニアが寄贈車だといわれています。)
フェラーリ在籍時、密かに購入されていたポルシェ
シューマッハはフェラーリチームのF1ドライバーであったことから、
カリフォルニア以外のフェラーリも複数台所有していたことがわかっていますが、
やはり「こだわりの一台」は関りの深かったカリフォルニアだといわれて来ました。
しかし、現在ではこだわりの愛車が実はフェラーリではなかったことが判明しています。
フェラーリ在籍時、真にこだわりの愛車として密かに購入されていたクルマはポルシェカレラGTでした。
この話しはニュースとして大きく報じられたのでご存知の方も多いと思います。
![](https://sskoba.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/b-man.png)
シューマッハの個人マネージャーはウィリー ウェバーですが、
カレラGTはそのウィリーの会社であるウェバーマネジメント社の名義になっていました。
フェラーリに対する配慮からかなり慎重に購入されたようです。
また、このカレラGTは2004~2008年まで4年間に渡って所有されたことがわかっており、
この所有期間はシューマッハの愛車の中でもかなりの長期所有車になるようです。
この所有期間の長さからもこだわりの強さが伝わって来るようです。
![ポルシェカレラGT](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/11/carerraGT-2000.jpg)
バサルトブラックに赤い装飾が施されたシューマッハの元愛車だったカレラGT
腕がないと速く走らせられないクルマ
実はポルシェカレラGTを好むレーサーやラリーストは多いといわれています。
それは何故でしょうか?
それは「めちゃくちゃ運転の難しいクルマだから」といわれています。
近年は超高性能なプレミアムスポーツカーでもそれほど運転は難しくありません。
いろいろ諸説ありますが、一つはそういう時代であるということと、
一般の購入者にそんな高い運転技術を求められないという現実的な理由もあるようです。
しかし、ポルシェカレラGTはそんな空気をまったく無視したようなクルマとなっており、
ほとんどレーシングカーをドライブするようなドライビングスキルを求められるクルマでした。
上手い人が乗ると速いが、下手な人が乗るとまったくタイムの出ないクルマで、
大変著名な自動車評論家氏が気合いを入れて乗り込んだもののまったく速く走れず、
「出来が悪くコントロール困難な駄作だ」と酷評したのは有名な話しです。
しかし、元F1ドライバーが同じコースをカレラGTで走り、
とてつもないタイムで走り切り、その真の実力を示しました。
「乗りこなすには腕が必要なクルマ」
ポルシェカレラGTというのはそういうクルマで、
ただの一般人では本当の姿を見い出せない…そういうクルマでした。
そんなクルマだから腕に覚えのあるレーサーやラリーストが好むのかも知れません。
![](https://sskoba.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/b-man.png)
ポルシェというメーカーは比較的乗りやすいクルマを市販していますが、
昔からホモロゲーションモデルは一般人の乗りやすさを考えてないクルマが多いです。
純粋に競技用車両のベース車として作ることが多く、
洒落っ気も何もないクルマが多いですね。
もともとカレラGTもレースカーとして開発されていたクルマで、
ポルシェ側が購入者(乗り手)を選ばざるを得なかったクルマです。
カレラGTは物凄く速い代わりに挙動はシビアで懐が浅く、
普通の一般人がアクセルを踏み過ぎると危険なクルマでした。
広告塔でもあるプロドライバー
当時、シューマッハはフェラーリのF1ドライバーでしたのでプライベートカーの扱いには慎重でした。
これは所属チーム(チームコンストラクター)が自動車メーカーであることや、
CMスポンサーの関係などもあったのでプロとしては当然の対応だったといえます。
(フィアット社のCMに出演していました。)
フェラーリ時代のシューマッハはフィアットやフェラーリのクルマに乗っていることが多く、
とくにフィアットのクルマに好んで乗っていたことは有名です。
度々その姿は写真などに捉えられていますね。
これは半分パフォーマンスであったとは思いますし、
広告塔としての仕事も兼ねていたことは間違いありませんが、
フィアット500に関しては実際に好んで乗っていたように思います。
使い勝手などが良かったんじゃないでしょうか?
その一方でフィアットやフェラーリ以外のクルマに乗る姿はなかなか捉えられませんでした。
かなり気をつけていたようです。
シューマッハほどの有名人がそこまで徹底できていたのは驚きかも知れませんが、
一般にF1ドライバーやWRCラリーストはこの手の問題にはかなり神経を使っています。
そういったところも含めてプロのレーシングドライバーなのだと思います。
実際にはたくさんのクルマを所有
実はシューマッハの愛車といえるクルマはたくさんありました。
知られていないだけで、おそらくさまざまなメーカーのクルマを持っていたのではないかと思います。
逆にフェラーリやフィアットにしか乗っていないほうが不自然で、
そんなことは所属チームやスポンサー筋も承知していたと思います。
しかし、カレラGTはそういった多くのクルマと違い、
ネームバリューやポルシェであったことなどからより慎重に扱われていたようです。
![](https://sskoba.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/b-man.png)
かつてマクラーレンのF1ドライバーとしてホンダエンジン搭載のマシンに乗り、
ホンダからNSXの寄贈まで受けていたアイルトン セナでしたが、
このセナもイギリスでスピード違反で捕まったときに乗っていたクルマはポルシェ911でした。
しかもイギリスGPに向かう途中だったというから驚きです。
そこはせめてホンダ車でなければ…と思われたものです。
しかも警官に「おまえはマンセルにでもなったつもりか!」と怒られ、
「私はアイルトンセナだ!」と返したエピソードは有名ですね。
(但し、警官とのやり取りの真偽は不明です)
![ミハエルシューマッハ](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/11/MS-2000.jpg)
まとめ
ただ、この話しには触れておかないといけないことがあります。
実はシューマッハのプレスオフィサーであるサビーネ ケームはこの話しを否定していますし、
実弟ラルフも兄がカレラGTに乗っていた事実はないのでは?と証言しています。
真相は不明ですが、当事者の一人であるウィリー ウェバーは否定していないようです。
そこには難しい問題がありそうで本当の真相はわかりませんが、
当時のシューマッハがポルシェ購入を大っぴらに話せない立場であったことは間違いなく、
そこには大きな大人の事情があったように思われます。
周知のとおり2013年のスキー場での事故で表舞台から遠ざかっているシューマッハですが、
回復して運動できるようにでもなれば真っ先にクルマを運転したがるのではないでしょうか?
プロドライバーの中にはあまり運転が好きではないという人も珍しくないようですが、
シューマッハはプライベートでも運転好きなドライバーであったことが知られています。
素晴らしいスポーツカーにでも乗って、颯爽と元気な姿を見せて欲しいものです!
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