リニモといえば日本国内唯一の磁気浮上式鉄道(リニアモーターカー)として有名ですが、
かつて2005年に開催された愛・地球博(愛知万博)で乗られた方も多いのではないでしょうか?
早いもので愛知万博から17年…
2022年11月1日には愛・地球博記念公園内にジブリパークも開園します。
あれからどうなっているのか気になって乗車して来ましたのでご紹介します。
![リニモ](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/linimo3000-1024x288.jpg)
リニモとは?
リニモをご存知ない方のため簡単に紹介します。
正式名称は愛知高速交通東部丘陵線といいます。
なんだか長くて覚えにくい名前ですが、
どうやら地元の人たちもこんな名前で呼ぶ人はおらず、
みなさん「リニモ」と呼んでいるようです。
このリニモは2005年に開催された愛・地球博(愛知万博)に合わせて作られた鉄道で、
万博後は沿線地域の人たちの生活の足として活躍しています。
国内唯一のリニアモーターカーということで、
鉄道ファンの人たちにも人気のある鉄道となっています。
![リニモ 駅](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/linimo-station.png)
車両の特徴
リニモは万博後も変わることなく3両編成で運行されてますが、
車両自体が小型なので座席数はそんなに多くありません。
イメージ的にはよくあるモノレールと大差ないサイズだと思います。
リニモは運転士なしで無人運転される乗り物です。
ただ、万博の混雑時には運転台に乗務員が乗っていたような気がしますが、
現在は完全に無人運転されています。
![リニモ](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/linimo2007-768x1024.jpg)
また、鉄の車輪ではなく浮上して走行しますので、
普通の鉄道車両とは乗った感じがまったく違います。
また、乗降していて気づいたのですが、
リニモは車両とホームの隙間や段差がかなり少ないような気がします。
一般的な鉄道に比べ、半分くらいしか隙間がないのではないでしょうか?
これなら小さな子供さんでも安心して乗降できると思います。
![リニモ ホーム](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/linimo2006-993x1024.jpg)
車両や駅施設は傷みが激しい?
2005年の万博からかなり時間が経って、
車両も施設も傷みが激しいのではと心配しましたが、
そんなことはまったく感じませんでした。
駅施設も車両も十分綺麗に保たれてると思います。
もちろん万博のときの真新しさは消えてますが、
何の問題もなく普通に綺麗だと思います。
![リニモ はなみずき通り駅](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/linimo2000-768x1024.jpg)
リニモの乗り心地は?
リニモは車輪ではなく浮上して走行しますので、
乗り心地は普通の鉄道とまったく違います。
また、一部の方が体験記などで速度が遅いと書いてましたが、
実際は遅いどころかかなり速い鉄道です。
調べてみたらその加速力は起動加速度が4.0km/h/sとのことで、
これは阪神電鉄ジェットカー(起動加速度4.5km/h/s)に次いで全国2位の速さだそうです。
しかもこの加速性能を生かしてリニモの営業最高速度は100Kmとなっています。
遅いはずがありません。
あの短い駅間で100kmも出ることに驚いてしまいますが、
車輪の電車のようにガタガタ騒がしく加速しないので速度を感じないのだと思います。
ただ、乗り心地の印象ではありませんが、
立って乗っているときに感じる揺れの挙動が車輪で走る普通の電車と違い、
唐突に襲って来るような印象があります。
車輪の電車の場合は事前になんとなく揺れを感じて対処できるのですが、
リニモは急に揺れが来るというか、常に踏ん張っていないと倒れてしまいそうな気がします。
(本当に倒れるほど危険な揺れではないです。あくまでもイメージです。)
これは地面に足をつけている乗り物と浮いている乗り物の違いなんだと思います。
ジブリパーク開園で利用客が増えそう
リニモの沿線には万博後に整備された愛・地球博記念公園(モリコロパーク)や、
トヨタ博物館、IKEAやアピタ、イオンモールなどの大型商業施設がありますが、
注目されているのはやはり2022年11月1日に開園するジブリパークではないでしょうか?
このジブリパークはモリコロパーク内に作られるテーマパークで、
すでにジブリファンを中心にかなりの注目を集めているように思います。
開園の暁には、またリニモが多くの来園者に利用されるのではないかと思います。
愛・地球博記念公園駅や公園西駅がパークの近くにあって便利ですしね。
![ジブリパーク](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/jiburipark2000.jpg)
名鉄バスとの利便性比較
藤が丘駅からはリニモ以外の交通手段として名鉄バスも走っています。
比較のために乗り比べしてみましたが、
トヨタ博物館や大型ショッピングモール、モリコロパークなど、
駅付近の主要施設までの利用なら圧倒的にリニモに軍配が上がります。
決してバスが不便というわけではありませんが、
やはりリニモとは運行本数が違います。
目的地がリニモ駅付近の主要施設ならバスを選ぶ理由は見つけられませんでした。
![名鉄バス 藤が丘駅ターミナル](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/meitetsubus2001-1024x743.jpg)
![名鉄バス](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/meitetsubus2000-768x1024.jpg)
運行本数がそれほど多いわけではありません。
名古屋駅からのアクセス
最後に名古屋駅からのアクセスの印象です。
複雑な乗り換えなどもなく基本的には便利だと思いますが、
正直、近いとは言えないかも知れません。
名古屋駅からは名古屋市営地下鉄東山線で一本ですが、
地下鉄を降りた藤が丘駅での乗り換えが少々厄介です。
ここはスムーズに乗り換えができないんです。
藤が丘はなぜか地下鉄駅が地上にあって、
本来は高架鉄道であるはずのリニモの駅が深い地下にあるという謎な状況です。
きっとこれには戸惑うと思います。
![名古屋市営地下鉄 東山線](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/higashiyamasen20000.jpg)
地下鉄藤が丘駅は高架になっていて駅舎も地上にある。
ちなみに所要時間は名古屋駅から藤が丘駅までの地下鉄乗車時間が約30分、
地下鉄の藤が丘駅からリニモの藤が丘駅への乗り換えが約5分でしょうか。
けっこう地下鉄の藤が丘駅から距離はありますが、
慣れればそれくらいの時間で乗り換え可能です。
![リニモ 藤が丘駅](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/linimo2008-1024x1017.jpg)
まとめ
リニモは鉄道好きな方にも沿線観光に行かれる方にもおすすめな交通手段だとは思います。
ただ、基幹となる藤が丘駅が東名高速道路名古屋インターの近くという地理的状況から、
遠方から訪れて沿線観光を目的とされる方はクルマのほうが便利かも知れません。
ただ、磁気浮上式鉄道(リニアモーターカー)に乗りたいという方には是非おすすめします!
あの走行感は普通の鉄道では得られません。
あの感覚を体験できるのは今でもリニモだけだと思います。
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