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FIAT 500 購入を検討されてる方に伝えたい国産車との違い

フィアット500FIAT500関連
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イタリア製のフィアットに乗りたいけどクセがありそうで迷っている人や、
すぐ壊れそうでなかなか決断できない方ってたくさんいそうですね。
今回は
フィアット歴8年の私からFIAT 500の現実の姿をお伝えしてみようと思います。
また、FIAT 500と国産車との違いについても触れてみたいと思います。

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フィアットは壊れやすいのか?

やっぱり多くの方が心配するのはすぐ壊れそうなイメージがあるところですよね。
ネットで調べたり、販売店で聞いてもいろんな話しがあって、
どれが本当なのかよくわからないですね。

例えば正規ディーラーのようなところで聞けば次のように回答されるんじゃないでしょうか?

「日本車のようにはいかないと思いますが、そんなに壊れませんよ」

これって一見しっかり答えてくれているように思えますが、
結局のところ買っても大丈夫なのか危ないのかよくわからないですよね?

知りたいのは「買っても壊れないのかどうか」だと思います。

実際にフィアットオーナーである私の答えは…

「壊れます」

です。

そう、フィアットは壊れます。
確かに一昔前のことを思えば壊れにくくはなりました。
でもやっぱり壊れるか壊れないかでいえば「壊れるクルマ」です。

しかし、中には当たりのクルマというのがあって、
全然壊れないのもあります。
そうかと思えば新車で買ってすぐ壊れるのもあります。
こういうところが日本車と一番違うところですね。

早い話しが工業製品としての個体差が大きいんだと思います。
当たりを引けるかどうかは運次第ですね。

フィアットのクルマがかわいらしくて好きなんだけど、
すぐ壊れるような話しも聞くし、
そこが怖くてなかなか購入できない…

フィアット購入で迷われてるみたいですね。
壊れそうなところが気になるようですが、

それ以外に何か心配なところはあるんでしょうか?

運転感覚も日本のクルマと違うような気がしてます。
通勤などで毎日クルマに乗るので不安なんです。

フィアットを買うということは故障の恐怖と戦うというのもありますが、
もう一つ、運転した感じが日本のクルマと違うようで怖いというのもありそうです。
とくに女性は男性よりもそのあたりを気にする傾向にあります。

実際のところ運転感覚は違うんでしょうか?

そして、それは克服できないくらい違和感を感じる異質な乗り物なんでしょうか?

私もこのブログの別記事で「慣れますから大丈夫」と書いてますが、
本当に慣れるものなんでしょうか?

これに関しては「大丈夫」と断言できます。
私もフィアットデビューを果たした数多くの女性を見て来ましたが、
乗り慣れなくてすぐ売ってしまったとか、ほとんど乗らなくなった…
なんて方は一人も見ていません。

ただ気をつけないといけないのは、

「みんなが快適に乗れているかどうかはわからない」

というところです。

そうなんです。
運転が難しいみたいな理由で困っている人はいませんが、
快適な乗り物としてフィアットを楽しめているかどうかは別なんです。

はっきりいって普通に移動するなら国産小型車のほうが100倍くらい楽です。
下手したら軽自動車のほうが快適かも知れません。
それは間違いないので覚えておいたほうがいいと思います。

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フィアットは楽しいクルマ?

よくイタリア車は運転が楽しいとか聞きますよね?
これってどういうことでしょうか?
それほどクルマに詳しくない人だと何が楽しいのかよくわからないですね。

イタリアのクルマはどことなく遊園地のゴーカートに通じるようなところがあります。
ちょっと表現が悪いかも知れませんが、乗り心地なんてどうでもいいみたいなところもあって、
機械が動いてくれているというより自分が動かしているという感覚が強く、
その自分で動かしている感覚が楽しく感じられます。
だから安全に静かに快適に走ってくれるクルマが好きな人だと全然楽しくなんかないと思います。

最近の日本車やドイツ車はこの分野が凄く進化しています。
クルマに乗る人の大半がこちらのほうを好むことは間違いなく、
快適なドライブを求める人にはイタリア製フィアットは向かないと思います。

「なんかわからないけど楽しいらしい」

なんて感覚で買ってしまうと後悔します。

フィアットの信頼性と維持費

フィアットのクルマは年々良くなってはいますが、
その「良くなっている」というのはどういうところでしょうか?

故障が減っている

普通にエアコンが効くようになった

質感が上がった

もちろん他にも改良が進んだところはありますが、
早い話しが日本のクルマだったら当たり前みたいなところばかりです。

つまりイタリアのクルマが良くなったというのは日本車並みになったというわけではありません。
これを勘違いするとやはり買ったあとで後悔します。
現代の日本車なら当たり前に搭載している運転支援機能なんかもありません。

くどいようですが、普通に快適な移動手段としてクルマを使いたいなら国産車のほうがいいです。

また、BMWやベンツ、アウディのようなクルマは壊れると20万円くらいの修理代は普通です。
ではフィアットはどうでしょうか?
残念ながらこちらもそれくらいの修理代は普通にかかります。

たまに「フィアットはそんなにお金はかからない」とか言ってるクルマ屋さんがいますが、
はっきり言って「大ウソ」です。
何年も乗ってるオーナーはみんなそれなりの故障や修理代を経験しています。
いや、正確にいうとクルマ屋さんはウソを言ってるのではなく、
修理金額に対する感覚が違うんだと思います。
国産車と比べたらやはりお金はかかりますね。

国産小型車くらいの維持費で乗りたいと思っているならやめたほうがいいです。
そんなに甘くはありません。

こういう買い方は危ない

私の身の回りには10人以上のフィアットやアバルトの現役オーナーがいます。
過去に乗っていた人も含めれば20人以上になります。
この人たちの中でFIAT 500で痛い目に遭った人というのは必ず以下のどれかに当てはまります。

相場より安い中古車を買っている

フィアットに詳しいとは思えないクルマ屋で買っている

フィアットに詳しいとは思えない整備工場を利用している

過去の整備履歴がわからないクルマを買っている

フィアットに限らず現代のクルマは本格的に壊れる寸前まで動くことは動きます。
日本のクルマはこういう状態を放置しても辛うじて何とかなることが多いですが、
イタリア製のフィアットはそうはいきません。

中古車で購入する場合は上に掲げたようなクルマには手を出さないようにしましょう。
とくにフィアットに不慣れなクルマ屋から買うことは絶対におすすめしません。
中古車を見に行って一見ピカピカだとついつい買ってしまいたくなりますが、
「内外装ピカピカ、機関部ボロボロ」というFIAT 500は珍しくありません。

また、ある程度FIAT 500に乗り慣れた人だと状態がいいのか悪いのかわかります。
懸念されるデュアロジックやクラッチの状態もなんとなくわかります。
フィアットに慣れた本職のクルマ屋ならもっとわかるものです。

厄介なのは「あと1万kmくらいなら大丈夫そうだ…」というクルマを平気で売る悪質店です。

フィアットに不慣れなクルマ屋はそもそもここを正確にわかっていません。
とりあえず現状は普通に走るので「問題ないクルマです」といって販売しています。
下手したらけっこうなお値段をつけて売っています。
価格が価格なので「きっとまずまずのコンディションなんだ」と思ってしまいそうです。
実際はそうではなく、そのクルマ屋がわかってないので相場並みの価格をつけてるだけです。
こういうクルマに手を出してしまうと目も当てられません。

正規ディーラーやフィアットをよくわかっているクルマ屋なら適正な価格をつけます。
そもそも正規ディーラーは状態の悪いクルマを扱いませんし、
プライドのある専門店もコンディション相応の値付けをします。
それができていないお店はフィアットをわかってないクルマ屋です。

また、悪質な店はこれがわかっていて相場より気持ち安く売っています。
安く売ってるだけまだマシかも知れませんが、
修理代40万円コース目前のクルマを相場より10万円安く売ってるだけなので買っちゃダメです。
こういうクルマに引っかかると買って半年後とか一年後に痛い目に遭っちゃいます。

繰り返しますが、フィアットのことをわかっているクルマ屋から買うのは鉄則です。

FIAT 500 理想的な購入法

結局のところFIAT 500ってどんなところに注意して買えばいいんでしょうか?

当たり前の話しですが、絶対に壊れないFIAT 500なんてありません。
どんなクルマでも機械である以上は壊れます。
世界一の信頼性を誇る日本のクルマだって壊れるときは壊れます。
クルマとはそういうものです。

ただ、多少なりともリスクを回避して買うことはできます。
失敗していない人は以下に注意して買っています。

相場より安いクルマには手を出さない

正規ディーラーやフィアットに詳しいお店から買う

フィアットに詳しい整備工場に良いクルマを探してもらって買う

大事に乗っている方から直接譲ってもらう

好みの色やグレードを捨ててでもコンディション重視で買う

整備記録のないクルマには手を出さない

あくまでも中古車なので多少の整備費用も準備して買う

最低でも2~3台は同価格帯の中古車をチェックする

これらはフィアットに限った話しではありませんが、
購入予算で精いっぱいという方が買うと危険かも知れません。
こういうところも国産車と違うところです。

おそらく日本のクルマを買う方が整備予算を別に用意している…
なんてことは普通ないと思います。
まして国産小型車くらいのクルマならなおさらです。

でもFIAT 500はそういう感覚だとちょっと危険です。

近隣の整備工場環境も重要

イタリア車でもフランス車でもドイツ車でも同じですが、
そのクルマをわかっているお店から買うのが一番重要なポイントです。

日本のクルマの場合、トヨタ車の整備は日産ディーラーでも可能です。
ホンダのクルマをトヨタディーラーが整備するのも可能です。
これは「クルマの中身が一緒」という意味ではなく、
実務経験として他メーカーのクルマに触る機会がたくさんあるからです。
パーツの入手も問題ありません。

しかし、外国製のクルマとなるとそうはいきません。
日本のクルマならどこへ整備に出しても基本的には大丈夫ですが、
FIAT 500のようなクルマはそうはいかないです。

今や全国各地にフィアットの正規ディーラーはお店を構えています。
だから整備で困ることはないと思いますが、正規ディーラーはやはり何もかもが高額です。
国産車なら正規ディーラー以外でもさまざまな整備工場を選択できますが、
フィアットの場合は大都市でもなければそんなに選択肢がありません。
地方にお住まいの方は少しだけそのあたりにも注意して購入したほうが良さそうです。

フィアット整備に強い工場とは?

一般論になりますが、国産車だと買ったあとのことを心配する人は少ないと思います。
しかし、フィアットはこういうところも考えておかないと買ったあとで困ってしまいます。
もし近隣にフィアットを整備できそうなお店や工場がないなら、
コンディションの怪しい中古車は買わないほうが安全です。
すぐ壊れそうだからという理由ではなく、現実的に壊れたときに困ってしまうからです。

また、フィアットに不慣れな整備工場に入庫するのもおすすめしません。
もちろんその整備工場の方々は必死にがんばってくれると思いますが、
なかなか適切に診断したり整備するのは難しいようです。
なぜかといえば、「国産車ではありえないような不具合」が普通に起こるクルマだからです。

これはフィアットどころかフェラーリのようなクルマでも見られますが、
ドアなどの可動部の配線の長さが不適切で擦り切れてしまって故障が発生したりします。
国産車しか知らない整備士さんはまさかそんな理由で故障が起きてるとは夢にも思わないので、
診断機のエラー情報だけでパーツ交換修理を行ってしまいます。
次々とパーツを交換したのに直らず、実は単なる配線切れだった…
なんていう笑えない実例はいくつもあるのがフィアットというクルマです。
国産車だったらまずこんな問題は起きないでしょうね。

こういうフィアットのクセをわかっているのがフィアット正規ディーラーや専門店です。

まとめ

今回はフィアットを買うために注意すべき点と国産車購入と異なるところをまとめてみました。
個人的にはそれほど神経質になる必要はないと思ってますが、
それでも信頼性の塊のような日本のクルマと同じ感覚で買うのは危険を伴うもので、
それなりに覚悟みたいなものは持っていたほうがいいクルマだと思います。

また、それを理解した上で買えばトラブルに遭遇しても焦らないと思いますので、
国産車とはちょっと違うというところだけは忘れないようにしておきましょう。

ブログ村には個人オーナーさんによるフィアット情報が豊富に集まっています。
こういうところで生情報に触れてフィアット慣れすることも大切だと思います。

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