FIAT 500が好きな方から優良な中古車の買い方についてよく聞かれます。
コンディションの良い中古車の探し方は過去にも紹介してますが、
もっと具体的な買い方を知りたいという方が多いです。
今回は私の身近で失敗した人がほとんどいない買い方をご紹介します。
にほんブログ村50万円くらいの予算では無理
現行FIAT 500も古いクルマは軽く10年を超えているので、
内外ともに傷みの激しいクルマも存在します。
そういうクルマはかなりのロープライスで売られてますが、
当然ながらコンディションの良いクルマはまずありません。
まずそれは大前提として…
そういう極端に安いクルマは論外ですが、そこまで安くないクルマはどうなんでしょうか？
例えば50万円くらいで売られている中古車です。
50万円くらいの中古車だと一見綺麗に見えるのもあります。
しかし、私の経験ではこの価格帯のFIAT 500も厳しいです。
比較的手頃な価格で買えるのがFIAT 500ではありますが、それでも相場というのがあります。
相場以下のクルマはやはりそれなりで、掘り出し物なんてまずありません。
キチンとしたクルマならもう少し高い値段がつくのがFIAT 500です。
ベストな買い方
ではベストなのはどんな買い方でしょうか？
結論からいうと正規ディーラーから「一般中古車」を購入するのが最善だと思います。
ここで重要なのは「一般中古車」ということです。
つまり認定中古車ではないということです。
正規ディーラーの認定中古車は一般的に優良車です。
しかし、認定中古車というのはそれ相応に高額です。
どうがんばっても100万円で買うのは難しいです。
しかし、一般中古車なら正規ディーラーであっても100万円くらいで販売されます。
こういうクルマが一番おすすめです。
難点は台数が少なく、まず常時在庫もなく、滅多に売り物が出ないところです。
これについてもう少し詳しく解説します。
認定中古車とは？
認定中古車というクルマはどういうクルマでしょうか？
これは正規ディーラーが第三者機関にクルマの状態を調べてもらい、
メーカーの保証を付帯して販売する中古車です。
（もちろん販売店保証という認定中古車も存在します。）
あまり詳しくない人だと販売店が勝手に名付けていると思っているかも知れませんが、
そうではありません。
とくに重要なのはメーカーの保証がついているというところです。
しかし、当然ながらそういう認定中古車は販売価格も高いです。
100万円で買えるクルマではないですね。
正規ディーラーの一般中古車
あまりご存知ない方もいますが、正規ディーラーは認定中古車だけを扱っているわけではありません。
実は認定基準に満たない中古車だって扱っています。
ただ、正規ディーラーもすべてがそういう中古車を扱っているわけではないということと、
一般中古車の扱いがあるとしても滅多に売り物が出ないという問題はあります。
つまり常時在庫があるわけではなく、いきなり訪問しても巡り会える可能性はかなり低いです。
だから必死に探す必要がありますし、場合によっては売り物が現れるまで待つ必要もあります。
簡単に買えないのが正規ディーラーが扱う一般中古車なんです。
なぜこういうタイプの中古車がおすすめなんでしょうか？
その理由を次に説明します。
正規ディーラーは粗悪車を販売しない？
正規ディーラーはメーカーの看板を背負って商売をしています。
それゆえにこだわりの専門店以上に粗悪車を販売することに対して抵抗があります。
フィアットのブランドイメージを守ろうとする意識も高いです。
そのため極端に問題あるクルマはオークションなどで放出してしまいますが、
中にはがんばって整えればディーラーでも販売できる状態のクルマもあります。
この整えるという部分に相当なコストをかけてくれることが多いのです。
正規ディーラーは補修パーツの入手で有利です。
多少は街の中古車店より安くパーツを融通できます。
それもあって例えば同じ30万円ほどかけた整備でも一般のお店より整備内容で有利です。
しかも正規ディーラー（の整備士）は中途半端な整備を好みません。
ちょっと表現に語弊があるかも知れませんが、
コストをかけても自分の財布が傷むわけではないので納得いくまで整備します。
わかりやすく言うと採算度外視したような整備が施されることが多いんです。
そして整え終わると値付けして中古車として販売されますが、
このときに極端に市場価格とかけ離れた価格にすることはありません。
つまり同じ価格の中古車でも正規ディーラーが販売するクルマのほうが整備レベルが高いんです。
もちろんすべての中古車がそのように整備されてるとは言いませんし、
すべての正規ディーラーがそうだとは言いません。
しかし、街の中古車店より仕上げ度がかなり高いと断言できます。
正規ディーラー一般中古車の実例
正規ディーラーが販売する認定中古車というのはメーカー保証のついた中古車です。
ここでいう一般中古車というのはメーカー保証のつけられない中古車ということになります。
私が知る正規ディーラーは3～6ヶ月くらいの保証をつけて販売することが多いようですが、
総じてコンディションは上々です。
私がお世話になっている正規ディーラーで実際にあったケースをご紹介します。
クルマは下取り入庫した走行距離9万kｍの2014年式のツインエアラウンジで、
このクルマは正規ディーラーが自社販売するためデュアロジックとクラッチを新品に交換し、
さらにマルチエアユニットまで新品交換しています。
そして販売店保証をつけた一般中古車としてその正規ディーラーが販売したわけですが、
その販売価格は105万円でした。
デュアロジック、クラッチ、マルチエアユニットを新品交換すると約70～80万円はかかります。
このクルマをいくらで下取りしたのかは不明ですが、
業界のことをご存知の方なら105万円で販売できるものではないことはわかると思います。
同年式で同じくらいの走行距離の中古車が市場には90万円前後で出てますが、
それらのクルマは絶対にそこまでの整備は受けていません。
確かに15万円くらい高いことは高いんですが、
どっちが安心の中古車かは論ずるまでもないと思います。
稀にこういう中古車が正規ディーラーから市場に出ます。
私の身の回りでこの手の中古車を買った人が何人かいますが、
購入後に大きな故障を経験した人は一人もいません。
私が知る限り、これが一番コストパフォーマンスに優れたベストな購入法だと思います。
あとがき
今回は私が知るもっとも優良な中古フィアットの買い方を取り上げてみました。
残念なのはこういうクルマが日常的には店頭に並んでないということと、
いつ売り物が出るかわからないというところです。
そもそも高年式の中古車しか扱わない正規ディーラーも多いですし、
近所にはそういう正規ディーラーしかない人もいると思います。
しかし、仮に地元の正規ディーラーが扱ってなくとも、
どこの正規ディーラーでも全国販売には対応してくれます。
認定中古車ではないので保証が販売店保証になってしまう問題などはありますが、
例え保証対応が難しい遠方からの購入だとしても、
怪しげな中古車店から買うよりは遥かに安全だと思います。
もし真剣にFIAT 500中古車の購入を検討されていて、
認定中古車に手を出せるほどの予算が難しいならば、
私は正規ディーラーが販売する一般中古車はベストバイだと思います。
ブログ村にはフィアットの情報も溢れています。
にほんブログ村
コメント