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FIAT 500 よくある警告表示 この故障表示はあまり問題ない?

フィアット500FIAT500関連
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どんなクルマにも走行に支障のないちょっとしたトラブルは発生します。
フィアットやアバルトにもそういう頻繁に見られるエラー表示が存在します。
今回は発生頻度の高いマイナートラブルをいくつかご紹介してみたいと思います。

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オドメーターの点滅現象

フィアット500 メーター
年式によって表示が違いますが、枠内の距離計が点滅します。

エンジンを始動させたところ、オドメーター(距離計)が点滅することがあります。
けっこう多くのフィアットが経験してるトラブルですが、
これの原因はエンジン始動時の一時的な電圧不足が多いようです。
つまりエンジンコンピューター(ECU)への給電量が不足してる状態です。

こうなるとECUが起動不良を起こしてしまいます。
一度エンジンを切り、エンジンを再始動させると直ることが多いです。
この程度の対処で症状が消える場合はほぼ問題ないと思います。
(この症状は他のクルマでも発生します。)

また、点滅していても普通に走行できますが、エンジンを再始動させたほうが良さそうで、
そのままだと別のエラーを検知して点灯することがあるようです。
この場合も誤表示が多いようですが、エラーが表示されると気持ちいいものではありません。

但し、異常を検知している場所がECU(エンジンコンピューター)なので、
電圧以外の問題が原因で発生してる可能性もあります。
エンジンを再始動させても点滅状態が続く場合は気をつけましょう。

その場合は整備士にチェックしてもらうのが安全ですが、
もしAUTELなどの簡易診断機をお持ちなら簡単にエラーチェックしてみましょう。
ODBアダプターを使ってスマホアプリでチェックしてもいいと思います。

バッテリーの劣化が原因の可能性あり

ECUとメーターの走行距離データに誤差があると点滅しやすい

エアバッグECUとの通信不良の可能性あり

スタート&ストップ機能に不具合の可能性あり

本当にどこかが故障してる場合は他のエラーが同時に表示されると思います。
何のエラー表示もなければエンジン再始動だけでいいと思いますが、
フィアットはCANネットワークに障害があるとオドメーターが点滅しますので、
こちらに何か問題がある場合は該当箇所の修理が必要です。
発生しやすい原因としてはエアバッグECUやスタート&ストップ機能との通信不良が多いようです。

ちなみにCANというのは「Controller Area Network」の略で、
ドイツのBOSCH社が開発したシリアル通信ネットワークになります。
現在は世界標準規格になっており、ほぼすべての自動車メーカーが採用しています。

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バック時に警告音発生

これはめちゃくちゃ多いトラブルです。
トラブルというか操作が不適切でエラーが出ている状態です。

これはクルマが完全停止してないのにギアをバックに入れたりすると発生します。
ブレーキをしっかり踏んで確実にクルマを停止させてギアチェンジすれば警告音は出ません。

この警告音は運転者のクセが原因のことが多く、
本人に自覚がないのでいきなり警告音が鳴り出してびっくりする人が多いです。

ちなみに普通のAT車だとこの警告音に遭遇することはまずないと思います。
そのためデュアロジックにあまり慣れていない人がAT車感覚で前進ギアから後退ギアへチェンジしたりすると発生します。

この警告音を頻繁に発生させる人はクルマに良くない操作を無意識にしてることが多く、
トルクコンバータのAT車でも完全に停止してないのに後退ギアへ入れるのは良くないです。
心当たりのある方はこれを機会に運転操作を見直したほうがいいと思います。

完全停止してない状態でギアチェンジしている

私の友人にたびたび警告音を鳴らす男がいます。
本人は完全停止してるつもりなんですが、
助手席に乗ってみるとまだ微妙に動いてるのにリバースギアへ入れてますね。
ブレーキ操作が甘い印象です。
正確に表現すると完全停止する寸前に一寸早くギアチェンジしてる感じです。
こういうのは誰かが指摘してあげないと本人は気づかないようです。

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走行注意表示灯の点灯

フィアット500 警告灯

これは原因が多岐に渡っていてとても点灯の多い警告灯です。
何年も乗っている方なら一度は点灯を経験してるかも知れません。

この「走行注意表示」というのは何なんでしょうか?
一部のYouTube動画やブログなどでは即走行中止すべき緊急事態だと解説してるようですが、
それはどういう意味でしょうか?

実はこの走行注意表示の警告はクルマの発進や停止に問題がある場合に点灯することが多いです。
それゆえに緊急事態だと解説されてることが多いんですが、
考えられる原因にはどんなものがあるんでしょうか?

灯火類の不具合

バッテリーの劣化

エンジン点火系の不具合

他にも考えられる原因はたくさんあります。

ただ、この警告が表示されても普通に走れることもあります。
気味が悪いくらいに何事もなく普通に走行できるんです。
この場合の多くは灯火類の不具合の可能性が高いです。
つまり電球切れです。

このビックリマークの表示が出ても普通に走れる場合はまずランプの玉切れを疑いましょう。
かなりの確率で当たっていると思います。
簡単に目視可能な玉切れならそう厄介ではありませんが、
実は可動部(ドアやハッチ)の配線不良が原因で接触不良から点灯してることもあります。
この場合は外から目視しただけでは異常なしに見えることもあるので厄介です。
フィアットやアバルトに詳しい経験豊富な整備士だと的確に判断してくれますので、
必ず正規ディーラーや専門店に持込みましょう。遠回りしなくて済みます。

このビックリマークが出るとエンジンが吹けなくなったり、
アイドリングが不安定になったりすることもあります。
症状から致命的な高額修理を覚悟するわけですが、
実は少し経つと何事もなかったようにエンジンが快調になったり、
症状が出なくなることがあります。
こういうケースではバッテリー劣化の可能性が高そうです。
(電圧の低下というより蓄電容量の低下が多い印象です。)
もし数年間バッテリーを交換してないなら交換してみましょう。
運が良ければ何十万もする高額修理にはならないこともあります。
厄介なのはテスターで電圧を計ると規定値に収まっているので、
整備士によってはバッテリーの警告表示も出てないことから、

バッテリー異常ではないと判断することがあるようです。

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まとめ

今回はFIAT 500によくあるエラー警告について取り上げてみました。
とくにオドメーターの点滅は多くのクルマで発生しており、
中には気づかずそのまま乗っている人もいます。
あの点滅が何かの異常を知らせていること自体を知らない人もいるようです。

基本的に本当の異常があるときは赤色の警告エラーが表示されるので、
メーター内の何かが点滅してる程度なら神経質にならなくてもいいと思いますが、
誤操作の警告だけでなく、故障による警告エラー寸前の状態を表してることもあるので、
通常と違う表示が出ていたら写真に撮るなり表示内容をメモしておくといいと思います。
その情報が整備に生かされて、後々の高額修理を避けられることもありそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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