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F30型BMW320iの前期型と後期型 元オーナーが感じている印象

BMW320iインポートカー関連
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私はかつて2015年式前期型の320iと2018年式後期型の320iを所有してました。
最近になって多くの方から「どっちが良かった?」と聞かれるようになりましたので、
所有当時のことを思い出しながら両モデルの印象を書いてみます。
中古車として購入検討中の方の参考になれば幸いです。

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まず結論を言うと大きな違いは感じられなかったというのが率直な印象です。
強いて言えばエンジンが異なっていたので微妙に聞こえて来る音が違っていて、
後期型のほうが全体的に静かでした。

前期型のN20エンジンはややガチャガチャという作動音が煩いエンジンで、
間違いなく静粛性は後期型のB48エンジンのほうが優れてましたね。

ただ、それがマイナスになるかどうかはわかりません。
少なくとも私は「静かなクルマ=進化した良いクルマ」とは思ってないので、
やや音が煩いものの前期型N20エンジンのほうがスポーティーで好きでした。
N20エンジンのほうがショートストロークで小気味良かったんですよね。

また、後期型は所有途中からサブコンを装着しています。
ノーマル時代を思い出して比較しているつもりですが、
人間の記憶の怪しいところは絶対にあります。
それを含んでお読みいただけたら幸いです。

では、それぞれ細かな項目について印象をまとめてみます。

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F30系BMWの前期型・後期型の違いは下の別記事にまとめてありますのでご参照ください。
仕様の違いみたいなことが気になる方にはそちらのほうがわかりやすいです。

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今回はそういったカタログ比較みたいなものではなく、
実際に所有して感じた違いみたいなものを述べてみます。

全体にF30系統のBMW各車は後年モデルほど内装の設えが上等になってます。
細かな内装パーツが加飾されたり、オプションで選べる装備も充実したんですよね。

私が所有していた2015年の前期型はレザーオプション装備車でしたので豪華でしたが、
細かいパーツのクォリティは2018年式後期型のほうが良かったです。
(私の所有車はEdition Shadowでしたので更に見栄えが良かったです。)

ただ、乗り込んだときに感じる印象は同じようなものでした。
BMWはベンツと違って走りに関係ないパーツにはやや無頓着なところがあって、
それが良いか悪いかは別にして、内装関係は年式でそんなに変わらない印象です。
こういうところは流行に敏感?なベンツやアウディと違いますね。

上でも触れましたが、N20エンジンのほうがやや音が煩いです。
ときどきこの煩いというのを排気音と勘違いされる方がいるんですが、
そうではなくエンジンが作動するときに発する機械音です。

つまり消しようのない機械音なので注意が必要です。
私はこういう機械が動いている音が好きなので気になりませんが、
中には金属が発する音を耳障りに感じる方もいます。
もしそういう音が気になるなら気持ち静かな後期型を買ったほうがいいです。

もっとも運転席に座ってドアを閉めてしまえば微々たる差ですね…
雑誌記事などでN20エンジンは音が大きいと書かれまくってますが、
さすがにあれはやや誇張されてる気がします。
実際はそこまで耳障りな騒音エンジンではありません。
(ディーゼルエンジンの320dなんかはもっと喧しいです。)

では走り出したときの印象はどうでしょうか?

私は2015年の320i → 2016年のW205ベンツ → 2018年の320iと変遷したんですが、
F30の前期型 → 後期型というように直接移行ではなかったので、
リアルダイレクトな前後期比較は困難です。
ただ、私の前期型320iは友人に売却したので手放した後も頻繁に乗ってましたし、
それどころかその友人は今も大切に乗ってくれているのでまだ身近にあります。

そんな私が感じている両モデルの印象は次のようになります。

走り出しのスムーズさなら後期型

スピードの伸びなら前期型

これは速さの比較ではなく、感覚的な話しと思っていただけると幸いです。
後期型はギヤ比が変更されたこともあって走り出しが気持ち滑らかでした。
ちょっと例えが難しいんですが、アクセルの踏み込みで言うと前期型が10mm踏むところ、
後期型は8mmくらいで同じように走り出してくれる…そんな感じです。
ホントに微妙なんですが、気持ちアクセルを踏む量が少ない印象はありました。

ただ、速度に乗ってからは前期型のほうが(感覚的には)伸びる印象です。
これは実際に速度が伸びるというよりエンジン回転の上昇が小気味いいんです。
N20エンジンのほうがショートストロークなので軽快感があるんですよね。
こういう感覚を重視される方ならおそらく前期型のほうが向いています。

上で触れたような「感覚的な話し」は人によって感じ方が違う可能性はありますが、
私はB48エンジンを積んだBMWは4シリーズも含めて複数台に乗っており、
少なくとも一台や二台に乗って感じたというような話しではありません。
確実に個体差などではなく、B48エンジンの特性だと認識しています。

それを踏まえた上で燃費の話しをしたいんですが、
販売店のスタッフさんなんかは「後期型は燃費いいですよ」なんてよく言ってますね。
私も何度も聞いてます。
しかしですね、私は前後期の両方をオーナーとして所有して一定の距離を走りましたが、
その際に記録した当時の燃費データを見る限りそんな言うほどの差はなかったです。
(それどころか所有期間全体の平均燃費は前期型のほうが良好でした。)

私は仕事で遠距離移動することが多く、高速走行する機会が多いこともあって、
平均燃費データは他のオーナーさんの数値より良好なことが多いです。
私のようなやや高速走行の多いドライバーだと大差はないようです。

では市街地走行が中心だとどうでしょうか?

これは私自身が比較した厳密なデータを根拠にしてるわけではないですが、
もし市街地走行ばかりなら後期型のほうが優れた数値を出す可能性はあります。
通常発進なんかは確かに後期型のほうが(やや)良かったですからね。
距離を走ればこの微妙な差が影響するかも知れません。

ここで余談話しを一つ…
これはBMWに限った話しではないですが、
実戦的な実燃費は雑誌などに書かれているデータほど良くありません。
とくに最近のクルマは多段化ATミッションの威力で定速走行するとかなり伸びます。
しかし街中でゴーストップを繰り返すような走らせ方をすると昔のクルマと大差ないです。

BMW320iのような2Lターボ車だと7.5~8km/Lあたりではないでしょうか?
さすがに市街地走行ばかりでもリッター6km台まで落ちることはなさそうですが、
高速走行などを含めないとリッター10kmなんてまず出ないです。

以下は私が所有した前期型と後期型の所有期間全体の総平均燃費です。
走った道路は一般道から高速道まであらゆる道路が含まれますが、
特定の走行条件で燃費を計測していないのであまり意味ある数字にはなってません。
あくまでも参考データとしてご確認ください。

モデルエンジン総走行距離平均燃費
前期型320i MスポーツN20B20B約2.1万km11.8km/L
後期型320i Mスポーツ
(Edition Shadow)
B48B20A約2.6万Km11.1km/L
総走行距離の半分以上が高速走行です。

かなり優れた燃費性能のように見えますが、走った距離の半分以上が高速道路です。
純粋な市街地走行だけのときは7km/L台も珍しくありませんでした。

また、後期型はWebメディア様から検証用に提供されたサブコンを装着しています。
走行何Kmくらいからサブコンを装着していたか正確な記録が残ってないんですが、
記憶では手放すまでの後半1.1万kmくらいは装着した状態で走行してたように思います。
そのため後期型の燃費はノーマル状態ではない期間も含んでいるのでご注意ください。

サブコン装着…
当時の燃費記録を見るとそれほど大きな変化はなかったようです。
確実にパワーは上がってましたが、極端に燃費が悪化した形跡はないです。
サブコンはROMチューンなどと違ってライトな改造ですが、
大きく燃費に影響を与えてないような気はしますね。

上の表の燃費データだけ見ると若干数字は悪化してますが、
2万km以上走っての平均なのでほとんど誤差範囲みたいなものです。


もう一つ、ドライブモードによって燃費に影響するのか検証したことがあります。
BMW420iグランクーペ(前期型)での検証になってしまいますが、
N20エンジン搭載車での各ドライブモード別の燃費比較をしています。
参考になると思いますので気になる方は以下の記事をご参照ください。

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私がもっとも後期型で感銘を受けた変更点はドリンクホルダー付近の仕様変更です。
前期型はここが脱着式の蓋になっていて極めて不便でした。
使うときは蓋を外してオープン状態にするんですが、
後期型はこの蓋がスライドオープンにできる形状に変更されています。
まあ、うれしい改善ポイントなんていう以前に、
蓋が脱着式のドリンクホルダーなんて国産車だったらあり得ないですけどね…

また、そのドリンクホルダーの奥には灰皿があるんですが、
F30(前期型)が現行モデルだった頃はクルマのノンスモーク化の過渡期で、
新車購入時に灰皿仕様かノンスモーク仕様か選択できるようになってました。
喫煙者は灰皿を、非喫煙者は小物入れトレーを選ぶ…そういう感じでした。

ただ、ここでちょっと面白い?お話しが…
当時、BMW正規ディーラー(の一部?)は混乱しており、
灰皿を選ばないと12Vシガーソケットが装備されないと説明してたんです。
でもこれは間違いであり、実は灰皿を選ばなくともシガーソケットは装備されたんですよね。
このように販売現場ではちょっとした混乱がありましたね。
ノンスモーク仕様自体が「存在しない」なんて言ってるセールス氏もいたくらいなので…

正規ディーラーを擁護するわけではありませんが、E90系がそういう仕様だったので、
F30系統も同じだと誤認したんですよね。
けっこう多くのセールススタッフが…

結果、タバコを吸わないのに灰皿を選んだ人から少なからずクレームがあったようです。

E90系のノンスモーク仕様はグローブボックス下に12Vシガーソケットがありました。
F30系も同様に穴が開いてますが、こちらは単なる空洞です。
この空洞に後付けでソケットを埋め込む人は多いですね。

ちなみに私の身近にいる前期型オーナーは喫煙する方でも灰皿を廃止し、
小物入れトレーに変更してドリンクホルダーの蓋を完全撤去してる人が多いですね。
この灰皿から交換する小物入れトレーはBMW純正パーツにしては格安で、
確か2,000円くらいで購入して交換することができます。
ただ、スペースが小さく本当に小さな物しか入らないですけどね。

中古車は後期型のほうが高くて当たり前ですよね。
年式の新しいクルマですからね。
対して前期型は経年から認定中古車が消えつつあるので、
市場に存在する中古車の平均価格も落ち着いてますね。
(認定中古車が多い年式は中古車の市場平均価格を引き上げますね。)

ただ、BMWのようなクルマはしっかり整備されているかどうかのほうが重要です。
前期型に懸念があるとすれば格安で買った人が適切に故障修理できず、
予算不足から怪しい社外製パーツなどを使って修理したり、
そもそもキチンと修理せず売却してる可能性なんかもあることでしょうか。

今回は中古車購入の注意点をまとめる記事ではないので詳しくは触れませんが、
前期型の異様に安い中古車は危険というか要注意ですね。
しっかり整備されてるクルマなら年式の古い前期型でも極端な格安車にはならないです。

絶対にやっちゃいけないのは格安の前期型に手を出すことでしょうか。
中古車販売店が「100万円で買える」なんてタイトルで宣伝動画などを出してますが、
真に受けてそんなクルマを買うとかなりの確率で地獄を見ることになります。
中古のBMWやベンツってそんな甘いクルマじゃないですね。
変なの買ったら高額修理が連チャンします。

これはかなり難しいですね…
最初に書いたとおりF30型の320iに関しては前期型も後期型も似たような印象でした。
私がかつて所有していたのはともにMスポーツでしたのでなおさら印象は同じです。

これがラグジュアリーとMスポーツみたいに違うグレードなら比較に意味がありますが、
運転して感じる走行感なんかもほとんど一緒でした。
ただ、私の個人的な好みではありますが、前期型のN20エンジンのほうが気持ち良かったです。
後期型に乗られている現役オーナーさんに怒られそうですが、
N20型よりストロークの長いB48型はどうしても回転が重く感じられちゃうんですよね。

意外とご存知ない方もいますが、前期型と後期型は顔つきが違います。
具体的にはヘッドライトの形状が違うためクルマの目つきが違うんです。
(詳しくは別記事を参照ください。)

これは好みの問題もあって人によって感じ方は違うと思いますが、
私は後期型のやや精悍な顔つきのほうが好きでした。

また、前期型はマフラーが一本出し、後期型は二本出しなので、
後ろ姿も後期型のほうがスポーティーというか高級でしたね。
各ランプ関係も標準装備でLEDですしね。

見た目に関しては後期型のほうが完成度が高いように思いますが、
どうでしょうか?

もし私がこれからF30型BMW320iを買い戻すとしたらどちらを選ぶでしょうか?
上でいろいろと書いてますが、実は気持ちははっきりしています。

私なら前期型を選びます。

その理由は以下の5点からです。

1. 購入価格が安い(コンディションには注意要)

2. F30は前期型・後期型で大きく変わらない

3. 前期型のほうがスポーティーで楽しい

4. 後期型は少し重い

5. N20エンジンのほうが(多分)壊れにくい

とにかく中古車価格が違いすぎます。
今現在の相場は前期型のほうが確実にお値打ちな状態です。
これがもうちょっと経つとコンディション優先で値段がつくようになりますが、
今はまだ「年式が新しい後期型」というだけで高くなってます。

BMWは例え10年選手であってもガレージ保管されてることも多く、
ものすごく綺麗な中古車が市場に流れることがあります。
そういう中古車を探し出して手に入れるのも醍醐味ですよね。

今回はF30型BMW320iの前期型と後期型について考えてみました。
私個人の思いや考えで好き勝手に書いてしまってますが、
実は私が前期型を推す最大の理由は5番目に挙げたエンジンの信頼性に関してです。
こちらについては次回にまとめてみたいと思います。

本記事が少しでもF30型BMWの中古車購入を検討されている方の参考になれば幸いです。


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