「これまでずっと国産車に乗って来たサラリーマンだけど、
一度くらいベンツやBMWを購入したい!」
こう思っている人はたくさんいるんじゃないでしょうか?
でも、いざ購入となるといろいろ考えてしまうこともあると思います。
普通のサラリーマンがベンツやBMWを購入しようと思ったとき、
一体どんな点を心配するでしょうか?
高そうな車両価格や維持費、保険代
メンテナンスしてもらえる整備工場を知らない
高級なブランドイメージへの畏怖
他にもあるかも知れません。
外車の中でもベンツやBMWは確かに安くはありませんが、
世の中にはサラリーマンでも無理なく維持している人はたくさんいます。
そういう人たちは必ずいくつかのポイントを押さえて乗っています。
それはどんなところでしょうか?
ベンツやBMWの購入グレードを絞る
ベンツやBMWと一口にいってもクラスやグレードがたくさんあります。
当然ながら上級クラスのクルマは普通のサラリーマンが買えるような価格ではありません。
また、クルマも新車や新古車、中古車とさまざまです。
その中でサラリーマンが買えるのはどんなクルマでしょうか?
上級クラスの中古車には手を出さない
同じ価格で中級~下級クラスと上級クラスの中古車があった場合、
ついつい上級クラスのクルマに惹かれてしまいますが、
ここは中級~下級クラスを選びましょう。
ベンツならAクラスからEクラスくらい、
BMWなら1シリーズから5シリーズくらいですね。
間違ってもベンツSクラスとかBMW6シリーズ以上に手を出してはいけません。
仮に予算内でフル整備済み極上車なんてのがあったとしても、
今後のメンテナンス費用が大きな負担となります。
同価格で販売されていても上級グレードの中古車には手を出さない
同クラスながらグレードの違う中古車が同等の価格で販売されていた場合、
その中の上級グレードのクルマに惹かれてしまうでしょうが、
ここは我慢して下級グレードを選ぶべきです。
例えば同じベンツCクラスでもC180とC300ではメンテナンス費用が違います。
そもそも新車価格の違うクルマが同じ中古価格になってる時点で何か理由があるのです。
上級クラス・グレードの中古車はお買い得ではない
ベンツもBMWも上級クラスほど買い得感のある中古車が溢れています。
それは高級車ほど最新型に価値があり、旧型車は価値が下がってしまうからです。
お金を持っている方々は基本的に旧型車には乗りません。
そのため新型車が出ると乗り換えが進み、一気に旧型車が中古市場に溢れます。
しかし旧型といえども上級クラスのクルマであることに変わりはなく、
高額な維持費がかかることからそれほど売れ行きは良くありません。
結果として売れない上級クラスの旧型車が中古市場にダブつきます。
そして売れ行きの悪いクルマは著しく販売価格が下落します。
しかし、この手のクルマは桁違いに維持費がかかります。
間違ってもサラリーマンが手を出してはいけません。
優良中古車以外には手を出さない
ベンツもBMWも人気車ゆえにたくさんの中古車が市場に出回っています。
まったく同じクラス・グレード・同等コンディションの中古車でも、
販売店によって50万円くらいの価格差があるのは珍しくありません。
もし本当に同等コンディションのクルマが安く買えるならそれはお買い得です。
しかしクルマに掘り出し物などまずありません。
多少の価格差ならともかく、高額な差は必ずどこかに理由があります。
サラリーマンで失敗なくベンツ・BMWの中古車に乗っている方は、
購入時に多少高くても信頼できるお店で優良車を購入しています。
保証なしのクルマを買ってはいけない
どのお店で購入するにしろ、外車の場合は保証付き中古車を買うのが鉄則です。
できれば一年以上、少なくとも半年くらいの保証があるクルマを買ってください。
これは保証があるから安心というだけではなく、
保証を付けて販売されるクルマというのは一定の整備を受けていて、
販売店が状態を確認している中古車と言えるからです。
クルマは機械である以上、いきなり壊れることもあります。
そういう意味でも保証のない中古車は選択肢から外すべきです。
認定中古車がベストなのか?
サラリーマンが限られた予算でベンツ・BMWの中古車を買う場合、
メンテンス履歴のしっかりした保証付き中古車を買うのが鉄則ですが、
それは認定中古車がベストということになるのでしょうか?
ベンツもBMWも認定中古車というのは基本的に高年式のクルマしかありません。
確かに高年式のクルマは状態も良く保証も長いですが、
相場的に高いクルマが多く、予算オーバーしてしまう可能性も高いです。
認定中古車並みの優良車をそろえている専門店も選択肢に入れるべきでしょう。
メンテナンス問題を解決しなければ安心して乗れない
比較的お金に余裕のある会社経営者や個人事業主のオーナーさんと違って、
サラリーマンにとっては思わぬ出費ほど怖いものはありません。
いろいろ相談できる整備工場を持つことはとても重要です。
ベンツやBMWはメンテナンスフリーではありません
ベンツもBMWも定期的なメンテナンスは必須です。
ドイツのクルマは国産車のようにメンテンスフリーという設計思想で作られてません。
定期的に消耗部品を交換して乗ることを前提にしています。
あまり知られてませんが、ドイツにはバッテリー交換やオイル交換など、
日常的な消耗品交換を行ってくれる街の自動車整備工場というのはほとんどありません。
あるのはエンジン修理など、もっと重整備を行う整備工場ばかりです。
つまりドイツではオーナー自身で消耗部品を交換するというのが当たり前なんです。
ドイツではベンツやBMWであってもそれら消耗部品の販売価格はかなり安く、
例えばオイルフィルターなどは300~600円くらいで売られています。
日本とはかなりクルマ整備に対する感覚が違う国であり、
ベンツもBMWもそんな国のクルマなので、国産車感覚で乗ると痛い目に遭います。
メンテンナンスしてくれる工場を知らない…どうすればいい?
初めての外車で一番心配するのは整備問題ですが、
もちろん仕事として整備してもらうだけなら何の心配もいりません。
ネットで調べれば整備工場はたくさん見つかります。
しかし、外車初心者が心配するのはそういうことではなく、
日頃から親しく相談できる、行きつけの整備工場を持てるかどうかだと思います。
これまでまったく面識のない外車整備工場を訪ねるのはなかなか勇気が必要です。
電話やメールを送って訪問するというのが一般的だと思いますが、
その方法では短期間で腕の確かな整備士さんと懇意になるのはなかなか難しいようです。
そんな場合の一番のおすすめはやはり紹介訪問です。
同じクルマに乗る方から実績ある整備工場を紹介してもらってもいいですし、
これまでお世話になった整備士さんに紹介してもらってもいいです。
実は整備士さんたちはそこそこ縦や横の繋がりを持っています。
一度、紹介いただいた工場を訪ねて事前に挨拶するだけでその後の展開が全然違います。
万一、その整備工場と相性が悪い…あるいは作業品質に疑問を感じるようなら他を当たればいいだけです。
セルフメンテナンスは無理のない範囲にとどめましょう
「整備や修理」と「消耗品交換」は別物と考えて、
簡単な消耗部品の交換くらいは自分でがんばりましょう。
やり方はネットで調べればすぐわかります。
しかし、ある程度以上の整備はプロに任せたほうが安全です。
親しい整備工場ができれば予算の相談もできるようになりますし、
評判の良い社外パーツの情報を教えてくれたり、
リビルトパーツ探しなどでも心強い味方となってくれます。
持ち込みパーツを使った整備にも前向きに対応してくれたりもします。
もちろん整備工場によってはパーツ持ち込み不可を徹底してるところもありますが、
快く対応してくれる整備工場もたくさんあります。
正規ディーラーの消耗品交換定額サービスの利用なども検討する
ベンツもBMWも一定の条件付きで消耗品の定額交換サービスプランが用意されています。
年式の古いクルマや走行距離の進んでいるクルマでは加入できませんが、
比較的新しい中古車ならば加入条件をクリアできます。
上手く利用すれば維持費を抑えることが可能です。
車両保険代が心配…それは大丈夫です
国産車から外車へ乗り換えるときにちょっと心配なのが車両保険ですね。
一部の超高級外車だと簡単には保険契約してもらえないこともありますが、
ここで検討しているようなクラス・グレードのベンツやBMWならまったく問題ありません。
そして肝心の保険代も国産車とそれほど大差はないです。
確かに外車は部品代が高かったり、修理代が高いなどの理由で料率が高い傾向にありますが、
外車だから特別高いということはありません。
購入候補のクルマが決まったら保険会社に確認してみてください。
現在お乗りのクルマにもよりますが、同額くらいか若干アップする程度だと思います。
もちろん継続割引や等級なども基本的に引き継いで車両変更契約に応じてくれるはずです。
自分が思ってるほどブランドイメージは高くない?
せっかくベンツやBMWを購入しようとしている人に水を浴びせるような話しで恐縮ですが、
30年くらい前までならベンツやBMWは一律に高値の華といえるクルマでした。
あまりサラリーマンが乗るクルマではなかったでしょう。
現在は一部の高級クラス・グレードのクルマ以外、
そのステータス性において国産高級車と比べても大差はありません。
クルマ自体の購入価格もそうですし、維持費もそんな極端には変わりません。
確かにベンツやBMWは高級クラスのクルマが高いブランドイメージを保ってますが、
同等の車格同士で比較すれば国産高級車も完全にライバルの時代です。
購入時期と売却時期をしっかり計画する
ベンツやBMWに限った話しではありませんが、
クルマの購入時期と売却時期はしっかり計画して購入に踏み切ることが重要です。
予算に限りあるサラリーマンが乗るためには少しでも無駄な出費を抑えなければなりません。
予防整備的に交換しなければならない高額パーツの交換時期なども考慮すべきです。
また、元に戻せないようなドレスアップは我慢しましょう。
売却価格が下がり痛い目に遭ってしまいます。
まとめ
サラリーマンでもベンツ・BMWに乗るのは珍しい時代ではなく、
実際、そんなに高いクルマでもありません。
ただ、背伸びして新車時に高額だったクルマの低年式中古車に手を出してしまうとか、
相場より安いからと整備履歴不明のクルマに手を出してしまうと大やけどしてしまいます。
サラリーマンで上手にベンツ・BMWに乗っている人は保証の充実した高年式車や、
しっかり整備されたコンディションの良いクルマに乗っており、
壊れるリスクを最小限に抑えていると言えるでしょう。
また、現代のクルマはさまざまな先進機能を装備しているものですが、
これらは壊れたら修理にお金がかかることが多いです。
どうしても欲しい装備以外は潔く諦めるという判断も必要だと思います。
一番大切なことは見栄を捨ててクルマ選びをすることだと思います。
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