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FIAT 500 中古車探し 7つの大切なチェックポイントと修理費用の概算

フィアット500FIAT500関連
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「FIAT 500の中古車を買いたいけど、どこをどうチェックすればいいのかわからない。」
「チェックしても状態がいいのかよくわからない。」


これはとてもよく聞く話しです。

今回はFIAT 500中古車購入時にチェックしたほうがいいところと、
修理する場合の概算費用について解説してみようと思います。
購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

フィアット500
整備を受けるツインエア
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中古車価格別チェックポイント

FIAT 500の中古車に限った話しではありませんが、
購入するクルマの価格によってチェックするポイントは変わって来ます。
FIAT 500の場合はどうでしょうか?
まず価格帯に応じたチェックポイントを確認します。

200万円以上の中古車

これはもう新車と比べられるくらい綺麗な状態でなければ困ります。
機関部や各機器類は正常に動作するのが当たり前です。

ただ、そうはいっても中古車です。
小傷くらいはついていても不思議ではありません。
内外装のコンディションを中心にチェックしましょう。
コツンとぶつけて外装の板金修理くらいはしてる可能性があります。
そういう履歴があるかどうか確認しましょう。

私なら内外装の小傷くらいは許せますが、それ以外は一切瑕疵のないクルマでなければ買いません。
また、200万円以上も出すのであれば、走行距離は1万km前後くらいが許容範囲です。
(正規ディーラーの認定中古車なら2万km前後くらいまでを許容します。)

150~200万円の中古車

この価格帯のクルマも上物でなければ困ります。
ただ200万円以上のクルマよりも一気に中古度は上がって来ます。
また、同じ括りにしてしまってますが、
150万円と200万円ではかなり差がありますので注意してください。

この価格帯は以下をチェックしてください。

走行距離(年式相応の走行距離かどうかを確認します)
修復歴の有無(事故車でないことを確認)
整備履歴(故障修理の有無)…私ならこの記録が残っていないクルマは買いません。怪しいからです。

年式相応の走行距離とは年1万kmくらいを目安にしましょう。
少ないのはいいですが、著しく多いクルマは注意したほうがいいです。
経過年数は少なくても、過走行でパーツ交換が迫っている可能性があります。

100~150万円の中古車

この価格帯になって来るとチェックする項目が増えて来ます。
走行距離や修復歴の確認は当然ですが、
正常に走行可能かどうかのチェックを重視する必要が出て来ます。
各チェックポイントは下記を参照してください。

70~100万円の中古車

この価格帯が現実的な最下層と思いましょう。
これ以下のクルマは知識や経験豊富な方以外は手を出さないほうが安全です。
このクラスになって来ると下記のチェック項目を徹底的に確認する必要が出て来ます。

70万円以下の中古車

この価格帯はもう整備前提の中古車と思ってください。
現状渡しの車両が増えて来ると思います。

ただ、70万円くらいのクルマなら1~2年くらい普通に乗れるクルマも見つかります。
同じ70万円でも「機関部や駆動系に問題はないが内外装が傷んでいる」というクルマもあれば、
「内外装はまだ綺麗だが機関部や駆動系に問題がある」というクルマが混ざって来ます。
前者は買ってもいいと思いますが、後者を買うと高額修理が発生する可能性があります。
十分注意しましょう。

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FIAT 500の各チェックポイント

どんなクルマでもエンジンやミッション、エアコンの状態など、
中古車購入時にチェックしなければならないところはあります。
FIAT 500もそれは一緒です。
それぞれのチェックポイントを見てみましょう。

①エンジンのチェック

FIAT 500のエンジンは直列4気筒の1.2Lエンジンと0.9Lの2気筒ターボエンジンがあります。
中古車を買う場合はまず正常なエンジン音を聞いておくことが重要です。
限りなく新車に近いクルマの音を聞ければベストですが、
それが難しい場合は販売店にある一番高価な中古車のエンジン音を聞かせてもらいましょう。
その際にスマホなどに録音しておいて購入候補の中古車のエンジン音と聞き比べてください。
目立った異音があればこれで大体はわかります。

また、オイルフィラーキャップを外して覗き込んで見てください。
ここに真っ黒い汚れが付着しているクルマがあります。
定期的にオイル交換してないクルマに見られる現象です。
こういうクルマのエンジン内部はスラッジ(汚れ)が堆積してる可能性が高く、
故障リスクが高いです。


0.9Lターボエンジン

0.9Lのツインエアはカムチェーンなのでガチャガチャうるさいエンジンです。
これが状態の悪いエンジンだと微妙にガチャ音のタイミングと音質が違うのでわかりやすいです。
それからオイル漏れを確認しましょう。
滲んでいるくらいは大丈夫ですが、べっとりオイルが付着しているエンジンはおかしいです。
また、極端に綺麗過ぎるエンジンも洗浄して不具合を隠している可能性があり危ないです。

アイドリングは正常なら800rpm付近で落ち着いています。
中にはブルブルと上下するエンジンがあります。
これを正常と偽る悪質店がありますので注意してください。
粗悪な社外製ハイスパークイグニッションコイルに交換してあると発生しやすい印象です。


1.2L、1.4Lエンジン

1.2Lや1.4Lエンジンはタイミングベルトがウイークポイントです。
必ず交換の有無といつ交換されたかをチェックしましょう。
その整備履歴が残っていないクルマは避けたほうが安全です。
メーカー指定は12万kmまたは3年ごとに交換とありますが、
目安は4年4万kmくらいで交換するのがベストです。
(国産車のように約10万kmで交換すればOKとはいかないです。注意してください。)

例えば2018年式の中古車で未交換なら避けたほうがいいと思います。
買ってすぐ交換修理が必要になる可能性があります。
相場より安い中古車はこういうのを交換していないクルマが多いです。
もちろんそれを明記して安価な価格で販売してくれているお店なら優良店といえます。

もちろん8万km以上未交換ながらトラブルなしというクルマもありますが、
もしベルトが切れたら大修理になってしまいます。
交換費用の目安は7~10万円です。

余談ですが、正規ディーラーは2008年の販売開始当初は2万kmでの交換を推奨していました。
つまり正規ディーラーでも「イタリア車なので危ない」と思っていたんだと思います。
最近は4年4万kmくらいを推奨してると思います。

また、ツインエアと同様にオイル漏れのチェックも行ってください。
極端にオイルで汚れているエンジンは避けましょう。

②デュアロジックのチェック

FIAT 500のデュアロジックは個性的ゆえに比較できるものがあまりなく、
初めての方だと状態が良いのか悪いのか判然としないと思います。
これも正常なクルマの動作を体感するのがベストです。
以下のような動きが見られるようなら要注意です。

  • ギアがすぐに入らない
  • 前進ギアから後退ギア(R)へ入れてもすぐ切り替わらない
  • ギアが抜けてしまう
  • ギアが入らないことがある(繰り返せば入るような状態)

デュアロジックは物理的な故障だとOHが必要ですが、
デュアロジックオイルが著しく汚れると上記のような症状が出て動作不安定になります。
このオイル交換は循環させながら時間をかけて交換する必要があるのですが、
正規ディーラーでもタンク内のオイルだけ交換して「交換済」としているケースが見受けられます。
整備履歴を確認していつ交換されたか確認しましょう。
推奨は2万kmごとの交換です。

正常なデュアロジックと同等の動きであればまず大丈夫と判断していいと思います。
ただ、これは定期的なメンテナンスが必要なので覚悟しておきましょう。

走行状況などによって製品寿命は変わりますが、
目安として7万km以上何も手を入れていないクルマは注意したほうがいいです。
というのはデュアロジック内部にはゴム製オイルシールがたくさん使われています。
これらゴム製オイルシールの寿命は7~8年と推定されています。
年1万km走行とするとそろそろ不具合が起きてもおかしくありません。

また、多くの方がいきなり走行不能になることを恐れていますが、
私の経験だとこれはまずありません。
必ずギアが抜けてしまうとか、ギアが入り難くなるなどの事前症状が現れます。
そういう症状が現れたら躊躇せず整備工場で状態を診てもらいましょう。

尚、デュアロジックの修理は部分的なパーツ交換で約10万円前後
アッセンブリ交換だと25万円前後かかります。
非常に高額修理となりますので、必ず正常なクルマと比較することをおすすめします。

優良な販売店なら快く在庫車の中の極上車と比較させてくれるはずです。
これを渋るような店は悪質店の可能性が高いです。

③クラッチのチェック

FIAT 500の大半はデュアロジックですが、
内部にはマニュアルミッション車同様にクラッチが使われています。
この摩耗も気になるところです。

デュアロジック車の場合は正常に発進・後退ができるかチェックします。
動き出しに引っかかりがあったり、ジャダーといわれるガタガタした動きがなければ大丈夫です。

走行状況により交換時期は大きく変動しますが、
街乗り中心で5~7万km前後、郊外路や高速道路中心に乗られたクルマなら10万km前後は保ちます。
丁寧に乗られたクルマならもっと保つと思います。
ただ、発進時に負荷をかける乗り方をしていると短期間で消耗してしまうこともあります。
中古車を購入する場合は必ず交換履歴を確認しておきましょう。

クラッチの交換費用は約12万円前後ですが、
通常はデュアロジックのメンテナンスと一緒に行われるので、
クラッチ単体の交換というケースは意外と少ないように思います。

④エアコンのチェック

現行FIAT 500のエアコンは必要十分な性能を持っていると思いますが、
残念ながら国産車ほど細かな空調管理までは期待できません。
普通に効くかどうか確認しましょう。

冬季に購入すると冷房の確認ができないので注意が必要です。
半年以上の保証があれば季節を超えて冷房・暖房の効きが確認できます。
それが難しい場合は販売店にしっかり確認しましょう。

エアコン故障は配管からのガス漏れや詰まりが原因になってるケースが多く、
早い段階で効きの悪さに気づけば配管交換くらいで修理できます。
これを見逃すとガス漏れや詰まりからのコンプレッサー焼き付きへと進みますので要注意です。

尚、優良店の中には冬季に販売したクルマで夏季にエアコン不具合が発覚すると、
修理費用の一部を負担してくれるような店もあります。

FIAT 500に限った話しではありませんが、購入時に確認が困難な不具合に対して、
どのように対応してくれるのか確認しておくといいと思います。
配管交換修理の費用は場所にもよりますが、3~5万円前後
コンプレッサー交換だと15~20万円くらいはかかります。

尚、コンプレッサーが壊れた原因を特定してその問題を取り除かないとすぐ再発します。
ガス漏れや配管詰まりが原因でコンプレッサーに異常な圧力がかかって壊れた場合、
壊れる前に圧力不良からコンプレッサーが異音を立てます。
音がおかしいと感じたら早めに整備工場へ駆け込みましょう。

⑤サスペンションのチェック

FIAT 500のサスペンションは国産車とは若干特性が違いますが、
チェックする内容は同じようなものです。

走って変な異音がしないか、段差を超えた後にいつまでもフワフワしていないかなど、
普通に走るかどうかの確認で大丈夫です。
ただ、できればロアアームのブッシュ類に傷みがないか確認しておくといいです。
ブレーキのすぐ裏にあります。
ここに傷みがあると車検も通らないですし、
ロアアームはアッセンブリ交換になるので壊れると高額修理になりやすいです。
但し、ブッシュ類だけを国産車用パーツを流用して交換修理してくれるところもあります。
(正規ディーラーはこういう修理はしてくれません。)

フィアット500 ロアアーム
出展:Amazon  ロアアームのゴム製パーツ(円形箇所のゴム製ブッシュ)の状態を確認しましょう。



購入後のメンテナンスは別記事を参照していただくとして、
購入時のチェックとしてはブッシュ類の確認をしておくといいと思います。

また、止まった状態で軽くクルマを下に押してみて、
フワフワするようなクルマはショックがヘタってますので注意しましょう。
正常なら押し戻されたとき、ピタッと一発でボディの動きが止まります。
サスペンション関係は消耗パーツですし、
FIAT 500の足回りパーツはそれほど高額ではありませんが、
買ってすぐにショックアブソーバーやブッシュ交換することになるのは嫌だと思います。

フィアット500
下回りに錆がないか確認しましょう。
フィアット500
ブレーキディスクの裏側にブッシュ類が見えます。
⑥内外装のチェック

これは普通に目で見てチェックするしかありませんが、
内装は傷みが激しいと高額パーツ交換になりますので注意しましょう。
内装パーツは意外と高いです。

FIAT 500の内装はプラ製・樹脂製パーツが多いので、
どうしても時間が経つとスレなどから傷が入ります。
これは仕方ないです。
極端に見栄えが悪くない限り、こういうものだと割り切りましょう。

ただ、フロアマットをめくって隠れた場所に錆が発生していないかは確認しましょう。
内装は交換すれば綺麗になりますし、外装の傷も板金修理すれば直せますが、
ボディ(モノコック)が錆でボロボロになると簡単には直せません。
というかお金がかかります。

FIAT 500は高級車ではありませんが、一般に保管状態は良いクルマが多いようです。
ただ、徐々にあまり状態の良くない駐車場で過ごした中古車が出始めてます。
こういうクルマは下回りなどに錆が発生しやすいので覗き込んで確認しましょう。
ライトと手鏡があれば、潜り込まなくてもある程度は確認できます。

フィアット500
著しく傷んでなければOKとしましょう。
⑦電装関係チェック

FIAT 500定番トラブルの一つにメーターパネルの豆電球切れと表示不良があります。

これは経年劣化でアース不良が起きて電球が薄く灯る状態になってしまう症状で、
多かれ少なかれ古いクルマだと発生しています。
修理はメーターパネルをバラして基盤各所の接点改良やハンダ付けをやり直すか、
基盤そのものを交換します。
中古車購入時に忘れず状態を確認しておきましょう。
もし薄灯りが酷い状態であれば販売店に対応してもらえるか確認しましょう。

尚、基盤交換は高額なので本当の故障でもない限りまず現実的ではないですし、
ハンダ付けの補修も結構手間と費用がかかりますので、
大きな支障がない限り多くの方は放置してると思います。


また、この現象は帯電が原因が起きる場合もあるようで、
バッテリー交換(一度バッテリーを外す)したら直ったというケースもあります。

電装関係は国産車に比べると工作精度が良くないので、
元からそういうものと割り切ってあまり気にしないほうが心理的にいいかも知れません。

ただ、FIAT 500はリアゲートの配線が断線しやすく、
これが切れるといくつかの警告灯が点灯して走行できなくなります。
意外と多いトラブルなのでリアゲートの配線関係も確認しておきましょう。
といってもこれは外からは簡単に確認できないので、
リアゲートを開けて、ゲート上部にある配線ホースに変な傷みが捻じれがないか確認しましょう。
どうも内部の電線の長さに余裕がないのか、これが切れるトラブルが起きやすいようです。

フィアット500 リアゲート
出展:goo-net.com アオフガーベオートプロダクト様の修理対応写真。
このホース内部の配線が引き千切れてしまうトラブルが多いです。

まとめ

基本的に大切に乗られて来たクルマは内外装ともに綺麗だと思います。
些細な問題でも放置せず対処されているからです。
ところがそうでないクルマの内部は傷みが激しい可能性があります。
予算に合っていたとしても購入候補から外しましょう。

また、これは買った後の話しになりますが、
FIAT 500は意外と中古パーツの入手性が良くありません。
もともと国産車と比べて走っている台数が少ないのと、
品質の良い中古パーツはすぐ売れてしまうからです。

ウォーターポンプみたいな社外製の代用パーツがあればまだいいですが、
例えばドアとかフェンダーみたいな外装パーツは社外品がありません。
こういうのはめちゃくちゃ高いので注意しましょう。


随分と長文になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
FIAT 500中古車探しの参考になっていれば嬉しく思います。

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