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W205ベンツCクラスの元オーナーから見たW206の率直な印象

ベンツCクラス W206 カタログインポートカー関連
出典:正規カタログ
記事内に広告が含まれています。
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私は今でもW205に強い愛着を持ってますが、残念ながら現在は所有してません。
そんなW205の元オーナーから見て現行W206ってどうなんでしょうか?
今回は今さらながらW206に感じている率直な印象をまとめてみます。

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私はかつてC200とC63Sという二台のW205を所有してました。
近年のCクラスの中ではもっとも好ましく感じられたクルマで、
その好印象は今でも変わってません。

では後継のW206はどうなんでしょうか?
いろいろな事情もあったんですが、C63SはE63Sへ、
C200はBMW320iを経て435iとなっており、W206を購入することはありませんでした。
もちろんW206自体に嫌なところや気になるところがあったわけではありませんが、
たまたまコロナ渦や半導体不足と重なったり、
重要なオプションが選べなくなったりして買う機会を失したように思います。
私と同じような理由でW206に乗り換えなかったW205オーナーって多いんじゃないでしょうか?

ではなぜ今さらW206の印象をまとめるのかと言えば、
登場から数年経って中古車として購入を検討される方が増えて来たからです。
最近は「W206ってどう思いますか?」などとよく聞かれますね。
現役W205オーナーはもちろんですが、やはり気になる方が多いクルマのようです。

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W205のCクラスは前期型と後期型でエンジンが異なります。
同時期のライバルであるF30型BMW3シリーズも前後期で違うエンジンを積んでますが、
BMWの場合はどっちを買ってもそう極端には変わらないです。

しかしW205の場合はまったく違うクルマと言っても過言ではないくらい違います。
なにしろ以下のようにエンジンが全然違います。

モデル搭載エンジン
W205前期型 C200直列4気筒2Lターボエンジン
W205後期型 C200直列4気筒1.5Lターボ+モーター
C200の場合


あまりベンツCクラスに興味のない方だとビックリだと思いますが、
このようにエンジンのタイプがまったく違います。
もうここまでエンジンが違うと別のクルマですよね。
名前を変えてもよかったんじゃないかというレベルです。
当然ながら走行感や運転中に感じる振動とか音なども異なります。

ちなみに私は圧倒的に前期型のほうが好きですが、
走りの洗練さや装備などは後期型のほうが優れています。
これは間違いないです。

W206はW205に比べて全長が8cmくらい長くなってますが、
実際に運転してみるとその大きさを感じないという不思議なクルマです。
これは新型になって大きさを感じるようになったBMW3シリーズとはちょっと違う印象で、
W206の大きな特徴かも知れません。
ほとんどの方がW205と(まったく)同じような感覚で運転できると思います。

ただ、走り出しの走行感はW205とはかなり違いますね。
W206はモーターが前に押し出してくれるような感じがあって、
クルマが大きく重くなってるのに初期応答の軽快感が高いです。
私は今でもW205が好きなので認めたくはないですが、
これに乗っちゃうと「やはりW205(前期型)は古いクルマだな…」と思ってしまいます。

W205前期型で同じように走るともっとエンジンの唸り音が響きます。
私なんかはこの音や感覚が好きなのでW205前期型のほうが好きですが、
大半の方はそうは思わないでしょうね。
スムーズさもW206の圧勝という感じです。
この静かな力強さは高級感もアップさせてますね。

W206とW205後期型は走りの特性としてはちょっと似てるところもあります。

ただ、モーター走行感はW206のほうが圧倒的に強いので、
特性として似てるというだけで、振動とか音みたいな身体で感じる部分は違います。

とくに遮音性は確実にW206のほうが優れていて、
走行感がちょっと似てるからこそW205後期型のほうが喧しく感じられます。

ここは不思議なものでW205前期型だとこの喧しさはあまり気になりません。
モーターのない前期型はエンジンが唸るのが当たり前だったからでしょうね。
あくまでも私個人の感想ですが…

W206は新型なのでW205より各部がバージョンアップされてますが、
実はそうでもないと感じるところもあります。
次に良いところと気になるところを並べてみます。

遮音性が向上

W206に乗った方はみんな遮音性が良くなったと言ってますよね。
私もW205と比べるとかなり改善されたように思います。
今から思うとW205って遮音性はあまり良くなかったですね。
とくにAMGラインの18インチホイール車はなかなかの轟音で…
久しぶりに乗ると「こんな喧しいクルマだったっけ?」と感じます。
私は嫌いじゃないですが…

アンビエントライトがおしゃれ

W205も後期型からアンビエントライトの機能が強化されましたが、
これが更に向上しています。
私みたいにアンビエントライトに興味ない人間にはどうでもいい話しですが、
ここを重視してる方なら感激するレベルで綺麗になってます。

でもちょっと幻惑すぎな気もするんですが…

最新テクノロジー満載(運転支援などが優秀)

もともとベンツの運転支援機能は世界最高レベルですが、
W206はこれの機能や性能が向上しています。
普通に走っているだけではその違いなんてわかるものではありませんが、
濃霧の中のような悪条件下で走ると誰でもその進化レベルがわかるはずです。
いわゆるミリ派レーダーの制御が良くなってますね。
データの処理速度が上がってるんだと思います。

ベンツのようなタイプのクルマは安全性を重視するオーナーも多いので、
そこを重視されるならW206と古いW205の比較なんて無意味でしょうね。
(W205の運転支援機能は現在でも十分通用するくらい高性能ではあります。)

エアサス並み?に乗り心地が良い

個人的に一番驚いたのはこれです。
W206はエアサスからバネサスに変更されましたが、
バネサスとは思えないくらい乗り心地が良いです。
W205のバネサス車と比べるとかなり改善されてますね。
バネサスとしてはクラス最高レベルの乗り心地を実現してるかも知れません。

ただ、W206にもスポーツモードがありますが、これはあまり良い印象はないです。
ここはW205のほうが全体が締まってて好印象です。
(W206の重さが影響してるんじゃないかと思います。)

ハンドリングが軽い

W206はW205よりハンドル操作が軽い印象です。
これは履いてるタイヤやグレードなども関係するので断言はできませんが、
総じて軽くなってるように感じますね。
ステアリングが太くなってるのでそれも関係してそうです。

この軽さは街中を駆けるときの負担が少なく、
ステアリングの太さを除けば女性ドライバーも好みそうです。

ちなみにスポーツモードにするとやや重く感じられますが、
個人的にはその重さくらいが好ましいです。
「感じられる」と書いているのは実際にハンドルが重くなっているのか、
走行モードが変わったためそう感じられてるだけなのかはっきりわからないんですよね。

駐車場探しで困らない

W206はかなりサイズアップされましたが、
都市部のタワー式駐車場などでも入庫可能なサイズに収まっています。
G20系のBMWだと小回りが利かず利用しにくい駐車場なんかもありますが、
こんな場所でもW206は余裕です。

BMWのG20系とW206は同じくらいのサイズですが、これは本当にW206の長所ですね。
それくらい優れているというか街中で乗りやすいです。

ISGが絶妙に優秀

私はモーターを搭載したクルマがあまり好きではないんですが、
W206のモーター走行感はあまり違和感がないという意味でかなり好印象です。

W205後期型もBSG(モーター)のおかげで瞬間的なアクセルオンの応答が向上してましたが、
これが別次元くらいにブラッシュアップされてますね。
しかもかなり細かく制御されてるようで、無粋な振動などもありません。
とにかくスムーズに走ってくれます。
こういう感じのモーターアシストなら搭載されていても気にならないですね。

この制御について詳細に書いてると膨大な文字数になってしまうので省きますが、
W205とは比較にならないくらいスムーズに走行させてくれます。

オートクルーズ機能が向上

これはW205よりかなり使いやすく進化してます。
誰もが言ってますが、静電感応式への変更はありがたいですね。
軽くステアリングに触れているだけで大丈夫です。
これのおかげで長距離を走ったときの疲労感がW205とはかなり違います。

でもそれ以上に微妙な走行制御がかなり改善されてます。
例えば前走車がいなくなるとW205は設定速度まで急加速しますが、
W206はこういう「暴走?」が減りました。
地味にありがたい進化だと思います。

次にちょっと気になるところを挙げてみます。

乗り心地が悪化(エアサス非搭載)

バネサス車ながら乗り心地が優れていると書きましたが、
それでもW205エアサス車と比べるとグレードダウンされた印象は拭えないです。
これはもう確実にW205エアサス車のほうが高級な乗り心地です。
とくにエアサス車は低速でも高速でも安定した乗り心地を提供してくれますが、
W206のバネサスはそこまで器用ではなさそうです。

今から思うとW205エアサス車が異常だったんでしょうね。
Cクラスっぽくないです。
ただ、問題点としてW205は高額修理に見舞われてるクルマが続出してる現状があります。
きっとベンツ社はこれを避けたかったんでしょうね。

内装のウッド調パネルがなくなった

W206はかなり先進的というか未来的な内装デザインだと思いますが、
私はW205のウッド調パネルのほうが上質に感じられて好きです。

このあたりは完全に個人の好みの問題ですが、
最近のベンツのiPadを置いてるようなパネルデザインってどうなんでしょうか…
運転席から見た内装の印象を未来的に見せてることは間違いないですが、
たまにW124みたいな古いベンツに乗ると王者の風格みたいなものを感じます。

ブレーキフィールが悪い?

私がW206に乗って「これはW205より悪いかも」と感じたのはここです。
W206は低速時のブレーキタッチが悪く、かなりクセがありますね。
よく言われるカックンブレーキなんですよね。

これは当初からいろんな方が言ってましたが、確かにそういう傾向があります。
どうも回生ブレーキの制御が上手くできてないのが原因らしいですが、
効きが悪いのではなく、ブレーキ操作時のタッチが悪いですね。
かなり意識して慎重に踏み込んでいけばいいんですが、
街中を走れば諸事情から急に踏むことだってあります。

カックンなんてしないよと言ってる友人がしっかりカックンさせてたのは笑ってしまいました。
これは現在も改善されてないようです。

各スイッチの操作感が最悪

このスイッチの静電感応式への変更は辟易するレベルで悪いです。
日本みたいに遅いスピードで走る国ならまだいいんでしょうが、
ドイツみたいに一般道でも100kmで走るような国でこれはマズイんじゃないかと思います。
停車中なら問題ないですが、走行中の操作感はかなり悪い印象です。

私は何か設定変更するときも走行中は前方から視線を外さないようにしてますが、
W206は物理スイッチがほとんどないので感覚的にオンオフができないんですよね。
一瞬ではありますが、視線を逸らすケースが増えてしまいます。
もしかしたら慣れれば正確に操作できるのかも知れませんが、
どう頑張っても物理スイッチのほうが有利な気がします。

W205より100万円以上アップ!

いや、高すぎですよね。
私も冷やかしではなく本気でW206(S206ワゴン)の見積りを取ったことがありますが、
支払い総額が900万円オーバーでした。

なんとなくCクラスって600万円くらいで買えるベンツみたいなイメージがありますが、
これはもう完全に過去の話しですね。

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今回は今さらながらW206について旧型のW205と比較してみました。
W206についてはクルマの良し悪し以前にネックになるのは価格かも知れませんね。
従来比で考えるとかなり高いです。

もう一つ気になるのはサイズです。
私は家族クルマとしてEクラスセダンも持ってます。
最近のベンツCクラスとかBMW3シリーズってもうEセグメント車に近いです。
あのサイズのクルマを買うならEクラスや5シリーズのほうがいいです。
(もっともEセグ車もどんどん大きくなってますが…)
Cクラスはあのコンパクト感が良かったんですが、それが無くなってしまいました。
私はW205までのサイズが良かったですね。

私は昔からCクラスや3シリーズを好んで乗ってましたが、
もう今のサイズのCクラスとか3シリーズを買うことはないかも知れません。
今や気軽に使いやすいのはAクラスセダンとかBMW2シリーズですかね。
私と同じように思ってる方って多いんじゃないでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

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