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W205ベンツC180AMGライン 前期型と後期型の比較 その違いは?

ベンツインポートカー関連
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W205系ベンツCクラスは旧型になった今でも大変人気のあるモデルですが、
中でも装備の良いC180AMGラインは人気が高いです。
中古車で購入するならC200よりC180のほうがおすすめかも知れません。
今回はそんなC180の前期型と後期型を比較してみたいと思います。

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C180の後期型

W205は後期型に生まれ変わったときに大きく仕様変更されましたが、
C180に関してはそれほど大きな変更は受けませんでした。

C200やC220dは前期型と後期型でまったく違うエンジンが搭載されるなど、
購入にあたって注意が必要なほど別のクルマになってますが、
C180はそこまで注意しなくても良さそうです。
全体的にマイナーチェンジの範疇という感じで、
大きく変わったところはトランスミッションくらいではないかと思います。
前期型は7速AT、後期型は9速ATとなっています。

後期型の登場時、大きな変更が施されなかったC180ですが、
2019年夏にM264型という1.5Lターボエンジンに換装されます。
これはC200などとコンポーネントを共有するエンジンですが、
基本スペックに大きな変更はありませんでした。
公式には後期型のマイナーチェンジとして扱われましたが、

搭載エンジンが変わっていますので、
本記事では便宜上、最後期型と表現して区別しています。

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C180AMGライン前期型と後期型の比較

ベンツ AMGライン
出典:メルセデスベンツ日本カタログ 後期型AMGライン

AMGラインというのはモデル名ではない

C180の中でも一番人気が高いモデルが「AMGライン」です。
このAMGライン…ときどき勘違いされてますが、
AMGラインというのは追加で装備できるパッケージオプション名で、
厳密には「AMGライン」なるモデル名のクルマが存在しているわけではありません。
これはクルマ屋さんでも勘違いしているお店がありそうですが、
少々グレード展開がわかりにくいですね。

C180の場合、アバンギャルドにオプションのAMGラインを追加すると、
「C180AMGライン」と呼ばれます。
正式にはC180アバンギャルドAMGラインというのが正しいでしょうか。

よくライバル比較されるBMWの場合はMスポーツというグレードが存在しますが、
ベンツの場合はグレード名やモデル名ではありません。

「ベンツC200AMGライン 対 BMW320i Mスポーツ」

などと表記されますが、

「ベンツC200アバンギャルド(AMGパッケージ装着車) 対 BMW320i Mスポーツ」

という表記が正しいんだと思います。

ベンツ AMGライン
出典:メルセデスベンツ日本カタログ 前期型AMGライン
ベンツ W205
出典:メルセデスベンツ日本カタログ

ローレウスエディションとは

ベンツ ローレウスエディション
出典:メルセデスベンツ日本カタログ C180ローレウスエディション

2017年6月、2018年モデルとしてローレウスエディションというモデルが登場しました。
ローレウスというのはスポーツを通じて社会貢献活動を行う団体で、
ベンツはそのグローバルパートナーを務めています。
それを記念して特別仕様車として設定されたのがローレウスエディションです。

中身はどんなクルマかといえば、とてもお得な豪華仕様車で、
その詰め込まれたパッケージの中にはAMGラインも含まれていました。
そのため前期型AMGラインとローレウスエディションが比較されますが、
上記した通り、AMGラインというのはパッケージオプションのことなので、
必ずしもローレウスエディションがAMGラインの代わりになったわけではありません。
とてもわかりにくいですが間違えないようにしましょう。

余談ですが、ローレウスエディションは当初C180系とC220d系に用意され、
後年C200系にも拡大されました。
ローレウスエディションのあった2018年式にはC180AMGラインと呼べるクルマは存在しません。
しかし2019年式になるとアバンギャルドにAMGライン装着車が復活します。
このあたりがややこしく感じさせる一因でしょうか。

ベンツ ローレウスエディション
出典:メルセデスベンツ日本カタログ  ローレウスエディションの内装

前期型と後期型の一覧比較

本題に戻しまして、前期型AMGラインと後期型AMGラインを比較してみましょう。
ここで前期型と後期型、および最後期型の三つを比較してみたいと思います。

前期型
2014年7月~
後期型
2018年7月~
最後期型
2019年9月~
全長4,715mm4,705mm4,705mm
全幅1,810mm1,810mm1,810mm
全高1,435mm1,425mm1,425mm
車両重量1,540Kg1,550Kg1,540Kg
ホイールベース2,840mm2,840mm2,840mm
最低地上高120mm非公表非公表
エンジン直列4気筒DOHC
ターボ
1,595㏄
直列4気筒DOHC
ターボ
1,595㏄
直列4気筒DOHC
ツインスクロール
ターボ
1,496㏄
最高出力156ps
/5,300rpm
156ps
/5,300rpm
156PS
/5,300~6,100rpm
最大トルク25.5kgm
/1,200~4,000rpm
25.5kgm
/1,200~4,000rpm
25.5kgm
/1,500~4,000rpm
燃費16.5km/L(JC08)15.7km/L(JC08)12.7km/L(WLTC)
駆動方式FRFRFR
タイヤ前・後225/45R18
245/40R18
225/45R18
245/40R18
225/45R18
245/40R18
乗車定員5名5名5名
最小回転半径5.1m5.1m5.1m
販売価格502万円~498万円~566万円~
C180は後期型の途中からM264エンジンへ変更されます。ここでは区別するため最後期型と称しています。

最後期型と表記したM264型エンジンの排気量は1,496㏄(日本)と記載されたものと、
1,497㏄(欧州)と記載された資料が混在しています。
1㏄排気量が違う別のエンジンが存在するわけではなく、これは同じエンジンです。
本記事では日本仕様に準拠して1,496㏄で統一しています。

こうして比較してみるとC180は大きな違いがないことがわかります。
C200やC220dは年式によって別のクルマといえるほど違いますが、
C180は年式による機械的な違いはそれほどないと考えて良さそうです。

私は前期型C180も後期型C180も乗ったことがありますが、
一番感じた違いは後期型のほうがやや下面を擦りやすかった点でしょうか。
正式な後期型の最低地上高は公表されてませんが、
おそらく全高が低くなった10mm分、下回りが低くなっているように思います。
この下回りを擦りやすいのは最近のベンツ全般の特徴で、
CLAなどもかなり下を擦りやすい印象です。
ガレージに段差がある方などはちょっと注意したほうがいいかも知れません。

W205前期型と後期型の主な変更点

ここで前期型と後期型の違いを項目ごとに見てみましょう。
もちろん細かな仕様変更などはもっと多岐に渡ってますし、
同年式でも仕様違いは発生していました。
あくまでも主要な変更点として参考にしていただければ幸いです。

主な変更点一覧

7速ATから9速ATへ変更

ステアリング形状変更および親指タッチパッド追加

ARTICOダッシュボード廃止とドアステッチ加工省略(2018年2月頃の生産車から省略)

8.4インチナビから10.25インチナビへ変更

リアガーニッシュ装飾変更

アンビエントライト3色から64色へ増色

レーダーセーフティ機能強化(2020年2月生産車より標準装備化)


フロントエアロバンパーの形状変更及びダクト部へフィン追加


フロントグリル変更(C200ダイヤモンドグリル)


ヘッドライト変更


テールランプ変更


パワーウィンドウ制御変更(閉まる寸前に速度低下する)


サングラスホルダー起毛処理省略(プラむき出しへ変更)

まだまだありそうですが、主な変更点を一気に書き出してみました。
この中でちょっと気になるのはダッシュボードの変更です。

ARTICOダッシュボードの終了

上記変更の中でかなり衝撃的なコストダウンと捉えられたのがこれでした。
合わせてドアパネルのステッチも省略されたため、
見比べてしまうとかなりグレードダウンされた印象です。
生産時期としては2018年2月頃からのクルマで省略されてますが、
それより前に生産されたローレウスエディションでも省略されていたため、
嫌な予感はしていたものです。

尚、後期型から省略されたと書かれている資料が多いですが、
実際は前後期という区分ではなく、生産時期で変更されています。
前期型モデルでも末期はARTICOダッシュボードではなかったようです。

当時、新車で購入された方が納車されて初めて知り大きくショックを受けてました。
(過渡期にオーダーしていた方の中には愕然とされた方もいました。)
尚、レザーパッケージ装着車やAMGモデルではステッチが残されたことと、
本国では有料オプションとして残されてました。
残念ではありますが、典型的なコストダウンですね。

これが理由でAMGラインを新車購入予定だった方が急遽予定変更し、
ARTICOダッシュボードを装備した前期型AMGラインの極上中古車を探したりもしてました。
せめて廃止ではなく、有料オプション化すれば良かったのでは?と思います。

ライバルのF30系BMW3シリーズは逆に年々内装の質感が向上していきました。
ダッシュボードにステッチ加工が追加されたのも後期型でしたし、
これは面白い現象だと思ったものです。
F30は質感が低すぎた?ので年々向上させてた気がしますが、
W205ベンツは質感が良すぎた?ので年々コストダウンされた印象です。
正にライバルと呼べるこの両車ですが、
内装の質感については全体的にベンツのほうがいいんじゃないでしょうか?

もっともF30はW205より2年早く登場してますので、
そんな比較は無意味かも知れません。

C180のエンジン

W205のC180は基本的にエンジン出力などの変更はありませんでしたが、
厳密にいうとエンジンは三種類?存在します。
一番初期は274M16型エンジン、次にM274型エンジン、最後にM264型エンジンとなります。
この中でややこしいのはM274型なるエンジンで、
これはEクラスなどが搭載している2L直列4気筒ターボの同名エンジンとは別物です。
274M16型とここに出て来るM274型は実質的に同じエンジンと思われ、
実際には二種類のエンジンと考えるのが妥当かも知れません。
しかしこのC180が搭載したことになっているM274なる1.6Lターボエンジン…
間違いなく公式資料にも掲載されているエンジン情報ではあるのですが、
本家ベンツのサイトを調べた限り、こちらにはその情報は出ていない気がします。
正式な型式資料にも出て来ませんし、当時のカタログにも掲載されてないエンジンです。
(すべて274M16型で統一されています。)
もともと274M16型1.6LターボエンジンはM274系のエンジンなので、
2018年頃に広義の意味でM274型という名称にまとめられたように思います。
C180が2Lターボエンジンを搭載したわけではないのでそこだけは注意しましょう。

そして、W205系C180が最後に搭載したエンジンがM264型エンジンです。
これは後期型C200が搭載しているエンジンと基本的に同じ系統のエンジンです。
問題は何か性能に変化があったのかどうかですが、
はっきりいってほとんど変わってないと思います。
むしろ、個人的にはスタート時のトルクがやや細くなった印象で、
私は274M16型1.6Lターボエンジンのほうが好きです。
とくに吹かしたときの排気音は274M16型エンジンのほうが迫力あります。

では燃費はどうでしょうか?
これもはっきりいってほとんど変化なしだと思います。
残念ながら私はC180系は所有したことがないので詳しく実態を知っているわけではありませんが、
実際に何年も愛車として乗られていた方々にお伺いすると「変化なし」と聞かされます。
これが正しいインプレッションではないでしょうか?

C180はC200より軽快?

これは間違いなく軽快です。
乗れば誰でも実感できると思います。
理由は同年式AMGライン同士で比較しても約50Kg前後軽いので当然です。
(2017年式C180AMGライン1,540Kg、同年式C200AMGライン1,590Kg)
50Kgも重量が違えば差は出ます。

それと、意外と知られていませんが、
同じAMGライン同士でもC180のほうがスポーティーにセッティングされています。
バネサスのC180とエアサスのC200(AMGライン)ではサスペンション自体も違いますが、
購入層の違いを意識してかメーカーがクルマのキャラ作りを変えているのも大きそうです。
他にもC180の1.6Lエンジンのほうがショートストロークなので、
アクセルを踏んだ際の軽快感が強く、ドライバーに身軽さを感じさせる要因になっています。
しかし、ポルシェ911のフラット6エンジンみたいに実際もパワーがあれば軽快に感じますが、
残念ながらC180の1.6Lエンジンでは1.5tもある車体を軽快に感じさせるのは困難です。
軽快感を感じさせてくれる一番の理由はエンジン特性や総重量の違いというより、
バネ下重量の差とエアサスと比べたときのサスペンションストロークの違いだと思います。
C180AMGラインのバネサスはややストロークが足りない印象があり、
19インチくらいのホイールを履かせると途端に暴れ出して著しく乗り心地が悪化します。
純正が18インチホイールに留めているのはこれが理由ではないかと思います。

実際に実車整備に携わった経験のある方ならわかると思いますが、
あきらかにC200AMGラインのエアサスはパーツ点数も多く重たいです。
あの重いパーツを車体下にぶら下げているだけで運動性能に影響を受けそうです。

当然ながらバネサスのC180AMGラインのバネ下にあれほど重たいパーツはありません。

前期型と後期型で軽快感は違うのか?

私は自分のクルマとしてC180AMGラインを所有したことがないので、
体感として長期間乗った印象まではわかりませんが、
友人・知人や販売店のクルマなどに乗った経験では違いを感じたことはありません。
また、2014年式C180AMGラインと2018年式ローレウスエディションを所有した経験のある友人も大きな違いはないと言っています。
専門家である友人のヤナセ営業マンもまったく変わらないと言ってますので、
前期型と後期型の違いはないと考えていいのではないでしょうか?

尚、私は過去にC200AMGラインとC63sを所有した経験がありますが、
それらと比べると同じW205系でもC180AMGラインは圧倒的にノーズの動きが軽いです。
絶対的なパワーはありませんが、とてもフットワークの良いモデルだと思います。

前期型と後期型それぞれのセールスポイント

【前期型C180AMGラインの良いところ】

  • 後期型より中古車価格が安い
  • 高級感溢れるARTICOダッシュボードを装備
  • ドアステッチが施されている
  • 旧型エンジン版でも実性能差はない
  • 後期型よりやや下回りを擦り難い
  • 新しい後期型と大きな違いがない(それほど古さを感じない)
  • 7速ATだが十分な性能を持っている
  • LEDヘッドライトの造形が後期型C180より良好


【後期型C180AMGラインの良いところ】

  • 低走行中古車(極上車)を探しやすい
  • ナビが機能・サイズともに強化されている
  • レーダーセーフティ機能が強化されている
  • 2020年2月以降の生産車ならレーダーセーフティパッケージが標準装備
  • 64色ものアンビエントライトを装備
  • 新型9速ATで変速ショックが軽減されている
  • パワーウィンドウ制御が高級化されている

まとめ

私は今から中古車でW205を買うならC180系が最良の選択だと思っています。
その理由は以下になります。

W205系の中で一番安く極上車が買える

故障のリスクを考えたらC200AMGラインより安心(エアサスの不安)


必要十分な性能を持っている


燃費も良好で経済的


販売されている中古車の中でも程度の良いクルマが多い


もともと高額修理になるパーツが少ない


変な改造車が少ない

これら以外にも理由はあります。
もし多少なりともパワーアップをしたいと考えたときに、
比較的安価にECUチューンやサブコン装着をしやすいです。
(中古パーツなども多いという意味を含みます。)

C180AMGラインのRacechip製サブコン装着車に乗ったことがありますが、
なかなか印象は良かったです。
タイムを計ったりしたわけではないものの、
体感ではノーマルC200AMGラインより速かったです。
156馬力に我慢できなくても安価に打つ手がありそうです。
もちろん、あまり変なチューニングはしないほうがいいとは思いますが、
手軽なサブコン装着程度なら問題ないのではないでしょうか?

また、リセール的にもW205は悪くないクルマですし、
将来、W207なんてモデルが販売される時代になっても、
一定の人気を維持しているように思います。


今回はC180AMGラインをメインに取り上げてますが、
C200やC220d、そしてもちろんワゴンのS205系なども含めて、
W205系の中古車を検討されている方の参考になっていれば幸いです。

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