2019年の登場以来、利用者も増えているKINTOですが、
サービス開始直後からメリット、デメリットが叫ばれて来ました。
結論としては「向いてる人もいるが、向いていない人もいる」だと思います。
この記事を読めば簡単に判断できるよう簡素に比較しましたのでご覧ください。
こういうのはごちゃごちゃ難しく考えないほうがいいです。
自分向きかどうかスパっと見極めましょう。
KINTOのメリット7点
KINTOにはメリットがめちゃくちゃありますが、
とくに大きいのはこの7点だと思います。
初期費用0円で新車に乗れる
手持ちのお金がない人でも新車に乗れます。
また、月々の負担を減らしたい人には5年、7年などの長期プランもあります。
任意保険込みの契約
多くのカーリースと違ってKINTOは任意保険も組み込まれています。
任意保険別のリース契約と比べたらかなり安く、車両保険も付帯されていて安心です。
万一、事故を起こしても本人負担は最大5万円のみ。
しかも盗難や全損事故の場合は負担0円になります。
新車に乗る手段として最安
新車を現金一括で買う、またはローンを組んで買うのと比べて確実に安いです。
具体的な金額は乗るクルマのランクによって変わりますが、
平均的な小型車クラスだと月あたり10,000~15,000円くらいは安くなります。
(現金一括の場合は月割りした相当額と比較)
例えばKINTOの月額が35,000円くらいのクルマの場合、
現金一括だと45,000円、ローンだと50,000円くらいになります。
ボーナス併用払いにすればさらに月額は下げられます。
会社経営者や個人事業主なら全額経費にできる
これはサラリーマンなどには関係ありませんが、
一般的なカーリースやローンは金利分しか経費計上できませんが、
KINTOの場合は全額経費計上できます。
法人や個人事業主には大きなメリットになると思います。
契約窓口がリース会社でなくトヨタ正規ディーラー
一般的なカーリースはリース会社が窓口になりますが、
KINTOの場合はクルマを購入するのと同様にトヨタディーラーが窓口です。
つまりややこしくなく、自分で買ったクルマと同じ感覚で維持できます。
しかも整備料は月々の定額料金に含まれているため都度負担が発生することもありません。
クレジットカード払いが可能でカード利用ポイントを取得できる
一般的なカーリースやローンは銀行引落しでの支払いですが、
KINTOはクレジットカード払いが可能です。
つまりカード利用ポイントを溜めれるということです。
残価設定で泣くことがない
これはKINTOの大きなメリットの一つです。
一般の残価設定ローンなどは満了時に残価を精算しますが、
ここで思いのほかクルマの査定が厳しく、追加費用を請求されることがあります。
KINTOはこういう残価精算がありません。
安心して次のクルマ購入(リース)に進めるのです。
メリットのまとめ
- 初期費用0円で新車に乗れる
- 任意保険込みの契約
- 新車に乗る手段として最安
- 会社経営者や個人事業主なら全額経費にできる
- 契約窓口がリース会社でなくトヨタ正規ディーラー
- クレジットカード払いが可能でカード利用ポイントを取得できる
- 残価設定で泣くことがない
とにかく支払い総額が安いです。
手持ちにまとまったお金がなくても新車に乗れるというのが最大のメリットな気がします。
しかもカーローンを組むより遥かに審査も緩やかなようです。
また、「KINTO→KINTO」なら新車更新も超簡単です。
つまりクルマの買い替えに伴う売却だの下取りだのといった面倒なプロセスがありません。
中には下取り査定額の交渉や新しいクルマの値引き交渉が好きという人もいるでしょうが、
ほとんどの人は煩わしいと思ってるんじゃないでしょうか?
KINTOにはこれがありません。
KINTOのデメリット7点
ではKINTOのデメリットはどうでしょう。
当然ながらこれもしっかりあります。
任意保険の等級を引継げない
長くクルマに乗っていて保険の等級が高い人(割引が大きい人)だとこれは痛いです。
KINTOの場合は自分の保険ではありませんので割引などを受けることができません。
(一時的に自分の保険を凍結させることはできます。保険会社に相談しましょう。)
解約すると違約金が発生する
KINTOは3年、5年、7年(レクサスは3年)と契約期間が設定されてますが、
これに達せず解約すると違約金が発生します。
つまり2年後にKINTO以外のクルマに乗りたいと思ってもできないということです。
これはそういう契約なので当たり前ですが、あまり気持ち良くはないと思います。
(解約金フリープランもありますが、支払い総額では不利になります。)
但し、「のりかえGO」といってKINTO内で違うクルマに変更できる制度はあります。
違約金よりは負担が少ないですが、無料ではありません。
月間1,500Kmの走行距離制限がある
自分のクルマなら好きなだけ思いっきり走らせられますが、
KINTOやカーリースは(自分のクルマではないので)そうはいきません。
距離制限が課せられています。
これを超過した場合は1kmごとに11円(レクサスは22円)追加費用が発生します。
ただこれは毎月精算するわけではなく、契約満了時に最終走行距離として精算します。
だから今月の走行距離が2,000kmで次月が1,000kmなら超過なしです。
気に入っても自分のクルマにはできない
一般的なカーリースは契約満了時にそのクルマを買い取ったり、
契約を延長したりできますが、KINTOはそれができません。
(解約金フリープランは3年の契約延長が可能)
つまりこれは「本当の自分の愛車」にはできないことを意味しています。
KINTOというのは一口にいうと「長期間借りて乗ってる他人のクルマ」ということだと思います。
リセールの良いクルマだと損する
これはKINTOのメリットの裏返しなので仕方ないとは思いますが、
もし契約したクルマが大人気車となってほとんど価格下落が起きないようなクルマだと損します。
そんなフェラーリみたいなクルマがトヨタ車にあるとは思いませんが、
仮にそうなると損してしまいます。そしてKINTO側は儲かります。
カスタマイズが難しい
KINTOはあくまでも借りているクルマなのでカスタマイズが難しいのは仕方ないです。
一部のリース契約車みたいにまったく触れないということはないですが、
契約満了時には元に戻す必要があります。
タイヤやホイールなら交換すればいいですが、
クルマに穴を開けてエアロパーツを装着するようなドレスアップは難しいですね。
トヨタ車にしか乗れない
個人的にはこれがKINTO最大のデメリットだと思っています。
当たり前の話しですが、KINTOはトヨタの提供するサブスクリプションなので、
ホンダ車や日産車に乗りたいと思っても逆立ちしても実現不可能です。
トヨタ車大好きという人ならいいでしょうが、
そうじゃない人だと7年契約なんて結んだ日には堪えられないんじゃないでしょうか?
デメリットのまとめ
- 任意保険の等級を引継げない
- 解約すると違約金が発生する
- 月間1,500Kmの走行距離制限がある
- 気に入っても自分のクルマにはできない
- リセールの良いクルマだと損する
- カスタマイズが難しい
- トヨタ車にしか乗れない
デメリットは結局のところ自分のクルマにならないというところですね。
借り物なので自由にできない…
そして契約に基づいて計画的に乗るしかないという束縛感。
クルマと自由に付き合いたいと思う人にはKINTOってキツイと思います。
結論!向いてる人と向いていない人
KINTOは素晴らしく良く考えられたサービスだと思いますが、
やはり向く人と向かない人がいると思います。
『KINTOに向いてる人』
- まだ若くて運転歴も浅く、保険等級も低い人
- クルマは道具だと思っていて、愛情を注ぐ対象なんて思っていない人
- トヨタ車が好きな人
- まとまったお金を持っていない若い人
- 運転がやや苦手な人
(KINTOの保険カバーが優秀という意味) - 新車が好きな人
『KINTOに向かない人』
- 保険等級が19等級とか20等級の人
- クルマに愛情を注ぐタイプの人(道具だなんて思っていない人)
- トヨタ車(レクサス含む)が嫌いな人
- お金をたくさん持っている人
- クルマいじりが好きな人
- 往年の名車や中古車が好きな人
こんな感じだと思います。
どっちに当てはまるかで考えましょう。
ちなみに私はトヨタ車嫌いではないですが、絶対向かない人です。
みなさんはどうでしょうか?
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