メルセデスベンツの中で買いやすいモデルとして人気のあったAクラスとBクラスですが、
現行モデルのマイナーチェンジをもって販売終了となります。
AクラスとBクラスは多くの販売台数を誇っていたにも関わらずなぜ廃盤となるのでしょうか?
今回はそんなAクラスとBクラスについて考えてみたいと思います。
最終モデルはマイナーチェンジモデル
AクラスとBクラスはプラットフォームを共有する姉妹車ですが、
巧妙なクラス分けが施された結果、微妙に購入層の異なる別モデルとして人気を得て来ました。
しかし別モデルながらベースは同じであることから同時にマイナーチェンジを迎えることになります。
すでにドイツ本国ではマイナーチェンジモデルが姿を現していますので、
あとはその新モデルがいつ日本に導入されるのかに人々の関心は移っています。
その新モデルの日本導入ですが、おそらく2023年春と予想されています。
今回は両モデルともに現行モデルのマイナーチェンジとなりますが、
既報の通りAクラスとBクラスは販売終了が決まっているため、
このモデルがAクラス、Bクラスの最終モデルとなってしまいます。
そのため、まだ新しい現行モデルにお乗りの方でも乗り換えを検討しているようです。
親しいヤナセ営業マンの話しでは、年末~年始頃に詳細な情報が入りそうとのことで、
すでに顧客の中には情報が入り次第、連絡を希望する方が複数いるそうです。
中には「もう買うので一台確保して欲しい」と申し出ている人もいるようです。
AクラスとBクラスが廃盤となる理由
これはダイムラー社自身が説明しているので理由ははっきりしています。
今後は収益性の高いモデルにリソースを集中するためです。
つまりわかりやすく言うとAクラスやBクラスは儲けが少ないのでもう止めるということですね。
今後は自動車がEV化へ向けて急速にシフトする関係もあって収益性の低いモデルから撤退し、
開発リソースをそちらに振り替えるのだと思います。
ただ、ベンツにはほかにもCLAクラスやGLA、GLBといったコンパクトモデルもあり、
今のところこれらのモデルについては明確な方向性が示されてません。
一部で囁かれているように比較的安価な普及モデルから全面撤退し、
かつてのような高級モデルだけに絞ったラインナップに回帰するというわけでもなさそうです。
現在、ベンツのコンパクトクラスは7系統のモデルが存在します。
すなわちA、B、Aセダン、CLA、CLAシューティングブレーク、GLA、GLBです。
この中からAクラスとBクラスを廃盤にし、将来的に4系統に整理した上で、
残ったモデルをEV化して存続させるようです。
おそらくシリーズ名も変更されると思います。
最終モデルはかなり高くなる?
AクラスやBクラスは比較的ベンツにしては買いやすい価格で販売されてますが、
最終モデルについては20~50万円前後値上げされるといわれています。
もともと昨今の半導体不足の影響などもあって各モデルとも値上げが著しいですが、
AクラスやBクラスも例外ではなく、2022年は値上げ幅がとても大きなクルマでした。
それが更に高くなる可能性が高く、購入を検討されている方にとっては頭の痛い問題となりそうです。
現時点の予想ではAクラスが約30~50万円くらい、
Bクラスが20~30万円くらい価格が上がりそうと言われています。
そうなると両クラスともに500万円台からの販売スタートとなり、
決して買いやすいベンツとは言えない状況になりそうです。
削られた装備が回復される?
2022年モデルは2021年モデルに比べて装備が簡素化されたクルマが多く、
半導体不足による影響をまともに受けた年となりました。
ベンツだけでなくあらゆるメーカーのクルマが装備の簡素化を図ったわけですが、
それが今後も続くのか解消されていくのかはまだはっきりしていません。
ただ、今回のAクラスやBクラスに関して言えば、
少なくともドイツで発表されたモデルにはその影響が限定された印象で、
電動シートなど、快適装備の多くが搭載された状態で発表されました。
もちろん日本向けのクルマの仕様はまだわかりませんが、
ある程度は装備を整えた状態で販売されるのではないかと予想されています。
ただ、注意しなければならない問題点も潜んでいそうです。
初期ロットと二次ロット
最近のクルマは初期ロットを逃すと納車までに半年以上待たされるのが普通になっています。
昨年発表されたCクラスでも同様の事態が起きており、
しかも初期ロット車はカタログ通りの装備が搭載されましたが、
二次ロット車はかなり装備が簡素化された状態となってしまい、
しかもオプション自体も受注停止になるなど、深刻な問題を引き起こしました。
業界関係者はAクラスやBクラスにも同じ問題が発生する可能性が高いと見ており、
もし真剣に購入を検討されているのなら、
なんとしてでも初期ロット車の確保を目指すのがベストな選択だと思われます。
「初期ロットは危険なので避けたほうがいい」
これはクルマに限らず工業製品では定番にして定石の考え方となってますが、
現在の自動車業界ではそんな悠長なことを言っているとクルマ自体が手に入りません。
半年、一年というスパンで待てる方ならそれもいいと思いますが、
そうでないなら値引きなどを断念してでも初期ロット車を購入すべきです。
また、AクラスやBクラスはすべてが新しくなるフルモデルチェンジではなく、
あくまでもマイナーチェンジなのでその点からも心配は少なく、
比較的安心して初期ロット車に手を出せるクルマだと思います。
ボディカラーなどの希望はしないのが吉?
現在のベンツ各モデルの値上げは凄まじいと言えますが、
それ以上に納車遅れは深刻な問題となっています。
しかも、生産時期によって装備内容が異なるという異常事態を迎えており、
安心してクルマが買える状態とは言い難いのが現状です。
もたもたしていると納車が1~2年先になる可能性も高く、
極端なことをいえばクルマを確保できたらラッキーというような状態です。
また、新車で買うんだから色はこれで装備はこれをつけて…などと考えたくなるものですが、
そんなことを言っていると納車がかなり先になってしまいます。
ご存知の方も多いと思いますが、日本に輸入されるベンツは白系と黒系のクルマが多いです。
これは人気のある塗装色ということもありますが、
多くの購入客がそのどちらかの色ならこだわらないという事情も関係しています。
そのため、それ以外のカラーを選ぶと納車がかなり先になってしまう傾向があり、
新車を購入される場合でも、ボディカラーやオプション装備などの希望は最低限とし、
確保しやすいクルマを選ぶという妥協も必要になりそうです。
まとめ
2023年はコンパクトクラスが全面的にマイナーチェンジを迎えます。
もしAクラス、Bクラスのみならず、
CLAやGLA、GLBといったモデルの購入予定があるのなら、
初期ロット狙いでいかないと納車がかなり先になりそうです。
しかも二次ロットになると装備がどうなっているのか不明という恐怖もあります。
嫌な状況だとは思いますがそれが現実だと理解し、適切な購入計画を立て、
全力でクルマを確保できるよう販売店担当者と連絡を取り合う必要がありそうです。
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