手軽に利用できるコイン洗車場ですが、意外と未経験という方も少なくありません。
今さら聞けないコイン洗車場の基本的な利用方法やマナーなど、
事前に知りたいこともありますよね?
今回は初めての方が安心して利用できるよう簡単にまとめてみました。
コイン洗車場の利用コース
コイン洗車場の利用コースは店舗ごとに異なりますが、
ほぼ以下のようなコースが用意されていると思います。
ただ、泡ムースコースは用意されていない機械もあるので事前に確認しましょう。
なお、料金は都市部や郊外で100~200円くらい差があるように思います。
洗車メニュー | 内 容 | 料 金 |
水洗いコース | 水洗のみ | 約200~300円 |
標準コース | 水洗→洗剤→すすぎ | 約400~600円 |
泡ムースコース | 水洗→泡ムース→手洗時間→すすぎ | 約600~700円 |
泡ムース・撥水コース | 水洗→泡ムース→手洗時間→すすぎ→撥水剤→すすぎ | 約700~900円 |
ロングコース | 泡ムース・撥水剤含めた長時間コース | 約1,000円 |
洗車時間はコースや機械によって異なりますが、およそ4分~15分くらいとなっています。
![高圧洗浄機](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/senjouki2022-1024x657.jpg)
出典:アベテック株式会社
自分で用意する洗車道具
水で高圧洗浄するだけなら拭き上げ用のタオル類があれば十分ですが、
せっかく洗いに行くなら何点か自前の洗車アイテムも持参しましょう。
【おすすめ洗車アイテム】
■ 洗車用スポンジ
■ タイヤ・ホイール洗浄用ブラシ
■ 500mlくらいの水を入れた霧吹き(あると便利です)
■ タイヤ用ワックス
■ ガラスクリーナー
■ バケツ
■ 洗車用ペーパータオル(あると便利です)
■ マイクロファイバータオルまたはセーム皮
■ カーシャンプー
■ 愛用のカーワックスまたは簡易コーティング剤
■ スケール除去剤(水垢などの消去用)
利用方法と洗車の流れ
初めて利用する方だとまったく勝手がわからないかも知れませんね。
洗車場によって多少の違いはありますが、
標準コースを選択した場合、概ね以下のような流れとなります。
![コイン洗車場 洗車スペース](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/senshajou2022-1024x822.jpg)
洗車ブースに入庫する(前向き後ろ向きどちらでも構いません)
クルマは各洗車ブースの真ん中に停めましょう。
指定されてなければ前向きでも後ろ向きでも洗いやすい向きで大丈夫です。
不慣れなうちは事前にホースを持ってクルマの周りを回ってみましょう。
もしホースが回しにくかったり、クルマに当たるようであればクルマの位置を調整しましょう。
この「クルマに当たる」というのは派手に当たってしまうという意味です。
移動時に多少当たるくらいは普通です。
お金を投入してコースを選択(必ず小銭を用意)
お金を投入していきなり水が出ることはありません。
必ずスタートボタンがあります。また、一時停止ボタンもあります。
慌てず作業しましょう。
また、洗浄機は100円と500円硬貨しか使えないと思います。
多くの機械でおつりは出ませんので注意しましょう。
洗車場内にはドリンクの自販機などもありますが、
つり銭切れになっていることも多いです。
あらかじめ小銭を用意しておきましょう。
必要な道具があればクルマから取り出しておく
途中、自分でシャンプー洗車する場合はあらかじめ準備しておきましょう。
また、硬くなってるセーム皮などもこの段階で取り出して水に馴染ませましょう。
一部の洗車場を除いて水道は基本的に有料(バケツ1杯10円など)です。
余談ですが、バケツを持参して洗浄機の水をバケツに汲もうと考える人がいますが、
やってみるとなかなか上手くいきません。
水が高圧なのでバケツが飛ばされてしまいます。
素直にバケツ水は有料の水道から購入したほうがいいです。
(2Lペットボトルなどを使って自宅から水道水を持参してる人もいます。)
スタートさせる前に噴射ホースに捻じれなどがないか確認する
事前にホースの絡みを解消しておきましょう。
スタートさせてから絡みに気づくと初心者は焦ってしまうかも知れません。
なかには比較的柔らかなホースを使っている機械もありますが、
基本的に洗浄機は硬い耐圧ホースを使っているので絡みがあると水を噴きながらの手直しは困難です。
もしかしたら洗車スタート前は多少柔らかく感じるかも知れませんが、
耐圧ホースは水圧がかかると硬くなります。
覚えておきましょう。
もし洗車中にホースが絡んでしまったら焦らず一時停止ボタンを押して修正しましょう。
スタートボタンを押して洗車開始
すべての準備が整ったらスタートボタンを押して洗車を開始します。
水の噴射パワーを調整できる機械もあります。
(水圧調整ができる場合は最初にバケツに水を汲むことも可能です。)
高圧の水が勢いよく噴射されるのでワイパーを立てた状態にしないでください。
水圧によってフロントガラスに倒れてガラスが破損する恐れがあります。
また、やけに大げさに水圧の危険性を強調している記事を見かけますが、
そんなのはネタ記事です。全然そんなことはありません。余裕で制御できます。
そんなに威力があったら洗車以前にクルマのボディが凹んでしまいます。
最初の水洗い(約1分)でルーフ→ボディ→足回りを素早く洗う
とにかく素早く水を噴きかけましょう。おそらくあっという間に時間が無くなると思います。
慣れていても時間が足りないくらいなので、間に合わなくても大丈夫です。
この最初の水洗いで目立つ埃汚れなどを落とすわけですが、
間に合わなければ次の高圧シャンプー剤で洗い落とせばいいだけです。
![](https://sskoba.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
本当は足回りから洗い始めるほうがいいです。
クルマによっては細かな砂や小石などが高圧水によって飛散します。
これを最初に飛ばしておいたほうがクルマを傷つけにくいです。
ただ慣れないとここで時間を使ってしまうので、
初心者のうちは上(ルーフ)から下でいいと思います。
高圧シャンプー剤(約2分)に切り替わったら同様に上から下へと洗う
最初の水洗いの延長のような感覚で高圧シャンプー剤も噴きかけましょう。
この高圧シャンプー剤噴射は一時停止してスポンジで洗う類のものではありません。
泡ムースとは違うので間違えないようにしましょう。
ひたすら高圧のシャンプー水を噴きかけて汚れを洗い飛ばすイメージです。
水だけの高圧噴射よりは汚れを落とせますが、固着した汚れまでは落とせません。
最後のすすぎ(約2分)でシャンプーを洗い流す
この約2分の最後のすすぎでシャンプー剤を綺麗に洗い流すことと、
残っている汚れを可能な限り吹き飛ばしましょう。
このすすぎは最初の水洗いと違って何とかがんばって完了させましょう。
ここでシャンプー剤が残ると水垢の原因になってしまいます。
もしサイドミラーの付け根やドアの隙間など、
細かいところにシャンプーが残ってしまったら持参した霧吹きなどで洗い流しましょう。
但し、著しくシャンプー剤が残ってしまった場合は潔く水洗いコースを追加したほうがいいです。
水垢の原因を残すくらいなら200~300円くらいの追加費用は安いものです。
洗車終了したら拭き上げスペースへ移動させる
素早く拭き上げスペースへ移動させます。
但し、有料水洗い→自分でシャンプー洗車→再び有料水洗いを行う場合は作業を続けて大丈夫です。
洗車ブースを使ってしまって大丈夫なのか?と思われるかも知れませんが、
それは大丈夫です。
むしろ拭き上げスペースでバケツ水を使ってシャンプー洗車するほうが余程迷惑です。
タオルなどで拭き上げる
拭き上げはセーム皮やマイクロファイバータオルなどを使って素早く行いましょう。
ここもあまり長時間占有するのは迷惑になる可能性がありますが、
拭き上げに使用するスペースはある程度の大きさや広さがあるので、
洗車するスペース(洗車ブース)ほど気を使わなくても大丈夫です。
週末の激混み時間帯などを除いて、ゆっくり作業してもほぼ問題ないと思います。
ワックスやコーティング剤施工などの作業を行っても大丈夫です。
![](https://sskoba.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
暑い時期、洗車場によっては蚊などの虫が飛来します。
丁寧に洗車する猛者は虫よけスプレーなど持参しています。
大量の蚊が飛んでいるような環境で拭き上げたり、
ワックスやコーティング作業をするのはけっこう大変です。
洗車終了
すべてが終了したら忘れ物などに注意して帰宅しましょう。
(洗車場では忘れ物がめちゃくちゃ多いそうです。)
![洗車 拭き上げ](https://sskoba.com/wp-content/uploads/2022/06/sensha-fukiage.jpg)
[補足]
泡ムースが入っているコースを選んだ場合は、
途中で約5分の手洗いタイムがあり、その時間にクルマを手洗いします。
自分で機械を一時停止する必要はなく自動的に止まります。
ここでは自分のスポンジなどを使用することになるので事前に準備しておきましょう。
拭き上げスペースではバケツ水(約10円で購入要)を使って細かな部分を洗う人もいますが、
周囲のクルマへの水の飛び散りなどには注意しましょう。
多少の汚れを落とす程度なら水を入れた霧吹きがバケツ水の代わりになります。
コイン洗車場でのマナーや暗黙のルール
コイン洗車場は洗車ブースも拭き上げスペースも駐車するスペースではないので、
洗車以外の用途で長時間占有することのないようにしましょう。
また、洗車場では喫煙や飲食は控えましょう。
たまにフロアマットなどをクリーニングするため、
二台分の拭き上げスペースを使って作業してる人がいます。
早朝や深夜などの閑散時間帯ならともかく、日中は利用客が多いので気をつけましょう。
慣れていないとモタモタして他の方に迷惑…と焦ってしまうかも知れませんが、
みんな愛車の洗車に集中していてそんなこと誰も気にしてません。
焦らず慌てず案内板を読んで作業を進めても大丈夫です。
万一、どうしても使い方がわからないときは他の方に聞きましょう。
コイン洗車場は場所によって洗車用の機械が異なるなど多少の違いがあるものなので、
人に聞くことは決して恥ずかしいことではありません。
みなさん丁寧に教えてくれると思います。
利用する時間帯は何時ころがいい?
コイン洗車場は8時~21時や、7時~22時など営業時間のあるところと、
24時間営業のところがあります。
住宅地にある洗車場は深夜営業していないことが多いようです。
また、営業時間ギリギリに入庫するとどうなるかですが、
私の経験では高圧洗浄機は動作を続けてくれるので洗車自体は大丈夫です。
ただ、照明が落とされてしまったり、洗車場によっては出入口の閉鎖があります。
落ち着いて拭き上げ作業などができないので、ギリギリの入庫は避けたほうがいいです。
また、完全に電気を落とし閉鎖する洗車場だと洗浄機も動作を止めてしまうかも知れません。
寒い季節は日中に洗車される方も多いですが、
暑い季節はどうしても夕方以降が混みます。
日差しの強い日中はクルマも人間も洗車に向かないので避けましょう。
もしお近くの洗車場が24時間営業なら夜間が空いていておすすめです。
確かに細かな汚れが見えないので洗車しにくいですが、
落ち着いて作業できるのでメリットのほうが大きいです。
女性の一人利用は大丈夫なのか?
これは洗車場の場所や利用時間によって異なるのでなんとも言えませんが、
ある程度の交通量がある道路沿いの洗車場ならまず問題ないと思いますし、
24時間営業のガソリンスタンド併設の洗車場ならまったく問題ないでしょうね。
私は0時過ぎのような、かなり遅い時間に利用することもありますが、
普通に女性一人客も来店しています。
ただ、そうは言っても深夜に女性一人で出歩くのは危険です。
まして交通量の少ない薄暗い場所だったら行かないほうがいいです。
無理してそんな遅い時間にクルマを洗う必要はないので、
翌日の日中にでも出直しましょう。
![](https://sskoba.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
夜遅い時間帯に利用してると稀にパトカーが入って来ますね。
そのおかげか集まって騒いでるような群衆は見たことがありません。
敷地内をクルっと一周して出て行きます。
こういう洗車場は安全ですね。
まとめ
私も初めて足を踏み入れたときは右も左もわからない状態でしたが、
実際は案内板に従って洗車するだけなので簡単なものでした。
ちなみに私は現在三か所のコイン洗車場を利用してますが、
すべて高圧洗浄機が違うタイプで、使いやすいものと使いにくいものがあります。
初めて利用する方にとって、あまりに機能豊富な機種だと困惑しちゃいますよね。
どのコースを選んだらいいのか迷ってしまいそうです。
そんなときは簡単なコースを選択するようにしましょう。
メニューの複雑なコースは慣れてからでいいです。
それからコイン洗車場のシャンプー洗車はあまり綺麗にならないということと、
やはり水洗いだけでは綺麗になりません。
いかに高圧洗浄機といってもボディ表面に固着した汚れを落とすには力不足です。
それに水洗いだけでは油汚れなどは落ちないですね。
泡ムースコースを利用するか、自分でシャンプーを持込んで手洗いしてやりましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも初心者の方の参考になっていれば幸いです。
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