激安ベンツ購入! W204とW205が同じくらいの価格だったら？

世の中には「とりあえずベンツに乗りたい」という方もいると思いますが、
ここに120万円の極上W204と130万円のちょっと怪しいW205があったとします。
どっちを買うほうが幸せになれるんでしょうか？
今回はベンツCクラスを例としてお手頃な中古ベンツ購入を検証してみます。

中古ベンツの危険性
新しいモデルが気になる
古いモデルの危険性
新旧モデルの選別
迷ったら失敗する？
理想的な買い方
あとがき

中古ベンツの危険性

中古車市場を眺めると50万円とか70万円でベンツが売られてますが、
こういう中古ベンツは買っても大丈夫なんでしょうか？
また、そこまで激安ではないにしても相場より安めな中古車は存在しますよね。

実は買っても大丈夫な中古車と絶対買ってはいけない中古車が混在しています。
まず単純に販売価格だけで安易に判断しないほうが良さそうです。

ヤナセの友人はいつも強調しています。
「重要なのは安い理由です」と…

不人気モデルで安いのはいいんですが、状態が怪しいから安いというクルマは危険です。
人気のメルセデスベンツ中古車にも確実にこの二種は存在するので注意が必要です。

新しいモデルが気になる

見栄でベンツに乗りたい人がいたとします。
これは決して珍しいケースではありません。
ベンツに限らず見栄でクルマ選びをするのは珍しいことではないですよね。
当然ながら見栄があるので押し出しの強いクルマが好まれます。

つまりベンツだったらAクラスよりCクラス、CクラスよりSクラスみたいな感じです。

当たり前の話しですが、上級モデルになればなるほどベンツは高くなります。
それが下位モデル並みの価格で売られていたら普通に考えておかしいです。
ただ、維持費にお金がかかることから売れずに相場崩れしてるモデルだってあります。
こういうクルマをしっかり見極めて買えるなら幸せになれる可能性はありそうです。

クルマ屋が格安の高級外車に乗っているのは珍しくありません。
プロゆえにクルマの見極めができるから買えるんですよね。
一般人が安易に真似するのは危険ですし難しいですが、
頑張れば優良車を安く買える可能性はありそうです。

古いモデルの危険性

W204のCクラスは今でも人気がありますが、さすがに中古車は安くなっています。
ちょっと頑張れば誰でも買える値段で売られてますが、
安易にその安いクルマに手を出すのは危険です。
例えば50万円で買えたとしてもATミッションなんかが壊れようものなら最悪です。
すぐ買った値段くらいの修理代が発生してしまいます。

古いベンツは同じ販売価格であったとしてもコンディションはクルマによってマチマチです。
そして怖いのは仮に万全に整備されていたとしても急に壊れることもあります。
仮に中古車の販売価格が安くてもベンツの部品は安くありません。
そのときに高額の修理代が出せる人ならいいんですが、
そうじゃない人は動かない不動車を自宅駐車場に飼うことになってしまいます。

新旧モデルの選別

中古車市場を眺めると120万円のW204と130万円のW205なんて中古車が存在します。
そのクルマの素性が以下のような場合はどうなんでしょうか？

ヤナセギャランティードカーのW204で保証付（車両販売価格120万円）

どこかの中古車販売店のW205で保証なし（車両販売価格130万円）

さすがにベンツなので一見どちらも綺麗な状態です。
本気で買おうと思っている人ならここでかなり悩むんじゃないでしょうか？

この場合、W204の120万円は相場より高い価格帯の中古車と考えられます。
一方、130万円のW205は最安に近い価格帯の中古車になりそうです。

こういうケースは普通に考えたらヤナセが販売するW204一択なんですが、
人間はどうしても次のように考えて悩んでしまいます。

「130万円のW205は掘り出し物なんじゃないか？」

「運が良ければ130万円のクルマでも壊れないかも…」

「ヤナセの120万円のだって壊れたらお金はかかるものだ」

「雑誌にW205は故障が少ないって書いてあった！」

「10万円安いけど古いモデル買うのはどうなんだろ？」

そして…

「迷っていたら130万円のW205は誰かに買われてしまうかも…」

こういう思考モードに入ってしまうと危険です。
気がついたときには130万円のW205を契約しちゃってるかも知れません。

ベンツの中古車を買ってハマる人の大半はこのパターンで怪しいクルマに手を出しちゃう人です。
一般論にはなりますが、おそらく相場より安いW205はどこかに理由があります。
中古車に掘り出し物なんてないものです。

迷ったら失敗する？

もともとW204が好きで探していた人は130万円のW205なんて眼中にないと思います。
そういう人は迷うことなく120万円の極上W204を買っているでしょう。
問題はなんでもいいからベンツが欲しいと思ってクルマ探しをしている人です。

こういう人はかなりの確率で迷ってしまいます。
「とりあえずベンツ」と思っている人はまだ現行感のあるW205に惹かれてしまいそうです。

身近な友人などが比較的新しいBMWやレクサスなんかに乗っていたら尚更危険です。

「W205ならまだ先代モデルだし、張り合えるんじゃない？」

人間はどうしてもこのように考えてしまいます。
しかし、ここで冷静に以下のように考えられる人はハマり難いです。

「120万円のW204は相場以上の価格だし、売ってるのはあのヤナセだよな」

「W204にしてはむしろちょっと高いくらいだよな」

「自分の予算で相場以下のクルマ（W205）は危険かな？」

私は決して正規ディーラー推しでもヤナセの回し者でもありませんが、
やはりシュテルンやヤナセの扱うクルマは安心です。
少なくとも瑕疵を抱えたクルマを黙って平気で売るようなことはしないでしょう。
もちろんヤナセだろうがシュテルンだろうが売ったクルマが壊れるときは壊れます。
実際、私の友人もベンツ認定中古車のGLEがすぐ壊れました。
こういうことは普通にあります。
（保証で無償修理してもらえてます。）

ただサンプルに挙げたようなW205は危険です。
運が良ければそこそこ壊れないクルマかも知れませんが、
今日までしっかりした整備を受けて来たかどうか疑わしいです。

こういうクルマの中には販売店も状態がよくわかっていない中古車もあります。

「面倒なクルマなんで現状販売で早く現金化してしまおう」

このように販売してる中古外車屋さんなんて星の数ほどあります。
保証も付けてないので売ってしまえば後は知ったことではありません。
相場より安いベンツにこの手の中古車は多いです。

そして注意すべきはこういうお店が決して悪質店ばかりではないということです。

現状で販売してるだけでウソはついてません。
価格も相場より安く売っています。
このクルマを買うかどうかは客の判断です。