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日産自動車消滅の現実味 あの偉大だったNISSANはどこへ行く?

日産自動車ニュース・情報
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ホンダ主導による日産とホンダの事業統合が現実味を帯びて来ました。
あの強大だった日産自動車がここまで衰退するなんて予想もしなかったです。
かつて1999年に事実上ルノーに買収されたときも悲しかったですが、
今回はもっと悲しく厳しい話しですね。

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現在40代くらいまでの人だと本当の日産の偉大な時期って知らないですよね。
リアルに知ってるのは50代とか60代以上の人たちで、
若い人で知ってるのは熱心な日産ファンかクルマ好きな人だけでしょうか。

1980年代くらいまで日産はあのトヨタとシェアを分け合う強力なメーカーでした。
まさに日本の自動車メーカーの東西横綱だったのがトヨタと日産で、
ガチのライバルでしたし、それどころか昔は日産のほうが格上に見られていたものです。

そして数ある日本の自動車メーカーの中でもフルラインナップなのはトヨタと日産だけで、
ホンダとかマツダ、三菱なんかはフルラインナップメーカーではなかったですし、
それは今でもそうです。
そもそも、そういう意味で日産はホンダやマツダとは格違いのメーカーでしたね。

マツダをフルラインナップメーカーに加える人もいますが、
世界的にはフルラインナップメーカーとは見なされてません。
また、ホンダは二輪事業が四輪事業を支える構造となっていたため、
海外では「四輪もやってる二輪メーカー」に見られています。
実際は四輪事業のほうが売上が大きいので正真正銘の四輪メーカーですよね。

凋落の始まりを感じた

でもそんな日産も90年代くらいからどこかおかしくなり始めます。
誰が見ても「カッコ悪い」クルマが普通に販売されるようになり、
忖度記事を書いてくれるお抱え自動車評論家の持ち上げ記事とは裏腹に、
実際の販売現場では以前のように売れなくなってしまいます。

日産のクルマが不人気になったのは社内デザインに固執したのが原因と言われてますが、
問題は社内で指摘されることなく製品化されてしまうところにあったんでしょうね。
とにかくクルマが売れないので、トヨタとのシェア競争どころではなくなってしまいます。

当時を知る古参の日産ファンは「これは売れないんじゃない?」と心配したものでしたが、
それでもまだ日産ブランドが健在だったので「日産以外は買わない」という人だっていました。
そういう熱心なファンが人気と売上を支えてくれてましたが、
時代の流れとともに古参ファンは徐々にクルマに乗らない年齢になってしまいます。
そしてとくに日産に思い入れのない若い人は「安いなら買うけど…」くらいの反応で、
「日産のクルマが好きだから買う」って人は急速に減ってしまったように思います。

馴染みのない車種・モデルが乱立

日産にはサニーやブルーバード、セドリックやフェアレディZといった人気モデルがありましたが、
トヨタとの販売競争に敗れた車名は一台また一台と消えていってしまいます。
消えなかったのはフェアレディZのような負けてない一部の車種・車名だけで、
いつしかクルマ好きな人しか知らないような名前のクルマで溢れてしまいました。

もう馴染みがないというか、「どこのクルマ?」なんて商品だらけになってしまった印象で、
日産ファンでも親近感が無くなってしまったように思います。

若い人は往年の日産車を知らないので違和感はなかったでしょうが、
そんな状況に古参ファンや日産ファンは地団太踏んでましたよね。
その結果がシェアの凋落と人気の下落で、ある意味、自滅を招いてしまったように思います。

日産じゃない?プリンス自動車派閥

もっと古い日産ファンはグロリアやスカイラインを日産車ではなくプリンス車だと言います。
往年の名車であるグロリアやスカイラインを日産車に数えないんですよね。
あれはプリンス自動車のクルマだと…

若い人にとっては「スカイライン=日産車」というのが当たり前ですが、
往年のファンだと「スカイライン=プリンス車」なんですよね。

それは日産ファンがプリンス自動車に対して見せる敬意の表れであると同時に、
「あれは外様のクルマ」という一つの「強い日産へのこだわり」だったように思います。

R30スカイライン
R30くらいまでのスカイラインだと「あれはプリンスのクルマや」なんて言われてましたね。

余談ながら1960年代にプリンス自動車が経営不振に陥ったとき、
最初は日産ではなくトヨタ自動車との合併が模索されました。
もしトヨタと合併していたらスカイラインはトヨタ車になってたでしょうね。
あるいは早々にセリカあたりに名前が変更されてしまい、
スカイラインという車名は消滅していたかも知れません。

日産自動車への思い

私は日本の自動車メーカーでは日産とかスバル、ホンダをリスペクトしてます。
昔から個性が強かったので賛否はありましたが、
日本製のクルマの中では所有欲を満たしてくれるようなところがあって、
万人向けの標準車みたいなクルマばかりのトヨタ車より見た目も中身も良かったです。
(今のトヨタ車の話しではありません。)

しかし、現状の日産はラインナップの中にそういうクルマがほとんど存在しません。
フェアレディZやGT-Rを含むスカイラインくらいでしょうか…
そう、人気のSUVや古典的なセダンやワゴンでこれというクルマが見当たらないんですよね。

エルグランドなんて現在のミニバン人気の火付け役で間違いないんですが、
後から出たアルファードに完全に主役の座を奪われてしまってます。
エルグランドが凋落したのもあの小型化(車内寸は小さくなってない)が原因ですし、
なんか目のつけどころが悪いんですよね。
昔から日産はデザインを重視するメーカーでしたが、
そのもっとも重視していたはずのデザインの悪さが致命的に足を引っ張ってます。
(このデザインというのは見た目のことだけではなく工業設計も含めます。)

ちょっと例えが悪いかも知れませんが、ベンツやBMWは仮に見た目が悪くても売れそうです。
残念ながら日産のクルマにはそこまでのブランド力はないですよね。
いや、正確に言うと昔はあったんですが、今の凋落した日産にはないですね。
なんとか昔の日産アイデンティティとかプライドを取り戻して欲しいものです。

あとがき

今回は日産とホンダの事業統合について感じた個人的な思いを書いてみました。

現在は世界的な大企業であっても合併とか事業統合はあり得る話しで、
それ自体は別になんとも思わないのですが、
さすがに日産とホンダの事業統合の話しは衝撃が大きかったです。

個人的に心配なのはホンダがまた昔から個性の強いメーカーなので、
日産と反りが合うんだろうかと心配にはなりますね。
もちろんホンダと統合しても日産ブランドが消滅することはないでしょうが、
日産の伝統や個性みたいなものは残して欲しいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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