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2014年式W205ベンツC200AMGラインの整備履歴を検証

ベンツCクラスインポートカー関連
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今も大人気で多くの新オーナーも生まれているW205ベンツCクラスですが、
さすがに経年劣化から最近はトラブルの話しもチラホラ聞かれるようになりました。
今回は2014年に新車購入されて9年経過した一台のW205の整備歴を検証してみます。
過去に大きな故障やトラブルなどは発生してるんでしょうか?

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新車購入されたクルマ

検証したメルセデス・ベンツC200AMGラインは2014年に新車購入されたクルマで、
現在までの走行距離は約99,000kmです。
そこそこ距離を走ってますが、これまでにどんなトラブルを経験してるんでしょうか?

このC200はワンオーナーで乗り続けられた新車購入個体です。
これまでほとんどの整備を正規ディーラーで受けており、
大きな改造や怪しげな社外製パーツの組み込みはされていないクルマです。
(基本的にノーマルですが、タイヤだけは非承認タイヤの装着歴があります。)

このC200のオーナーは私の友人で、他にポルシェ911GTSとジムニーも所有しており、
普段からC200ばかりに乗ってるわけではありません。
しかし、一番メインのクルマとして活躍しているのがこのC200であり、
まさに街乗りから高速道路までオーナーとともに10万km駆け抜けて来たクルマと言えます。

彼はまだこの先10年くらいは乗る気満々で、買い替えなど考えていないようです。
そのため整備にも余念がなく、上々のコンディションを維持しています。

しかし、2023年4月に正規ディーラーでオイル交換をしたときに次のように言われました。

「今年の車検はちょっとお金がかかるかも知れません」

走行距離が10万kmに達することからいくつかのパーツ交換が推奨されたようです。
(新型W206への買い替え提案も受けてるようですが、W206には興味ないようです。)

その車検の前にエアサス故障を起こしてしまうんですが…

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過去の修理歴

9年も経つクルマなので大小いくつかのトラブルが発生してるようですが、
ここでは整備記録簿に記載された比較的大きな故障修理について記載します。

なお、オイル交換やタイヤ交換といった一般的な消耗品交換は除外してありますし、
ブレーキのように走行距離に応じて交換が必要となった消耗品交換も除いてあります。
あくまでも不具合や故障、パンクなどで要した修理記録のみを記載しています。
(バッテリーも消耗品ですが、交換理由が不具合だったので記載しました。)

2016/8/1921,216kmステアリング異音新品交換正規ディーラー無償
2018/10/542,509kmNOxセンサー故障新品交換正規ディーラー無償
2019/11/2053,126kmバッテリー不具合新品交換正規ディーラー約7万円
2021/6/1870,268km燃料ポンプ故障新品交換正規ディーラー無償
2021/6/1870,268kmオルタネータ不具合他新品交換正規ディーラー約11万円
2021/6/1870,268kmバッテリー不具合新品交換正規ディーラー約7万円
2021/11/1876,050kmNOxセンサー故障新品交換ベンツ専門店約11万円
2022/5/3084,309kmフロントタイヤパンク2本交換タイヤ専門店約8万円
2023/6/2397,952kmエアサス故障新品交換正規ディーラー約45万円

整備にかかった費用合計は約89万円のようです。
これらはパーツ交換しなければならなかった修理費用であり、
絶対に必要な整備費用だったと言えます。

こうして見るとパンクなどを除けば故障と言えるのは6回ということになりそうです。
ただ、最初のステアリング異音は故障というより「ギギ」という小さな異音が発生しただけで、
ディーラーが念のため交換してくれたもので、走行に支障があったわけではないそうです。
実際、オーナーは異音に気づいてなかったようで、これを除けば5回ですね。

バッテリーは消耗品ですが、急激に状態が悪化して緊急的に交換したそうなので記載しました。
とくに2回目の交換はオルタネータの不具合が関係しており、
このときはやや高額な修理費用が発生したようです。
(同時になぜか燃料ポンプが無償交換されてますが、理由は不明です。)

小さな故障と不具合

では次に故障というほど大げさではないものの、
不具合から修理やパーツ交換をした記録を並べてみます。

2017/2/2327,102km運転席パワーウィンドウ不具合新品交換正規ディーラー無償
2019/12/553,822km助手席スピーカーカバー損傷中古交換専門店約1万円
2021/7/1571,502kmフロントグリル一部破損新品交換専門店約6万円
2023/1/2092,336kmナビSSD化新品交換専門店約4万円

この中でやや高額なのはフロントグリルの交換ですが、
これは飛び石で少々目立つ傷ができたため交換したもので、
それ以外は放置してもとくに問題ないものばかりだったそうです。
とくにスピーカーカバーは掃除中に本人が傷つけてしまったため交換しただけで、
まったく故障に該当するようなものではないそうです。
たまたま中古の美品パーツが安くフリマに出品されていたので購入して交換したようです。

この小さな故障対応に使った費用の合計は11万円だったようです。
つまり上の修理費用と合わせると100万円になります。
9年乗って約100万円の修理及び補修費用なら許容範囲ではないでしょうか?

高額修理となったエアサス故障

このC200に発生したトラブルの中で一番お金がかかっているのはエアサス修理です。
調子が悪くなったのではなく、完全に壊れてリアがペッタンコになってしまってます。
原因は複数個所からのエア漏れで、故障発生時は自走不可能だったそうです。

このエアサス故障の恐ろしいところは走行不可能になってしまう可能性があるところで、
こうなると修理に出すのも大変です。
しかも一晩でリアがペッタンコになってしまっているので、
事前にディーラーへ相談する余裕もなく、まさに緊急事態だったそうです。

私の身の回りで発生したW205系ベンツのエアサス故障としては3例目ですが、
その中では最悪の状態だったと言えます。

修理代は約45万円かかってますが、正規ディーラーからは4輪全部の交換を勧められており、
もし4輪とも交換していたら約100万円の修理代になったと思われます。
さすがに100万円の修理代は厳しいため、入念にチェックしてもらって全交換ではなく、
リアの悪いパーツのみの交換で修理してもらっています。
(フロントエアバッグは未交換ですが、エアチューブなどは交換されたようです。)

ちなみに専門店にて社外パーツを使って修理すれば約20~30万円で済んだそうですが、
入庫の都合やパーツ手配の問題などもあって、この修理は正規ディーラーにお願いしたようです。

この秋に交換予定のパーツ

走行距離が10万kmを超えそうなことから近々以下のパーツ交換を予定してるそうです。
とくにやや不具合を感じているパーツなどもあり、
本格的に故障する前に交換したほうが結果的に安く済みそうなものもありそうです。

エアコンコンプレッサー(異音あり)

ウォーターポンプ(予防整備)

バッテリー交換(一度完全放電してしまっているため)

ブレーキローター・パッド交換

オルタネーター交換(予防整備)

燃料ポンプ交換(予防整備)

ベルト・テンショナー交換(予防整備)

これらをすべて交換するとなるとかなりの金額になりそうです。
しかし、オーナーはまだこのクルマを10年くらいは乗る気なので、
多少お金がかかっても怪しいパーツは交換してしまう予定のようです。

総括

今回は9年落ちのW205ベンツCクラスの整備履歴を検証してみました。
個人的な感想としてはエアサス故障以外は軽微なトラブルではあるものの、
まったく不具合なく9年経過しているクルマもあるので、
状態としては「普通」なのかも知れません。

私は過去に2016年式C200AMGラインを所有し、
友人に売却してますが、そのC200はほぼトラブルなく快調に走り続けています。
過去に大きなトラブルを起こしたこともなく、今もとくに問題はありません。

ただ、最近はこのW205にもトラブルが多いという話しはよく聞きます。
中古車で買われてあまりキチンと整備されてないクルマが壊れてる気もしますが、
これから購入されるなら整備履歴が判明してるクルマを選ぶのは必須でしょうね。

高額なパーツ交換が迫って売却されたようなクルマを掴まされたら大変です。
多少高くてもその心配のないクルマを買えばまだ安心して乗れるのがW205だと思います。

ブログ村にはW205の情報も溢れています。
ご興味あれば是非訪れてみてください。

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