各地の高速道路は保守や道路の安全性確保のため定期的に集中工事が行われますが、
交通量の激しい主要な高速道路だと混雑が凄まじいことになります。
今回は名神高速道路の工事期間中と終了後に同区間を実走する機会がありましたので、
走行にどんな違いや影響があるのか、実際に走って感じた道路状況をまとめてみます。
同じ区間を走行して比較
全国にある高速道路は定期的に大規模な集中工事が行われますが、
先日、日本の大動脈の一つである名神高速道路でもそれが実施されました。
昔から大都市と大都市を結ぶ主要高速道路の集中工事は鬼門で、
仕事で走っている長距離トラックのドライバーさんなどは頭を抱えていたものですが、
最近は迂回する周辺道路の整備も進んだことで昔に比べれば渋滞も緩和されたと言われています。
それでも基本的に交通量の激しい主要高速道路では迂回路があっても渋滞緩和は困難で、
名神高速などはそれが顕著な道路の一つではないでしょうか。
今回はたまたま所用があって工事期間中と終了後に同じ区間を走行しましたので、
どんな状況だったのかまとめてみたいと思います。
走行区間は滋賀県の彦根インターから愛知県の名古屋インター(東名高速)までで、
できるだけ同条件にしたいため同時間帯の午後に走れた帰路で比較してみたいと思います。
両日とも朝早い時間に大阪から名古屋に向かっています。
ただ、微妙に時間帯が異なるなど正確にデータが取れていないため、
比較は無休憩で走破した名古屋~彦根間(下り)で検証します。
想像以上に時間がかかった
今回は名古屋インターからの帰路(下り)が同じような時間帯だったため、
工事期間中と工事後に走った所要時間などを比較してみます。
走行した時間は交通量が落ち着いている午後2時台であり、
工事区間以外は時速80kmくらいで流れている状況でした。
日時 | 区間 | 走行距離 | 所要時間 |
---|---|---|---|
6月3日(工事期間中) | 名古屋インター(14:28) ~ 彦根インター(16:01) | 84km | 93分 |
6月13日(工事終了後) | 名古屋インター(14:36) ~ 彦根インター(15:43) | 84km | 67分 |
この時間帯は比較的交通量が少なくなるようで、朝や夕方と比べるとかなり走りやすい印象です。
その走りやすい時間帯でも約26分ほど所要時間が伸びています。
その理由は以下のような道路状況のため、一気にクルマの流れが悪くなるためです。
写真のように一気に路肩が狭くなり高速走行に不慣れなドライバーは急にスピードダウンします。
走り慣れてるドライバーは平気で突っ込んで来るのでけっこう危ない瞬間ですよね。
写真を見るとわかりますが、左右どちらにも緊急時の待避スペースがないので、
大型トラックなどが並走していると目の前に壁ができてるように見えるものです。
写真はできるだけ他車の写り込みを避けるため前の空いた状況のときを選んでますが、
実際はほぼ数珠繋ぎのようにクルマが並んで走っています。
この直後にハザート点灯で全車スロー走行状態となります。
このときは確か50km速度規制になってたと思いますが、
実際に流れている速度は約80kmくらいはあるので、
クルマの流れは80km→20kmくらいに急減速してますね。
こういった状況が各所で発生しているので、
午後の流れている時間帯であってもスロー走行する場面が頻発します。
本当は大阪~名古屋間で検証できれば理想的なんですが、
同じような時間帯で走行できたのが名古屋~彦根間でしたのでご理解ください。
なお、当然ながら大阪や京都、名古屋近辺の渋滞はかなり酷いものでした。
渋滞すると車線変更を繰り返すクルマ出現
昔から渋滞すると車線変更を繰り返すクルマが現れますが、
これも渋滞を悪化させる原因なんでしょうね。
こういうクルマは高速走行に不慣れなドライバーが多い印象ですが、
車線変更を効率良く行えば確かに早く進むことはできそうです。
ただ、その割り込みによって後ろのクルマがブレーキを踏んでしまうことが多く、
そのブレーキが連鎖して後方はやがて止まってしまいますね。
走り慣れたドライバーはそれを体感的にわかっているのであまり車線変更はしないですが、
本当に1分でも早く渋滞を抜けたいドライバーの心情もわからないではないです。
今回の名神集中工事のときも車線変更するクルマが大挙現れました。
工事終了後の名神高速
名神集中工事に限らず、東名の集中工事でも見られましたが、
工事期間を終了しても工事をやっている区間は存在します。
とくに名神高速や東名高速のような古い高速道路は必ずどこかで工事をしてるので、
十分に注意する必要はあります。
ただ、集中工事期間中のような大規模な車線規制や大幅な路肩縮小はほとんどないので、
走りやすさは別の道路のように改善されますね。
下の写真はほぼ上の写真と同じ区間を写したものですが、
全然道路の幅が違って見えるものです。
反対車線側はまだ工事をやってることがわかりますが、
すでに集中工事は終了した後の名神高速です。
ここは夜間になると非常識なスピードで走るクルマも散見される区間ですが、
確かにドライバーが自制しないと危ないくらい見通しの良い場所ですね。
朝や夕方だと名神高速の渋滞は悲惨
今回は時間帯を揃えるために閑散とした時間帯同士で所要時間を比較してますが、
検証した両日ともに上り線を走った朝はもっと激しい渋滞でした。
別日の夕方に走った上り線も絶望的なくらいの渋滞でしたね。
名神高速は名古屋に近い一宮インター付近でいつも渋滞しますが、
これが集中工事期間中になると悲惨なくらい進まなくなります。
岐阜羽島インターから一宮インターは通常時なら10分くらい、
週末日や夕方の混んでいる時間帯でも20~30分くらいあれば抜けれますが、
集中工事期間中は余裕で50分超えでした。
上りと下りが逆になってしまうので所要時間の検証にはならないですが、
彦根インターから名古屋インターに向かったときでもっとも渋滞が激しかったときは、
所要時間で約220分もかかっています。
上の表の93分と比べて異常なほど時間がかかっていることがわかりますね。
そして、集中工事期間中の渋滞実態としてはむしろこちらが正確な状況を表してる気がします。
私の経験だと東名集中工事は新東名に迂回するクルマもいてここまで酷くはないですが、
名神集中工事は地理的に新名神や伊勢湾岸道に迂回できないクルマも多いため、
東名集中工事より危険というか要注意な印象です。
まとめ
今回は名神集中工事について実際に走行して感じたことをまとめてみました。
所要時間だけの比較なら26分ほど増えただけですが、
ハンドルを握って走った感覚としては常にスロー走行を強いられた印象で、
快適さが全然違ってましたし、かかった時間以上に疲れた気がします。
また、東名高速区間になる名古屋インター付近は工事をしてなかったものの、
少し走って名神に入ると一気に工事現場だらけになるのも印象深かったですね。
主要高速道路の集中工事期間なんて走らなくて済むなら走らないほうがいいですが、
仕事などで走らざるを得ない人もいます。
本記事が多少なりとも何かの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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