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FIAT 500 TwinAirと1.2 現行モデルの比較 買うならどっちがいい?

フィアット500FIAT500関連
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現行のFIAT 500にも2気筒0.9Lターボエンジンを搭載したTwinAirと、
直列4気筒1.2Lエンジンを積んだ1.2の二種類があります。

それぞれ人気モデルではありますが、買うならどっちがいいんでしょうか?
今回はこの両車の選択で悩んでいる方の参考になるよう比較検証してみたいと思います。

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TwinAirと1.2のスペック比較

フィアット500
出典:FCAジャパン公式

現行モデルのTwinAirと1.2にはそれぞれCULTという同装備のクルマが存在します。
TwinAirには装備の良いDOLCEVITA(ドルチェヴィータ)というモデルもありますが、
これは300万円~と価格も高く、装備面で優れているのは当たり前です。
今回は同装備のCULT同士で価格も含めた簡単比較をしてみたいと思います。

モデル名1.2 CULTTwinAir CULT
全長3,5703,570
全幅1,6251,625
全高1,5151,515
ホイールベース2,3002,300
トレッド前/後1,415 / 1,4101,415 / 1,410
車両重量990Kg1010Kg
乗車定員4人4人
エンジン直列4気筒 SOHC直列2気筒ターボ
排気量1,240㏄875㏄
最高出力69ps/ 5,500rpm85ps/5,500rpm
最大トルク10.4Kgm/ 3,000rpm14.8Kgm/1,900rpm
燃料タンク容量35L35L
荷室容量185L185L
トランスミッションATモード付5速
シーケンシャル
ATモード付5速
シーケンシャル
フロントブレーキディスクディスク
リアブレーキドラムドラム
タイヤサイズ175/65R14175/65R14
最小回転半径4.7m4.7m
燃費WLTCモード18.0km/L19.2km/L
販売価格236万円~257万円~

この表を見れば一目瞭然ですが、主要装備はまったく同じことがわかります。
より詳細な比較はメーカーや正規ディーラーのHPで確認することができますが、
そのようなカタログ比較だけなら難しくありません。

では実際に購入を検討する際に注意すべき点はどんなところでしょうか?

次にそういうところを見てみたいと思います。

フィアット500
出典:FCAジャパン公式 洗練された現行FIAT 500
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スペック表に現れない両モデルの比較

二つのモデルの価格差は約20万円で、これはエンジンの違いによる差額だとわかりますが、
カタログ比較ではわからない両モデルの違いはあるのでしょうか?
FIAT 500の過去モデルではそういうところがけっこうありました。
そこを見てみましょう。

市場での人気

これは圧倒的にTwinAir(ツインエア)のほうが人気がありそうです。
過去モデルで比較した場合、新車購入時の差額を埋めてしまうほど下取りで有利になって来ました。

現行モデルを新車で購入した数年後にどうなっているかは断言できませんが、
これまでのツインエア人気が急に落ち込むことは考えにくいため、
今後も下取りではツインエア有利が続くのではないかと予想できます。

ボディカラーの違い

フィアットのクルマは用意される標準カラーやオプションカラーが定期的に変わって来ました。
また、グレードによって選べる色に違いがあることも珍しくありませんでした。
したがって好みのボディカラーを優先してグレードは二の次というケースもありましたが、
現行モデルにおいてはまったく同じボディカラー展開となっています。
現時点(2022年モデル)においては両モデルに差はないと考えて良さそうです。

スペック表に現れない仕様違いはあるのか?

シリーズ3時代のフロントブレーキはともに「ディスクブレーキ」と書かれてはいましたが、
ツインエアと1.2では実際に搭載されているブレーキが別物でした。
(ツインエアのほうが強力なブレーキを積んでいました。)
これは意外と知られていない話しで、効きも全然違いました。

これが改善されたのは後期型(シリーズ4)になってからで、
それまでは1.2の制動力はTwinAirより大きく劣っていたものです。

現行モデルにもこういうスペック表に現れない違いがあるのでしょうか?
確認できた範囲ではそういう違いはなさそうでした。

走行感覚の違い

これは現行モデルに限らずTwinAirと1.2ではまったく違います。
一般的な小型自動車と同じような感覚で乗りたい方は1.2が向いています。

TwinAirは独特の音と振動が持ち味ですが、
現行モデルに関しては見た目と装備はほぼ同じなので、
TwinAirにこだわりがなければ1.2を選んでもまったく問題ないと思います。

但し、エンジンの違いもあって、ECO走行に関する装備が両車では違います。
いわゆるエンジンのECOモードというのがあるのはTwinAirだけです。

1.2ではミッション制御を行うエコノミーモードスイッチというのがこれに相当しますが、
エンジンのほうに変化はありません。

ここは昔からTwinAirと1.2の大きな違いの一つになっています。
ECOモードに強いこだわりがある人なんてあまりいないと思いますが、
もしエンジン制御系のECOモードが欲しいという方はTwinAirを買うしかないと思います。

まとめ

FIAT 500というクルマは製造時期によってグレード展開が異なり、
かつてはエンジンと主要装備がまったく別物として選べるように用意されてましたが、
現行モデルに関してはかなりシンプルな設定となっており、
装備の整ったグレードが欲しいならTwinAirのドルチェヴィータを選ぶしかありません。
つまり昔でいう「1.2ラウンジ」といったグレードは存在しないのです。

フィアット500
出典:FCAジャパン公式



現行モデルに関してはエンジンにこだわりさえなければ、
安価な1.2CULTを選んでも問題ないと思います。

ただ、将来的な下取り価格なども考慮したいのであれば、
個人的にはTwinAirを選んでおいたほうが安全なのではないかと思います。

もちろん差額の約20万円というのは決して小さくはないですが、
前述のとおり、おそらく数年後の下取り価格で吸収できてしまうような気がします。
それに1.2は約10万円ほどかかるタイミングベルト交換が必要になる可能性があります。
交換時期の目安は走行4万kmほどになると思いますが、
少なくともTwinAirのエンジンにはこの整備費用は発生しません。
数年乗ることを考えたら新車価格の約20万円の差なんて小さなものではないでしょうか?

総合的に考えて私ならTwinAirを選びますが、
この記事がFIAT 500の新車購入で悩まれている方の参考になっていれば幸いです。


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