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FIAT 500 走行距離10万kmを超えたら故障に注意したいパーツ

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FIAT 500に限らずクルマには走行距離が10万kmに達すると要注意なパーツがあります。
どんなパーツにも寿命はありますし、突然壊れることだってあります。
予防整備に励むか壊れてから交換するかは人それぞれの判断ですが、
注意しておいたほうが良さそうなパーツを予め把握しておくと安心です。
今回は10万km走ったFIAT 500で注意しておきたいパーツをまとめてみます。

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今回は私自身の10万kmを超えたフィアットツインエアだけではなく、
身近に存在する長距離を走ったクルマの実例も参考にしています。

フィアットの整備費用やパーツ代は整備工場によって異なりますが、
良心的な価格設定と思われる専門店の価格を参考記載しています。
もちろん、もっと安価なところもあれば正規ディーラーのように高いところもあります。
あくまでも参考値としてご覧になってください。

注意度:★★★★★

ご存知フィアットの要注意パーツの代表選手です。
乗り方にもよりますが、一般に7~8万kmくらい走ると壊れるクルマが多いです。
これまで何事もなく走っていたとしても、そろそろ警戒したほうが良さそうです。

丁寧に乗っていたとしても内部に使われているゴム類などが劣化します。
永久に壊れないなんてことはないので気をつけましょう。
少し前までは23万円前後で交換可能でしたが、現在は28~30万円くらいしますね。

注意度:★★★★☆

当然ながらクラッチも消耗品です。
どんなに丁寧かつ慎重に扱っていたとしても走れば擦り減ります。
もし10万km未交換ならそろそろ…かも知れません。

デュアロジックのクラッチミートは丁寧なので結構長持ちします。
経験的にはデュアロジック本体のほうが先に傷むように思います。
また、クラッチ板そのものより関連構成パーツのほうが傷みやすいかも…
例えばレリーズベアリングが傷むとヒュルヒュルという異音がします。
交換費用はパーツ代込みで13~15万円くらいだと思いますが、
一般にデュアロジック整備と一緒に行うので実際はもっと高額出費になりますね。

注意度:★★★★★

1.2や古い1.4のエンジンにはタイミングベルトが使われています。
タイミングベルト交換の時期は正規ディーラーでも見解が異なるように思いますが、
私がもっとも信頼するベテランフィアット整備士は8万kmを目安にしてます。
もしこれまで未交換なら危険度は高いです。

中には4万kmくらいで交換を推奨されることもありますね。
個人的には6~8万kmに達したら交換検討でいいと思ってますが、
10万km無交換で元気に走ってるFIAT 500も実際に知ってます。
これの寿命は本当にわからないんですよね。
ちなみに交換費用はパーツ一式込みで6~8万円くらいでしょうか。
なお、ツインエアエンジンはチェーン駆動なのでタイミングベルトは使ってません。

注意度:★★★☆☆

これはフィアットに限った話しではありませんが、
消耗品なので交換したほうがいいです。
私のツインエアも先日プラグ交換しましたが、約3.5万km使用でかなり電極が減ってました。
直近に交換してないなら交換したほうがいいです。

長寿命タイプのプラグは4~10万kmでプラグ交換を推奨してますが、
基本的にフィアット指定プラグの場合は2万km前後で交換推奨されてます。
プラグの交換費用はパーツ代込みで8,000円前後くらいだと思いますが、
工具があれば自分で交換可能です。

注意度:★★★★☆

さすがにゴムパーツは経年で傷みます。
10万kmも走るとおそらくゴムは千切れてボロボロです。
振動の激しいツインエアエンジンでこれを交換するとえらく静かになるものです。

これがボロボロになっているとエンジンを手で押すと動くくらいです。
もうそんな状態なら交換すべきです。
交換費用はパーツ代込みで1.5~2万円前後くらいでしょうか。

注意度:★★★☆☆

ツインエアエンジンを積んだモデルだとアッパーマウントを交換する人は少ないです。
原型をとどめないほどボロボロに崩れてなければ交換しない人が多いですね。
これはもともと振動が激しいエンジンなので、あまり気にしないからでしょうか。
私のツインエアも10万kmを超えてますが、交換してないです。
(そこまで傷んでないというのもあります。)
ただ、1.2とか1.4のオーナーさんは交換してる人が多いですね。

交換費用はパーツ代込みで4~5万円くらいですが、
これは整備工場によって交換を強く推すところとそうでないところがあります。
私個人の意見ですが、本当にボロボロでなければ無理に交換しなくていいと思います。
FIAT 500(ツインエア)の場合は交換しても大して変わらない気がするからです。
ただ、カツンと金属の当たるような音がしてるならもう交換要です。

注意度:★★★☆☆

意外とフィアットのエアコンガス漏れは少ない印象ですが、
これも経年劣化するので10万kmも走ると傷んでるクルマもあります。
漏れてると薄緑色の汚れが見られるのでわかりやすいです。
ほんの少し滲んでる程度ならまだ大丈夫ですが、垂れるほど漏れてるなら修理が必要です。

エンジンルーム内の漏れなら通常の配管交換などで修理できますが、
厄介なのはダッシュボード付近から漏れてる場合です。
場所によりますが、ダッシュボード外しを伴う修理が発生するかも知れません。
エアコンフィルターに滲みが見られるようだと要注意です。

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注意度:★★☆☆☆

このパーツの硝子部分も経年でヒビが入りやすいです。
10万kmくらい走るとほとんどのクルマでヒビが見られますね。
パーツ価格は7,000円前後ですが、やや入手性が悪い気がします。

ヒビが入ったくらいならまだ様子見しても大丈夫ですが、
大きなクラックが見られるようならもう交換したほうがいいです。
価格よりも入手性の悪さが問題で、一時期はかなり入手困難でした。

注意度:★★★☆☆

これもフィアットに限らず10万kmくらい走ると傷みやすいパーツです。
多少のクーラント滲みくらいは多くのクルマで見られるものですが、
アチコチに滲みが見られるようなら寿命かも知れません。

純正ラジエーターは約5~6万円ですが、社外製なら2万円くらいで手に入ります。
粗悪な社外製にさえ気をつければ純正じゃなくてもいいかも知れません。
それに社外製のほうが純正より品質で優れる物もあります。

注意度:★★★☆☆

ウォーターポンプは経年で交換を要するパーツですが、
パーツの価格より交換作業がやや難しいことに注意したほうがいいかも知れません。
というのは周辺パーツも巻き込んで一式交換作業になることが多く、
かかる費用もそのエンジンの状況次第です。

ウォーターポンプ単体の交換ならパーツ代含めて2~3万円くらいですが、
実際には周辺パーツも一緒に交換してしまうケースが多いです。
あまり大きな数字は書きたくありませんが、10万円前後かかる可能性もあります。

注意度:★☆☆☆☆

どんなクルマでも10万kmも走ればどこか破損するパーツが現れますが、
FIAT 500の場合はこのエアクリーナーボックスマウントは傷みます。
安いパーツなので覚えておいて交換してしまいましょう。

パーツ代は1,000円ちょっとくらいだと思います。
あまりにもどうでもいいパーツなのでつい忘れがちな印象です。
エアクリーナーを収めているところなので忘れず交換してしまいましょう。

注意度:★★★★☆

ベルトテンショナーは消耗品なので経年劣化しますが、
その摩耗度というかコンディションはクルマによって異なります。
ただ、一般に10万kmも走れば現時点で問題がなくとも多少は傷んでいるものです。
余裕があれば交換をおすすめします。

万一、ベルト関係にトラブルが起こると最悪エンジンを壊してしまいます。
もし10万km未交換ならちょっと注意しておいたほうがいいです。
テンショナー自体はファンベルトテンショナーで4,000円くらい、
タイミングベルトテンショナーで14,000円くらいでしょうか。
実際は関連パーツも含めて交換するので5~10万円前後の費用がかかります。


今回は身近なフィアットに発生した整備実例をもとに記載しています。
実際はこれ以外にも要注意なパーツはあります。
例えばプラグコードなんかも10万km未交換なら交換時期ですし、
ブレーキキャリパーや燃料フィルターなんかもそうですよね。


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今回は10万km走ったFIAT 500でよく見かける要注意パーツをピックアップしてみました。
これらのパーツは10万kmに達する前に不具合発生で交換されてることもありますし、
運よくノントラブルでまったく交換してないというクルマもあります。
例えばラジエターなどは運が良ければ20万kmでもまったく問題ないものです。

機械なので壊れないものは全然壊れないですし、すぐ壊れてしまうものもあります。
こういうのは運もありますね。

しかし、10万kmも走るといつ壊れるかわからないパーツは確実に存在します。
予防整備を肯定するか否定するかは難しい問題ですが、
走行に支障が生じるようなパーツは事前に交換しておくと安心ではあります。
フィアットのようなイタリア車はとくにその点に留意しておいたほうがいいでしょうね。

現行のFIAT 500は比較的トラブルが少ないクルマだと思いますが、
それでも私の身近にいるオーナーでノントラブルという人は少ないです。
私自身もトラブルは何度か経験してますし、
お金のかかった整備(修理)も経験しています。
ただ、幸いにも走行不能に陥ってレッカー車のお世話になったことはありません。

私は予防整備に熱心なタイプではありませんが、
整備士などから「ちょっと気になる」と言われたパーツは必ずチェックしますし、
「壊れるまで放置する…」ということはないようにしてます。
快調に動いているパーツを予防として交換することはないですが、
少しでも異常があれば点検や修理を欠かさないようにしてるということですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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