やはりイタリア製スポーツカーはお金がかかります。
維持費がかかるからこそ日常の点検と早めの対処が必要なんですが、
厄介なことに簡単な点検も大変だったりします。
フェラーリやランボルギーニなんかはその最たるクルマかも知れません。
セルフメンテナンスには限界がある
フェラーリのようなクルマはとにかく何をするにも面倒で、
とにかく整備性が悪くて簡単には手を入れられないです。
このF430などはまだマシなほうで、
もっと古いモデルだとボルト一本外すのに1時間くらいかかるのも珍しくありません。
多少、整備経験のある方なら簡単な消耗品交換くらいは自分でやると思いますが、
ミッドシップエンジンのフェラーリだと手を伸ばしても届かなかったりします。
何もかもがそんな感じなので、ちょっとした作業でも嫌気が差しちゃいますね。
それが面倒で整備能力のある方でもプロ任せにしちゃう人が多いです。
故障の少ないF430ではあるが…
フェラーリを所有されたことがある方ならご存知だと思いますが、
とにかく熱いクルマです。
車内が熱いのではなく(車内も暑いですが)、エンジンやミッションの熱が凄いんです。
国産車の感覚だと「これで正常?」って感じるレベルだと思います。
F355や360モデナくらいまでのフェラーリはとくに熱かったです。
おそらく排熱が悪いんでしょうね。
熱が籠るということは故障のリスクも高まります。
その点、F430以降のフェラーリはかなり改善が進み、
普通のクルマ並みとはいいませんが、まだ常識的な熱量だとは思います。
そのあたりの効果なのかF430はそれほど壊れやすくはないですが、
それでも気をつけて早め早めにメンテナンスしないとお金がかかりそうで怖いクルマです。
一番怖いのはエンジン故障だけど…
F430以降のフェラーリはエンジントラブルが減っているというか少ないです。
もちろん普通の乗用車と比べたら壊れやすいエンジンだと思いますが、
一昔前のフェラーリと比べたら別のクルマと思えるくらいに信頼性は上がっています。
その代わり厄介な代表選手になったのがセミATのF1マチックです。
355F1時代のF1マチックはとにかく耐久性に難があり、
乗り方にもよりますが、約1万km程度でクラッチOHが必要でした。
このF430は耐久性がかなり改善されていて、
目安で2~3万kmくらいは大丈夫といわれますが、
このクルマは既に約28,000kmほど走っているのでこれがいつ不調になっても不思議ではありません。
F1マチックに異変?
定期的な整備をお願いするついでにヤバそうなところも診てもらっていたのですが、
フェラーリ専門の整備士さんから怖いご連絡が…
「どうも一速に入り難いですね」
実は自分でもちょっと気になってはいたんです。
さすがにそんなに乗るクルマではないので気のせいかとも思っていたのですが、
やはりプロの目は節穴ではないようです。
どうやら少々おかしくなって来てますね。
F430のF1マチックはエンジンを積んだまま整備可能なので比較的整備性は良いほうだと思いますが、
自分で作業するにはあまりにも大物過ぎます。
放置して本格的に動きがおかしくなってしまうとめちゃくちゃ高額修理になる可能性もあります。
簡単な点検だけのつもりでしたがミッションをバラしてチェックしてもらうことにしました。
もちろん相当な費用がかかります。
かかりますが、ここで手を入れないともっと傷みが進んでしまう可能性があります。
FIAT 500のデュアロジック故障のときもそうでしたが、
突然大きな異変が起きる可能性もあります。
イタリア車に限らず早めの対処は絶対必要ですね。
結果が軽傷であることを願うのみです。
F430で壊れやすいのはこのパーツ
このF430は全体にコンディションは良好で、
幸い大きなトラブルは経験ありません。
危なそうなパーツは予防整備で交換しているというのもありますが、
運にも恵まれたように思います。
フェラーリのようなクルマは間違いなく個体差があります。
良い個体を引けるかどうかは運次第ですね。
新車にしろ中古車にしろ壊れるクルマと壊れないクルマの差が激しいように思います。
比較的壊れにくいといわれるF430ですが、
故障しやすいトップ3はどんなパーツでしょうか。
間違いなく以下の3点だと思います。
- エアコン故障
- クラッチ故障
- バッテリー関係故障
まぁ、外車定番の故障と同じですね。
この次くらいにクラッチセンサーのオイル汚れから来るエンストラッシュというのがありますが、
これは起きないクルマはまったく発生しない気がします。
やはり個体差でしょうか。
このF430も今のところ大丈夫ですね。
しかし、ほかの外車と違うところは作業工賃がちょっと高いところでしょうか。
私の経験だとベンツやBMWの2~3倍はかかります。
パーツ代が高いのは仕方ない気もしますが、
作業工賃が何倍もするのは痛いですね。
冒頭にも触れましたが、整備性が悪いのでどうしても時間がかかるんですよね。
どうしても高くなってしまいます。
ちなみにランボルギーニなんかはもうちょっと高いみたいです。
私は所有した経験がないので実勢はわかりませんが、
オーナーさんから聞く話しではフェラーリの1.2~1.5倍くらい請求されるみたいです。
まぁ、それはムルシエラゴとかアヴェンタドールの話しではありますが、
12気筒のミッドシップ車なんて作業性いいわけないですからね。
まとめ
定期点検だけで済めば多分5万円くらいだったと思いますが、
今回はちょっとした異変が発見されてしまいました。
今のところ普通に走る分にはとくに支障もないので随分と悩みましたが、
やはりバラバラにして中の状態を診てもらうことにしました。
もちろんお金がかかってしまいますが、
放置して本格的におかしくなってからだともっとお金がかかることは間違いありません。
早めに手を打ったほうがいいと自分に言い聞かせました。
もし本格修理などになりましたらまたご紹介させていただきます。
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是非訪れてみてください。
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