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BMW 320i 世代別比較 E90、F30、G20各世代の魅力と特徴

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BMWにとって重要な基幹モデルと言えばやはり3シリーズでしょうか。
世界中の市場でベンツCクラスやアウディA4、レクサスISなどのライバルと激しく戦っており、
その勝敗の結果が他のモデルにも大きく影響を与えています。
今回はそんな3シリーズの直近主要モデルを比較してみたいと思います。

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BMW3シリーズの現状

現在、街中で見かけるBMW3シリーズはE90以降のモデルが大半だと思います。
中古車市場でもそれ以前のクルマはなかなか見かけなくなっており、
走っているとすればマニアが大切に乗っている希少車といった印象です。

中でも圧倒的に台数が多いのがF30系で、新型G20系より見かける頻度は高そうです。
これはF30系の人気が高いというのもありますが、
世界的な半導体不足の影響やコロナ渦における買い替え需要の低迷などもあって、
G20系が想定ほど販売台数を伸ばせていないという切実な問題もありそうです。

そして、G20系は全体的にクルマが大きくなっており、
一部の方から敬遠されてしまったという現実もありそうです。
確かにE90と比べると全長が約20cmも伸びており、
並べてしまうと完全に別のクラスのクルマのようです。
長年3シリーズに乗っている方でも、一定数の方が2シリーズへ流れたと言われてますが、
このサイズアップを見ればそれも仕方がないことなのかも知れません。

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E90以降の3シリーズ

BMW E90 320i

E90は5代目3シリーズとして2005年に登場し、
2012年にF30へバトンタッチするまで世界中で販売されました。
近代的な3シリーズらしく従来のモデルより機能強化が図られており、
さまざまなアイテムも豊富なモデルでした。

しかし、当時はまだナビゲーションや運転支援システムなどが未成熟で、
このあたりを本格的に強化して登場したのがF30となります。
ナビなどが標準装備になるのもF30からですね。
ただ、F30もクルマとしての基本機能は優秀でしたが、
運転支援システムなどはライバルのW205ベンツCクラスに比べると一段劣った印象で、
こういう装備をライバルと戦えるレベルまで引き上げたのがG20でしょうか。

あまりこのブログでも触れて来ませんでしたが、
BMWの運転支援システムの完成度が高まるのはベンツより遅く、
同時期のベンツと比べるとこのあたりは見劣りしていました。
ベンツの安全神話は鉄板ですが、この方面の強化はBMWより遥かに熱心で、
少なくとも安全なクルマという意味では今でもBMWはベンツに敵わない気がします。

よくBMW好きが「ベンツと運転支援の考え方が違う」と言ってますが、
そんな難しい話しではなく、緊急時に自動ブレーキで停止できるのがW205で、
突っ込んでしまうのがF30という感じでしたね。
そしてやっと突っ込まないようになったのがG20と評価されたものです。

BMWは2016年登場の5シリーズ(G30)で当時のベンツに対抗できるレベルに追いつきますが、
3シリーズがこのレベルに到達するのは同じG系のG20まで持ち越されます。
2014年のW205登場から2019年のG20登場まで3シリーズは苦しんでましたね。
必死に他の面の性能強化でW205に対抗してたように思います。

E90からF30、そしてG20でBMW3シリーズは大きく進化を遂げたわけですが、
走る、止まる、曲がるといった走行性能面よりも、
安全装備を始めとした先進機能の強化が著しかったように思えます。

世代別スペック比較

ここで3世代の320iを簡単に比較してみます。
できるだけ公平性を保つために当時のベースグレード車での比較です。
(320i SEのような販売促進モデルでの比較は避けています。)

尚、世代が新しくなればなるほど標準装備品が充実しており、
単純な販売価格だけでは比較が難しくなります。
例えばナビゲーションはE90がオプション、F30やG20は標準装備です。
これだけで10~20万円分くらいには相当してしまいますね。

E90
320i
F30
320i
G20
320i
全長4,5254,6254,715
全幅1,8151,8001,825
全高1,4251,4401,430
ホイールベース2,7602,8102,850
車両重量1,460Kg1,500Kg1,560Kg
最小回転半径5.3m5.4m5.3m
エンジンN46B20B
直4/2L
N20B20B
直4/2Lターボ
B48B20B
直4/2Lターボ
最高出力150ps
/6200rpm
184㎰
/5000rpm
184ps
/5000rpm
最大トルク20.4kg・m
/3600
rpm
27.5kg・m
/1250~4500
rpm
30.6kg・m
/1350~4000
rpm
ATミッション6速AT8速AT8速AT
燃費11.4km
(10モード)
16.6km
(JC08モード)
15.2km
(JC08モード)
13.1km
(WLTCモード)
タイヤ前・後205/55R16
205/55R16
205/60R16
205/60R16
205/60R16
205/60R16
販売価格408万円~
(2005年)
450万円~
(2012年)
523万円~
(2019年)
燃費データは測定モードが異なります。

こうして見ると世代が新しくなるたびにクルマが大きくなっていることがわかりますね。
また、日本のように20年前と今の収入額があまり変わっていない国の人にとっては、
3シリーズが手の届きにくい価格になっていったこともわかります。

E90系の特徴

BMW E90
出典:公式カタログ

E90系は古き良き時代のコンパクト3シリーズの雰囲気を残した最後のモデルです。
実際のサイズはそんなに小さくありませんが、
F30以降の巨大化が我慢ならない人にとっては貴重なモデルといえます。

今でもE90に乗っている人の多くはこれが好きで乗っている愛好家が多そうです。
つまりこういう方々は簡単には手放しませんので極上車は時間をかけて探す必要がありますね。
焦って変な個体に手を出さないよう注意しないといけません。
売っているのは極上車かポンコツか極端な気がします。

また、もともとE90系各車はつまらない小さな故障が多いモデルでした。
これが劇的に改善されるのはF30になってからなので、
簡単なパーツ交換くらいはセルフでできると維持が楽になりそうです。

懇意にしてるBMW正規ディーラーの話しでは、
今でも買い替えの下取りとして入庫することはあるそうです。
残念ながら認定中古車として並べることはないそうですが、
キチンと整備された綺麗なクルマも多く、
上手に探して買えば極上車が手に入る可能性は十分あるそうです。

F30系の特徴

BMW F30
出典:公式カタログ

F30はほとんどのクルマが綺麗ですし、走行性能や装備面も近代的です。
E90はまだアナログチックな面が数多く残ってますが、
F30は急速にデジタル化が進んだ印象です。

難点は最新モデルと比べると何もかもがやや古くなって来てます。
F30から標準装備されるナビも普通に使うだけならいいんですが、
G20系みたいな近代的な機能は装備されてません。

走行性能ならG20に比べて著しく劣るなんてことはありませんが、
それ以外の機能や装備は一気に見劣りしてしまいます。
この分野は進化が著しいので仕方ないですね。
そして重要な点はそういう装備を簡単に汎用品に置き換えれないところでしょうか。
このあたりがE90までの3シリーズと大きく異なる点です。

G20系の特徴

BMW G20
出典:公式カタログ

G20は現行モデルの3シリーズなわけですが、
初期モデルと現在販売されているモデルではかなり違いがあります。
急激にブラッシュアップが進んでいるのでこの点は注意が必要です。

また、運転した感覚がこれまでの3シリーズと異なるのも特徴で、
なんとなくEセグメント車に乗ってるように感じます。
もしE90系などから乗り換えるとかなり違和感を感じるクルマで、
駐車場のサイズも気をつけたほうが良さそうです。
もし過去になんらかの3シリーズに乗ったことがあったとしても、
G20はまったく異なるクルマと考えて接したほうがいいと思います。

E90系中古車の現状

BMW E90

E90系は既に登場から20年近く経過しており、
中古車市場でもコンディションのいいクルマを探すのは難しくなっています。
また、E90系各車はややつまらない故障が多いこともあって、
機械としての完成度もF30以降のモデルより一段劣ると言わざるを得ません。

私は10年以上前に335iクーペ(E92)というクルマに乗っていたことがありますが、
けっこうお金がかかりました。
幸い走行不能に陥るようなトラブルはありませんでしたが、
点検のたびになんらかの修理やパーツ交換をしていたように思います。
まだクルマが新しくてもそのような状態だったので、
今から中古車で買うなら相当な覚悟が必要なクルマだと思います。

E90系は320iなら100万円以下で、335iでも140万円前後で購入可能ですが、
はっきり言ってギャンブルに近い買い物になりそうな気がします。

どうしてもE90系の3シリーズが欲しいなら大切にお乗りの方から直接譲ってもらうか、
かなり割高になってもしっかりした専門店から買ったほうがいいです。
そういうクルマは整備履歴が明確で、怪しげなパーツを使った整備もしていないからです。

ただ、E90系にお乗りのオーナーさんに怒られてしまいそうですが、
正直、今から無理して買う価値があるのか微妙な気がしてます。
確かにE90系のM3(E90)などはセダンもクーペ(E92)も希少な人気車ですが、
普通の320iなどを買うのはいろんな意味で厳しいと思います。
F30の初期モデルとも価格が接近してますし。

絶対に避けたほうがいいのはパワフルな335iなどに手を出すことです。
低予算でパワフルなBMWに乗りたいとなるとE90系の335iがすぐ思い浮かびますが、
すぐに買った値段くらいの修理代がかかる可能性があります。
その覚悟がないならやめたほうがいいです。

BMW E92
今でも人気のE92(E90系)

F30系中古車の現状

BMW F30

適価で安心して買える中古車の3シリーズはF30以外ないと思います。
F30系はタマ数も多いですし、全体的なコンディションも良好なクルマが多いです。
つい最近まで現行モデルだったクルマなのでワンオーナー車も豊富です。

また、ベーシックなモデルでもそこそこ速いのが特徴で、
E90のノーマル320iみたいにアンダーパワーに悩まされることもないと思います。
難点はコンディションの良いクルマはそれほど安くなく、
安心して乗れるクルマとなるとやはり200万円近くは見ておいたほうがいいところでしょうか。

以前、企画記事で158万円の中古320iの状態を検証してますが、
たまたまそのクルマに大きな問題はなかったものの、
整備士の見立てでも近々30~50万円くらいはお金がかかりそうという診断でした。

この検証は販売店から依頼されて販売店サイト用に作成されたものですが、
当ブログに掲載した記事のほうが販売店への忖度なくクルマを検証しています。
10年落ち、約8万km走った中古車の状態に関心があれば、
是非お読みいただきたいと思います。

検証車両は2013年式の320iスポーツというグレードのクルマです。

参考記事


やはり10年くらい経つと交換しないと危険なパーツが出て来ます。
中古価格が安くなったF30でも整備代は数十万円単位で発生しますので、
同じくらいの価格で買える国産車みたいな感覚で買うのは危険です。

G20系中古車の現状

BMW G20

さすがに現行モデルだけあって中古車はかなり高価ですし、
コンディションも上々なクルマばかりですね。
それでも登場から数年経っており、乗り換えなどで中古市場に出たクルマも増えています。
安心して新車に近い3シリーズに乗りたいならG20はベストバイです。

少し前まではシリーズ全体に高値安定傾向でしたが、
最近の中古車価格の下落によってG20の価格も落ち着いて来ています。
G20に限らず買いやすい状況になりつつあるのは間違いないので、
購入検討されている方は今後の値動きに注視しておいたほうがいいです。
一気に下がるなんてことはないと思いますが、
多くの中古車販売店が損切りしないといけないくらい相場が落ちて来ています。
これはベンツやレクサスのようなクルマでも同じですが、
クルマによっては毎週のように販売価格を下げているケースもあります。

但し、新車の納車状況が改善されると必然的に下取り車が市場に出て来ます。
もう少し経つとG20の中古車は一気に増える可能性もあるので、
慌てていないなら市場の動きを観察しててもいいかも知れませんね。

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まとめ

BMW本社

今回はE90~G20までの3シリーズモデルを検証してみました。
昔のE30とかE46なんてモデルは完全にコレクターズアイテムと化してますが、
E90以降は普通に実用車として乗られてますね。

ただ、E30みたいな古いクルマはレストアや整備が行き届いてる個体が多そうですが、
E90以降のクルマは普通に傷んだ状態で販売されてるクルマも多いです。
もっとはっきり書いてしまうと、整備にお金がかかる前に売りに出されたクルマも多そうです。
E90の古いモデルなどはかなり格安で売られてますが、
故障寸前の中古車も多いので十分気をつけないと大やけどしちゃいそうです。

しかし、3シリーズもCクラスもデカくなりましたね…

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