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出先でクルマにトラブル発生! 整備工場に入庫する前に自分でできる対処

クルマ メーターカーメンテナンス
記事内に広告が含まれています。
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クルマに乗っていれば誰でも出先で故障に見舞われる可能性があります。
もちろん不調を感じたらプロの整備士に診てもらうのが基本ですが、
そんなに都合よく整備工場に駆け込めないときもあります。
そんなときどんな対処をするのがベストでしょうか?

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現代のクルマと大昔のクルマの違い

大昔のクルマと現代のクルマの決定的な違いはどんなところでしょうか?
それはクルマが不調になったときのトラブルの現れ方だと思います。
純粋なメカニカルシステムで構成されていた時代のクルマは壊れる寸前まで動き続けますが、
現代のクルマはさまざまなセーフティーシステムが作動してクルマをセーフモードに移行します。
そのため大昔のクルマのようにいきなり立往生することは減っています。

ただ、厄介なことに何らかの異常を教えてくれたとしても、
一般人にはそれがどんな状態なのか正確に把握するのは困難です。

もちろん大昔のクルマにだって警告ランプくらいは装備されてました。
でもそのランプはずっとシンプルなもので、警告の意味も理解しやすいものでした。
しかし、現代のクルマはかなり複雑で難解です。
そんな警告ランプが点灯したときはどうすればいいでしょうか?

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警告の正体を把握する

警告ランプが点灯したとき多くの方はどうするでしょうか?
昼間の時間帯であれば販売店や整備工場に電話するんじゃないかと思います。
しかし、不幸にして深夜などの場合は電話もできなかったりします。
そのため、まず自分でクルマの状態を把握する必要があります。

警告ランプの色に注意

メーターパネルの中を見るとさまざまなランプが埋め込まれていることがわかります。
親切なクルマだとこのランプには色が付けられています。
すなわち青(緑)、赤、黄です。
信号と一緒ですね。
意味もほぼ信号通りの解釈で問題ありません。
つまり、黄色や赤色は危ない状態にあることを知らせてくれていることになります。
もし赤い警告ランプが点灯していたらすぐに運転を中止して安全な場所に停車させましょう。

赤色警告ランプ:すぐに走行中止

黄色警告ランプ:一旦停車してクルマの状態をチェック

青色警告ランプ:基本的にはお知らせのランプ

青色の警告ランプの場合

青や緑の警告ランプは基本的にお知らせランプと考えて差し支えありません。
走行に支障を生じるものではありませんが、
適切に設定されていなければそれを改める必要はあります。

例えばヘッドライトがハイビームになっていれば「ハイビーム表示灯」が点灯しています。
ハイビームの必要がなければロービームに切り替えましょう。

黄色の警告ランプの場合

赤いランプが点灯したらすぐ運転中止と認識しておけばいいのですが、
難しいのは黄色の警告ランプが点灯したときです。

黄色の警告ランプはほとんど支障なく走れることが多く、
そのまま走り続けても大丈夫なのかダメなのかの見極めが難しいです。
これは本職の整備士でも簡単には判断ができないものです。
もちろん診断機を繋いでクルマの状態を調べればいいのですが、
出先ではそれも難しいです。
(携帯できる小型の診断機を車載しておくと安心です。)

赤色の警告ランプの場合

赤いランプが点灯した場合は直ちに運転を中止しましょう。
深刻なトラブルが起きている可能性が高いです。
もちろん誤点灯の場合もありますが、
仮にそうだとしても走り続けるのは危険です。
原因が確認できるまでは動かさないようにしましょう。

また、とくに色分けされてないメーターでも、
異常時は赤色や黄色に点灯してくれるクルマも多いです。
とにかく赤いランプが点灯したときは走行を中止しましょう。

警告ランプ点灯時の対応

クルマ メーター
エンジン始動時に各ランプが正常に点灯するかどうか確認できます。

警告ランプが点灯した場合、速やかに原因を究明する必要がありますが、
もし黄色のランプが点いた状態なら安全な道路でゆっくり走行してみましょう。
ここで以下の点を確認します。

エンジンに異音や振動がないか

エンジンに変な振動が発生しているようなら点火系や燃料系のトラブルの可能性が高いです。
この振動が大きく異常な音も発しているようなら運転を中止しましょう。
本格的に壊れる前触れである可能性もあります。
ただ、振動が軽ければ走行可能なケースもあります。
ゆっくり走ってみてとくに異常を感じなければそのまま走行を続けてみましょう。
もちろんなんらかの異常な症状が現れたら即運転は中止です。

また、気をつけながら走行しても状態をはっきりと確認できないこともあります。
そんな場合はロードサービスなどを呼んで一度診てもらいましょう。

警告灯が点灯しても何も起きないことがある

クルマの警告灯が点灯してもまったく異常を感じないことは珍しくありません。
このような場合は走行確認しても異常個所を特定するのは困難です。
こういうトラブルは走行自体に支障はないので気をつけながら走行を続け、
できるだけ早く整備工場に駆け込みましょう。

おそらく整備工場では一度エラーを消去し、しばらく様子見を勧めて来ると思います。
本当にどこかに異常が起きているなら再度エラーが出て警告灯が点灯します。
クルマの警告灯は稀に誤点灯することもありますので、
どこにも異常がなければ再点灯することはなく走行を継続できます。

気持ち悪く感じるかも知れませんが、よくあることなのであまり心配しなくても大丈夫です。
むしろお金のかかる修理が発生しなかったことを喜んでもいいと思います。

警告灯の絵柄で判断できる

警告灯にはさまざまな絵柄が採用されています。
例えばシートベルト警告は絵を見ればすぐわかりますし、
半ドア警告などはクルマの絵柄に開いているドアが表示されているのでもっとわかりやすいです。
おそらく警告灯の大半は判別できると思います。

また、例えばエアバッグ警告が出ている場合はエアバッグが作動できない可能性があります。
危険な状態ではありますが、普通に走行することは可能です。
このように簡単に判断できる警告の場合はあまり神経質になり過ぎないようにしましょう。
但し、警告内容によっては注意深く運転する必要があることはいうまでもありません。

警告灯 クルマ
わかりやすい警告灯も多い

エンジン警告の場合は注意要

数ある警告灯の中で一番厄介なのがエンジン警告灯だと思います。
このエンジン警告灯が点灯した場合は考えられる原因が多岐に渡っていますので、
簡単に警告灯からだけでは判断できません。
それゆえに素人判断するのは危険です。
もし電話で整備士に相談したとすると次のように聞かれると思います。

「普通に走れますか?」

そうなんです。
実はこのエンジン警告灯の場合は普通に走れることもあるのです。
上に書いたように安全な場所でゆっくり走ってみましょう。
もし普通に走れるようなら帰宅や整備工場へ自走するくらいは問題ないと思います。

しかし、エンジンから異常な振動が感じられるとか、
変な音がするという場合は走行しないほうがいいです。
マフラーからガソリン臭がする場合も危険です。
おそらく整備士もロードサービスの利用を勧めて来ると思います。
途中で立往生したり、さらに状態を悪化させる可能性があるからです。

自動車整備
これが走行中に点灯したら要注意です。

簡易診断機を使う

現代のクルマはOBD接続にてクルマの状態を確認することができます。
プロ整備士も診断機によって問題個所を特定したり壊れたパーツを確認しているわけです。
もちろん自動車整備工場では簡易診断機ではなく、
もっと細かな作業や確認が可能な高価で高性能な業務用診断機を使っています。
(この診断機は一般に故障診断機とかスキャンツールと呼ばれています。)
ただ、実はクルマに発生するほとんどの故障やエラーは簡易診断機でも確認が可能です。
エラー信号の場合は簡易診断機でも消去が可能で、
プロの整備士がやっていることとほぼ同じ作業がセルフで可能です。

このOBD接続…一部の整備工場は素人がやるのは危険だと注意喚起していますが、
それは診断中に何らかのトラブルでアクセスが遮断されることを危惧しているからです。
(もちろんそれ以外の理由もあります。)
正規の診断機メーカーが販売している簡易診断機は有線接続なのであまり問題ありませんが、
最近普及しているWi-FiやBluetooth接続するOBDコネクター使用の場合は確かに危険性があります。
クルマにアクセスしてる最中に接続が切れると最悪ECUを壊してしまう可能性があるからです。
使用については自己責任だということを忘れないようにしましょう。
ただ、はっきり言って余程粗悪な機種を無知識で使わない限り、
問題が起きることは稀だと思います。

ネット通販で気軽に購入できるODBコネクターですが、
クルマを診断できるスマホアプリを使うために利用されている方が多いと思います。
このコネクターには大きく分けるとWi-FiタイプとBluetoothタイプがありますが、
Wi-Fiタイプは通信速度が遅く、やや不安定でデータのやり取りに時間がかかり、
途中で切断される恐れもあるためやや危険性が高いと思います。
買うなら少々高くても通信速度が速いBluetoothタイプをお勧めします。
もちろん、有線接続する専門メーカーの簡易診断機のほうが遥かに安全です。

OBDコネクター+スマホアプリより高額ですが、確実に選ぶ価値はあります。

簡易診断機は高価な物から安価な物まで幅広い商品が売られていますが、
実績豊富で評判の良い診断機をいくつかご紹介します。
これらはネット通販で簡単に購入することができますし、
カーショップなどでも取り扱うお店が増えています。
また、限りなく業務用に近い高性能機種を購入される場合、
正規取扱店で説明を受けて購入されたほうがいいと思います。

まとめ

クルマのエラーや故障の診断は簡単にできるようになりましたが、
その反面、クルマ自体が複雑なシステムを持っていたり、
難解なエラーも出るようになっているため、
電子デバイスの知識もないとクルマの修理は難しくなっています。

高価で高機能な診断機ほどクルマのシステムの深層にまで入りデータを分析してくれますし、
優秀な診断機ほどその結果をわかりやすく正確に表示してくれます。
現代のクルマの整備や修理にはその電子機器を的確に使いこなし運用するスキルが求められています。
優秀な整備工場ほど故障やエラーの診断が素早く的確で、その対処も正確です。
無駄なパーツ交換に追われることもないですし、
結果的に修理代や整備代も安くなります。

もし、クルマの不具合を自分で診断できればそれほど心強いものはありません。
下手な診断で余計なお金を取られる心配も減ります。
まず普通に走ってみて異常がないか確認し、
もし何らかの異常を感じるようなら簡易診断機を使ってエラーを確認してみましょう。
その上で整備工場へ入庫すれば誤診に遭う確率も下がると思います。

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