現在の日本では外車なんて一部の超高級車を除いて特別な存在ではありませんが、
買いやすくなったからといって気軽に手を出すと痛い目に遭ったりします。
軽い気持ちで外車を買ってしまうとどんな経験をするんでしょうか…
羽振りが良さそうに見られる
「外車=お金持ちのクルマ」なんてのは完全に幻想なんですが、
不思議と今でも外車信仰なんてのが残ってる一面もあります。
確かに一部の超高級車は何千万円もしますが、大半の外車はそんなに高くありません。
新車ではなく中古車を買う場合の話しになりますが、
200~300万円も出せば高級ブランドの外車だって普通に買うことができます。
現在は国産車だって新車なら500万円くらいは普通にしますし、
中古車だってちょっとしたグレードなら300万円くらいはします。
ところがあまりクルマに詳しくない方だと300万円で買った中古トヨタ車より、
100万円のベンツやBMWのほうが「高いクルマ」だと認識されますね。
私の友人が昨年W205のC200を中古車で買いましたが、購入価格は約130万円でした。
彼は新車で買ったトヨタシエンタも所有してますが、
こちらはハイブリッドZという上位グレードなので約300万円くらいはします。
つまり購入価格だけを見ればベンツは半額以下なんです。
しかし、パッと見はベンツC200のほうが遥かに高そうに見えます。
もちろん新車価格はC200のほうが高いので当然といえば当然なんでしょうが、
事情に疎い人からは「高いクルマ買ったなぁ」なんて思われてますね。
ついつい洗車しちゃう
C200が高そうに見える最大の理由は「ベンツである」ことと、
もう一つは「めちゃくちゃ綺麗」というところでしょうか。
街中を走ってる外車って古いクルマでも綺麗なのが多いですね。
友人のC200もいつも綺麗に磨かれてます。
対してシエンタは家族クルマだからなのか、そこまで綺麗に乗られてないです。
「シエンタの汚れは気にならないが、C200が汚いのは気になる」
みたいです。
故障を経験して焦る?
ここ20~30年くらいの国産車ってほとんど壊れないですよね。
もちろん中には買ってすぐトラブルを経験しちゃう不運な人もいますが、
絶対数としては少ないはずです。
そんな人が中古外車を買うと人生初の故障を経験するかも…
新しい国産車しか知らない人だとクルマは壊れない物だと思ってるフシがあるので、
実際にエンジンチェックランプなんか点灯しようものなら大騒ぎです。
外車慣れした人だとちょっと警告灯が点いたくらいなら気にせず走り続けたりしますが、
そういう経験や耐性のない人だとかなり焦ってしまいますね。
整備代や修理代の高さに驚愕する
国産車だと2万円
外車なら5万円
クルマは機械なので乗っていればパーツ交換修理なんて珍しくありません。
問題はその修理代です。
国産車で2万円くらいかかる交換修理が外車だと2~3倍するなんてことがあります。
実際こういうケースに遭遇すると外車整備の高さに驚くわけですが、
さらにもう一つの問題はその発生頻度です。
国産車ならこういう修理や整備は三年に一回程度かも知れませんが、
これが外車だと毎年のように発生したりします。
これも外車慣れした人なら「まあ、そんなもんかもね」で済みますが、
国産車しか乗ったことがない人だと「また壊れたよ…」となりがちです。
こういう故障や整備に対する感覚違いというか温度差って大きいですね。
昔と違って今は国産車も外車も修理工賃自体は大差なかったりします。
実は差があるのはパーツ代であることが多いです。
ということは自力で安くパーツを確保できれば修理代の差も縮まります。
保険代が大差なくて安堵する
多くの方が心配するのが任意保険の費用です。
とくに車両保険ですね。
しかし、これも実は大差ないです。
もちろん超高級で高価な輸入車の車両保険代は異様に高いですが、
普通に走ってるベンツやBMW、アウディあたりの車両保険は気持ち高い程度です。
レクサスなんかも同様です。
大昔は外車というだけで異常に高い保険代が設定されましたが、
現在はそんなことはないです。
もちろん今でも多少高いのは事実ですが、許容範囲内くらいの差です。
この「外車=高額保険代」というのは一種の都市伝説みたいなものなので、
初めて外車を購入したオーナーなどは良い意味で驚いてしまいますね。
「思ったほど高くなかった…」
と、安堵するんですよね。
保証の闇に驚愕する
高価な外車のカタログには手厚い新車保証が網羅されてますが、これが意外と要注意です。
認定中古車に付帯されるメーカー保証も同じです。
ベンツなどはネット上に過酷気候下だと保証されないような話しが出回ってますが、
私の身近で実際に保証を受けられなかった話しは聞いたことがありません。
この「ネット話し」の真相は不明ですね。
ただ、自然故障と認定されず販売店と揉めるトラブルはたまに聞きます。
これは私の想像ですが、実際に保証期間内に保証されないことは稀ながら、
微妙ながら不正改造と判断されて保証対象外にされるケースはありそうです。
そしてこの判断基準がやや曖昧で、販売店によって対応に差があったりします。
国産車感覚でカスタムするとドツボにハマることがあるので要注意です。
ポルシェなんか社外製ホイールに交換するだけでも危険です。
実際、私の友人がホイール交換して入庫拒否の宣告を受けてます。
誰もが知る超高級高性能な一流メーカーの同サイズホイールなのに…
インチキ臭い無名ホイールに交換したわけでもないのに入庫拒否され、
当のオーナーはもちろん、私も耳を疑った事例でした。
(その後、経営会社の異なる別のポルシェ正規ディーラーに入庫しています。)
ここまでのシビアさ?厳しさ?は国産車にはないように思います。
トヨタディーラーなんかも厳しいところは厳しいですが、
老舗ホイールメーカーの製品を入庫拒否するなんて話しは聞いたことがないです。
一時期に比べるとポルシェディーラーの入庫拒否話しは減ったように思いますが、
それでも他メーカーより対応が厳しい印象はありますね。
意外と壊れなくて驚く
「外車=故障頻発」なんてのはさすがに過去の都市伝説です。
実際はキチンと整備されたクルマならそうそう壊れません。
ホントに故障だらけだったら各地で暴動が起きてますね。
厄介なのは外車に乗ったことがない人が勝手に喧伝してるウソ話しも多そうです。
私の友人にも「外車は壊れるからなぁ」なんていつも言ってる男がいますが、
その彼は過去に一度も外車なんて買ったことがないです。
ネットに書かれてる故障報告も多いですが、内容に首を傾げちゃうものもあります。
修理代の話しなんかも「デタラメ書いてるな…」なんてものも…
こういうネット上の噂話しは誰も真偽を明確にしてくれないので、
同様の修理や整備を経験した人でないと判断が難しいですね。
それと、整備工場も修理事例なんかをSNSなどに挙げてくれてますが、
具体的な修理費用には触れてないことが多いです。
同じような故障でもケースバイケースなのと、パーツの価格なんかも変動するからですね。
先月は5万円で買えたパーツが今月は7万円…なんてことも普通にあります。
そんな情報ばかりに触れていると「きっとすぐ壊れる」なんて思ってしまいますが、
極端な粗悪車でもなければそこまで壊れたりしません。
おそらく「乗ってみたらそんなに壊れないじゃん」と感じる人のほうが多いと思います。
国産車の良さを再確認する
意外と壊れないと感じる一方で、でも壊れるんじゃないか?…なんて不安も覚えます。
やっぱり日本のクルマの信頼性の高さは圧倒的で、
それは世界中の信頼性評価に関する調査でもはっきりしてます。
だから初めて外車に乗った人だとしっかり整備してあっても心のどこかで疑ってて、
「今は調子いいけどそのうち壊れるんじゃ…」なんて心配になったりします。
もうそう思ってる時点で「国産車ほど信用できない」心理状態ですよね。
今はレクサスが売れてますが、やはり「中身がトヨタ車」という信頼感は絶大ですね。
レクサスは身近に乗ってる人が多いですが、良い意味でも悪い意味でもクセがないです。
確かに乗り味なんかはあまり個性や面白味がないかも知れませんが、
「安心して乗れる」っていうのは大きいです。
「レクサスの中古車を買えばよかった…」
これは粗悪な中古外車で苦しんだ人からよく聞かれるセリフです。
あとがき
今回は気軽に中古外車に手を出すと起こりそうな出来事を取り上げてみました。
どうしても中古車には目に見えない瑕疵があるなど当たり外れがありますが、
世の中にはそのスリルを楽しむような猛者というか変人もいますね。
ただ、「きっと状態は良いはず」なんて楽観して手を出すとハマる人が多いですし、
巧妙にごまかして粗悪車を売り抜けようとする悪質業者だってウジャウジャいます。
本職のクルマ屋さんが失敗することもあるので、一般人がギャンブルするのは危険ですよね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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