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FIAT 500 純正じゃなくても大丈夫そうな社外製パーツを検証!

ブレンボ OEM フィアットFIAT500関連
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フィアットのFIAT 500は比較的リーズナブルな価格でパーツが手に入るクルマですが、
それでも国産車と比べれば値の張るパーツが多いですし、取付工賃なども高めです。
そこで登場するのが社外製パーツですが、社外製品は何かと問題があったりします。
今回は使ってもあまり問題のなさそうな社外製パーツを検証してみます。

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私は基本的に精度や中身のよくわからない社外製パーツは使わないようにしてますが、
中には純正パーツにも関わらず品質に問題を感じるものもありますし、
むしろ社外製パーツのほうが良さそうと感じるものなどもあります。

純正パーツなのに問題を感じるパーツとはどんなものでしょうか?

輸入車のパーツは輸入するための輸送コストなどもかかっていて高額になりがちです。
それが常識の範囲内で収まっているなら海外製品ゆえに仕方ないと思えますが、
余りにも非常識な価格で販売されているパーツもあります。

メーカーの現地法人や代理店が異常な価格設定にしてると感じられるパーツで、
フィアットにも「ちょっと高過ぎじゃない?」と思えるパーツがあります。

純正パーツというのはメーカーが正式に採用しているパーツ群ではありますが、
中には社外製パーツのほうが品質において優れてそうなケースがあります。
とくにイタリア車にはそういうパーツが少なくありません。

頑なにメーカー純正パーツで固めたいというオーナーさんもいるでしょうが、
実用面で純正パーツより優れているなら社外製パーツでも問題ないものです。

一般に優良な整備工場や整備士は安易に社外製パーツを使いませんが、
もし純正パーツより優れたパーツならどうでしょうか?
積極的に使用するとまでは言いませんが、使っても問題ないと判断するのではないでしょうか?

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フィアットはメジャーなカーブランドなので怪しげな社外製パーツもたくさん流通しており、
あきらかにメーカーの商標権に触れそうな違法パーツなども溢れてますが、
決してそういう怪しいものではない有名メーカーの互換パーツもたくさん流通しています。

これら互換パーツは法に触れるようなものではないので使っても大丈夫ですが、
問題は保証の有無や品質とか価格です。

フィアット500 純正Aピラーカバー ゴム劣化
見事にゴム部が劣化した純正ピラーカバー

このAピラーカバーの劣化はフィアットやアバルトでは定番です。
ゴム部分がボロボロに崩れてしまいますね。
この純正パーツは左右別売りで各一個あたり約6~7,000円もします。
つまり左右両方交換したら12,000円以上するというわけです。
入手性は悪くありませんが、それでも稀に欠品入荷待ちということもあります。

ちなみに純正には艶ありと艶なしがありますが、社外製にも両方が用意されています。
艶ありはラウンジなどの上級グレード用で、艶なしはポップなど標準グレード用です。
販売価格は一個1,000円くらい違うでしょうか。

このピラーカバーの社外製品は左右セットながら3~5,000円前後で販売されてますし、
中にはフィアットの刻印がないだけで純正OEMと思われるパーツも流通しています。
簡単に製造できるパーツなので純正も社外製もそれほど品質に差はありません。
このピラーカバーは余程の粗悪品でもなければ社外製を使ってもほぼ問題ないものです。

個人的におすすめなのはゴムではなく樹脂が使われている社外製パーツで、
これは見た目がほとんど変わらず経年劣化の心配も少ないです。
私の友人が新車購入直後に樹脂製社外パーツに交換して約7年経ちますが、
まったく見栄えに変化が起きてません。

私は純正パーツを使ってますが、次回交換時は社外製品を使ってみようと思っています。
要注意なのはフィアットの刻印が入った偽物も流通してる点です。
これは違法パーツなので気をつけましょう。

フィアット500 純正Aピラーカバー
純正品はMade In Italyと書かれています

ワイパーに関しては優秀な社外製品が潤沢に流通しています。
昔から人気があるのはボッシュ製のエアロツインですが、
これは純正ワイパーの半額くらいで購入することが可能です。

純正ワイパーは正規パーツ店からの購入で4,500~5,000円くらい、
エアロツインは2,000~2,500円くらいでしょうか。

コストコで販売されているミシュランワイパーも安価で品質良好です。

私も自分のFIAT 500にはエアロツインを使ってますが、
それは安いからではなく、純正ワイパーより高速走行時の拭き取り性能が良かったからです。

かつて、私はわざと雨天の高速走行時にフロントワイパーの片方を純正ワイパー、
片方をエアロツインにして走行検証したことがありますが、
結果はエアロツインのほうがフロントガラスへの圧着性が高く優秀でした。
(ともに新品で試しています。)
それ以来、ずっとエアロツインを使っています。

また、それ以外のメーカーからも安くて優秀な製品が販売されてますね。
とくに日本製ワイパーブレードは耐久性や信頼性も高そうです。

ワイパーブレードに関しては純正品にこだわらなくても問題ないと思います。

ときどき純正ワイパーが安く売られてますが、
気をつけないと並行輸入された左ハンドル用だったりします。
外車のワイパーを購入するときは左右仕様に気をつけましょう。

フィアット500 純正ブレーキローター
研磨すればまだ使用可能な純正ローター

フィアットの純正ブレーキローターは一枚13,000円くらいしますが、
時期によっては15,000円くらいになることもあります。
最近は円安の影響もあってか、やや高値安定してしまってる気がしますね。
当然ながら二枚だとその倍の価格です。

ブレーキローターなんて確実に左右同時に交換するので二枚だとかなり高いものです。
ちなみに研磨もできますが、研磨するくらいなら社外製の新品ローターが買えてしまいます。
(厳密には研磨するほうが気持ち安いです。)

このブレーキローターも品質に問題ない社外製品がそろっています。
それどころかブレンボ製ローターなどは純正以上の品質に思えます。

社外製ローターは左右二枚セットなので有名メーカー品でも半額くらいです。

初期の1.4Lエンジンモデルはリアブレーキがディスクでした。
ときどき安価な社外製ローターを見かけますが、
この1.4用リアローターの可能性大です。
購入するときは適合をしっかり確認しましょう。
FIAT 500はグレードや年式によって適合状況が変わります。

フィアットに限らず欧州車全般がブレーキダスト問題を抱えてますが、
ブレーキパッドを低ダスト製品に交換することでこのダスト汚れから解放されますね。

ただ、低ダストパッドはブレーキの効きという点で純正パッドより劣ることは間違いなく、
とくに高性能車の場合は安易に低ダストパッドに交換すると厳しいケースもあります。

しかし、FIAT 500なら低ダストパッドに交換してもほぼ問題はなさそうです。
私は純正パッドを使ってますが、多くのフィアットオーナーが低ダストパッドを装着しています。
定番のディクセル製やbreni製などが有名ですね。ブレーキローターの品質も良好です。

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フィアットのサーモスタット破損は有名ですが、
実は他の欧州車でも同じようなトラブルは起きています。
フィアットは販売台数が多いので目立ってるんでしょうね。

ヨーロッパは環境問題に厳しく、再生使用可能な樹脂を使うことが多いです。
そういう感覚に疎い日本人は「なんで樹脂なんだよ」となりますが、
欧米ではそこを問題視することはできないというか社会が許さない雰囲気があります。

いろいろありますが、このサーモスタットも社外製品に金属製パーツが存在します。
多くのフィアットオーナーが社外製の金属製サーモスタットに交換してますね。
(純正は冷却水の配管接続部が樹脂で作られています。)

中には純正サーモスタットの配管接続部だけ金属に交換した改造パーツまで存在しますね。

サーモスタットは社外製パーツを使っても良さそうな代表選手かも知れませんが、
実は金属製パーツの頑丈さを懸念する整備士もいます。
別記事にまとめてありますのでご参照ください。

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正規ディーラーは基本的に純正パーツ以外は認めませんし、
社外製パーツを使って整備や修理するなんてことはありませんが、
しかし、正規ディーラー整備士でも社外製パーツを認めている人はいます。

「ここは社外製パーツのほうがいいかも…」

なんてセリフは何度も聞いています。

粗悪な社外製パーツの使用はすすめませんし絶対NGですが、
品質良好なパーツなら純正より良さそうなケースも珍しくありません。

道義的な理由からフィアット純正パーツしか使わないという考えもアリですが、
優れたパーツなら柔軟に判断して使うという考えもNGではないはずです。


最後までお読みいただきありがとうございました。
フィアットオーナーや購入検討中の方の参考になっていれば幸いです。

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