とうとう待望だった新型クラウンのセダンモデルが発表されましたが、
クルマの大きさと価格に驚いた方も多いんじゃないでしょうか?
新型のベース車はMIRAIで、GA-Lプラットフォームのクルマとして登場しました。
今回はこの新型クラウンセダンの公表スペックからいろいろと検証してみます。
クルマが大きいのでは?
この新型クラウンセダンのサイズはどうでしょうか?
全長5m以上あって全幅も約1.9mです。
これは平均的な日本の道路や駐車場ではやや持て余すサイズです。
これまでのクラウンなら通行できた道もこの新型は厳しくなる可能性があります。
それくらいのサイズアップですね。
これは個人的な意見ではありますが、サイズがやや大き過ぎな気がします。
都市部の整理された一級道路を走行するなら支障はないでしょうが、
郊外の住宅道路や狭い脇道に突入するのは少々勇気を必要としますね。
それと…このサイズのクルマは一般的なサイズの駐車場では迷惑がられる恐れもあります。
普通に区画された店舗駐車場に全幅1.9mのクルマを駐車すると枠内いっぱいです。
自身のドアパンチリスクも高まりますが、隣の方もこんなのが横にいたら嫌だと思います。
これはあきらかに海外市場を考えたサイズで、国内専用車だった時代のクラウンとは別物ですね。
私はAMG E63S(W213)というEセグメント車を所有してますが、
このクルマのサイズは4995×1905×1460でホイールベースは2940です。
一般的なサイズの店舗駐車場などに停めると区画の枠線いっぱいという感じで、
同じようなサイズのクルマが隣に駐車されることは稀です。
私も自分自身の乗降が厄介なので隣に大きなクルマがいる場所には停めないです。
現在のEセグメント車って日本では大き過ぎじゃないですかね?
また、BMWの新しい5シリーズなんてボディが角ばっているせいかかなり巨大に見えます。
というか実際に巨大ですね。初めて写真を見たときは7シリーズかと思いました。
ベースとなったMIRAI サイズは4975×1885×1470 ホイールベースは2920です。
次に各メーカーの主要モデルと比較してみます。
レクサスLSはクラスの違うFセグメントのクルマですが、参考までに記載します。
モデル | 全長×全幅×全高 / ホイールベース | 販売価格 |
---|---|---|
クラウンセダン(S30) | 5030×1890×1475 / 3000 | 730万円~ |
クラウンセダン(S22) | 4910×1800×1455 / 2920 | 460万円~ |
クラウンクロスオーバー(S30) | 4930×1840×1540 / 2850 | 435万円~ |
クラウンスポーツ(S30) | 4710×1880×1560 / 2770 | 590万円~ |
アルファード(AGH40) | 4995×1850×1935 / 3000 | 540万円~ |
レクサスLS(XF50) | 5235×1900×1450 / 3125 | 1094万円~ |
ベンツEクラス(W214) | 4949×1880×1480 / 2961 | 889万円~ |
BMW5シリーズ(G60) | 5060×1900×1515 / 2995 | 798万円~ |
こうして比較してみると如何に新型クラウンセダンが大きいかわかりますね。
先代S22型と比べると一回り大きなクルマとなっています。
Eセグメントの世界標準と言えるベンツEクラスと比べても大きいですね。
さらに新型クラウン各車は名前こそ同じ「クラウン」を名乗ってますが、
サイズなどからもまったく別物のクルマということがわかります。
(セダンはプラットフォームも異なります。)
また、私はクロスオーバーには何度も乗ってますが、厄介なほど大きいという印象はありません。
なんとか街中の狭い道をウロウロしても困らないサイズという感覚ですが、
ベンツSクラスやレクサスLSのようなFセグメント車になると状況が一変します。
やはりFセグメント車になると日本の道路や駐車場では不便で、
駐車困難な有料駐車場なんて珍しくないです。
新型クラウンセダンはそこまで大きくはないですが、かなり接近したサイズですよね。
価格が高過ぎる
新型クラウンセダンはシリーズの中でも高額車となりました。
もっとも安価なグレードで730万円~となってますが、
これは実質的には乗り出し800万円くらいになる販売価格であり、
既存のクロスオーバーモデルなどよりかなり高額です。
同じ「新型クラウン」ながら、セダンは完全に別物なので価格が異なるのは仕方ないでしょうが、
それにしてもこの価格は予想を超えて来ました。
クラウンのような(高価な)クルマは残価設定や長期ローンを組んで買う人も多いと思いますが、
それにしても月々の支払い額はかなり高額になりそうです。
価格に絞ってみてもこれまでのクラウンとはちょっと違うクルマという印象です。
私の記憶違いでなければ先代S22のRSアドバンスでも580万円くらいだったと思います。
旧型からの乗り換えを無視してるような値付けと思うのは私だけでしょうか?
メーカー忖度の激しい自動車メディアは「意外と安い」とか書いてますが、
安いと思ってる既存オーナーなんていないと思うんですが…
ちょっと余談ですが、この新型クラウンセダンってパトカーになるんでしょうか??
旧型クラウンの後継車ではない?
この大きさと価格だと旧型クラウン各モデルのオーナーさんの反応も気になります。
とくに一気に巨大化したあのボディサイズです。
私の身近にいる旧型クラウンに乗られている方々はちょっと冷めた目で見ているようです。
お金の問題よりもサイズが厳しいようで、実際に自宅ガレージに停められない方もいます。
これまでは全幅1.8mくらいだからクラウンに乗っていたという方もいて、
これが約10cmも横幅が増えるとなると今後は別のクルマを買わざるを得ないと言ってました。
現在、私の身近には三人の先代クラウンオーナーがいますが、
その中の一人は自宅ガレージが先代モデルでなんとかギリギリという寸法なので、
大きくなった新型クラウンセダンは物理的に無理なようです。
過去に5台もクラウンを乗り継いだ方なんですが、この新型は買えないと言ってました。
こういう従来のクラウンオーナーさんって日本中にいるような気がしますね。
私なら買わない…かも
私は昔からクラウンというブランドをリスペクトしています。
例えレクサスが現れようともクラウンを日本の高級車と思っているからですが、
今回のクラウンセダンには過去モデルほどの魅力を感じません。
表現が難しいんですが、私が好きだったのは旧来のモデルというか、
日本サイズにこだわってがんばっていたクラウンに魅力を感じていたので、
それらを一気に捨ててしまった新型クラウンセダンってどうなの?という感覚があります。
そっちはレクサスが担当すればいいというか…
今回の新型セダンを気に入って購入される方には怒られてしまうかも知れませんが、
私には昨年のクロスオーバー以上に「クラウン」を名乗って欲しくなかったという気が…
多分、クルマ自体は凄く高級で高性能で作りもしっかりしてると思いますし、
メーカーが「クラウン」の名前を与えているので紛れもなく新時代のクラウンなんでしょうが、
でも「なんか違う」と思ってしまいます。
あとがき
今回の新型クラウンセダンを悪いクルマだとは思わないんですが、
先代S22型クラウンセダンの後継車とは思えないというのが正直な感想です。
私は今のところクラウンセダンを購入する予定はありませんが、
もし購入するとしたらコンディションのいい先代S22型の中古車を探すかも知れません。
現実的にS22型クラウンのほうが使い勝手が良さそうなことと、
先代モデルのほうがクラウンらしい造形と感じるからです。
新型クラウンセダンのデザインを否定するつもりはありませんが、
私にはクラウンというよりガソリンを使うMIRAIの新バリエーション?のように思えます。
みなさんはどうですか??
最後までお読みいただきありがとうございました。
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