最近AMGが人気あります。とにかく新車も中古車もよく売れてるようです。
とても高いクルマなのに入庫したらすぐ売れてしまうことも珍しくないようです。
そんなAMGの中古車購入で注意すべき点はどんなところでしょうか?
今回は中古AMGついて検証してみたいと思います。
AMG中古車の特徴
もともと高いクルマ
AMGは現行モデルも過去モデルもとにかく高価なクルマばかりです。
一番安いモデルでも諸々含めたら限りなく1,000万円に近いクルマです。
ということは仮に300万円くらいの中古車を買ったとしても、
それ相応の整備代が発生するクルマです。
この大前提を忘れてしまうと痛い目に遭うので注意が必要です。
AMGは壊れやすい?
残念ながらAMGは壊れやすいかも知れません。
しっかり整備してれば大丈夫とか新車なら壊れないと言いたいところですが、
これまで身の回りで30台以上のAMGを見て来た実感としては厳しい印象です。
AMGは高性能車なのでこれは仕方ないと思ってます。
ただ、一つだけ強調したいことがあって、
これほどハイチューンなセダンやクーペ、SUVはそうそうありません。
同じくらいパワフルな他の高性能車との比較なら故障は少ないと思います。
決して低品質ですぐ壊れるようなクルマではありません。
問題はスーパーカーなどと違って実用的に使いたくなるのがAMGです。
私もE63Sというモデルを所有してますが、これは普通に4ドアセダンです。
実用的に使えないなら所有する意味がないような気もします。
でも故障する恐れがあるのでこのクルマで携帯の通じない山奥などには行きたくないです。
これは偽らざる本音です。
極上車だらけ?
AMGは極端に古いクルマでもない限り、コンディション良好な中古車が多いと思います。
中古車情報を調べると極上車ばかりですね。
正規ディーラー含め、私が接点のある自動車販売店に在庫状況を確認したところ、
なんと19台もの中古車があり、その内、実に12台が極上車と称していました。
もちろん各店舗自身による評価なのでコンディションの感じ方は人それぞれでしょうが、
少なくとも評価点の高いクルマが多いことは間違いなさそうです。
どの販売店もAMGは普通のベンツとは違うプレミアムカーと考えているようで、
状態の悪いクルマは扱わないようにしてるというのもありそうです。
AMGオーナーはお金持ちが多いです。
もちろん中には私のような底辺オーナーもいますが、
一般にAMGオーナーはとても裕福な方が多く、
ちょっとでも気になるところがあればすぐに直してしまいます。
調子が悪くて放置するような人はいないので必然的に中古車も状態の良いクルマが多い印象です。
リセールは怪しい?
AMGは人気車なのでリセールも良好と称して売っているクルマ屋があります。
これは注意したほうがいいです。
確かに人気はありますし、一定の下取り額や買取価格はあります。
ただ、フェラーリのような高い残価設定はできません。
しっかり価値や価格は下がるクルマです。
中古車販売店がウソを言っているとは言いませんが、
そこまで高いリセール率があるのは一部のモデルだけです。
すべてのAMG車がそうではありませんので気をつけましょう。
ノーマルって何?
私は外車の中古車を買うときはノーマルを買うのが鉄則だと考えており、
下手にイジってあるクルマは潜在的な危険度が高いと思っています。
もちろん高価なアフターパーツてんこ盛りのクルマが安く買えるのも中古車のメリットですが、
車検が怪しいレベルのECUチューンが施してあるとか、
車高調などによって極端に車高を落としてるようなクルマは危険です。
激しく扱われていた可能性が高く、各部に傷みや疲労が蓄積してる恐れがあります。
残念ながらAMGの中古車はそういうクルマが多いです。
こういう中古車は避けたほうが無難です。
もちろん100万円単位の整備代や修理代を何とも思わない人なら何の問題もありません。
AMGは認定中古車がベスト?
AMGは正規ディーラーでもベンツ専門店でも高級外車専門店でもたくさん扱われています。
この中で一番ベストな購入先はやはり正規ディーラーだと思います。
私は正規ディーラーの回し者ではありませんが、
AMGのようなモデルはしっかり保証のついた中古車を買うほうが安全なことと、
正規ディーラーの認定中古車なら変な改造車がありません。
ただ認定中古車には面白味のあるクルマが少ないという難点はあります。
例えばCクラスの在庫車を見るとC43ばかりという感じですね。
C63系はあまり見かけません。
私の親しいヤナセ営業マンも「43は下取り入庫があるけど63は珍しい」と言っています。
C63は派手に改造されてしまい正規ディーラーに戻って来れないクルマが多いのかも知れません。
C43とC63では微妙にクルマのキャラやオーナー層が違うことを表してますね。
AMG中古車購入の注意点
派手な改造車は避ける
お金持ちが下取りや車検のことなど考えずに改造したクルマも多いです。
一線を越えてる改造車は確かにカッコいいですが、これはやめたほうがいいです。
保証付き認定中古車が理想
保証なしのクルマを買うのは危険なクルマです。
できれば1~2年保証のついた認定中古車がベストです。
予算いっぱいで買わない
AMGに限った話しではありませんが、予算に余裕を持って購入したほうがいいです。
できれば100万円くらいは予備費を準備しておきましょう。
AMGはクルマが重く、パワーもあるのでタイヤも驚くほどすぐ減ってしまいます。
マット塗装車は要注意
AMGにはマット塗装車が一定数存在します。
マット塗装はメンテナンスが大変なので注意したほうがいいです。
基本的に洗車は手洗いしかできず、通常のワックスやコーティングは不可能です。
埃汚れも落ちないですし、想像以上に大変です。
もし油汚れなど付着しようものなら下手すると再塗装要です。
ただ最近はマット塗装用の艶の出ない専用コーティングもありますね。
中古車購入時にはそういう施工がされているかも確認したほうがいいかも知れません。
整備履歴不明車は買わない
AMGは整備にお金のかかるクルマです。
粗悪な社外パーツを組み込むなど、変な整備を受けていると極めて危険なクルマです。
整備履歴の不明なクルマは安くても買わないほうがいいです。
多少高くても正規ディーラーや専門店から購入するほうが結果的にお得です。
平行輸入車は買わない
車検を通せない可能性もあるので平行輸入車は買わないほうが安全です。
AMGではありませんが、ポルシェの並行輸入車で車検整備にお金がかかり、
正規輸入車と大して変わらない価格になってしまった実例もあります。
今後も整備や修理で苦労する可能性が高いので、
多少の差額ではメリットにならないです。
とくに為替レートの厳しい現在はメリットにならないですね。
AMGオーナーに求められる覚悟
AMGは通常のベンツより高価なパーツが使われています。
故障したりぶつけて破損したら修理代はかなり高額になります。
私のつたないAMG経験でも点検入庫しただけで10万円くらいは必要ですし、
修理入庫ならすぐ30万円とか50万円、100万円級の修理代が発生します。
つまりそれくらいはいつでも用意できないと維持は難しいです。
幸い私は修理入庫の経験はなく、高額整備と言えるのはタイヤ交換くらいですが、
そのタイヤ交換もお金がかかりますので覚悟が必要です。
普通のベンツならアジアンタイヤを履いててもそれほど違和感はないですが、
AMGだとそれは厳しいです。
最近は高性能なアジアンタイヤも増えており性能的に問題ないタイヤもありますが、
残念ながらそれを選ぶAMGオーナーはまだ少ないのが現状です。
別に見栄を張る必要はありませんが、安いタイヤは許してもらえない雰囲気があります。
また、堅気に見られない傾向もあります。
かつて、まだAMGが独立したチューナーだった頃は堅気で乗る人は少ないクルマでした。
ベンツ傘下に入った直後はおとなしい造形のクルマに変化しましたが、
最近はまた威圧感あるブラックアウトした外観など、
往年のAMGを彷彿とさせる姿カタチに戻って来ています。
そのせいか世間の見る目もあまり健全ではないですね。
それが好きな人ならいいんですが、そういう視線に抵抗を感じる人は覚悟したほうがいいです。
BMWのMモデルとかアルピナはそういう視線を浴びないんですけどね…
このAMGですが、独立チューナー時代は「アーエムゲー」と呼ばれており、
ドイツ語読みが標準の正規呼称でした。
これがダイムラーベンツ傘下に入りグループ会社化したときに英語読みが標準になります。
すなわち「エイエムジー」ですね。
ちなみに「アーマーゲー」というのはドイツ語読みでも英語読みでもない一種の蔑称です。
有名な中古外車店でも間違えてますが、「アーマーゲー」という呼び方はしません。
これは某マンガに書かれた誤った呼び方が拡散されたものと言われており、
独立チューナー時代のAMG自身もそのような呼び方はしていません。
ついでに書くと発音としては「エイエムジー」が正しく、「エーエムジー」ではありません。
表記は「エーエムジー」でいいと思いますが、
発音するときは「エイエムジー」のほうがいいでしょうね。
まとめ
今回は人気ドイツ車であるAMGを取り上げてみました。
AMGはスーパーカー並みに高性能ですが、決して乗り難いクルマではなく、
高級車らしくラグジュアリー性も兼ね備えた使い勝手も良好なクルマです。
仕事にもプライベートにも使えますし、ファミリーカーとしても使えます。
ただ、やはりお金がかかることや、信頼性の問題などは付きまといます。
スーパーカーを買うほど敷居が高いわけではありませんが、
多少は飛び込む勇気が必要なクルマです。
それでもメルセデス・ベンツが好きな人には一度は乗って欲しいと思いますし、
乗って後悔はしないクルマだと思っています。
この記事を読んでAMGに興味を持っていただけたら嬉しく思います。
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