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F30型BMW320iに装着できるブレンボ製Mスポーツ、Mパフォーマンスブレーキについて

BMW Mパフォーマンスブレーキ インポートカー関連
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この時代のF30系統のブレーキはオプションを選択することで3タイプを選ぶことができました。
おそらくもっとも多かったのは標準ブレーキ搭載車ですが、その上に2タイプ存在してました。
その2つの違いがわかり難いようなので簡単にまとめます。

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これはご存知ない方もいるようなので最初に書いておかねばならないです。
実はこの時代のBMW320や328、420や428には以下の二種類の標準ブレーキ車が混在しています。

1.フロントローター径300mmの標準ブレーキ

2.フロントローター径312mmの標準ブレーキ

製造時期による違いではなく、製造ロット違いで上記二種類のタイプが混在しているようで、
非常に混乱を生んでますね。
自分のクルマがどちらのブレーキ搭載車なのか調べる簡単な方法はディーラーへの問合せです。
もちろん自分で物理的に測ってもいいんですが、タイヤ・ホイールを外すさないといけないなど、
作業が大変で現実的ではありません。

正規ディーラーへ車台番号を伝えるとすぐ調べてくれるので問合せるのが一番簡単です。

ブレーキ強化ではなく、普通に整備として消耗した標準ローターを交換する場合、
上記二種類を間違って買ってしまうと装着できません。
もし自分でパーツ購入して整備工場で交換してもらうなら十分注意しましょう。

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追加費用を払ってグレードアップできるブレーキには二種類が存在してましたが、
まず前提条件としてグレードが「Mスポーツ」である必要がありました。
Mスポではないスポーツやラグジュアリーなど他のグレードでは選択できなかったですね。
中古車を見ると他グレード車でもMスポブレーキを搭載してる車両がたくさん存在しますが、
後から自分で交換装備したものと思われます。

真偽不明ですが、一部の販売店では独自判断でラグジュアリーなど他グレードでもオプションホイール受注とともにMスポブレーキを受注していたという話しはあります。

私はかつて2015年に320iを新車購入してますが、Mパフォブレーキにグレードアップしました。
私の記憶だとオプション代はMスポブレーキが約10万、Mパフォブレーキが約40万でした。
これは標準ブレーキからオプション交換する場合の差額というイメージで、
新規でパーツとして買う場合は確かもっと高かったはずです。
(正確にはMパフォブレーキは差額購入ではなくパーツを購入して組んでもらう形でした。)

ちなみにMスポーツ以外の他グレードはオプションとしては選択できませんでしたが、
普通に単品としてパーツを購入すればディーラーでも装着してくれましたね。
もっともそんなことするくらいなら最初からMスポーツを選べばいいので、
オーダー件数としては少なかったんじゃないかと思います。
差額払ってオプション装着…ではないので割高になりますしね。


そろそろ本題です。
ところでMスポブレーキとMパフォブレーキの違いはどこなんでしょうか?
これが複雑かつ煩雑でとてもわかりにくいですね。

BMWには大きな括りとして「Mパフォーマンス」というオプション群が存在しますが、
その中にMスポーツブレーキとMパフォーマンスブレーキというのが存在します。
これが厄介でわかりくいんです。
つまり「Mパフォーマンス」のMスポブレーキと「Mパフォーマンス」のMパフォブレーキなんです。

F30型320iの場合、Mスポブレーキは以下になります。

(A) フロントローター径340mmのブレンボ製4POTキャリパー

Mパフォーマンスブレーキは以下です。

(B)フロントローター径370mmのブレンボ製4POTキャリパー

ともにリアはローター径345mmのブレンボ製2POTキャリパーです。
リアのほうが強力?と思ってしまいますが、ローターの厚さが違います。
キャリパーも違うのでもちろんフロントのほうが強力です。
(フロントローター厚30mm、リアローター厚24mm)

中古パーツなどで上のMスポブレーキを「Mパフォーマンスのブレーキ」などと書いてるので、
(A)と(B)が混同されちゃってるんですよね。
もちろん上の(A)と(B)はキャリパーも別物です。
ただ、大きな括りとしてMパフォーマンスのオプション品というのは合ってるので、
「Mパフォのブレーキ」という表記が間違ってるわけでもないんです。
ともにブレンボ製ですしね。

BMWは青いキャリパーが有名で、多くの車両が青色キャリパーにMの文字が書かれてますが、
一見するとすべて同じブレーキに見えます。
ただ、Mパフォブレーキの場合は赤、黄、オレンジが標準で青は存在しなかったので、
現在、320iや420iなどでローター径370mmの青いキャリパーを装着してるクルマは再塗装したか、
M3/M4などの標準ブレンボキャリパーを(ちょっと無理して)流用したものと思われます。
ちなみにMスポブレーキのキャリパーは青でした。

余談ですが、M3/M4などのMモデルは標準ブレーキそのものがブレンボ製になりますが、
こちらのMパフォブレーキはさらに強力なフロント6POT/リア4POTのキャリパーになります。
さすがにポルシェ級の巨大ブレーキなので320iなどにはオプション設定自体がありません。

中古市場で320iなどのMスポーツブレーキの中古品を見かけることは稀ですが、
M3/M4外しのブレンボ製ブレーキはよく見かけますよね?
これはMモデルの場合は更に強力なブレーキに交換されるオーナーさんが多いからで、
このブレーキは買い手も限られることからブレンボ製にしては比較的安価で出回ってますね。
買い手が限られる理由は後でお話しします。

F30系統の3シリーズや4シリーズの前期型と後期型はブレーキが少し違います。
違うのはリアローターのインナー径で前期型は161mm、後期型は185mmとなってます。
後期型は435iなどと同じ径に改められました。
そのため、もともと無印ブレンボキャリパーを標準装備していた435iのブレーキを移植する場合、
後期型はポン着け可能ですが、前期型はインナー径が合いません。
早い話しがスカスカでサイドブレーキが効かないわけです。
キャリパーは関係ない話しですが、ローターセットの中古品を買う場合は注意しましょう。

前期型の場合はインナー径が161mmのM135iなどのブレーキを検討しましょう。
435iやM340i、M440iなどのMブレンボ製ブレーキだとポン着けできません。
当時、335iは日本未導入だったのでまず国内にパーツ取り車自体が存在しませんが、
代わりに存在したActiveHybrid 3は複数の仕様があったようでこちらも要注意です。
ちなみに私の友人がかつて所有してたAH3のリアインナー径は185mmでしたね。

「M3外しのブレンボキャリパーです。320オーナーさんどうですか?」

なんてコメントともにブレンボキャリパー一式の売り物を見かけますが、
普通の320iなどにM3やM4のブレンボキャリパーとローターを移植するのはかなり困難です。
もちろん物理的に不可能ではないんですが、要交換パーツが多く現実的ではありません。
(アメリカには安価な社外製交換パーツセットが販売されてますが、国内流通はないようです。)
下手したら交換パーツだらけで物凄く費用がかかってしまいます。

M3やM4のオーナーさんが(自分のと同じ)Mモデル外しのキャリパーを買うわけもないですし、
それゆえにM3/M4に標準装備されたブレンボ製キャリパーは買い手が少なく安いんですよね。
フリマなどを見てもMモデル外しのキャリパーは長期間売れてないですね。
これが320iなどに簡単移植できるならもっと中古価格も上がりそうです。

ちなみにM3/M4の標準ブレンボキャリパーは320iのオプションMパフォブレーキより強力です。
この二つは一見そっくりなんですが、Mモデル用は380mmとフロントローター径も大きく、
リアのキャリパーピストン径も320i用はφ40、Mモデル用はφ44と強力な仕様になってます。

ただ、320i用のMパフォブレーキ(ローター径370mm)とM3/M4のフロントキャリパーは同じです。
(これを別物だと書いてる資料もありますが、フロントは同じでリアキャリパーが別物です。)
安く買えたM3/M4外しのフロントキャリパーだけを流用・移植するのはアリかも知れません。
もろろんリアキャリパーや前後ローター、パッドなどは別途用意しないといけないですけどね。
フリマやオークションなどで前後別々に売ってる出品者がいるのはこれが理由だと思われます。
あと、320iにMスポやMパフォブレーキを装備した際はコーディングで設定変更が必要です。
ブレーキに関わるさまざまなセンサーが誤作動する恐れがあり危険です。

ブレーキを交換したものの設定変更してない320iや420iも普通に走れます。
但し、急ブレーキを踏んでロックしそうになったりすると危険な挙動をするようです。
私も軽く試してますが、早くにABSが効いて制動距離が伸びてしまいました。
これではブレーキを強化した意味がないのでコーディング必須です。
正規ディーラーやStudieのような確かなお店は必ずコーディング変更も行います。

ところで320iなどに多額のお金を払ってMスポブレーキなどに交換する意味はあるんでしょうか?
BMWの場合は片押しの標準ブレーキでも異様に強力です。
これは個人の考え方次第だとは思いますが、普通に走るだけなら不要だと思います。

かつて私はMパフォーマンスブレーキに交換した前期型2015年式の320iと、
Mスポーツブレーキをオプション搭載した後期型2018年式320iを所有してましたが、
はっきり言って街中を走るだけならむしろ標準ブレーキのほうが使いやすいと感じてました。
とくにローターの大きなMパフォブレーキは冷えてると標準ブレーキより効き難い印象で、
たまに乗る友人などの標準ブレーキの扱いやすさに感心したものです。
明確にメリットがあるのはあの見た目の良さと派手さでしょうね。

BMWは走りの良さをアピールしてるクルマなのでブレーキも重要な扱いであり、
他の自動車メーカーより選択できるブレーキの種類なども多いです。
そのため全体像を把握するのが難しく、例えば370mmのローター一つとっても何種類もあります。
今からブレーキのグレードアップを図るのであれば豊富な中古パーツが活用できると思いますが、
適合するかどうかをしっかり確認しないとハマります。
けっこう中古パーツショップも適当でいい加減なこと言ってますので注意が必要です。
適合確認は正規ディーラーに聞けば一発で教えてくれますが、
裏技的に装着可能みたいなグレーなパーツまでは回答してくれません。

M3のブレーキ移植可能ですか? → 「無理です」(正規ディーラー
M3のブレーキ移植可能ですか? → 「工夫すれば可能です」(専門ショップ)

といった感じでこういうのは優良なBMW専門店が強いでしょうね。

最後までお読みいただきありがとうございました。


ブログ村には多くのBMW情報やブレーキカスタムなどの情報が溢れてますので、
是非訪れてみてください。

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