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【ロングライフオイルの話】諸説あって交換時期の判断が難しいオイル

オイルカーメンテナンス
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ロングライフオイルの交換時期については整備士でも見解が分かれてますね。
私もロングライフオイルが純正指定されてるBMWを所有してますが、
その時点での走行距離や走行状況などを考慮して判断するようにしています。
今回はそんなロングライフオイルについてのお話しです。

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現在はドイツ車の多くがロングライフオイルを純正指定にしてますね。
最近は国産車用エンジンオイルにもロングライフオイルが登場しています。

このロングライフオイル…市場に登場した頃からさまざまな意見が飛び交ってますね。

「そんなの真に受けたらエンジンを壊す」

「表向きに環境性能をアピールしてるだけ」

みたいな意見もあれば、

「一年に一回しか交換してないけど全然大丈夫」

「エンジンを作ったメーカーの指定なんだから問題ないやろ」

「さすがに二年に一回交換は危険だから一年ごとに交換したほうがいい」

などなど、指定通りにロングライフ交換を実施してる人もいれば、
通常のオイル交換ルーティンに沿って5,000kmくらいで交換してる人もいます。

どっちがいいんでしょうか?

ちなみに正規ディーラーは「交換時期を迎えてないと交換してくれない」…
などという話しも聞きますが、本当に交換してくれないんでしょうか?
これに関しては複数の正規ディーラーにも確認しましたが、そんなことはないようです。
客が希望すれば交換してくれます。
ただ、「交換の必要はないと思います」くらいのことは言われるかも知れませんね。

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私の友人にも正規ディーラー勤務の整備士が何人かいますが、
本音では早めに交換したほうがいいと思ってる整備士のほうが多そうです。

また、メーカー指定より短期間での交換を勧めている正規ディーラーもあります。
私の近所にあるフォルクスワーゲン/アウディの正規ディーラーもその一つです。

アウディは一年または1.5万kmとか二年または3万kmでの交換を謳っているようですが、

「日本は高温多湿なので状況によってはもっと早い交換を勧めてます」

だそうです。

だからよく街の整備士が「ディーラーメカはメーカーのいいなり」なんて言ってますが、
決してそんなことはないですね。
あくまでも一つの基準として尊重してるようですが、
個々のクルマについては実際の走行状況などを鑑み対応してるようです。

ただ、基本的に正規ディーラーはメーカーの整備マニュアルを遵守しますので、
メーカーが一年での交換を推奨してるならその指示を尊重はするようです。

自分で整備工場を営んでいる整備士の多くは元正規ディーラー勤務経験者が多いです。
こういう整備士で「ロングライフだから問題ない」と言ってる整備士はほとんどいません。
少なくとも私が親しくお世話になってる整備士には一人もいませんね。

ディーラーに勤務してたときはどうしてたのか聞いてみると、
距離を走ってる場合は交換を勧めていたそうです。
この距離というのは厳密ではないものの、目安として5~6,000kmくらいと考えていたようです。

つまり一年で5,000km前後の走行なら一年に一回交換で問題なしと案内し、
それ以上走るクルマには交換を勧めていたようです。

普通のオイルだと仮に距離を走ってなくても半年に一回くらいは交換するものですが、
その必要はないと案内してたようです。
ロングライフオイルは通常のオイルよりあきらかに酸化劣化が遅いからだそうです。

ロングライフオイルを一年後などに抜いたときの状態はどうなんでしょうか?
一見して真っ黒になってることが多いですね。
「すぐ真っ黒になるんだから一年間使うなんてダメだよ」という意見が出るわけですが、
しかし、これは必ずしもそうではないようです。

オイル内の添加物には洗浄成分なども含まれてますが、
高級なオイルほど優れた洗浄剤が含有されています。
つまり洗浄という仕事をしてくれるので真っ黒になるわけです。
ところが安価で低品質なオイルはこの洗浄能力も低いものが多いです。
実はこういうオイルはあまり真っ黒にならないんですよね。
だからオイルの色だけで判断するのは危険です。

ただ、だからこそ安価なオイルでいいので頻繁に交換するほうがいいという意見も出ます。
このように考える整備士も多いように思います。
私がもっとも親しくしてる整備士さんもこの考えですね。

稀に「安いオイルだけど汚れなくて長持ちする」と聞くことがありますが、
洗浄剤の性能が低くて汚れてない可能性もあります。
こういうオイルを使うとスラッジがエンジン内部に堆積しやすいです。

日本国内で使われているクルマの多くは一回の走行時間が30分前後みたいで、
欧米などと比べるとかなり短いそうです。
つまり通勤や買い物などの走行時間が30分くらいで完結しちゃうんでしょうね。
そうなるとエンジンオイルは十分加熱されることはなく、
混入した水分が蒸発せずオイルと混ざってしまいます。

油分と水分は本来混ざることはないんですが、これが混濁して白い液体となります。
これを乳化現象と言いますが、これが発生したオイルは速やかに交換する必要があります。
一番肝心で大切な潤滑性能が低下しちゃうんですよね。

この乳化現象は本当に危険でロングライフオイルだろうが高性能オイルだろうが、
こうなってしまったらもうそのオイルは使えません。
つまり走行距離が何キロだとか一年とか二年で交換という話しの前に、
現時点でのオイルがどんな状態なのかのほうが重要そうです。

一回の走行で60分くらい走るクルマは乳化現象が起きにくいと言われます。
それくらい走るとエンジンオイルが熱くなって水分を蒸発させてくれるからですね。
日本と違ってドイツなどは一回あたりの走行時間や距離が長いです。
走行環境的にもロングライフオイルが使いやすそうですね。

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結局のところロングライフオイルの交換サイクルは一律に判断するのではなく、
現在のオイルの状態によって判断しないとダメなようです。
まあ、当たり前の結論なんですが、ロングライフオイル肯定派の整備士も、
否定派の整備士も最終判断は「オイルの状態」のようです。

やはり距離を走ったり温度変化が激しい環境下にあったオイルは劣化しやすいので、
その場合はロングライフオイルだろうがなんだろうが早めに交換したほうが良さそうです。

ただ、ロングライフオイルは通常のオイルより酸化耐性が高いので、
そういう意味では長期間の使用に耐える品質を持ってることは間違いなさそうです。
価格も高めですしね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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