ジブリパークのある愛・地球博記念公園には複数の駐車場が用意されています。
平日ならどの駐車場を利用してもいいですが、週末などの混雑日は注意したほうがいいです。
その理由は目指した駐車場が満車だと他の駐車場へ向かうのが少々厄介だからです。
今回は地元在住の編集メンバーによる現地駐車場情報をお届けします。
愛・地球博記念公園駐車場の一覧
| 駐車場 | 普通車 | 大型車 | バイク |
|---|---|---|---|
| 北1駐車場 | 850台 | 50台 | 22台 |
| 北2駐車場 | 300台 | なし | なし |
| 東駐車場 | 570台 | なし | なし |
| 西駐車場 | 390台 | 10台 | 15台 |
| 南駐車場 | 360台 | 10台 | 15台 |
| 多目的広場臨時駐車場 | 580台 | なし | なし |
多目的広場でイベントや野球などをやっていると臨時駐車場は稼働しません。
地味に要注意な点です。
そういうときは大学など周辺施設の駐車場が臨時駐車場となりますが、
いわゆるパークアンドライド方式となりますね。無料開放にはなりますが…
それと公式マップの「多目的広場臨時駐車場」の位置は実際と異なっています。
正しい位置は西Pと南Pの中間くらいの位置ですね。
おそらく文字数の関係でパーク真ん中付近に書いてるものと思われます。
ご注意ください。
駐車場予約に関して
園内駐車場は予約可能なのか？
愛・地球博記念公園（モリコロパーク）の園内駐車場はすべて予約不可です。
遠方から訪れる方には厳しい現実ですが、早い順になりますのでご注意ください。
近隣の予約制駐車場は便利なのか？
モリコロパークの近隣には民間営業の予約可能な駐車場があります。
ただ、決して営業妨害するつもりはありませんが、
何か事情でもない限り、そういう駐車場を利用する必要性はないと思います。
満車確率の高い北駐車場
北1駐車場（北1P）と北2駐車場（北2P）は一番早く満車になりますね。
とくに正面ゲートすぐ近くに位置する北1Pは一番人気で、
週末や祝日、イベント開催日などはなかなか停められないです。
実際、以下のように電光板で「東P」へ案内する表示が出てることが多いです。
文字が見難いですが…
トヨタ博物館を少し過ぎたところにある電光案内板です。
直進して「東P（東駐車場）」を目指すよう案内が出てます。
週末や祝日ではおなじみの光景です。
この案内が出てると北1・2Pはすでにかなり混んでますね。
なお、北2Pは道路を横断する必要があって不便と書かれていることが多いですが、
これは誤報です。
地下通路で繋がっているので信号のある道路を横断する必要はありません。
実態は「北1Pよりちょっと歩く」という感じです。
数回行ったくらいの方だとこの地下通路の存在を知らないようです。
北2Pと正面入口は地下通路で繋がっています。
この通路は大昔に作られたものですが、
万博開催時に整備され、今も綺麗な状態を保っています。
地元民の中には最初から満車確率の高い北1Pではなく北2Pを目指す人もいますが、
北2Pは北駐車場という名前から想像するよりもメイン施設から離れた遠い駐車場です。
だから本当に現地事情に明るい人はそもそも北2Pは利用しないように思いますね。
実は北1Pに匹敵するくらい便利な駐車場って西Pなんですよね…
東駐車場への案内が出ていたら…
人気の高い北1Pと北2Pは平日で11時前後、週末や祝日だと9時過ぎには厳しくなります。
とくにイベントのある日や大型連休のときはすぐ満車です。
（平日でも大きなイベント開催日は気をつけたほうが…）
東Pへの案内が出てる状況だと北1Pと北2Pを目指すのはギャンブルに近いです。
こんなとき、土地勘のある地元民が目指すのは東Pではなく西Pです。
つまり電光案内板なんか無視するわけです。
なぜ地元民が西Pを目指すのか…それには三つの理由があります。
県道6号は必ず左側車線を走行しましょう。
とくにトヨタ博物館を過ぎたら左側に寄ってないと通り過ぎてしまう恐れがあります。
ここは一般道である県道ですが、構造は高速道路みたいになっており、
「側道を下りる＝高速のインターチェンジを下りる」みたいな動きのイメージです。
また、「みんな同じところで下りるやろ」と思う人がいるかも知れませんが、
全然そんなことはないです。
そのままグリーンロードへ入って三河の行楽地に向かうクルマも多いです。
みんながみんなジブリパークへ行くわけではありません。
おすすめは西駐車場！その三つの理由
公式案内が「東P」になっているからこそ…
北1・2Pが厳しくなるとそのまま直進する東Pへの案内が表示されるわけですが、
土地勘のない遠方から来た方は素直に案内された東Pを目指すものです。
しかし、東Pは南Pの次に不便な駐車場ですね。
あの案内はクルマのUターンが不要な東Pへ誘導してると言っても過言ではないです。
ということは案内表示されてない西Pは空いている可能性が高いです。
（もちろん西Pも満車になってる可能性はあります。）
西Pは北1・2Pに向かうより一つ手前の側道を下りる必要があります。
慣れた地元民は東Pへの案内表示が出ていたら北1・2Pや東Pへは向かいません。
理由はすでに北駐車場に入れない可能性が高いのと、東Pには停めたくないからです。
ちなみにこの電光案内板と西Pへ向かうための側道下り口の距離はたった約100ｍで、
「え？どうしよう…」なんて迷っている時間はありません。
「東P」への案内が出ていたら100ｍ先の側道を下りて西Pへ向かうほうがいいです。
素早く側道を下りれるよう必ず左側車線にいましょう。
ここを下りるとすぐそこはリニモ公園西駅です。
初見の方は「こんなところで下りて大丈夫？」と思ってしまうでしょうが、
心配されなくてもそこはモリコロパーク第二の玄関です。
電光案内板の約100ｍ先に「豊田・瀬戸方面」に向かう側道下り口があります。
下りた先で右折するので右折車線を進みます。
西駐車場は実はそれほど不便ではない
全体マップを見るとわかりますが、愛・地球博記念公園は元万博会場だけに巨大です。
東京ディズニーランド＆シーの約2倍、USJの約4倍の面積を誇ります。
そのため駐車場は周辺に散らばるような配置構成となっています。
西Pは確かに正面ゲートからは遠いんですが、
真横からパークに入れるような位置関係になっており、
実はパーク内の目的地によっては北1Pより近かったりします。
これが意外と盲点なんです。
モリコロパーク来園者の多くは園内にあるジブリパークが目的地だと思いますが、
仮に目的地がジブリパークだとすると確かに北1Pがもっとも近いです。
しかし、実は西Pは北1Pより約50ｍくらい遠いだけなんです。
それどころか広い北1Pの遠くに駐車してしまうと西Pのほうが近くなります。
当然ですが、北1Pも正面ゲートに近いところから埋まっていきますね。
西Pにも要注意点はあります。
西Pからパーク中心へ向かう道はちょっとした上り坂なので少し大変なのと、
コンビニや飲食店エリア、モリコロパークの中心施設付近は通りません。
もし途中で軽食を買って腹ごなし…なんて考えてるなら西Pは不向きです。
（お手洗いやドリンクの自販機くらいはあります。）
この「ちょっと坂道になってる」を書いてくれてる情報は少ないですね。
北1・2Pよりスムーズに出庫可能
地元民が西Pをおすすめする三つ目の理由が出庫の容易さです。
西Pと繋がっている道路は県道215号ですが、週末でも悲惨なほどの渋滞にはならないです。
対して北1Pが接続してる県道6号は主要地方道でありもともと渋滞の激しい道路です。
（主要地方道というのは一級国道に匹敵する交通量の道路です。）
これもあって週末の夕方などは駐車場出口の段階で渋滞に巻き込まれることがあります。
また、北2Pからは迂回しないと県道6号に出られないのと、
一つ曲がるポイントを間違えると瀬戸市方面に向かうことになってしまいます。
間違ってそちらに向かってしまうと簡単にUターンもできない道路です。
もちろんナビに従えば戻れますが、かなり時間のかかる遠回りになってしまいますね。
道路事情に明るい人は（渋滞の激しい）県道6号を避けてパーク周辺から離脱し、
IKEAの横をすり抜ける別ルートで名古屋インターなどを目指します。
また、桜や紅葉シーズンは三河エリアから名古屋方面に帰って来るクルマで渋滞します。
その道路に合流するわけなので渋滞ピークに当たってしまうと悲惨です。
北1・2Pや東Pは公式サイトに「お帰りルート」なんて資料が配布されてます。
つまり帰り道の経路や車線変更などが少々厄介ということです。
各駐車場は並べる待機スペースが少ない
愛・地球博記念公園（モリコロパーク）の駐車場は構造的に待機が困難な作りになってます。
そのため、待機車両を作らないようかなり余裕をもって満車調整されてる印象です。
それを逆手にとって満車表示になってても無視して目当ての駐車場に向かう人もいますが、
待機できるスペースがほとんどないため入庫不可だと係員から移動指示が出てしまいます。
つまり並ばせてくれないわけです。
タイミングよく入れることもありますが、あまりこの作戦はおすすめしません。
その理由は次のような問題があるからです。
ここは1970年に開園した愛知青少年公園（2002年閉園）だった場所で、
2005年の万博開催時に大きく再整備されて駐車場も拡張されました。
総計では収容台数3000台以上という大規模な駐車スペースを確保してますが、
その実態は複数の中規模駐車場が各所に散らばっている構造となっています。
そのため各駐車場の入口に大量のクルマが並べる待機スペースはありません。
頭に入れておきたい各駐車場位置の悪さ
モリコロパークの駐車場はある程度の規模があるのでまったく駐車できないことは稀です。
どこかの駐車場は空いてるものです。
ただ、一部を除いて各駐車場の接続経路は良好とは言えません。
例えば北1Pと北2Pはそれぞれ右折と左折で進むべき進路が分かれてます。
最初にどちらへ向かうか決める必要があり、途中からの行き先変更は困難です。
そしてこの両駐車場は入れないとグルっと回って来ないといけません。
このように並んでの空き待ちはできず、
強制的に移動させられてしまいます。
写真は西駐車場満車時の入口の様子です。
この日は北1・2Pと西Pは満車でした。
東Pと南Pのみ空いてましたね。
ちなみにこの程度の混雑で臨時駐車場が用意されることはないです。
写真には写ってないですが、西Pはビッシリと駐車車両で埋め尽くされてます。
モリコロパークの駐車場はあくまでも公園駐車場であってジブリパークの駐車場ではありません。
そのためジブリパークの予約時間が迫っているからといって特別な配慮はされません。
混雑の激しい日でも朝一番なら駐車に苦労することはないですが、日中の時間帯は危険です。
予想以上に駐車に手こずって時間経過してしまうことがあります。
かなり余裕を持って現地に到着することをおすすめします。
もし不幸にも目指した駐車場に入れないと他の駐車場へ向かうことになりますが、
これが簡単ではないです。
下手すると他の駐車場へ向かうのに20～30分かかってしまうこともあります。
（並んでの入庫待ちが困難なので各駐車場を徘徊することになる恐れもあります。）
比較的接続の良い経路になっているのは北1・2Pから東Pへ向かうルートと、
西Pから南Pへ向かうルートです。
入庫口まで行ったのに閉鎖されていて入れないと駐車場を変更しなければなりませんが、
その変更が簡単なのは北2Pから東Pに向かうルートと西Pから南Pへ向かうルートだけです。
例えば北1Pに向かう場合は右折レーンに入ってしまっており、
そこから直進レーンに車線変更して東Pに向かうことはなかなかに難しいです。
週末の激混み日に急な車線変更をするのは普通に難しいものですが、
閑散としてる平日はやや爆走気味のクルマもいるので別の意味で要注意です。
個人的なおすすめ駐車場ランキング
個人的に一番おすすめする駐車場は西駐車場（西P）です。
一般的には北1Pをおすすめ第一位にしてる方が多いと思いますが、
私なら西P、北1P、北2P、東P、南Pの順番にランクします。
確かに北1Pは一番便利ですが、平日以外は朝早く現地に着かないと駐車が難しいのと、
夕方になると隣接する県道6号に渋滞発生のリスクがあります。
ちなみに遠い駐車場でもいいので早く行動開始したいとか、
厄介な駐車場争奪戦に参加したくない人だっているはずです。
そういう方には東Pではなく南Pをおすすめします。
南Pはモリコロパークが激混みしてる日でもけっこう空いてます。
逆にいうとここが満車になってるような日は本物の臨時駐車場が稼働してるはずです。
確かにモリコロパーク主要施設やジブリパークからはちょっと離れた駐車場ですが、
この南Pからパーク中心部に向かう途中には懐かしのグローバル・ループの保存道があります。
2005年日本国際博覧会「愛・地球博」に思いを馳せたい方にはピッタリです。
もちろん南Pより手前にある西Pに空きがあればそこへ駐車しちゃいましょう。
ある日曜日の写真です。
この日はモリコロパークで大きなイベントが開催されていて多目的広場も野球で使用されてました。
順当に北1・2Pと西Pは満車でしたが、南Pはご覧のような状態です。
あとがき
今回は地元民によるモリコロパーク駐車場情報をまとめてみました。
ここはジブリパークが入っているせいかディズニーやUSJみたいな場所と思われがちですが、
実際はあくまでも万博跡地を利用して整備されたちょっと大きな地方の公園です。
周辺道路を走るとそれなりに案内看板は出てますが、
まったくの初見の方だと迷いやすい道路構造になってますね。
（いや、地元民でも不慣れな人はクルマで走るのが嫌いな場所だと思います。）
とくに駐車場はドカンと大きなのがあるわけではないので、
はっきり言って利用し難いというかやや不便な印象は拭えません。
それゆえにマップ情報やナビ情報を事前に整理しておくと安心でしょうね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも参考になっていれば幸いです。
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