低年式、過走行のクルマの場合、どの買取店に見せても0円査定のオンパレードですね。
それどころか処分方法について説明されてしまいます。
そんなとき、多くの方が諦めて0円で処分してると思いますが、
ハンを押す前にこの記事を読んで行動してみてください。
思わぬ金額で売却できるかも知れません。
今回は実例二件をご紹介します。
下取りも買取も限界がある
新しいクルマを買うときはそれまで乗っていたクルマを売却処分すると思いますが、
まだ年式も新しく、中古車として価値のあるクルマなら問題ありません。
片っ端から買取店に連絡したり下取り額の交渉をがんばればいいと思います。
まだ商品価値があれば各買取店も販売店も査定額を競ってくれるものです。
ところが年式も古く、走行距離も進んでいるクルマだと処分は簡単ではありません。
下取りも買取も0円提示ばかりだと思います。
それどころかヘタをすると処分費用を請求されてしまうでしょう。
もう自動車販売店にとっても買取店にとってもビジネスにならないクルマなので仕方ないです。
「必ず高値買取り!一度ご連絡ください」などと宣伝されていても、
限界というものはあるのです。
そんなとき、ほとんどの人は諦めてしまうと思いますが、
実は目先を変えればそこそこの金額で売却できるケースもあります。
国産ステーションワゴンのケース
私は家族用のクルマ、趣味用のクルマ、仕事用のクルマなど、
常に数台のクルマを所有しています。
そんな中の一台に私が仕事の移動用に所有していたステーションワゴンがあり、
これがもうポンコツというか、18年落ちで走行距離20万kmというなかなかのツワモノでした。
ただ、このクルマには私がフリーで仕事を始めたときから苦楽をともにして来たという思い出があり、
とてつもない愛着があったことから買い替えなど一度も考えず、
壊れるまで乗り続けるつもりでした。
しかし、さすがに走行距離20万kmともなるとアチコチ傷み、
いつ大きな故障をするかもわからず、仕事の移動に使うのが困難な状態となってしまいました。
もうクルマとして限界だったのです。
当初は愛着があったことから廃車処分にするつもりでしたが、
廃車するにもけっこうなお金がかかります。
その相談も含めて主だった買取店に連絡してみました。
もちろん、多少なりとも査定額がつくのか純粋に興味もありました。
そして複数のお店に診断してもらった結果は以下のとおりでした。
ネクステージ(査定0円、引取り処分費用0円)
ガリバー(査定0円、引取り処分費用9,800円→後日0円)
ビッグモーター(査定0円、引取り処分費用0円)
アップル(査定未定、引取り処分費用0円)
見事に0円のオンパレードでした。
おそらくどこの買取店でも一緒だったと思います。
ちなみにアップルさんは査定を受けておらず、引取りに関する交渉のみでした。
そしてこの査定額は予想できましたし、想定内だったといえます。
次に地元の解体屋さんに持って行きました。
解体屋さんはクルマをバラバラにして再生可能な部品などを販売します。
私のクルマの外見は綺麗そのものでしたので、
少なくともガラスや外装パーツなどは売り物になるはずです。
私はせめて2~3万円程度にでもなればと思い結果を待ちました。
結果は…
買取7万円でした。
正直、廃車費用がかかるので2~3万円以上は無理だと思っていたので意外でした。
そこでネットで調べて近隣の別の解体屋さんに電話で聞いてみたところ、
そちらの提示額はなんと9万円との事。
(こちらは現車確認なく電話だけです。)
その後、予備パーツとして持っていたフロントグリルや部品取りパーツも一緒に引き渡すことで
最終的には10万円という数字になりました。
このクルマは買い替えではなく、純粋に「処分」でしたので、
販売店の下取り査定は受けてませんが、
有名な買取店が軒並み0円査定だったので10万円は高額に感じたものでした。
国産スポーティカーのケース
このクルマは私の友人が処分したものです。
クルマは16年落ちのスポーティカーで、
走行距離は18万km、走行に支障はないものの、
エアコンが故障している状態でした。
グレードは最上位のクルマで、装備は当時のクルマとしては上々、
ただ、内外装ともにくたびれており、お世辞にも綺麗なクルマとは言い難い代物でした。
このクルマは認定中古車購入の下取り査定を受けてますが、
販売店の下取りと主だった買取店の査定は以下のとおりでした。
販売店査定(査定0円、引取り処分費用45,000円)
アップル(査定0円→その後5万円)
ネクステージ(査定5万円)
ビッグモーター(査定0円→その後5万円)
カーセブン(査定0円→その後5万円)
このクルマは買取店以外に国産スポーツカー専門店(新車・中古車販売店)に査定を受けています。
そちらの査定額は15万円でした。
このスポーツカー専門店では中古車査定というよりレストアベースと考えてくれた結果、
15万円という数字を出してくれたようです。
まとめ
今回のケースはあくまでも商品価値がほとんどない傷んだクルマの売却話しです。
もし中古車として価値と相場のあるクルマであればまったく展開は違っていると思います。
おそらく有名買取店同士の熾烈な競争になっているのではないでしょうか?
ただ、このように商品価値がない低年式過走行車でも売り方によっては値段がつくということです。
買取店や販売店は基本的に「売り物の中古車」として価値を判断します。
対して解体屋はクルマとしてではなく、「鉄や中古パーツの塊」としてそろばんを弾きます。
処分するクルマによっては解体屋のような売却先が有利になるということですね。
ちなみに書類のあるクルマを廃車処分するには25,000~45,000円くらいのお金がかかります。
各買取店の引取り価格を見ると多くが0円を提示してくれています。
中古車として売り物にならない傷んだクルマを買取店はどうするのでしょうか?
やはり鉄くずや部品取り車として解体屋に売却するケースが多いようです。
つまり、私のケースは業者を介さず自分で解体屋に持ち込んだということですね。
自分で持ち込んだので0円が10万円になったと解釈できるわけです。
なんとなく「〇〇解体工業」とか、「〇〇金属破砕興業」みたいな怖い名前の会社に連絡するのは勇気が要りますが、
電話してみると全然普通の会社です。
(当たり前ですね。)
尚、解体屋は基本的に鉄の重さで概算額を算出します。
見るからに錆びたボロボロのクルマでは鉄くずとしての価値しか見てくれませんが、
ある程度綺麗なクルマならパーツ販売できるので高値で買い取ってくれる可能性が高まります。
20万km走っていても、ドアが綺麗なら中古パーツとして売れるわけです。
客観的にご自身のクルマを見てパーツ取りに使えそうなら、
思い切って解体屋さんなどにも聞いてみましょう。
思わぬ金額になるかも知れません。
0円が10万円になったらめちゃくちゃ嬉しく感じると思います。
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