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カーマニアは時計やカメラ好きが多いですが、実はギターも大好き?

ギターニュース・情報
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クルマが好きな人は精密な機械製品全般に対しても興味を抱く傾向にあり、
「クルマと同じくらい時計やカメラが好き」という人は多いですよね。
そしてもう一つ、実は「ギターが好き」な人も多いんじゃないかという説があります。
今回は「クルマ好き=ギター好き」なのか検証してみます。

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ギターは楽器であると同時に工芸製品でもあるので弾けないけど持ってるなんて人もいますし、
楽器として演奏する人でも普段からインテリアとして部屋に飾ってる人も珍しくありません。

趣味はクルマ一筋なんで楽器演奏なんてできないというカーマニアでも、
もしかしたら美しい工芸品として自慢の逸品を所有してるかも知れません。
早速クルマ好きな友人たちに聞いてみました。

このポルシェオーナーは仕事が楽器関係なのでギターを持ってても不思議ではありませんが、
仕事抜きでもギターに興味や関心なんてあるんでしょうか?

早速、ギターを持ってるのかどうか、またそれはどんなギターなのか聞いてみたところ、
さすがに気合いの入った逸品の数々を持っていました。

製造年メーカー所有ギター備考
1964年フェンダーUSAストラトキャスター
ムスタング
ムスタングの初年度製作品
1967年リッケンバッカー360/12履歴不明ながら当時の極美品
2014年ギブソン
カスタムショップ
レスポール
カスタム
リイシュー品でも希少な1968年モデル

このポルシェオーナーは本当のお金持ちなので、
ギブソンレスポールカスタムの本物1968年モデルを探しているそうです。
今ならまだ200~500万円くらいで売っているので、なんとか手に入れたいそうです。

ちなみに私は楽器の人気や価格相場に詳しくないんですが、
1959年製のレスポールカスタムなんて既に数千万円するそうですね…
なんかもう歴史的なヴァイオリンみたいですね。

不動産業を営むこのベンツオーナーは柔道家であり音楽とは無縁な印象なんですが、
意外にも学生時代は軽音楽バンドのメンバーとして活動してたそうで、
今でもギターは何本か持ってるそうです。
私はかなり付き合い長いんですが、そんな一面があったなんてこれまで知りませんでした。
ただのクルマ好きのオッサンと思ってたんですが…

真新しいW223のS500を所有してますが、このベンツより大切なギターがあるそうです。
どんなギターなんでしょうか?

ちなみに彼は熱狂的なビートルズファンでもあります。

製造年メーカー所有ギター備考
1964年リッケンバッカー325/1964本物の1964年製325
1961年ヘフナーヴァイオリンベース
500/1
ポール・マッカートニーの愛器と同型品
1965年エピフォンUSAカジノジョン・レノンの愛器と同型品
2003年リッケンバッカー325C58カプリ325のリイシューモデル

やっぱり持ってましたね~
とくに1964年製のリッケンバッカー325/1964(本物)は超希少なギターだそうです。
本当は1958年製の325/1958(当時名カプリ325)が欲しいそうですが、
こちらは希少すぎて売り物に遭遇したことすらないそうです。

もっとも1958年モデルの相場は1,500万円くらいするそうなので、
仮に売り物があったとしてもとても買えないそうですが…

ジョン・レノンは1964年モデルの325も使ってましたが、
このギターはまだ日本にジョン・レノンミュージアムがあったときに拝見したことがあります。
確かネックが折れたままの状態で展示されてましたね。
もちろんマニア垂涎の1958年モデルも展示されてました。
ただ、こちらはなぜか木目のナチュラルカラーになっており、
一般的にイメージするジョン・レノンの黒いリッケンバッカーではありませんでした。
どうやら後年になってオリジナルのナチュラル塗装に戻されたようです。

また、1965年製のエピフォンカジノはジョン・レノンの愛用ギターとして有名ですが、
所有品はそれと同じ製造年のカジノで、当時の総製造本数は853本だったそうです。
その1965年製カジノを約10年前に50万円で個人から譲り受けたそうですが、
現在はとてもそんな値段で入手することは困難な楽器になってしまっているそうです。

ちなみにこのカジノは1966年のビートルズ日本公演でジョンが弾いてましたし、
あの有名なアップルレコードビル屋上でのゲリラライブでも使われてましたね。
もともとはポール・マッカートニーが「安いけど良いギター」として使い始め、
ジョンとジョージにも同じギターをすすめたと言われてますね。

ジョン・レノンのカプリ325はナチュラルカラーで使用された後、
デビュー直前の1962年にトラック屋に頼んで黒色に塗装されます。
しかし、その黒色塗装の状態が極めて悪かったため、
リセットされて塗り直されたと言われています(諸説あり)。
当時、公式には黒いリッケンバッカー325は存在せず、
ジョン・レノン人気を受けてリッケンバッカー社が後に正式採用。
325/1964には黒いジェットグローと呼ばれるカラーが加わっています。
また、ジョン・レノンが施した独自改造が1964年モデルに多数反映され、
325/1964は正にジョン・レノンスペシャルなギターとなっています。
このギターは325V63や325C64の名前で復刻されて販売されますが、
厳密には当時の仕様を再現できてはいないそうです。

ビートルズファン垂涎の1958年製リッケンバッカー325の総製造本数は28本で、
その内の20本がサンバーストカラーで8本がナチュラルカラーだったそうです。
また、製作された個体によって微妙に仕様が異なっており、
ジョン・レノンと同仕様の325は3本しか存在しないようで…(諸説あり)。
これを復刻したリイシューモデルが後年になってたびたび販売されますが、
これらもすでに廃盤となっており、本物も復刻版も入手困難なギターとなっています。

ビートルズに関係するギターの歴史は諸説あってディープですね。
一般にミュージシャンは売れると高いギターを買って使うようになりますが、
ビートルズのメンバーは若い下積み時代のギターを長く愛用してる印象です。
それほど有名ではないミュージシャンのほうが遥かに高い楽器使ってますよね。

名曲レット・イット・ビーはシングルとアルバムで収録テイクが違いますが、
この曲でのジョージ・ハリスンのギターはレスポールでは?と言われてましたが、
実際はFホールをテープで塞いだエピフォンカジノを使ってたようです。
ジョージなら超高額なレスポールカスタムだって余裕で買えると思うんですが、
本当にディープだと思います。

こちらのオーナーは学生時代からの同級生なのでギターを持ってることは知ってましたが、
どんなギターを持ってるのかは知りませんでした。

そのギターは…

製造年メーカー所有ギター備考
1974年フェンダーUSAストラトキャスター
50’カスタム
カスタムショップ発足前のカスタム品

このギターはカスタムショップ発足前にマスタービルダーによって製作されたギターで、
50年代のストラトキャスターを精密に再現しているギターだそうです。

現在の相場は極めて高値だそうですが、友人が購入した当時はそれほどでもなく、
普通に楽器店の中古コーナーに置いてあって約30万円で買えたそうです。
今なら確実に100万円以上でしょうね。
だから特別扱いすることもなく、普通に練習弾きで使ってたようです。

普通のフェンダー製品とちがってネックの裏面にビルダーのサインが入ってます。
そんなめちゃくちゃ希少で珍しいギターではないそうですが、
フェンダーカスタムショップ発足前に製作されたマスタービルダー製ギターなので、
筋金入りのフェンダーマニアなら欲しがりそうなギターではあります。

このBMW M3オーナーはまったくギターを持ってる雰囲気がなかったんですが、
どうやら昔からのギブソンファンだそうで、全部で14本ものギブソンギターを持ってました。
しかもときどき音楽仲間と弾いてるそうで、これもまた意外でした。

製造年メーカー所有ギター備考
1956年ギブソンレスポール
カスタム
超稀少なギター
1970年ギブソンレスポール
スタンダード
珍しいオーダーカラー品
1988年オービル
(フジゲン製)
レスポールタイプ
Orville by Gibson
本家が認めた日本製レスポール

正真正銘本物の1956年製レスポールカスタムを所有してました。
まさか当時の本物を持ってるとは思わず、製造年を聞き返してしまったくらいです。

購入したのはまだ薄給の新卒サラリーマンだった若い頃で、
当時はまだ価格高騰しておらず60~80万円くらいで売られていたそうです。
しかし、その価格でも新卒社会人が簡単に買えるわけはなく、
楽器店でローンを組んでもらって買ったそうです。
そんな思い入れのあるギターなので一生手放さないと言ってます。

ちなみに1956年製のレスポールカスタムの製造本数は489本あるそうで、
これは1955年や1957年と比べるとかなり多いんだそうです。
そんな事情もあるのか1956年製は比較的売り物が出やすいようです。

レスポールカスタムは超人気ギターで、公式リイシューモデルも大量にありますね。
すべてが高額ギターですが、中でも50年代の製品は異常な高値で取引されています。
製造年や状態にこだわらなければ50万円くらいでも買えるギターですが、
1950~1960年代のヴィンテージ物は数百万~数千万円になってしまってますね。
ギブソン恐るべし…

このトヨタ86オーナーの本業は整体師なんですが、かつてはヤマハ音楽教室のギター講師であり、
今でもスタジオ演奏者として活動してるのでギターはたくさん持っています。

今回はその中でもとくにお気に入りのギターを紹介してもらいました。

製造年メーカー所有ギター備考
1987年フェンダー
カスタムショップ
テレキャスター
62’カスタム
カスタムショップ初年度製造品
2021年レッドハウスストラトキャスタータイプ
ピッコーラS
現在のメインギター
2022年Suhr(サー)ストラトキャスタータイプ
クラシックSアンティーク
元フェンダーマスタービルダー作のギター

所蔵品の中ではフェンダーカスタムショップのテレキャスターが一番価値があるそうですが、
残念ながらこのギターは何度かレストアされており、オリジナルの状態ではないそうです。
もし一度もレストアされてなければかなり希少性が高く高価だそうですが、
そういう状態のギターなので約40万円で買えたそうです。
(十分高いと思いますが…)

最近人気の高いSuhr(サー)も貯金を叩いて約60万円で手に入れたそうです。
やはりフェンダーファンなんでこのギターは気になったようです。

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今回はあくまでもネタとしてカーマニアがギターも好きなのか探ってみたんですが、
皆さん逸品と呼べるギターを所有してて少し驚いてます。
本物のギターコレクターやギター愛好者にも負けてないんじゃないでしょうか?

しかも「弾けないけど持ってる」みたいな人がいなかったのは良かったです。
やはりしっかりした楽器は本当に演奏する人に持ってて欲しいと思いますし、
自分の友人・知人に投機目的でギター買ってるような人がいなかったのは幸いでした。

単なるネタ話しですが、「クルマ好き=ギター好き」って当たってるかも知れないですね。
どうでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

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