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【BMW】 近い将来のマニュアルミッション車の販売終了を示唆か?

BMWインポートカー関連
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ポルシェとBMWは今でも高性能車にマニュアルミッションを残しているメーカーですが、
非公式ながらそのBMWがついにマニュアルミッション車の販売終了を示唆しました。
今回はこの話題について検証してみます。

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BMW取締役会メンバーの一人にフランク・ウェーバー氏という方がいます。
フランク・ウェーバー氏はBMWの開発担当重役であり、
これから登場する新モデルの開発を担っている重要人物の一人です。

このフランク・ウェーバー氏がメディアに対してMT車の販売終了を示唆しました。

「マニュアルミッションのクルマを希望される方は早めにご購入を」

このように発言したのです。

これはあくまでもメディア関係者との雑談の中で発せられたもののようですが、
発言者がただのBMW社員ではないことから世界中で注目されました。

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2024年現在、高性能車にMT車を用意しているメーカーはほとんどありません。
その数少ない例外的なメーカーがBMWとポルシェでしょうか。

この二社は採算が厳しいにも関わらずMT車の販売を継続しています。
それは古典的なスポーツ走行を求めるドライバーの要望に応えるためで、
スポーツ走行の醍醐味は単純な速さだけではないことを知っているからだと言われています。

ドイツには有名なニュルブルクリンクサーキットというのがありますが、
ここの北コース(ノルトシュライフェ)は一周20.832mもある過酷なコースで、
世界中から腕に覚えのある走り屋が集まることで知られています。
このノルトシュライフェを訪れたことのある方はよくご存知だと思いますが、
ここを超高速で爆走してるクルマの大半はポルシェとBMWです。
そしてそれは単純に周回タイムの短縮に挑戦しているのではなく、
他車と疑似レースのような競争をしているわけでもなく、
どちらかと言えば自分自身と戦っているドライバーが多い印象です。

日本ではBMWのライバルというとメルセデスベンツを思い浮かべる方が多いですが、
少なくともこのノルトシュライフェのような場所においては、
BMWオーナーの視界の中にベンツの存在はほとんどなさそうです。

このようにBMWやポルシェのオーナーは走りに強いこだわりを持つドライバーが多く、
特殊な機械の介在しないMT車への熱意がとても高そうです。

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ニュルブルクリンクサーキット北コース(ノルトシュライフェ)

意外と知られてませんが、この北コースは通常時は有料道路として開放されており、
所定の手続きと通行料金さえ払えば誰でも簡単に走行することができます。
一般に日本人がイメージするサーキット走行とはかなり異なってますね。
(トラックデイと呼ばれる貸し切り日は完全なサーキット走行日です。)
ここは実際に走ってみると驚異的な速度で高速走行してるクルマが多く、
高速スポーツ走行に不慣れな普通の日本人が追い越し車線に出るのは難しく、
慣れるまでは走行車線(コース右端の第一車線)の走行しかできそうにありません。

通常は右側走行が基本で、高速走行車両だけが左側を走行します。
アウトバーンなどと同様に追い越しも左側から行います。
アウトインアウトのようなサーキットラインで走行できるのは熟練者だけで、
通算で何百周と走り込んだドライバーだけに許されるラインと考えられています。

また、通常時に事故を起こすと警察の事故調査と高額の賠償金が発生し、
大変な事態を迎えてしまうので調子に乗って走るのは危険です。

では、なぜこのタイミングでMT車販売終了の話しが浮上したんでしょうか?

これはBMWほどの自動車メーカーでも極めて現実的な理由があったようで、
これまでのような採算度外視したクルマの開発・販売が困難になってきてるようです。

現在の自動車メーカーはどこの会社もEV化の波を受けてますし、
多種多様なモデルの開発にも追われています。
以前より開発リソースの効率的な運用が強く求められており、
メーカー各社は資本関係を乗り越えて協業体制を構築したり、
開発を分担したりしてコストダウンに努めています。
自社の開発リソースを効率よく生かせないと企業存続の問題にも発展してしまいます。

そんな中で趣味性だけを追求したクルマの開発・販売は難しく、
需要の限られたマーケット向けのクルマにはとても厳しい状況です。

非常に残念な話しではありますが、マニュアルトランスミッションもその一つのようです。

そして、もう一つ大きな理由とされているのが環境問題です。

ドイツ(欧州)の環境保護活動は日本人が考える以上に徹底されており、
法的にも倫理的にも日本とは段違いに厳しいものです。

一般にマニュアルトランスミッションのクルマは環境に厳しいと言われています。
わかりやすい実例を挙げるならアイドリングストップ機能との相性の悪さは有名です。

ドイツはアイドリング状態のときはエンジンを停止させないといけない国なので、
MT車は手動でエンジンのオンオフをしなければなりません。
そういった事情からもMT車の継続的な販売は困難な状況を迎えつつあり、
少なからず環境問題も影響を与えているものと考えられます。

BMWでMモデルの開発・生産の責任者を務めているのがフランク・ミール氏ですが、
このミール氏とウェーバー氏がそろって次期M3を電気自動車だと明言しています。
言及されたのはM3ですが、今後登場するMモデル全てが同じ方向に向かいそうです。

もちろん完全にガソリンエンジンモデルが無くなるわけではなく、
主役の座をEV車に譲るという表現が適当なのかも知れません。

MT車終了を示唆する発言はこういった動きも含めて考える必要がありそうで、
走りを重視するBMWであっても今後は従来とは異なる姿勢でのクルマ作りが迫られそうです。

そういう意味も含めて…

「今のモデルがお気に入りなら早く買ってください」

という発言に繋がっているのではないかと思われます。

次に登場するMモデルは2027年登場予定と言われる新型M3になりそうです。
それもあって次期M3の仕様が語られたようです。

今回はBMWからMT車が無くなりそうな件について検証してみました。
この話しは出どころ不明の怪しい噂話しなどではないので、
遅かれ早かれそういう日がやって来ることは間違いなさそうです。

加えて現在の自動車メーカーを取り巻く環境の変化や、BMW社自体の現状などを考えると、
それが遠い未来の話しというわけでもなさそうです。

ただ、まだBMW社が正式に「MT車販売終了」と発表したわけではないので、
具体的な動きはこれからという段階でしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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