一年くらい前から「ベンツがBMWにエンジン供給を打診」と噂されてましたが、
この話しがいよいよ現実となりそうですね。
初めて聞いたときは衝撃的な話しでしたが、実は特別奇妙なお話しではなさそうです。
にほんブログ村ベンツがBMWにエンジン供給打診
ドイツのライバルメーカーとされるベンツとBMWですが、
実は細かな部品などの分野では半分協業してるようなところもありました。
ただ、さすがに大きな完成パーツを供給するなんて話しはありませんでしたし、
誰も想像もしませんでしたね。
この驚きの話しが噂として流れたのは一年くらい前ですが、
当時はフェイクニュースと思われてましたし、「さすがにあり得ん」という認識が主流でした。
しかし、本当にベンツはBMWにエンジン…それも主力級エンジンの供給を打診してたんですよね。
供給予定のエンジンはB48型エンジン
今回、ベンツからBMWに供給が打診されたエンジンはB48型エンジンと言われてますが、
このB48型エンジンは各気筒モジュール共通化によって誕生した新世代エンジンで、
このエンジンは縦置きにも横置きにも使えるという素晴らしい特徴を持ってました。
また、将来的な改修や拡張にも対応できるよう設計されていたことから、
多くの自動車メーカーが注目した潜在的パフォーマンスの高いエンジンでもありました。
まさにエンジン屋のBMWが本領発揮したようなエンジンなわけですが、
当然ながらその優秀さはライバルのベンツも承知しており、
いよいよメルセデス・ベンツ車にも搭載されそうな流れとなっています。
優れたエンジンなら製造メーカーは問わない
意外に思われるかも知れませんが、ドイツ工業界は歴史的に「優れた物は良い」という考えで、
それが他社製品とか外国製品なんてことはあまり気にしない傾向と風潮があります。
ご存知ない方もいますが、例えばAMGエンジンの中にも日本製の部品は大量に使われています。
とくに小さくて精度を求められるパーツはほとんど日本製と言っても過言ではありません。
こういう考え方なのでライバルメーカーの製品を採用するのになんの抵抗もないですし、
ましてそれが優れた物なら「採用するのが当然」くらいの雰囲気もあります。
「ベンツがBMWのエンジンを搭載」というのも実は驚くようなものではないのかも知れません。
ベンツオーナーの心境？
私もベンツ（AMG）車の現役オーナーの端くれですが、
「よりにもよってBMWのエンジン？」という思いがないわけではありません。
しかし、たまたま私の場合はほぼ平行してBMW車も所有して来たため、
一部の狂信的ベンツオーナーさんのような「BMWアレルギー」はありません。
昔からベンツの高性能車にはバイザッハ（ポルシェ）の影みたいなものがチラついてましたし、
多くのベンツオーナーはあまり大事とは思ってないように思います。
表現が難しいんですが、別にそれによってベンツの威光が下がるなんて思ってないですし、
むしろ他社の技術を取り入れてより進化してくれるなら大歓迎なんじゃないでしょうか？
そもそも今の時代は複数の会社が協力して新しい技術を開発するなんて普通のことですし、
すべての部品がベンツ製なんてことはあり得ない話しでもあります。
大半のベンツオーナーは「まったく気にしてない」で合ってるように思いますが、
どうでしょうか？
今後はさらに提携拡大？
ベンツとBMWは今回のB48型エンジン供給だけにとどまらず、
今後も一段と手を取り合って共同開発や製造を担っていくと予想されています。
つまりガッツリと手を組む可能性が高そうなんですよね。
もともと優れた技術やノウハウを持つ両社なので、
この二社が提携を拡大すればその恩恵は計り知れなく、
まさに「昨日の敵は今日の友」状態になりますね。
もっとも、もともとBMWとベンツは水面下で力を合わせていたようなところもあり、
それを隠さず表立って協力関係を表明する時代が訪れただけなのかも知れません。
あとがき
今回の「ベンツがBMWにエンジン供給打診」という話しは一見驚愕のニュースでしたが、
実は自動車業界内では別に不思議でもなんでもないと受け取られているようで、
騒いでいるのは「事情に疎い部外者だけ」みたいな感じですね。
早ければ2027年にBMWエンジンを搭載したベンツがこの世に誕生しそうですが、
拒絶反応を示すベンツオーナーも少ない気がします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ブログ村にはさまざまな自動車関連情報が集まってますので、
是非訪れてみてください。
にほんブログ村
コメント