アメ車は一部のマニアには人気ですが、一般的なカーマニアには受けが悪いですね。
車種によってはなかなか魅力的だったりするんですが、なぜか売れないです。
売れない理由は車体が大きくて燃費が悪いからでしょうか?
アメ車はイメージが悪い?
アメ車と一口に言ってもセダンもあればピックアップトラックもありますし、
人気のSUVなんか数えきれないほどあります。
しかし、車種に関係なく全体的にとにかくイメージが良くないです。
このイメージというのは「普通の人が買わないクルマ」というところにあるようで、
日本では「物好きが乗るクルマ」とか「マニア向けのクルマ」と思われてますね。
こういうイメージが定着しちゃうと普通の人はなかなか手を出さないです。
欧州車やレクサスを買えば「うわ~金持ちだね~」なんて持ち上げられますが、
アメ車を買うと「なんかあったの?」って感じで不思議な顔をされてしまいます。
アメリカのクルマって普通にけっこう高いんですけどね…
こういう微妙な反応をされたくないのでみんな買わないですね。
結局、みんな見栄が効かないクルマには手を出さないということでしょうか。
60代以上の方だとアメ車は反社会組織の人が乗るクルマというイメージが…
1980年代くらいからそういう世界の人たちもベンツに乗るようになりましたが、
かつてはその筋の方々のクルマといえばアメ車だったんですよね。
だから高齢の方になればなるほどイメージが悪いようです。
壊れやすくお金がかかる?
アメ車は基本的にあまり売れないので中古車の状態が良くないです。
例えばベンツやBMW、アウディなんかは整備されて店頭に並ぶことが多いですが、
アメ車の中古車って「現状販売」みたいなクルマが多いですね。
これが本当に厳しいです。
かなり安価な価格でそれなりに見栄えのいいクルマが買えますが、
中身がボロボロだったりするのですぐ壊れます。
中古車屋も売れるかわからないクルマに整備コストやリソースをかけてくれないので、
買ったそうそうに壊れて修理が発生する危険度が高いです。
これはアメ車の品質が悪いというより中古車販売の実態に問題がありそうで、
アメ車だってそれなりにお金をかけて整備すればいきなり壊れるようなことはないです。
ところがしっかり整備されてないので次々壊れる悪循環に陥ることが多く、
好きで買ったオーナーもさすがに精魂尽きて維持を断念しちゃいます。
真にアメ車愛溢れる販売店は必死に整備して優良な中古車を供給してくれてますが、
こういう店は少ないので「アメ車はすぐ壊れる」と烙印されてしまってますね。
パックスアメリカーナはNG
アメリカ人はよく「アメリカに良いものは世界にも良い」と考える傾向がありますね。
これをパックスアメリカーナなんて言いますが、クルマの世界だと微妙です。
アメカジ好きな人だと「アメ車カッケー」なんて反応になりますが、
普通の一般人は「めんどくさそうなクルマ」って思ってしまいます。
これはアメ車自体がカッコ悪いとかダサいのではなく、
ゴチャゴチャした日本の道路だと似合わないというのが大きいでしょうか。
ちなみにヨーロッパでも「アメ車はイマイチ」と思われてるようです。
やはり道の狭いヨーロッパの古都なんかには合わないんでしょうね。
ところがそういう事情を理解しないアメリカ人って多そうです。
そういうアメリカ人は「なんでアメリカのクルマを買わないんだ?」となりますが、
単純明快な理由として、普通に「使い難いクルマ」なんですよね。
アメ車でもスポーツカーのコルベットなんかよくできた高性能車で、
そこらのGTカーやスポーツカーより速いですし運転も楽しいです。
しかし、アメ車の大半はそうではないです。
無用にデカくて機敏に走らないし、燃費も悪く信頼性も低いです。
ハンドリングも信じられないくらいダルダルな挙動が標準で、
日本みたいな国の道路で走らせるにはちょっとしたコツがいるというか、
慣れずに長時間乗ると異常に疲れてしまいます。
一番の問題はそれをアメリカメーカーが何十年も改善しないところですね。
やはりパックスアメリカーナ思考が強いんでしょうか、輸出先に合わせようとしてないです。
意外に思われる方もいますが、欧州メーカーは輸出先の事情をそこそこは考慮してます。
もちろん完全ではないですが、少なくともそのための仕様変更などは頻繁に行われてます。
アメリカの自動車メーカーにそういう努力してるところって少ないですね。
まあ、日本での販売台数が欧州車とは桁違いなので仕方ない一面もありますが…
アメカジは日本に合わない?
昔は都会でもガチのアメカジ嗜好に人気がありましたが、
今は都会だと絶滅危惧種に近いですね。
いや、正確にいうとアメカジファッションは今も大人気なんですが、
ライフスタイルやクルマまでアメリカンに染める行為は非現実的と思われてますね。
そういう風潮ができてしまうと巨大なアメ車を選ぶ人は少ないです。
1980年代くらいまでは大きなカマロやトランザムが普通に走ってましたし、
キャデラックやリンカーンみたいなクルマも頻繁に見かけました。
しかし最近は滅多に見かけないですし、乗ってる人も快適そうには見えないです。
かなり無理して乗ってる感があって、自然なスマートさが感じられません。
これもアメ車が悪いわけじゃなく、やっぱり環境に合わないんでしょうね。
私の草野球仲間が10年くらい前にシボレータホスポーツに乗ってました。
クルマ単体では迫力あってカッコ良かったんですが、いかんせんデカ過ぎで、
とにかく不便極まりないクルマでしたね。
北海道とかなら似合いそうな気もしますが、大阪市内で乗るには厳しいクルマでした。
結局のところイメージが厳しい
アメ車が不人気なのは形作られたイメージがあまり良くないので、
実際に乗ってるオーナーが色眼鏡で見られたり変人扱いされたりしますね。
人はイメージが悪いものにお金は払わないので、無難なクルマに落ち着いちゃいます。
ベンツなんてクルマ好きでもなんでもない人が普通に買ってますが、
アメ車はそういう買われ方ってしないですね。
現在、多くの方にとってクルマは生活必需品であり誰もが購入するものですが、
カーマニアなんて全購入者の中のほんの一部なので、
無難なイメージのクルマじゃないと多くの方に買ってもらうのは難しいです。
アメ車不人気の理由は「無難な乗り物じゃない」ところでしょうか。
最後に…
アメ車が不人気なのは日本向きの大きさじゃないとか、
燃費が悪いとか壊れやすいなど、いろいろな理由がありそうですが、
一番の不人気理由は「イメージが崩壊してる」ってところでしょうか。
ちょっと極論ですが、フェラーリやランボルギーニなんてよく壊れます。
横幅も2m以上あって巨大なアメ車も逃げ出すくらい厄介なサイズですし、
それに燃費だって大排気量のアメ車が驚愕するくらい悪いです。
でもブランドイメージは抜群に良いですよね。
みんなの憧れ度も凄まじく高いです。
日本で本気でアメ車を売ろうと思うならクルマの見た目やサイズの問題以上に、
クリーンで良いイメージを作り上げることが一番重要なんじゃないですかね?
憧れの対象にでもならないと100年後も売れない気がしますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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