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初代「うる星やつら」リアル世代から見た令和版「うる星やつら」の感想

うる星やつらニュース・情報
(原画セルより)
記事内に広告が含まれています。
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「うる星やつら」は本当に人気ありました。
少年マンガなのにあれほど女性ファンがいたのも珍しかったですね。
そんな「うる星やつら」が令和の時代に帰って来ました。


元旦に制作発表されたときは「今さら?」って懐疑的な気持ちが強く、
本当は観るつもりなんてなかったんですが、
放送開始時間になったら自然とTVの前に座ってました。

さて、そんな令和版「うる星やつら」…
どんな印象だったでしょうか?
今回は当サイト管理人である私、OKAZAKIが、
約40年前の原作や初代アニメを思い出しながら書いてみたいと思います。

うる星やつら
出典:https://uy-allstars.com/
話題ニュース
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当時の原作「うる星やつら」

うる星やつら
出典:小学館集英社プロダクション

私の記憶違いでなければ「うる星やつら」は5回限定の不定期掲載マンガとして始まったと思います。
主人公の「諸星あたる」に降りかかる数々の災難を描く予定だったマンガで、
その第一回目の災いゲストキャラとして登場したのが「ラムちゃん」でした。
新作ということで数ある連載マンガを差し置いて一番最初に読んだことも覚えています。
そう、私は原作第一話のリアル世代なんです。

当初の「うる星やつら」は、わかりやすく例えるなら「あたる」を主人公として描く、
世にも奇妙な物語的な一話完結ストーリーのマンガでした。
おそらく高橋留美子先生もそんなイメージの作品として書いていたように思います。
当初は完全な不定期掲載で、毎週連載されるようになるのは約一年後だったと思います。
尚、掲載開始された当初、5回の作品すべての構想ができていたわけではないようで、
読者視点で見ても第三話であきらかに方向性が変わっていました。

早くも第一話で人気炸裂するラムちゃんですが、
第二話でラムちゃんが登場しなかったことがちょっとした騒ぎになったこともあったのか、
第三話で再びラムちゃんが登場します。
高橋先生本人はアイデアに困窮してラムちゃんを再登場させたというようなことを語ってますが、
ラムちゃん人気が凄くて登場させざるを得なかったような雰囲気もありました。
第三話にも登場しなかったらガチの苦情が殺到した可能性はあったと思います。

第三話でラムちゃんは名実ともにレギュラーキャラへ昇格しますが、
それでも原作ではあくまでも主役は諸星あたるという線をキープしてました。
後年制作されるアニメではラムちゃんが実質主役に躍り出てしまった後で作られているため、
原作の初期とアニメの初期ではちょっと世界観や雰囲気が違います。
この微妙な雰囲気の違いを理解できるのは当時の原作リアル世代だけだと思います。

原作派とアニメ派

「うる星やつら」はメジャー作品にしては珍しく原作派とアニメ派が拮抗してたような気がします。
後年のアニメ放送でファンになったちょっと若い世代と、
完全な原作世代は微妙に違いがあって、純原作派はアニメ化に否定的なファンが多かったですね。
それくらい原作の「うる星やつら」が完成された世界観を持っていたので、
アニメなんかに荒らして欲しくないと考える人が多かったです。
私もアニメ放送が開始されたときは否定的な感情を持っていました。
また、原作派はあくまでも諸星あたるを主人公と考える人が多かったように思いますが、
アニメ派はやはりラムちゃんでした。
もうその時点で作品に対する思いにズレがありましたね。

当時のマンガ本の立ち位置を知らない若い人だと理解は難しいと思いますが、
あの時代は今ほど少年少女に娯楽があったわけではなく、
マンガというものは今よりずっと大きな存在だった時代でした。
そんな時代に「うる星やつら」は少年サンデーにとってエース中のエースで、
ナンバーワンだった少年ジャンプを撃破するんじゃないかってくらい人気あるマンガでした。
実際、少年ジャンプは「うる星やつら」の人気を恐れるというかかなり警戒してたと思います。

また、アニメ作品自体も今と当時ではまったく違います。
当時のアニメは原作軽視な傾向が強く、それが当たり前の時代でもありました。
まったく別物と考えられてましたし、作る側も観る側もそうだったと思います。
(原作完全無視のアニメなんてのも珍しくありませんでした。)
だから最近の若いアニメファンの方とは感じ方がかなり違いますね。

そんな中にあって、「うる星やつら」は当時としては比較的原作寄りの作品だったとは思います。
ただ、それゆえに原作派とアニメ派の激しい争い?が起きてしまったような気もします。

うる星やつら
出典:BANDAI CHANNEL

「あたる」から「ラムちゃん」へ

そんなカタチで始まった初代「うる星やつら」ですが、
原作もやがてラムちゃん人気を無視できなくなります。
徐々に主役たる主人公がどう考えてもラムちゃんになってしまいますね。

レギュラーメンバーとなったラムちゃんもまだ初期は登場しない話しもありましたし、
登場しても完全に脇役という話しもたくさんありましたが、
やがてラムちゃん抜きでは成立しない話しばかりになっていきます。
原作がそういう流れになった頃にアニメ化が決まりますので、
どうしてもアニメ版はラムちゃんありきの雰囲気が強いですね。

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令和版「うる星やつら」スタート!

前置きが長くなりましたが、令和版「うる星やつら」を観た第一印象について語ります。
私は上に書いたように原作第一話掲載時からのファンで、
初代アニメも欠かさず観ていたような人間です。
そんな私が観て一番最初に感じたのは「新鮮で新しい」でした。
とても面白かったと思います。

出典:https://uy-allstars.com/news/34/
諸星あたる役の神谷浩史氏

原作や初代アニメ版へのオマージュがいっぱい!

初代作品と比べて…という方が多いと思いますが、
私は最初から別物と思って観てましたので違和感とかまったく感じませんでした。

初代アニメファンはラムちゃんの髪の色に違和感を感じた人もいたようですが、
もともと原作ではあの緑髪ではなかったので、むしろ本来の髪色だと感じたものです。
(個人的には緑髪の初代アニメ版のほうが好きではありますが…)
また、オープニングを観たときに原作や初代アニメ版へのオマージュが溢れていたのには驚きました。
「新しい物を作るけれどもキチンと継承します」という思いがとても強く伝わって来ました。
とくにラムちゃんがステージで踊っているシーン…
初代アニメのオープニングのラムちゃんの動きと同じだったのには感動しました。
まるでラムちゃんが「うちは変わってないっちゃよー」って言ってるようなシーンです!

冒頭のシーンでも原作系のラムちゃんがフレーム内に描かれ、
そこからカラーの令和版ラムちゃんがフレームアウトして現れたのも見事な演出でした。
あのオープニングは初代を知らないファンにも画面展開の巧みさで面白く感じさせてると思いますが、
初代ファンに対しては「わかりますか?」と問いかけているような演出で、
とても見事に作られてると思いました。
ただ、わかる人だけに向けたようなさりげない演出だったので、
気づかなかった原作ファンや初代アニメファンも多かったようですね。

うる星やつら
出典:FOD公式 あたるに取り憑いた死神もラムちゃんの電撃には敵わない…

個性キャラ「メガネ」について

初代アニメ版のキャラで一番個性が強かったのはおそらくメガネだと思います。
メガネは初代アニメ版オリジナルキャラで、原作には原型キャラしか出ていません。
(最初は単なる生徒A的な扱いで、後にサトシというキャラで描かれます。)
このサトシとアニメ版のメガネが同一人物なのかどうかは今でも議論されてますが、
少なくとも初代アニメ版には「サトシ」という名前では登場していないので、
サトシが登場した令和版にメガネが出ないことは決まったようには思います。
ちなみに原作者の高橋先生はメガネにはノータッチだったので、
後にも先にも原作の世界にはメガネは一切登場していません。
登場していたのはあくまでもサトシです。

仮に「サトシ=メガネ」ならばあの個性キャラが令和版にも登場する可能性はありますが、
どうなんでしょうね。
ただ、令和版アニメに登場したサトシはメガネにかなり寄せてましたね。
令和版アニメではサトシをメガネ的なキャラに描くんじゃないでしょうか?
ただ、それはメガネではなく、あくまでもサトシとしてなんだと思いますが…

うる星やつら メガネ
出典:NeoApo 通称メガネ、正式名サトシ



《プチ情報》
実際は初代アニメ版最終回でメガネのお母さんが「サトシ!」って呼んでるシーンがあります。
一瞬ではありますが、間違いなく「サトシ」と呼んでます。
作品上での扱いはともかく、「メガネ=サトシ」であることは間違いないですね。

ちなみお母さんの声も千葉 繁さんがやってましたね。

ストーリー展開が早い

令和版で感じたのは異常にストーリー展開が早いところです。
二回目でサクラ先生やコタツネコが登場し、三回目で面堂終太郎が登場します。
サクラ先生はともかく、このテンポは原作や初代アニメ版より早いです。
早く主要キャラを登場させて「うる星やつら」の世界観を確立させようとしてるように感じます。
確かに令和版は放送回数に限りがあるのでモタモタしてるわけにはいかないんだと思いますが、
この展開の早さはあきらかに原作や初代アニメ版とは違います。

「うる星やつら」には神回といわれる名作が多数存在しますが、
それらの多くはキャラが揃って来ないと作れないです。
おそらくそんな事情もあるんだと思いますが、ちょっと早いなというのが率直な感想です。

「うる星やつら」には膨大な数のキャラクターが登場しますが、
実はキャラ被りしてるキャラクターも多いです。
原作や初代アニメ版は何年も続いた作品だったので、
それらが徐々に登場してました。
徐々に登場していたのであまり違和感はありませんでしたが、
令和版アニメのようなペースだとワチャワチャし過ぎてて混乱してしまうかも知れません。
令和版は主要なキャラでも全員を登場させるのは難しいかも知れませんね。

うる星やつら
出典:https://uy-allstars.com/

初の公式ファンクラブ

原作や初代アニメ版の特徴は人気の幅広さだったと思います。
当時のアニメ版の平均視聴率は約20%くらいだったと思いますが、
これは感覚的には学校へ行けばクラス全員が観てるというくらいの数字です。
しかも「うる星やつら」は子供から大人まで観てるという感じがあって、
サザエさんのような性格の作品ではないのに異例のことでした。

当ブログで主にクルマ関係の記事を書いているNARUTO氏のような若い世代も、
それより20歳くらい上の私たち世代も同様に認知してる作品というのは珍しいです。
例えば機動戦士ガンダムや宇宙戦艦ヤマトなどは観てる人間は観てますが、
まったく観ない人もいる作品です。
もっと後年の作品だとエヴァンゲリオンなんかもそうでしょうね。
ファンの幅広さではあれほどの人気作品群でも「うる星やつら」には敵わないと思います。

ただ、さすがにNARUTO氏は年齢からも再放送で観てた世代なので、
リアルで観てた私のような世代とのジェネレーションギャップはあって、
彼にはどの角度から見ても主役はラムちゃん以外はあり得なく写るようです。
アニメだけでなく原作を読んでもそう感じるようで、
「うる星やつら=ラムちゃん」というのが堅固な土台として完成されてますね。
だから同じ作品なのに好きなところが全然違うとか、
感じている面白ポイントがちょっと違うなんてこともあります。
そういうところも「うる星やつら」の特徴でしょうね。

公式ファンクラブ結成の偉業

「うる星やつら」の偉業の一つはアニメ初の公式ファンクラブが結成されたことでしょうか。
これは意外と知らない方が多いと思います。
今ではアニメ作品のファンクラブとか交流会なんて珍しくありませんが、
アニメ作品におけるそういうフォーマットを完成させたのが「うる星やつら」でした。
それと完全に裏方仕事であった声優さんが表に出るようになったのも「うる星やつら」からですね。
これも今では当たり前のように思っているアニメファンが多いですが、
そういう流れを築いてくれたのは「うる星やつら」でした。
「うる星やつら」に出演した声優さんがビッグネームだらけというのは有名ですが、
このお仕事によって顔や名前がしっかりと表に出たというのも大きな理由だったと思います。

「うる星やつら」への好き嫌いはあってもいいと思いますが、
日本のアニメ文化に与えたそういう功績は評価すべきなんじゃないでしょうか?


まとめ

このブログサイトの記事は何人かのライターで作成しておりますが、
通常は私、NARUTOがすべてをまとめてから掲載しております。
しかし今回だけは感覚違いが生じてしまうといけないので、
記事の大半は元原稿をそのまま掲載させていただきました。

原作や初代アニメのリアル世代であるOKAZAKIの書いた原稿を読みながら思ったのは、
リアル世代ではないうる星ファンのほうが初代と令和版を比較して違和感感じてるような気が…
私は30代後半ですので初代アニメも原作もリアルには知らない世代ですが、
OKAZAKIは17歳のときに同年代のあたるとラムちゃんに接していた完全なリアル世代です。
私なんかとは「うる星やつら」に対する思いが違うとも感じました。
ただ、当時の「うる星やつら」には本物の熱狂的なファンというのがいて、
普通に「毎回観てます」なんて程度だとファンを名乗るのも恥ずかしい雰囲気があったそうです。


初代アニメは長く放送されたので前半と後半で制作会社が違います。
(前半はスタジオぴえろ、後半はディーンでしたね。過渡期は制作が連名でした。)
ディーン制作になったとき微妙に雰囲気が変わったことは有名な話しですが、
実は原作のほうでも「うる星やつら」の成長に合わせてキャラデザインが変わっています。
とくにラムちゃんは高橋先生自身が変えたことを公言していますので、
時代とともに変わるのは自然なことのような気がします。
まして令和版の制作スタッフは確実に初代とは世代が異なります。
新しい令和版アニメは初代アニメとは別物として観るのが順当で、
比較するようなものではないのかも知れないですね。

いつもとは内容が異なる記事でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。


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